口下手なオタクがヒソカの兄に   作:黒田らい

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今回はヒソカ視点の導入回になります。

よろしくお願いします。


会いたい人は決まってるよ?【上】

 人生で初めて見た雪は白く冷たかった。

 

 

 建物の窓から見える世界は緑色に変わり、己が過した時間の長さを知らせてくる。

 

 朝に降った雨は葉の頭を下げさせた。

 きっと今外にでたら足元は濡れてしまうのだろう。

 

 窓辺で頬杖をついている少年は、草むらをかける少年達の姿を追いながら暇そうに欠伸をした。

 

 

 

※※※※※※※※※

 

 ヒソカは悩んでいた。具体的に言うと今の生活に飽きたのだ。

 

 両親の訃報を知らされ、残念という気持ちが大半を占めていた時に、飛行船の中で見たような黒服の男達がやってきてヒソカをここに連れてきた。

 最初は兄と離れることに不快感を抱いたが、それでも兄が死んだわけではないし、会いたくなれば会いに行けばいいと考え、抵抗はしなかった。

 それに、兄が強い関心を見せていた外の世界にも興味がある。流されるままに行くのもいいかと半分気まぐれのような決定を下した。

 

 それがだいたい7ヶ月前の出来事である。

 

 実際外の世界は初めて見るものが多く、兄が興味を持つのも納得がいく面白さだった。

 この施設にやってきた時は、たくさんの子供がひとつの家に住んでいることに驚いたし、複数大人が

その世話をしているのも初めて見る光景だった。

 こんなにたくさん人がいれば、いつもより遊びも捗るだろうとわくわくした。鬼ごっこも、お絵描きも、トランプだって教えてもらった4人用のゲームができる。新しい場所も悪くないと思ったのだ。

 

 

 …………が、飽きた。

 

 鬼ごっこは誰も捕まえてくれないし、初めて見た遊び道具も、他の子より上手く使えるようになった。新しい絵本も読み尽くしたヒソカは遊ぶ物が無くなっていたのだ。

 

 窓辺から見る景色も、雪が降った時は面白かったがそれも無くなってしまった。

 

 (せめて、組手ができる人がいたら良かったのに。)

 

 そうしたら、己はまだ飽きずにいられたかもしれない、とそう思った時眺めていた窓の先で子供が転んだ。

 

 (あーあ、このまま泣くのかな。)

 

 気づいた周りの子供たちが、蹲る子供の元に集まっていく、さて大人でも呼んだ方がいいだろうかとヒソカが考えていると、部屋のドアーが控えめにノックされた。

 

「ヒソカくん、いるかしら?君宛に手紙が届いているの。開けるわよ。」

 

 そのまま部屋に入ってきたのは、この施設に来てからヒソカがよく話している女性だった。

 

「ありがとう。」

 

 彼女は他の大人より絵本を読むのが上手くて、他の子供達に読み聞かせをしている時は、聞きに行ったりすることもあった。

 

 それでなのか、ヒソカに用事がある時は決まって彼女が来るようになったのだ。今日は、手紙を持って来たようでそのまま手渡される。

 

「それじゃあ、また何かあったら言ってね。」

 

 そう言って扉を閉めて去っていった彼女のことを思い出しながら手紙を見つめる。

 

(あっ、転んだ子のこと言えばよかったな。)

 

 チラリと見た外にはもう子供たちはおらず、自分達で大人の元に向かったんだろうとヒソカは思った。

 

 この施設の大人は、何故かヒソカにだけは丁寧に接してくるのだ。それは彼女も例外ではない。手紙だって、他の子供なら広間に呼ばれてまとめて渡されるだろう。まあ、手紙が来るような子供は数少ないが。

 

 何気なく封筒を裏返し誰からの物か確認すると、そこには兄の名前が書かれていた。

 

 先程まで、伏し目がちだったヒソカの目は大きく見開かれる。

 

(もしかして、退屈なのを我慢してたからそのご褒美とかかな。)

