周囲を山脈に囲まれ、人の出入りが少ない盆地ではひとつの生活がそこだけで完結する様にできている。
大都市とまでは言わずとも活気の溢れる街並みは山間から覗く太陽に照らされ、陽気な空気か流れていた。
そんな街で人々の口に山の麓に珍しい建物が生えてきたのだと噂に上っていた時期もあったが、聞いたことも無いゲーム会社を言われてピンとくる者はおらず自然と話されなくなっていく。
コンクリートの上を行き交う人々は少し前に出来たビルを話題に出していたのもすっかり忘れていた。
人々の生活圏から外れたところにあるものの扱いなどそんなものだろう。
代わって話題に上るのは間近に控えたクリスマスについてだ。
街一番の大通りには電飾を施したショップが並びプレゼントに悩む若者がまた一人と吸い込まれていく。
温暖な気候のためホワイトクリスマスと呼ばれるものにはならないが、長期休暇の初日を飾るのに最適な記念日は様々な関係の人から喜ばれていた。
浮き足立つとはまさにこの事だろう。仲睦まじく話をしている夫婦を見ながら手元のカップを傾けたジールは、出てきそうになった息と共に飲み込んだ。
(くそぅ、用さえ無かったらこの時期は引きこもってソシャゲのイベントを回ってたのに。)
グリードアイランドを購入する為に落ち着きのない日々を過ごしていたジールは、発売日を目前に控えた今でも気の抜けない時を過ごしている。
ゲームの予約が済んだあの日から、資金調達のためにヨルビアン大陸の賞金首を狩っていたジールは予約締切になる11月末まで大陸中を駆けずり回った。
正確にいえばヨークシンを中心とした大陸の西側だが、噂を聞いた賞金首達が近づかなくなるくらいには狩り尽くしている。
警察を通して送られた書類のせいで協会から確認の電話が掛かってきたといえば、ジールの積極性が伝わるだろう。
そのせいか『ヨルビアンの白鳩』という二つ名まで出回り始めたがジールは断固として認めていなかった。
(……掲示板で見つけた時は人違いかと思ったけどあの微妙にダサいのはどうにかならないの?というか白鳩って何だよ、平和の象徴ってことか?まさか、俺のところに来てたベレーくんの鳩じゃないよな!?俺の要素皆無だろ!?二つ名にあるまじき職務怠慢だ。)
思い出しながらへそを曲げているジールだが、過去に付けられていた二つ名はどれも微妙なものばかりなのだ。もはやそういった星の元に生まれたのだと諦めた方が早いのかもしれない。
しかし、本人的には弟が将来呼ばれるかもしれない奇術師レベルの二つ名でなければ返事をするつもりは無いようだった。
「お待たせいたしました〜。こちら、藤菜のパスタとサラダのセットです。」
日当たりの良いテラス席に運ばれてきたジールの昼食は、暑さにも負けないようなさっぱりとした見た目だった。
「……どうも。」
「ごゆっくりどうぞ〜!」
接客が板についた店員は伝票を机の隅に置くと、そそくさと去っていく。
数日前からゲームを購入する為にこの街へやってきたジールは何軒か回った後に、こうして口に合う店を見つけていた。
初回から待遇の良いテラス席に案内されたジールは適度に落ち着ける場所としてそれ以降も利用している。
今日頼んだパスタは初めて食べるものだが、きっと美味しいのだろうと期待しながらジールはフォークを手に取った。
――ピピッ、ピピッ、ピピッ。
手を付けようとした瞬間、テーブルに置いておいた携帯から受信のアラームが鳴った。
ジールは一瞬聞かなかったことにしてパスタを食べてしまおうかとも思ったがそういう訳にもいかない。諦めてフォークを置いたジールはその手で鳴りっぱなしの携帯を手繰り寄せた。
発信源を探していた周囲の客も、止まったアラームにその存在を忘れ歓談に戻っていく。
固いボタンを何度か押しながらボックスを開けば、その中にはジールがチェックしていたゲーム会社の公式ホームページが更新されたことを示していた。
