Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。

それも含めてよろしくお願いいたします。


イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス



第十五章 運命の歯車が歪む音

《あらすじ》

 

BETAの日本再侵攻が始まった、奴らはまず横浜に侵攻を仕掛ける。突然の襲来に横浜市民の避難は未だ完了していない中、帝国軍は奮闘する。その中に斯衛軍であり五摂家の一つ、崇宰家の女性当主である崇宰恭子も戦場に立っていた。

新型戦術機・武御雷で善戦するものの多数の要塞級に囲まれてしまい部隊は総崩れ、残された彼女自身もこのまま死に抗えることも出来ず死んでしまうその時、Hi-νガンダムがその救いの手を伸ばし彼女を救出する。

そして恭子を乗せたまま、託未は横浜の戦場へと向かう。

 

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恭子side

 

私は今、あの白い悪魔の機体のコクピット内に居る。私が座っている仮設シートの後ろにはあの白い悪魔たちのリーダーと思しき男――新月託未が居る。

彼は無言のまま操縦桿を握っているが、この何とも言えない無の時間がどうしても我慢できずに私は口を開いた。

 

恭子「先ほどはありがとう。助かったわ」

 

託未「嗚呼」

 

恭子「貴方たちが京都での戦いでも参戦してくれたお陰で、日本はBETAに滅ぼされることはなくなった。本当にそれも感謝している、ありがとう」

 

託未「嗚呼」

 

恭子「....――それにしてもこの機体は凄いわね」

 

託未「嗚呼」

 

恭子「....」

 

私の声がけに彼は興味がないのか、素っ気ない態度である。確かに私と彼は先ほど出会っただけの程度だが、それでも少しはこっちに気に掛けてくれたってもいいなじゃない...。

それでも彼は黙っていたが、横浜にたどり着いた際に目の前に広がる光景が変わりそれを見ている。それには流石に私もその光景を見て絶句し、思うように言葉が出ず口を手で覆う。

 

恭子「そ、そんな....ッ!!」

 

託未「....」

 

私たちが居るこのコクピットから見える景色ーーそれはBETAによって蹂躙されて廃墟と化した横浜の町だったが、ハッキリ言って横浜の町は瓦礫の山だ。

それだけなくーー

 

恭子「ッ!?酷い....ッ!!」

 

託未「奴らの"食べ残し"だな」

 

彼が操る機体の真下に広がるのは何も瓦礫の山だけじゃない。BETAに襲われ、人としての原形を残していないバラバラにされた人、首から下がなく頭部のみ捨て置かれたみたく地面に転がって人、身体の中の臓物や血などが地面にぶちまけられて上半身のみ横たわっている人ーーこんな...こんなのって....。

私は手を震わせて目の前に広がる惨劇の痕跡を見て、ただ涙を流すしかなかった...。

 

託未「理不尽だが...これは仕方ないことだ」

 

恭子「ッ!?」

 

後ろから聞こえる彼の言葉に目を広げ、彼に振り向いた。

 

恭子「仕方ないって....これだけの人が殺されたのよっ!!?何も思わないのっ!?」

 

託未「感傷に浸るより、今は生き残ることに集中すべきだ」

 

恭子「それでも!!彼らは何の罪もない人間なのよ!?それなのに....!」

 

託未「じゃあ罪のある人間はBETAの餌になってもいいのか?」

 

彼の言葉に眉間を皺を寄せて、私は怒鳴ってしまった。

 

恭子「ふざけないでっ!!!人の命なのよっ!!!」

 

託未「....」

 

恭子「黙らないで!」

 

託未「だとしても....」

 

恭子「なに....?」

 

託未「命に...平等はない」

 

恭子「っ!?」

 

私はその言葉で完全に冷静さを失い、シートベルトを外して振り向き、彼が被ってるヘルメットを無理やり取り外しそのまま顔面目掛けーー

 

 

 

 

 

パァンッ!!!!!

