お客様!困ります!あーっ!トリガーはいけません! 作:クロアブースト
この世界線だと彼がどんな苦悩を抱えるのかというスタンスで投稿。勢いで書いたので短めですし、肉食系女子は出ません。
vs3連戦です。
因みに漆間の性格が現時点では分からないのでそちらだけ変更。ほら口が三下っぽく言ってても心が綺麗な奴とかいるかもだから……
ボーダーには沢山の隊員やスタッフがいる。
これはその一人、人事部の水沼 誠二の物語である。
Case1:試験結果に納得がいかない入隊志願者、三雲修。
成績というよりトリオンが少な過ぎるせいで落選したのである。水沼は何とか宥めて隊員は諦めて技術者やオペレーターという代替え案もきちんと出した。
当時は水沼の修への対応は適切なのだと誰もが評価していたのであった。
しかし二人の隊員がその評価を捻じ曲げた。
一人は迅 悠一。もう一人は白亜 詩音である。
二人はボーダー設立期からの貢献者である。信じられないことだが、ボーダーの進退に彼らの存在が大きく関わっているのである。
迅は未来視による危機察知で、白亜は平行世界による人材・技術提供・資金源と大きく貢献してきた。
何より恐ろしいのが彼らがサイドエフェクトを使えば内部不正がほぼ現行犯逮捕出来てしまうことである。
白亜の平行世界で内部不正をやらかした候補をリストアップし、迅がその人物を見るだけで内部不正する未来を見れてしまう。表沙汰にはなっていないが、彼らが動いて汚職を現行犯逮捕された内部スタッフもいたりするのである。
迅が水沼が不採用と記載した書類を破り捨てて修を入隊させたのである。それだけならば修は素質が劣るからこそ、大した活躍も出来ずにいる可能性が高かった。水沼の評価は変わらず迅に何かの考えがあったんだろうという形で済んだはずだった……
しかし迅が修に白亜へ師事すべきと進言したことで水沼の評価が覆される。
3ヶ月にも及ぶ短期集中訓練を乗り越えた時に修は人越拳へと変貌した。そして瞬く間にマスターランクへ駆け上ったのであった。
水沼の評判は大暴落である。あれだけ素質があるのに何故見抜けなかったと同僚や先輩上司から言われる始末。誰が予想出来るか!?
あのひ弱そうだった少年が3ヶ月したら空手の達人と素人でも分かるレベルまで変貌するなど……
しかも第二次大規模侵攻では戦果を上げるわ、B級ランク戦ではチーム結成してすぐに上位入りして遠征部隊への挑戦資格を得るなど彼が活躍するほどに水沼の評判は大暴落していくのだ。最早彼にとって修は疫病神レベルなのは余談である。
Case2:待遇に不満を募らす若手社員
今回は隊員Uとしておこう。
これは組織である以上は少なからず多くいた。もっと給料上げろと叫ぶ輩は何処にでもいるのである。
ましてや市民を守りたいという正義感ではなく、稼げるからという理由でボーダーに入った守銭奴だって多くいる。
勿論いくら資金が豊富だろうが、無遠慮に給料上げたりしたら組織は倒産するのは自明の理。
そして上層部は冷酷な判断を水沼に通達する。
「……つまり君はもっと賃金を上げてほしいと言うことかな」
「そうです!命懸けなのに割に合わないでしょう!」
血気盛んな隊員Uは抗議する。しかしその意図は賃金を上げたい下心でしかなかった。何故ならベイルアウトがある以上は安全はほぼ確保されてる状態である。正直本当に命懸けになった経験をした隊員などそう多くいないのが現状である。
「ふむ……仕事に見合った賃金が支払われてないといううわけだね」
「そうです!」
「ならば別の仕事を探すべきだと提案するよ」
「は!?」
隊員Uは唖然とする。何故なら賃金を上げるのは諦めろと安易に言っているからである。
「ボーダーには数多くの隊員を抱えている。そして民間組織である以上は資金にも限度がある。つまり安易に一人の隊員の要求だけで上げるわけにはいかないのだよ」
民間組織である以上は金の使い道もクリーンにしておかなければならない。無駄遣いをすればマスコミなどに叩かれて資金援助が減る可能性も大きいからである。
そして白亜によってボーダーの隊員数は原作の3倍近くいる以上はB級隊員一人が脱退しようが大した痛手にはならなかった。
「それに君達はまだ学生だ。ボーダーが君達を正社員として雇っているわけではない。B級隊員は言うならば出来高制である以上は君が大きく活躍しない限りは賃金が上がることはないよ」
「だったら近界民の討伐した賃金を上げれば良いじゃないですか!」
「そうしたら出費が大きくなってしまうよ。年々近界民の侵攻は増えつつあり、支払われる出費も増加している。だが活動資金には限度がある以上は増やせないんだよ」
「そんな!?」
