お客様!困ります!あーっ!トリガーはいけません!   作:クロアブースト

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宇佐美や三上を先に投稿しようと思ったけど……以下略。

小南はメインヒロイン級、ハッキリ分かるんだね!


【小南と白亜①】表ルート

ガキン!ガキン!

 

小南の両手にそれぞれ持つ斧であるブレードトリガー『双月』と白亜が使うブレードトリガー『弧月』がぶつかり合う。本来なら二刀流である小南の方が手数が増えるはずなのだが、白亜は一本のブレードで全てを防いでいるのである。

そして小南には二本を連結させてからの火力特化の大斧モードがあるのだが、間合いを詰められているせいで切り替える隙そのものが生まれない。

小南はメテオラを使おうとするも白亜は斬撃で暴発させることなく弾くという技量で全て弾いてしまう。そして無理に距離を離そうとした隙をついて白亜は右腕を切り落とした。

 

「ック、相変わらずやるじゃない詩音」

 

小南は残った左手斧を構えながら白亜に呟く。それに対して白亜は弧月を鞘に納刀してしまう。

 

「ちょっと!?どういうつもりなの?」

「チェックメイトだ」

 

白亜はそう言って左手の人差し指で斬られた右腕の断面図を指さす。そこには置き玉と呼ばれるトリオンキューブが仕掛けられていた。先程の攻防の中で切断した右腕にメテオラの置き玉を仕掛けていたのだ。

 

「っな!?」

 

慌ててシールドを使おうとしたが間に合わずメテオラによる爆発で小南はベイルアウトしてしまった。

 

こうして白亜は50戦50勝を達成したのであった。

 

「ウガー!アンタ本当に強すぎよ!」

 

小南は叫びながら白亜へアームロックを仕掛けてくる。白亜は慣れた手付きで腕の間に自身の腕を挟み込むことで首絞めを防いでいた。

 

「トリオン量を小南と同じレベルに抑えていたのに全然歯が立たないもんね」

 

宇佐美は白亜の圧倒的な強さを目の前で見せつけられていた。何せ今回の模擬戦では白亜は意図的にトリオン量を同じレベルまで落として戦闘していたのである。つまり今までの50勝は全て技量だけで成し遂げていた。

黒トリガー数十倍のトリオン量から作られた弧月で斬り合いをした場合、小南の一番火力のある両手斧状態の双月ですら鍔迫り合いすら出来ずに簡単に斬れてしまう。だからこそタイマンで行う場合は抑えなければ蹂躙で終わるのだ。

 

「流石にトリオン量の差がありすぎて勝負にならないからな」

「何ですってぇ!」

 

アームロックを辞めて今度はポカポカ叩いてくるが全て掌で受け止めて防ぐ白亜。

 

「もう一度勝負しなさい!今度はコテンパンにしてあげるわ!」

「小南……実現不可能なことをいうのはよくないぞ」

「ウガー!」

 

ますます小南は荒ぶるのだった。

 

 

 

 

 

 

「え……温泉旅行?」

「そうだ。せっかくチケットがあるから一緒に行かないか?」

「行く!絶対に行くわ!」

 

宇佐美が退出した後に白亜は小南に温泉旅行に行かないかと提案する。白亜は温泉旅行用のチケットを二人分用意していた。

 

「防衛任務は小南が不在中の時は他の隊員を派遣することは本部や玉狛支部には通達済みだ。後は小南の都合の良い日程を教えて欲しい」

 

「いつでも大丈夫よ!」

「じゃあ明日でも良いか?」

「ええ…楽しみだわ!」

 

小南は嬉しそうに言う。白亜はよく小南をデートに誘うことが多かった。最初は遊園地だとか水族館など日帰り旅行が多かったのだが、最近は小南が宿泊したいと言う為に一泊二日で泊まれるものを探していたのである。勿論小南が一泊したい理由が押し倒す為なのは言うまでも無かったのだが、それを知った上で白亜は探していたのである。

 

 

そして次の日待ち合わせをして貸切風呂へと向かった白亜達。

 

「は?混浴?」

「ええそうよ!せっかくなら裸の付き合いで水入らずで入りましょう!」

「いや、それは駄目だろう。俺達まだ恋人でも何でも……あ、やめろ!泣きそうな顔するな!分かった分かった!一緒に入るから!あ、おま喜ぶなよな……」

 