 

 いそいそと封筒の端を破り、中から便箋を取り出す。1枚だけ入れられていたそれには、兄っぽい字でぎっしりと文章が書かれていた。

 

『 元気にしているだろうか。

 そちらで友人は出来たか?ひー君は優秀だからな、問題はないと思うが無理をしてはいけない。それに最近は我慢出来るようにもなってきていたな。偉いぞ。しかし、我慢しすぎるのは体に良くないとも聞くからな、ひー君が無理そうだと思ったら我慢はしなくてもいい。

 それと、世界には面白いものがたくさんあると思う、それらで暇を潰すのもいいだろう。好きなものを見ていてくれ。

 あとは、風邪を引かないように食事はしっかり食べろ、夜が冷える時は布団でしっかり寝るんだぞ。それに、知らない人にもついていかないように。もしもの時は殴ってでも逃げろ。

 

 もし、寂しい思いをさせていたらすまない。

 いつか挽回する。

 

 P.S.ひー君は喋る時、語尾にトランプのマークを付けるようになったか?

 

 久しぶりに兄の存在を感じて会いたくなってきた。これが恋しいと言うやつだろうか。

 

 消されてた追伸の内容はイマイチ分からないが、兄さんらしいといえばらしい。相変わらず元気にしているようだった。

 

 もう一度読み直そうかと便箋に視線を落とすと、右下にうっすらインクが滲んでいるのを見つけた。不注意で汚したのかと裏返すと、小さくメッセージが続いていた。

 

『入り切らなかった。不格好になったが書いておく、お誕生日おめでとう。検閲されるだろうから多くは書けなかったが、俺はずっとひー君のことを大切な弟だと思っている。』

 

 裏の大部分を空け、右下に小さく書かれていた言葉はヒソカを喜ばせるのに十分だった。心做しか、手に持った手紙が暖かく感じる。

 

 暖かくなった気持ちのまま、見慣れた窓からの景色と、手紙を交互に見やり最後にもう一度手紙を読み直す。

 

 

 

「うん、ここを出よう。」

 

 

 ヒソカは脱走を決意した。なんてことは無い、兄が我慢しなくていいと言ったのだ。ならば言われた通り楽しそうな外に出るまで。

 気づけば誕生日を迎えていたが、10歳となったのだから一人旅も大丈夫だろう。兄が昔話してくれた冒険譚も、10歳の少年が黄色い相棒と出かけていた。うん、いける。

 ヒソカは自信満々に頷いた。

 

 

 

 きっと、ここにその兄がいれば全力で止めていただろう。

 

『待って?我慢云々はどちらかと言うと人間関係我慢しないようにねって意味でね?ストレス溜めて爆発しないように言ったんだけど。

それに!その少年は黄色い相棒がいたから10歳で旅立ったんだよ!ひー君は〇サラタウン出身じゃないだろう!?出来れば考え直して欲しいかなって!』

 

 全力で叫んで止め……ることは出来ないので、二三言で頑張って止めることだろう。

 

 まあ残念ながらここには居ないのでヒソカを止める者は誰もいないのだ。

 

 夜のうちに鞄へトランプや面白かった絵本なんかを詰め、いくつかのお金をどこからか持ってきたヒソカは、そのまま窓から出ていった。

 バレたら面倒なことになるくらいはわかっていた。朝、ヒソカの様子を見に来た大人は狼狽するだろう、なんなら蒼白の顔面で施設の隅から隅まで探しそうだ。

 

 しかし、ヒソカにそんな事は関係ないのである。酷くご機嫌な様で隣町まで歩いていく姿は、陽気な小人が飛び跳ねているようだった。

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 馬車に揺られながら穀物地帯を抜けていく、黄金色になる前の、青々しい小麦畑が延々と続いていた。

 