『株式会社マリリン 発売予定のゲームについて』
内容はなんてことの無い、発売日が近づいてきたことによる告知や、支払い方法の注意喚起などが書かれているものだ。
流れるようにデータをコピーしたジールは、大幅な変更が無かったことに胸を撫で下ろし再びパスタへと向き直った。
データをコピーしたのはゲームの製作者が更新しているかもしれないというジールのミーハー心が理由だが、それ以外にもちゃんとした理由がある。
というのもジールが賞金首狩りを11月末で切り上げた事と関係していた。
その時期、ジールは予約が締め切られた後に新しく条件付けが行われても素早く対応出来るように準備を整えていたのだ。
結論から言えば発売元から新たなミッションが追加されることは無かった。
しかし予約などのやり取りがネット上で行われたせいか、予約が終わってからインターネットを中心にデマ情報が出回り始めたのだ。
発売会社についてや、発売日より早く手に入る方法を記事にする者が増加していき、他にも法外な値段で予約済みのデータを売買するサイトなども出来ていた。
ハンターをターゲットにしていたり、販売価格が目立っていたのだろう。話題性としてもバツグンなグリードアイランドの情報はどんどん増えていった。
分かりやすく嘘であるものや、対照に精巧に作られたものなどを眺めていたジールは頬杖を着きながらそれ等を一蹴していたが、そうで無いものも多数いたようだ。
ジールは予約のデータを騙し取られたと騒いでいるのを何件も見たことがある。まだ、そうして対岸の火事であるならまだ良かったのだ。
暫くして公式のホームページを模倣したものが出来始めたときは流石のジールも頭を抱えた。
それらがホンモノを喰いかけた時はハッカーハンターにアポを取る直前までいったものだ。
幸いにも製作陣――おそらくジン辺りだろう――の対応が早く被害は出なかったが、それ以降ジールは念の為にバックアップを取るようになった。
こうして現金一括購入の為にマリリン社のビル元までやってこれた今、データのバックアップは保険に過ぎないが、何かあった時の証拠になればいいと取っていた。
とはいっても第一の目的はコレクションである。少し前にドゥーンの綴りを調べ、数年前に見たものと変わっているのを確認して悶えていた男だ。相変わらずのそれはもはや癖だと言えるだろう。
草食動物になった気分でサラダを飲み込んだジールは、カラになった食器をそのままに伝票を手に取った。
昼時という時間帯もあって忙しそうに行き来する店員を暫く眺め、食べ物を届け終わった手ぶらの店員に狙いを定めて声をかける。
ポイントは大きな声を出さなくても聞こえるくらい近くを通った時に呼ぶことだ。
「すまない。」
「はい!ご注文ですか?お会計でしょうか?」
「……会計を。」
「かしこまりました〜!――お預かりしますね。」
礼と共に渡されたお釣りを受け取ったジールはゆっくり立ち上がり席を後にする。
正直、レジの無いスタイルは会計で引け腰になってしまうが、街全体がこのスタイルのためどこに行っても気力を吸い取られるジールであった。
小銭をポシェットに入れながら見送る店員を背に店を出たジールは、買い取った家に向かって歩きだした。
※※※※※※※※※※
12月24日 木曜日 朝 5:30
最高の礼装で向かおうと鞄の中身をひっくり返しながら服を選ぶのは寝不足気味のジールだった。
何処で買ったのかも覚えてないギンギラなコートなども出てきたが、流石に違うだろうと仕舞い直すこと数回。結局覚えているものしか出せないため、無難なスーツを出したところでジールのネタが尽きた。
一応、問答無用で中身を全部出すことも出来るが、そんな事をしていては本当に間に合わなくなってしまう。
朝早くから身支度を始め、満足のいくまで髪型をセットする様はまるでデートに行く前のようだった。
しかし相手はゲームソフトだ。