小南の嘘泣きまで使われての混浴に呆れる白亜。

 

そうして混浴を行う。

 

 

先に白亜が湯船に浸かり、後からやって来た小南はタオル一枚を身体に巻いていた。このタオルの下には何も履いてないのかと思うとチラチラ見たくなるのだがグッと堪える。それにあれだけ混浴望んでたからには水着を着てましたというオチがなきにしもあらず。

 

「フフン、安心しなさい!履いてないわよ!」

「履いてないのかよ!」

 

逆だった。水着を纏わない超攻撃型スタイルだった。流石は小南、躊躇がない。

 

湯船に浸かりお互いに背中合わせになる。

 

「色々あったわね…」

「色々あったな…」

 

第一次大規模侵攻を乗り越え、俺は第二の絶望を迎えた。その詳細は省くがもう一度俺は死のうと思う程に追い詰められて……

 

そして小南にまた救われたのだ。小南にとっては当たり前の行動だったのかもしれない。けれど……俺にとってはどうしようもない絶望と対峙した時にいつも掬い上げてくれたのが小南だったのである。

 

本当に小南には頭が上がらない。

 

「ねぇ……詩音」

「何だい小南」

「今は幸せ?」

 

それは小南が一番聞きたい事だった。何せ小南は本来自殺しようとした白亜を二度も救った。そして白亜は抱え込む性格故にまた同じことが起きないかと不安を感じていたのである。

 

「ああ……幸せだよ。俺は一人じゃない。小南がいる……迅がいる……他にも俺を必要としてくれる人達がいるから……」

 

白亜は人の繋がりの大切さを身をもって知っていた。まあボーダー肉食系女子達には理解させられたというべき強制だったのだがそれは置いておく。

 

「なら良かった。もし詩音が死んじゃったりしたら凄く泣いちゃうからね!」

「じゃあ死ねないな。小南は泣いたら泣き止むまで大変だからな」

「もう……馬鹿……」

 

白亜は小南の側にいたいと思う。こんな自分を大切だと言ってくれた彼女の為に死ねないなと改めて思うのだった。

 

 

 

 

 

「ぷはぁ!やっぱり風呂上がりの牛乳は良いわね!」

 

風呂上がりの邂逅一番に小南はコーヒー牛乳を飲んで感想を言う。

 

「小南はよく牛乳を飲むよな」

「そうよ!だって牛乳を飲めば胸が大きくなるんだから!」

「いや、小南もう充分大きいだろうに……」

 

小南の胸はかつてのA級から既にE級まで成長していた。人によっては異なるが白亜としては充分巨乳サイズだと思っている。

 

「ええ!確かに詩音の教えてくれた【乙女新書】のお陰で胸のサイズが一気に成長出来たわ!というか今まで全然効果無かったのよね……」

「そりゃあ個人差あるだろうしな」

 

白亜だって【乙女新書】を作成するに当たって膨大な情報の取り捨てを行った。そして殆どの情報がガセという結論に至り、確実に効果のあったものだけを厳選して記したのである。

 

「後はまあ白亜も巨乳の方が良いでしょう?」

 

小南は成長した。自分の胸を持ち上げながら言ってくる。周りの男達の視線が釘付けになる。小南は自分の魅力に無頓着だから困る。

 

「う〜ん……別に巨乳とかのサイズは重視してないんだよなぁ。俺が小南を可愛いと思ったのは純粋さとか表情とかだし……」

 

「え?そうなの!?」

「そうだよ。じゃなければ小南を好きになってなかったしな」

 

胸の大きさは確かに女性らしさを感じさせるが、それが全てではない。白亜にとっては可愛いと思える表情や仕草、内面の方が重視していたのだ。

 

「そ、そう言えば好きな相手に胸を揉まれると大きくなるってのはどうだったの?私でも試したわよね?」

「あれは効果はあったよ。刺激と気持ち良さが影響したんだと思うよ」

「そうよね!詩音に何度も揉まれていたら私も大きくなったもん」

「いや、頼まれてただけだから。俺が胸を揉みたいと頼んだわけじゃないから……」

 

白亜は肉食系女子達に頼まれて何度も豊胸マッサージなどを行ったりもした。まあ効果自体はあったのだが、それでも十数人をやるとなると流石に作業っぽくなってしまったのを思い出す。

 