 

 

 

 

 

恭子「ハァ...ハァ....!」

 

託未「....」

 

気づいた時にはもう彼の頬を叩いていた。彼の頬には赤く痕が滲んでいるのが分かる。でも許せなかった、そんな簡単に人の命をそんな風に見て言うこの男を許せなかった。

その時彼の目と合ってしまった。

 

恭子「っ!」

 

彼の瞳ーー血の赤い瞳。彼の瞳は澄みきっているが、それが何とも言い知れない程に悲しそうに見えた。

どうしてそんな悲しい目をしているの...?

命が平等じゃないと言うなら、理不尽でも仕方ないと言いながら、どうしてそんな悲しい瞳をしているの...?

何故そんな酷く切ないような目をしているの....?

私はその疑問の渦に迷ってしまったみたく、思うように何も言えなかった。

その私に彼がーー

 

託未「早く座ってシートベルトをつけ直せ。敵がこっちに気づいた」

 

恭子「え?!」

 

託未「早くしろ」

 

恭子「え?は、はい!」

 

私は動揺しながら仮設シートに座り直し、シートベルトもつけ直した。

すると本当に凡そ5㎞先に敵が居たのだ。構成は要撃級と突撃級、それに戦車級などの群れだ。

彼は何も言わず、そのまま流れるように操縦桿を扱う。彼の機体もそれに答えるように素早く、荒々しく、そして正確に敵の急所を捉えて狩っていく....。

彼に続くように随伴している二機もBETAを殺していく。

普通じゃない....。私は彼の常軌を逸した操縦の中を耐えながらもそう心の中で呟いた。

確かに崇継が言っていたように、彼らの力が在ればもう米国の力なんか頼らずとも日本は嘗てのように自力で強くなれるかもしれないーーでも....。

私は肩越しに振り向き、先ほど殴ったことに申し訳ない気持ちで徐にヘルメットが外れて素顔を晒している彼を見る。

 

託未「....」

 

彼は無表情のまま、敵を殺すべく操縦捍操っている。まるで....そうまるで自分をマシーンの一部としているみたいだった....。

 

託未「終わったぞ」

 

恭子「へっ?」

 

気づけば彼の機体の周囲に居たBETAは、ただの肉の塊として地面に横たわっている。

こんな短時間で....凄い。

これ程の実力のある衛士は、恐らく紅蓮閣下ぐらいしか知らない。

でも衛士としての実力以上に、私は彼自身のことが一番気になった。あんな悲しい目をする彼の事がどうしても気になってしまっていた....。

私はこの時点でいつの間にか、彼のーー新月託未のことを見初めたのかも知れない....。

 

 

恭子sideエンド

 

 

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辺りのBETAを駆逐した託未たち三人。この周辺に生きてる人間は彼らだけなのか、今睦城が調べている。

酷い物だと託未は内心思う。住宅密集地がグシャグシャだ、これでは調べても無駄なのだろうと彼は此処に誰も生きてる者は居ないと断じる。

 

託未「もう、此所には意味はないな」

 

恭子「え?」

 

彼の発言に恭子は肩越しに振り向き問い詰めた。

 

恭子「意味はないって...どういうこと?」

 

託未「言葉通りだ。これ以上逃げ遅れを探しても誰も居ない」

 

確かにそうなのだろう。最早横浜の町は壊滅的な被害を被っている。しかも辺りにはBETAによって捕食された人間の残骸なども散乱している始末、そんな状況下で生存者など望み薄い。

そう冷酷に決める託未に対して恭子は尚も食い下がるのだった。

 

恭子「そんな!?もう少し調べて!きっと誰か....」

 

託未「希望を抱きたい気持ちはわからんでもないが、そんなものは....ん?」

 

その時、託未の頭に人の声が響く。強化人間からの能力によってなのか分からないが、兎に角彼の頭に響いてきた。

 

託未「睦城、蒼真」

 

睦城『はい、こちらでも』

 

蒼真『息遣いなものを感じるね』

 