先日のホームページの更新により、ゲームは完全な先着販売であることが分かっている。
六時からの販売時間に間に合わせるため、身支度を整えたジールは自身より遥かに早く準備を済ませたヒソカに向き直った。
「そろそろ行くんだろう♠」
「……ああ。」
それこそ生まれる前から欲しかったゲームの発売日。
いつものように澄まし顔で玄関の鍵を締めたジールだが、内心は穏やかではない。
遠足の前日方式で眠れなかったジールは薬を突っ込んでギリギリ眠れたレベルだ。
ゲームを買うまで問題を起こさないようヒソカにしっかり釘を刺したジールの心配事はそれでも尽きる事は無い。
ここまで上手くきているのも不安を煽るなと、冷静に分析しながら歩いていればイブの日に楽しむ人々とすれ違った。
(やべぇよ、クリスマスイブのリア充に殺意が湧かないレベルで緊張してるぞ。重症じゃん。)
「兄さんが欲しかったゲームでしょ♥どんなものか楽しみだな♣︎」
「ああ。」
「そういえばなんて名前のゲームなんだい?」
「……
そういえば言ってなかったかと過去の行動を振り返るジールだが、タイトルを知らずにここまで付いてくる弟の図太さにも驚いていた。
緊張でガチガチだったジールだがヒソカと話していくうちにその動きから固さは抜けていく。
「……気に入ると思うぞ。」
「へぇ♦期待しちゃうよ♥」
「『ハンター専用ハンティングゲーム』……プレイヤーは全員念能力者だ。」
「最高じゃないか♠」
ジールの横をリズム良く歩いているヒソカは、なにを想像したのか貼り付けた笑みをさらに深くした。
ここまで付き合ってくれたお礼として伝えたジールも喜んでいる弟の姿を見て口角を上げる。
弟の喜ぶモノ=戦闘というひとつ覚えのような内容だが、悲しきかな。事実一番喜ばれるのはそれなのだとジールは認識していた。
朝 6:00
二人が他愛のない話をしながら坂道を登っていけば木々の開けた先に人集りが出来ているのが見えた。
朝のワタワタのせいで到着がギリギリになってしまったジールは、想像よりも多い人数に周りへ目をやる。その隣ではさっそくといった様子でヒソカが品定めするような視線を送っていた。
(もうビルの中に入っているもんだと思ったけど……入れない程混雑しているのか、はたまた別の要因か。)
百人以上は居るのではないかというくらいに人が多い。ビルの入口も見えないほどの人の海を掻き分け、半分は人が捌けていくのを利用してジールは建物の下までやってきた。
人に話しかけられないジールは、すれ違う時に耳を澄ませて現状の情報を集めていく。
聞こえてくる話の半分はサングラスとピエロという組み合わせに騒ぐ声だったが、何とか求めていたものを拾うことが出来た。
『ビルの扉が開かない。入っていった奴が何人か居るし開け方があるんだろうけど、全く分からねぇ。』
要約すれば、ここにいるのはゲームを買いに行けない者達だということだ。
一先ずビルの扉を見ないことには何も分からないだろうとぽっかり空いている空間に出たジールは目の前の扉を見上げた。
幸いにも並んで順番を待ってからというものはなかったため、このまま入ることが出来ればゲームを買うのに間に合うだろう。
普通のビルよりも大きな扉には装飾のような溝が確認出来る。
黒い金属製の扉は力に自信があれば開けてしまえそうだが、こうして大多数が入れないのを見るとそう単純なものではないはずだ。
新たな挑戦者という立場なのだろう。ビルの入り口に立ったジール達を周囲の人々は注意深く観察していた。
ジールらがゲームの購入権を手に入れられるのか、あわよくば入り方を知りたいといったところだろうか。
山の麓、木々に囲まれたそこで百人近くの野次馬に見守られたジールは躊躇いもなく扉に近づいていった。
兄なら問題無いだろうと思っているヒソカは黙ってその様子を目で追っている。
(入っていった奴が居るのに方法が分からないという事は、隠蔽する為の仕掛けがあるのか、分からない程速い、一瞬の出来事だろう。)