 ヒソカはこの旅に大変満足していた。

 施設近くの町に居ると連れ戻されるかもしれないと、直ぐにヒッチハイクで一都市を抜けたのだ。

 兄の手紙に書かれていた“知らない人について行かない”は早々に破られたが、結果としては上々である。

 

 横に長いミンボ共和国を東に向かって進んでいく。大きな国であるため1ヶ月経ってようやく国境に近づくことが出来た。

 

 ヒソカの旅の目的は、楽しいことを見つけることだが、もうひとつは兄に会うことである。手紙をもらってから会いたくなり、旅をしながら目指すことにしたのだ。

 

 本当は飛行船等を使って直ぐに行くことも考えたが、それは旅ではない。それに、兄に言われた面白いことも探せないから、と早々に手紙の約束を破ったヒソカは考えていた。

 

 今までは、ひとつの街に長くても1週間程しかいなかったがここらでそろそろ旅銀が尽きてしまう。

 国境を越えるのにもお金が必要になってくる為、この辺で一稼ぎしていこうかとなんとなく考えていれば広い小麦畑の終わりが見えてきた。

 

 馬車の御者に言われて前を見れば、そこには大きな門と飾り立てられた街があった。カラフルな旗や、レンガ造りの煙突から煙がでている様子があちこちで見れる。

 

「ここが、国境沿いにある“ロンマーナ”交易都市じゃい。ワシらは商品を売っぱらってとっとと帰っちまうが、お前さんはこのまま置いていけばいいんじゃろ。」

 

「うん。ここまでありがとう。」

 

「ははっ、容易いことだわい。…ホレ、頑張れよ。」

 

 気安い雰囲気で送り出してくれたじいさんは、そのまま街の外れまでまた馬車を走らせて行った。

 

 ヒソカはその様子を見送りながら、じいさんの護衛で着いてきた男達を見る。道中あまり話す機会は無かったが、とても強そうな気配がした。

 時間があれば組手をしてもらうおうと機会を伺っていたが、結局訪れなかった。組手の機会はこの街に持ち越しになったようだ。

 

 何人かが入っていくのに倣って、ヒソカはロンマーナに足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 中は、外から見たときの印象と違わず賑やかな雰囲気だった。昼食をとるために入った店で、テラスから大通りを眺めながらこれからの予定を考える。

 

 先程も支払いの時に確認したが、施設から持ってきたお金や道中頂いてきたお金がそろそろ無くなりそうだったのだ。無駄遣いをしないとはいえ、あと3日持つかどうかの金額しかない。

 土地柄、栄えているこの街なら頂戴できるお金も多いだろうと、今までの経験からお金を調達する方法を考える。

 

 

『ワァーーー!!!』

 

 その時少し離れた所から人々の声がした。

 大きな歓声に意識をとられたその先では、大道芸を行っている一団がいた。

 

 【オリート一座】

 

 交易の要となっているこの街で、外から来た人たちを出迎える為にこうした催しものは日夜盛んに行われている。オリート一座はその中でも一番大きな芸団であった。

 

 少し興味をそそられながらも、今日はお金調達の方が大切だと最後の一切れを口に放り込んだヒソカは店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 太陽も半分程顔を隠した夕暮れ時、ヒソカは1週間分に増えた旅銀を持ちながら路地裏に立っていた。

 

(意外と集まらなかったな……。この街の人ってお金を持ち歩かないのかも。)

 

 芳しくなかった成果に別の方法を考えていると、背後から声をかけられた。

 

「そこにゴミを捨てたのは君かい?」

 

 足元を見ると、そこには3人の男が気絶したまま転がっていた。先程、今日の酒代を寄越せだなんだと言ってヒソカに殴りかかってきてやり返された奴らである。

 

「違うよ、コレが向こうからやってきたんだ。」

 

 そう言って、男達がやってきた方向を指さしながらヒソカは声を掛けてきた人物を見た。

 

「そう?まったく迷惑な輩だね。家の前に倒れるなんて……で?君は怪我してない?」

 