睦城も蒼真も同様の物を感じ取っていたみたいだ。恭子は一体何が何なのか分からず、託未に問いかける。

 

恭子「一体なに?何なの?」

 

託未「人の....気配だ」

 

恭子「えっ!?本当に!?」

 

あれだけ探しても無駄と断じていた託未から人の気配がすると、理解に欠ける返答に恭子は驚く。

驚く彼女は放って託未は操縦捍を操り、Hi-νガンダムをその方向へと移動させる...。

 

 

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廃墟と化した横浜の町をひたすらに、懸命に走る二人の男女が居た。

片方は短く切った茶髪の少年、そしてもう一人は赤毛と特徴的なアホ毛が伸びた少女が必死の思いで走っていた。

 

「こっちだ!純夏!」

 

「うん!」

 

少年の名は白銀武、横浜に住む高校二年生。そして少女の名は鑑純夏、武とは同い年で隣近所に住む幼なじみである。

彼らは二人今、避難場所となっている所へと向かっている。

 

武「この先に帝国軍が、避難する人たちの為に軍用の輸送車を用意してる!きっと助かる!!」

 

純夏「ほ、本当に....?」

 

不安げに問いかける純夏。そんな幼なじみに武はにこやかに笑い、彼女を安心させる。

その時だった、彼らの前に複数の兵士級が行く手を阻むように現れた。

 

武「くそっ!」

 

純夏「BETA!?そんなぁ!」

 

二人にじわじわとにじり寄って来る兵士級、やっとここまで来たのに、ようやく逃げきれると思っていたのに、彼らの中でそんな悔しい思いが一杯だった。

だがそんな思いなどBETAは無視して来る、現に兵士級たちは口をパクパクと開閉しながら二人に迫る。

武は彼女を庇うように抱きしめる。純夏もそんな武の気持ちを察したのか、自分の身を彼に委ねるように寄り添いながら迫る恐怖から目を背ける。

 

武「誰でもいい、純夏だけは!! 純夏だけは助けてください!!」

 

純夏「武ちゃん....」

 

とうとう壁に追いやれる二人。そんな彼らに兵士級の迫る勢いはさながら逃げる人間を追い詰めて、これからご馳走をいただくゾンビが如くである。

最早これまでと諦めかける武と純夏、互いに顔を見合せて言う。

 

武「ごめん....ごめんな?純夏。俺が....俺が弱いせいで....」

 

純夏「ううん!タケルちゃんは悪くないよ....それに」

 

武「それに?」

 

純夏「タケルちゃんはとっても強くてカッコいいよ!」

 

こんな恐怖の中でも彼女は精一杯に笑顔を見せる。武は本当は怖がってるにも関わらず、懸命に明るい笑みを見せてくれる彼女の健気さに胸を打たれた。

しかし死の絶望はもう近づきつつあった。もう終わりだと2人は眼を閉じて絶望に怯えながらも、それに耐えて終わろうとしていた........その時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『伏せろ』

 

 

武「っ!?」

 

何処からかエコーがかかった声が響き、それと同時に上から何か落ちてきて兵士級の群れを巻き込みながら爆音と大きな土煙、そして衝撃による突風を起こした。

 

武「うわ!!」

 

純夏「きゃあ!!」

 

急な突風により吹き飛ばされるが、2人に怪我はなかった。

 

武「純夏!!怪我は!?」

 

純夏「な、ないよ!」

 

武「今のは一体....」

 

土煙で目の前が何も見えない武。しかし純夏はそこに何かいることに気づき、それが何なのか気づき動揺しながらも指を指して武に教える。

 

純夏「た、タケルちゃん...あ、あれ!!」

 

武「どうした純夏!?....って、あ...あれは!?」

 

彼らの目の前に映るのは――兵士級の群れを踏み潰してそびえ立つHi-νガンダムがそこに居たのだ。目の前に現れた彼らにとって見知らぬ機体、それには武と純夏はどう反応するべきかも分からぬ様子である。しかし彼らの感情など無視してHi-νガンダムから声が発せられる。