扉の前に立ったジールは既視感のある扉の溝と今回の目的であるグリードアイランドについて頭を働かせ一つの仮説まで辿り着いた。
「……付いてくるか?」
「うん♥」
その返答を聞くと同時にヒソカの二の腕を掴んだジールは扉に向かって発を行った。
(まぁ、ジン=フリークスが原作でも使ってたやつだな。)
一瞬の光の後、呆気ない程簡単にエントランスまで来ることが出来たジールは、掴んでいたヒソカの腕を離した。
なんてことは無い、グリードアイランドの起動方法を試しただけだ。原作で指輪とゲームのデータが入っていたゴンの箱が念によって開いたことも加味すれば難しい話ではないだろう。
ほぼカンニングのような答えの出し方に、他の正解者は中指を立てるかもしれない。
扉の細工や、ゲームのターゲット層を考えて色々試した者も多かったはずだ。
人が消えたように見えた外野は、あまりの早さにジールが会社の関係者ではないかと邪推する者まで現れたが、ゲーム購入に意識が向いているジールには関係の無い事だった。
よくあるオフィスのような内装に、目の前の受付へと向かったジールは誰もいないカウンターに首を傾げる。
『五階三号室 エレベーターをご利用下さい。』
カウンターの上に置かれている案内図の横に浮かび上がってきた文字を見て、その仕組みが気になったジールだが、もたもたしていて買えなかったなんて事にはなりたくない。
「あっちから行くみたいだ♣︎」
「……。」
「ここは面白い仕掛けが多いね♥色んな所からオーラを感じるよ♦」
「そうだな。」
何かの気配は感じるが、人とは全く出会わないまま指定された部屋にやってきたジールは軽くノックをしてからドアーを開ける。
(……やっぱりここにも居ないか。買う時くらい会いたかったが、製作者は伏せられてるし無理もないな。)
そもそも製作者の半数はゲームの中にいるため会える確率は低いだろうとジールは想像していた。
そのまま部屋の中を見渡すと、広い部屋の真ん中に設置された机の上に箱がポツリと置かれているのが見える。
気を取り直し、ゲームをどうやって購入するのか探ろうとその箱に近づいた所でジールはその足を止めた。
「ん?どうしたんだい♠」
「……いや。」
横長の机には中くらいの箱が三つ並べられており、それぞれの横に穴が空いている。
おそらく箱の個数的にグリードアイランドのソフトが入っているのだろうと予想したジールだが、隣の穴の所に貼られた紙を見て思わずニヤけそうになってしまったのだ。
『代金はココ↓』
マジックで書きなぐったような雑な字は明らかに手書きのものであり、製作者の誰かが突貫工事で取り付けたものだろう。
淡々と何事もなくゲームを購入して(それでも十分嬉しいことだが)帰るのかと思っていたジールにとってはサプライズをされた気分だった。
関わっている人の影を見れた事にニヤけそうになる口元を手で押さえたジールは、揺れる肩を何とか抑え込んだ。
そのまま表情を押し殺し無言でカメラのシャッターを押したジールは、そそくさとお金の入った袋を取り出す。
ちなみに傍から見れば完全に奇行に分類される兄の行動だが、ヒソカは何か必要なことをやっているんだろうなと軽く流していた。
その視線の先で袋の口を穴に突っ込んだジールは、中身を出すために袋を逆さまにして振っている。
束になっているお札が全て穴に落ちきると、軽い音を立てて隣の箱が開く。
丁寧な手つきで箱をどかしたジールは
(やばいパッケージじゃん。初めて見た。こ、この中にソフトがあるんだよね。どうしよう、いや、どうもこうも無いんだけど。かーばんの中に入れればいいんだっけ。いいんだよね?お金払ったし……俺のになったんだから持って帰っても……俺の!?俺のものなのかぁ。あのグリードアイランドが俺の、フッフフフフフフフ。)