 適当な返事に、適当な反応を返した相手は、黒いローブを着て蓋付きのバスケットを持った美女だった。

 

「別に大丈夫だよ。」

 

 そう言いながら手をヒラヒラさせてみせると、美女はヒソカを凝視する。上から足先まで舐めるように見分した後、ニパッと笑い頷いた。

 

 「うんうん、良いじゃないか。よし家でご飯食べていきなよ。」

 

 一方のヒソカはキョトンとしていた。

 人生で初めて会話の成り立たない相手に出会ったからであろう。何が良いのかも分からないし、何故夕食に招待する流れとなったのかも分からなかった。が、ここにいるのは思い付きで施設を脱走し、3時間後には知らない人について行ったヒソカである。

 

「ほんと?僕お腹すいてたんだよね。」

 

 招かれるままに、ヒソカは美女の後をついて行った。

 

 

 

 

 路地を形取る建物のひとつ。ボロい一軒家の外階段を上り、たどり着いた2階の部屋は、内壁を全部追っ払った広いワンルームになっていた。

 

「さあさあ、上がってくれたまえ。」

 

 そう言いながらローブを脱ぎ、それをラックにバサりと乗せた美女は、物が多い室内を縫うように進んでいった。

 

 壁の至る所に干し草が吊るされ、大きな棚には薬品の入った瓶や、古い本がぎっしり詰まっている。薄暗い室内に、大きな釜を見つけたヒソカは確信した。

 

(ここ、魔女の家だ。)

 

 

 ラックにかかった三角帽子を見つけた時には、それっぽいと思えるほどに美女は魔女らしい家に住んでいた。

 

 とりあえずヒソカは美女が通って行った物の間をなぞるように抜けて、奥のキッチンで何かを作っている美女の隣に立った。

 

「ねぇ、お姉さんは魔女なの?」

 

「おやおや気になるのかい?」

 

「うん。」

 

 初対面の相手に名前を聞くより先に尋ねることがそれで良いのかとツッコむ人はここには居ない。

 

「私はお姉さんじゃないよォ。何十年も生きてて魔法が使えるただの老人さ!」

 

 それを魔女というのではないか、そもそも魔法を使えることを否定しないとは、聞いたヒソカも少し驚いた。

 

「おや、気になるようだね。ならこの私が見せてやろう、と言いたいところだがポトフが完成したからな。先に夕食だ。」

 

 深めの器に盛り付けられたポトフとパンを持って、美女はダイニングの方に向かう。その後をトコトコ付いていくと、彼女はパンを持った方の腕でテーブルの上の物をなぎ落とし、空いたスペースに夕食を並べ始めた。

 割れ物は無かったようだが、紙や小物などかなりの量の物が床に散乱する結果となった。

 

「いやぁ、流石に片付けないと不味いかな。…さあさあお客さんも座って。」

 

 ゴソゴソと物の山を漁って持ってこられた椅子の座面を叩きながら催促されたのでヒソカはそれに近づき大人しく座った。

 

「それでは!小さなお客さんの来訪を祝って!乾杯!!!」

 

 掛け声と共にジョッキをぶつけ合った後は、夕食を食べ始める。

 

 ゴロゴロとした野菜が柔らかくなるまで煮込まれたポトフは絶品といえる味だ。ヒソカは、一緒に出されたパンを浸しながらパクパク食べていった。

 

「気に入ってくれたようで何よりさ!」

 

 その様子を見ていた美女は、大振りに手を広げながらニパッと笑う。その顔は、先程言っていたような老人には見えない。精々が20代後半である。

 ローブで隠されていた身体を見ても、スタイルのいい俗に言うグラマラスな美女というやつだった。

 ウェーブのきいた金髪を揺らしながら愉快げに話す美女の顔を見ていると、その視線に気づいたのか一度喋るのをやめてヒソカの方を向いた。

 

 美女は一瞬の悩む素振りを見せた後に、納得する様な仕草をした。

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。私はユーリン=ダッチ。家名でも名前でも好きな風によんでくれてかまわないぞ!さあ、お客さんの名前も教えてくれ!」