「でも役得だったんでしょ?」

「ノーコメントだ……」

 

目を逸らす。白亜も思春期なのであった。

 

 

 

 

部屋は二人部屋である。最初は一泊二日で部屋も別々にしようとしたのだが、小南は断固抗議してきたのだ。詩音と一緒に寝れないじゃない…と。欲望が明け透けだったのだが、今更かと思い了承したのであった。

 

そして案の定小南が俺を布団に押し倒す。

 

「どうして抵抗しないのよ……」

「どうしてだろうな……」

 

俺は分かりきっている。小南が好きなのだ……

 

「私はアンタのことが好き。男として愛しているわ」

「俺も小南を女として愛している。だが……」

 

そう俺は小南を恋人にはしない。する資格もないし、するつもりもない。何故なら俺は今でも心の中に意中の人がいるからだ。そんな状態で恋人にするのは本音をぶつけてくれる小南に失礼だからだ。

 

「それは前回も聞いた。アンタがまだ初恋の人への未練があるのは分かってる。だからまだ恋人にしなくても良いわよ」

「まだ?」

「そうよ。だって私が恋人になれないのは初恋の人より魅力で劣っているからでしょ?」

「いや、正直初恋の人は特別だっただけで、小南の方が可愛い……ゲフンゲフン……何でもない」

「今とんでもないこと言わなかった?」

「何でもない」

 

仕方ないのだ。確かに初恋の人に一目惚れした俺だが、ボーダーには初恋の人以上に魅力的な女性ばかりいるのだから。まあ俺は一目惚れした初恋の人を振り向かせる為に必死だったから自分から下心を抱くことは無かったが……

 

「まあ、良いわよ。だからアンタが振り向かせるように努力してきたように私もアンタを振り向かせて見せるわ。そして初恋の人より魅力的になったら私に告白して恋人にしなさい!」

「告白かぁ……」

「そうよ!……やっぱり女の子としては好きな相手に告白されるのは憧れなのよ……」

 

顔を真っ赤にして言う小南を可愛いと思う白亜。もし自分が情に流される奴だったら今頃告白してたかもしれない。自分の女にしたいと願う程に小南は愛おしいからだ。

 

「じゃあヤるわよ!」

「おいおい、まだ恋人じゃないんだぞ」

「確かにそうね。けどお互い好きあった者同士が一つの布団にいるんだから抱き合うのは自然でしょ!」

「初めからそのつもりだったんだろ?」

「ノーコメントよ」

 

そう言って小南は白亜にキスをする。そうして布団の中で二人はお互いを求めあったのであった。




小南桐絵(表)
…メインヒロイン級肉食系女子。白亜の自称ライバル。白亜の入隊初日の模擬戦でトリガー初心者の白亜に3:7(最初の3本で上達されての7連続敗北)で圧勝されてガチ泣きするベテランの風格を見せつけた少女。めげずにライバル宣言をしてほぼ勝ち越され続けているものの諦めずに挑むチャレンジャー。

原作通り割とポンコツで純粋だからすぐ騙されるし、白亜が絶対に秘匿しろと言った【乙女新書】を成長した胸を本部に自慢したせいでバレてしまうオオポカをやらかしてくすぐりの刑に遭う。

白亜にとっては二度の絶望を救ってくれた恩人。小南がいなかったら確実に自殺していた程である。
小南は直感で白亜の本当にヤバいピンチに駆けつけるので白亜のヒーローとも言える。

白亜への恋心は旧ボーダー時代からであり、切欠は一度目の絶望の際に大切だと咄嗟に言葉で出たこと。
そこから自身の恋心に気付くも白亜は初恋の人を振り向かせる為にボーダーに入った事情を知っている為に胸に気持ちを秘めていたのである。
そこから第二の絶望である第一次大規模侵攻の件で自分の気持ちを秘匿することを止める決意をして白亜へのアプローチをする様になった。

小南は押し倒しこそするが、どちらかというと触れ合いを大事にしているのでハグとかキスで満足することも多い為、他の肉食系女子程ガツガツ来ない。それに白亜自身も小南を愛しているので押し倒されたら拒まない。
この世界線だと一番ヒロインやっているのが彼女である。






次回:裏ルート公開予定

R18版に出すヒロインは?

  • 木虎
  • 香取
  • 綾辻
  • 宇佐美
  • 瑠花
  • 小南
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