そっと鞄の中に仕舞ったジールは、無表情のまま隣の箱の前に立ち同じようにお金を穴に落としていく。
しかし、箱が開いても手に取るようなことはせずそのまま次の穴へとお金を入れにいったのだ。
一つめの箱以降触れようとすらしないジールは、三箱目もソフトに触ることなく穴に向かって話し始めた。
「……返品は出来るだろうか。勿論お金はいらない。」
『可能です。どのような理由でしょうか。』
三箱目の隣から浮き上がった文字はジールの質問に答えている。
「……プレイヤーは多い方がいいだろう。」
『なるほど。お客様のよりよいゲームライフをお祈り申し上げます。』
スっと消えていく文字に、ジールは幾ばくかの寂しさを感じたがそれを表に出そうとはしなかった。
「いいの?あんなに欲しがってたのに♥」
「……ああ、帰るぞ。」
ドアーに表示された矢印の方へ向かうと、行きとは別のエレベーターに辿り着いた。
正直に言うと、グリードアイランドの返品は苦渋の決断だった。全くもって安くない買い物だというのもあるが、いいモノというのは幾つあっても困らない。
実物を手に取るまでは、使用するソフト以外に保存用と観賞用として持ち帰るつもりだった。
しかし、こんな素晴らしいゲームを弄ぶというのは酷く勿体ない気がしたのだ。
それにゲームをプレイをしていく上で対戦相手は多い方が盛り上がるだろう。
ジールは布教の為にも置いていった方が良いと判断した。先着順での販売なら予定通り売れなくとも早く捌けるだろうと思ったのだ。
ちなみに予約をキャンセルしなかったのはひとえに製作者へ貢ぐタイミングを逃したくなかったからという理由だったりする。
エレベーターを降りたジールはビルの裏側から出てゲーム機が待っている我が家へと足を向けた。
※※※※※※※※※※※
「おいっ、あのガキオレの字見て笑ってたぞ。」
ビルの最上階に腰を据えた男はモニターに映る映像を見て足を鳴らしていた。
「ははっ、ジンの字は下手くそだからなぁ。むしろ他の客が素通りしていく方が驚きだよ。」
何かを打ち込みながら返事を返す男は、ジンが見ていたモニターの方へ視線を寄越す。
「あっ、写真。」
タイミングよく客がカメラを取り出した所だった。ゲームのソフトを買いに来て関係ないところを写真に納めるとは変わった人物だ。
「どうするのジン。書いた文字を利用されちゃうかもよ?」
「あぁ?あのリアクションはそっちじゃねぇだろ。」
「そうかい?ならゲームを買いに来てジンの文字を写真に撮る変人になるな?」
「そーだな、ありゃ変わり者だろ。」
相手の発が分からない以上個人を晒すような物は極力減らした方がいい。
今回は発売前のトラブル――主にジンの思いつき――によって準備がままならなくなったため、ああいった形になったが、こうして違和感のある行動を見せられると気になってしまうものだ。
しかし、ことの本人は違うとキッパリ言い切っている。
観察眼があり相手の行動を予測するのが上手い男だ、ジンがそう言っているのなら大丈夫だろうとキーボードに視線を戻した男は作業に戻った。
「しっかし随分若いのが来たな、お前と話も合うんじゃねえの。」
三本分の代金を支払い、必要以上は置いていった客を見送りながらジンは自身の後ろに立っている弟子に声をかけた。
「若いって、ジンさんもそんなに変わらないだろう。」
「ゲームの中で会うこともあるかもな。」
「まあ、はい。そうですね。」
少しぶっきらぼうに答えた青年は、それでもモニターに映る二人組から目を逸らすことはなかった。
(やべぇ、この草原を主人公も見てたってことだろ?……なんていうか、感動で泣きそう。ムリ。)
次回はゲーム内からのスタートです。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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