 

「僕はヒソカ。よろしく魔女のお姉さん。」

 

「おっと、お客さんが私の名前を呼んでくれない!これじゃあ自己紹介をした意味がないじゃないか。」

 

「お姉さんも呼んでないけどね。」

 

 

 そうして、楽しく?会話をしながら夕食を食べ終えると。食器の片付けもそぞろに二人は椅子に座って向かい合っていた。

 

 

 

 

「それでは!私が魔法を見せてしんぜよう!!」

 

 待ちに待ったと言った具合にヒソカは椅子から身を乗り出しユーリンの方を見る。

 

 ユーリンは椅子の上で大きく手を広げて見せたかと思うと、パッと手の上にトランプを出して見せる。見覚えのあるものに、おや?と思いながらもヒソカは黙ってトランプショーを見ていた。

 

 そうして披露されたのは普通のマジックだった。技術も凄いし、驚かされるものもあったが中には兄に見せてもらったものもいくつかあったため、ヒソカはそれが魔法ではなく唯のマジックであることに気づいたのだ。

 

「はい、お終い!!どうだった?」

 

「うん、楽しかったけど。これマジックでしょ?」

 

 魔法じゃないじゃん。と言われたユーリンは、パチパチと目を瞬かせた後に声を上げて笑った。

 

「おや、外からのお客さんなのにマジックを知っているのかい?」

 

「知ってるよ、兄さんが見せてくれたからね。」

 

「ほほぅ、お客さんにはお兄様がいるのか。そりゃ博識なひとだな。」

 

 マジックに使ったトランプで手遊びをしながらユーリンはヒソカの兄に興味を示した。

 

「それで、そのお兄様はどこにいるんだい?」

 

「残念だけど今は一緒じゃないんだ。」

 

 その言葉を聞いたユーリンは身体の動きを止め、驚いた表情を見せたかと思うと、何やら思案する様に天井を見上げた。

 身動きを止めた以降は、考えている最中もなめらかにトランプを混ぜる手元が止まることはない。

 

 ヒソカはその手つきに興味を示してしばらく眺めていた。

 そして、何やら満足したのだろう。そうか、そうか!と言いながら立ち上がるとヒソカのほうに歩いてきた。

 トランプに固定されていた視線をユーリンの方にむけたヒソカは言葉の先を促すように首を傾げる。

 

 

「よいか、私が君にトランプを使ったマジックを教えよう。なに、授業料をとったりはしないさ!勿論食事と寝床も用意しよう。」

 

 これは、天涯孤独の身とでも勘違いされたのだろうか。とヒソカが訂正のために口を開こうとした時。

 

「そうすれば君はお兄様に逢いに行くお金に困らないだろう。安心したまえ、私の未来にある素敵な出会いのためだ!!」

 

 そう言って迫られた時、ヒソカはユーリンから謎の圧迫感を感じ背中を粟立たせた。

 

 ゾクゾクする感触は一瞬で引いてしまい。それがなんだったのか分からずじまいであったが、分かったことがひとつ、どこかで話が飛んだということだ。

 やっぱり会話が出来ないらしいと、言葉の意味を理解しようとするがその間にもユーリンは楽しそうに喋り続ける。

 

 「ふふっ素晴らしい考えだ。お客さんもそう思うだろう?どうだい、マジックで一儲けしようじゃないか。」

 

 理解出来ないことが分かったと。ヒソカは考えるのを辞めた。ただ提案は面白そうだと思えた。あのトランプ捌きには興味があるし、旅銀が稼げるのなら願ってもいない話だ。

 

 

 そうしてヒソカは魔女の家に住むことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみに、私のことは偉大なる天才魔術士と呼んでくれてもいいんだぞ。」

 

「わかったよ、魔女のお姉さん。」

 

 




次回も、ひー君の初めての一人旅が続きます。

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