隊員Uは到底受け入れられなかったが組織としては無理な話なのである。
「もっと安全に稼ぎたいならボーダーを止めてアルバイトしたら良い。コンビニやお店の従業員なら働けば働くほど稼げる良い仕事だと思うよ」
水沼は優しく代替え案を提示する。
「いえ、ボーダーをやめる気はありません!間違ってるのは組織の方だから!」
隊員Uはやめる気などなくボーダーでたかる気でいた。何故なら安全にゲーム感覚で近界民を倒せば賃金が入る仕事は楽に稼げるからである。
「じゃあボーダーにはいらないな」
「!?」
出口の扉の壁にカメレオンを使って隠れていた白亜が解除して言葉を発する。
「この後、ボイコットする気なのだろう。しかも周りを扇動して賃金上げる抗議メンバーを集めて」
「!?」
迅の未来視で放置すれば周りの底辺レベルのB級隊員達を集めて集団ボイコットを決行するのを見られていた。まともにチームも組んでない連中なのだが、しかしそれによりボーダーの隊員達へ悪影響が出るのはわかっていたのだ。
そして水沼は隊員Uへ最終通告を伝える。
「上層部の結論を伝えよう。大した活躍も出来ない癖に迷惑だけは一人前の隊員はボーダーに必要ないと言われてるんだ。君の抵抗を許さないからこそ彼に来てもらったんだよ」
「そういうことだ」
白亜は扉の前に立ち塞がることで逃げ場を無くした。
「!?トリガーON!」
スパッ
隊員Uはトリガーを起動してトリオン体に換装した瞬間に頸を刎ねられた。そしてトリオン体はすぐさま解除される。因みにベイルアウトがこの部屋で発動しないのは白亜がベイルアウト開発時に内部での離反者が逃げれない部屋をいくつか作ったのだ。そして内部離反者を処理する目的のこの部屋にも搭載されていた。
「トリガーでの武力行使未遂だ。これで除籍出来るな」
「俺を嵌めたのか!?」
「そうだ。止めさせるには理由が必要だからな」
白亜は言いながらも隊員Uを気絶させる。
そうして隊員Uは記憶封印措置によりボーダーを除籍されたのである。
「いや〜助かったよ。ありがとう水沼さん」
「損な役回りだよ、全く……」
水沼は溜め息を吐く。これでは水沼との面談で問題行動が発展したのだと思われるからである。
「まあ仕方ないのさ。何せ大して活躍しないのに残せば被害ばかり撒き散らす連中は対処しなくてはならないからな」
白亜は言う。ボーダーの敵は近界民という外からの敵だけではない。身内にもいるのだと……
何せベイルアウトのお陰で死者数こそ激減したが、危機感が薄れたせいで怠惰な隊員が増えたのも事実だからだ。安全かつ楽に稼ぎたいと燻っているB級隊員達もザラにいたりするのである。
出る杭は打たれるというのを見事に示した光景であった……
Case3:平然と規則を破る上層部達
今期の膨大な数の入隊書類を連日の残業を持って何とか捌いた人事部。ようやく帰れると人事部が帰宅準備をしていたところに上層部の一人、忍田本部長がやってくる。労いの言葉だろうか?
「この書類をやっておいてくれ」
「え……」
「頼んだぞ」
違った。労いではなく追加の一枚である。しかも今日こそようやく休めると思った矢先のことである。たかが一枚と侮ることなかれ、他の部署への伝達や情報をまとめたりと大きく影響するのである。
「待ってください!入隊期日はとっくに過ぎてますよ!」
「城戸司令には許可を得ている。これは組織としての決定だ」
血も涙もない虎の言葉に人事部は唖然とする。因みに城戸司令も忍田本部長も悪くない。悪いのは入隊期日過ぎたのにヒュースを入隊させようとプレゼンをした修である。人事部は知る由もないが、型破りな人間の影響は裏方に多大な影響を与えるのだ。
そうして人事部はランナーズハイになったのは言うまでもない。こうして水沼の苦悩はまだ終わらないのであった……
エイプリルフールネタはこんな話じゃないかなぁと思いながらの話でした。
割と
R18版に出すヒロインは?
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木虎
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香取
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綾辻
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宇佐美
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瑠花
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小南