 

『死にたくないなら、機体の掌に乗れ』

 

Hi-νガンダムが身を屈めて二人に近づき、手を伸ばして掌を見せる。純夏はこれに戸惑うが武は違っていた。この場に頼りになる帝国軍は居ない、それに此処に留まればまたBETAに襲われかねない。そして目の前に自分たちを

救ってくれたHi-νガンダム...どうすべきかなど、悩んでいても仕方ない。

武に迷いはなかった、彼は意を決して純夏の手を握るとそのままHi-νガンダムの手に向かって歩きだす。

 

純夏「た、タケルちゃん!?」

 

武「今はこの声の人を信じよう!行くぞ純夏!」

 

純夏「う、うん!!」

 

2人はそのままHi-νガンダムの掌に乗る。一方、Hi-νガンダムのコクピットからそれを確認した託未は、この後どうすべきかもう決めていた。その時宗陰のペーネロペーと森羅のフルクロスの姿が見えてきた。

 

宗陰『託未、こっちの敵は片付けたぞ』

 

森羅『楽勝だったぜ』

 

託未「そうか」

 

宗陰『分かった。で?どうする?』

 

森羅『てかまた拾いもんしたのか?』

 

睦城『そうなんです。どうすべきか...託未、どうするんですか?』

 

睦城からの問いに託未は迷いなく答える。

 

託未「このままじゃあ仕方ない。一度ディーヴァに連れて行き、その後帝国に送りかえす」

 

宗陰『了解だ』

 

彼らの通信のやり取りを聞いた恭子が、託未に問い掛ける。

 

恭子「ディーヴァって?」

 

託未「俺たちの母艦だ」

 

恭子「それって京都での戦いで目撃された空飛ぶ戦艦のこと?」

 

託未「そうだ。すまないがお前を帝国に返すのはあとになる」

 

恭子「仕方ないわ。まず民間人の保護が優先だもの」

 

恭子は自分よりも一般の人間が何よりも大事だと知っている。彼女が軍人として衛士として、そして五摂家の人間としてそれが一番守らねばならないと思っている。

確かに今は何よりも目の前で保護した2人の若者を守ることが優先なのだ。そんな彼女に託未は――

 

託未「これで唯依たち以外にも船に客を招くことになるとはな...」

 

恭子「っ!?ねぇ!!」

 

彼女の耳に聞きなれた名前が聞こえ、彼に問い掛ける。

 

託未「なんだ」

 

恭子「今“唯依”って...それって篁唯依って名前じゃない?!」

 

託未「そうだ。唯依を知っているのか?」

 

恭子「彼女は私の親戚なの!!昔から妹のように可愛いがってたの!!生きてるの!!?」

 

託未「無事だ。今は俺の船で元気に過ごしている」

 

恭子「そう...良かった...唯依ッ」

 

託未の話を聞いてか、恭子は自分の胸に手を当てて安堵の溜息を漏らして唯依の生存を喜ぶ。すると彼女は託未にこう言ってきた。

 

恭子「そう言えば名乗って無かったわね?私の名前は崇宰恭子。帝国斯衛軍第09戦術機大隊の指揮官で階級は大尉よ――よろしくね?」

 

託未「....」

 

彼女が名乗ったのに託未は一つの返答もしなかった。それにムッとなって恭子は彼に自分が名乗ったのに、名乗らないのかとくってかかる。

 

恭子「ちょっと!!私は名乗ったのよ!貴方の名前を教えてよ!(本当はもう知ってるけど...)」

 

託未「...新月託未だ。それにしても」

 

恭子「ん?」

 

託未「俺にキツイビンタをした女が、まさか由緒ある五摂家の家系の人間だったとはな?」

 

っと眼を細めて嫌味たらしく呟く。それにウっとなって自分がやった行いに恥ずかしさを抱いて、頬を赤くして押し黙ってしまう。

 

恭子「そ、それは...///」

 

託未「お前...かなりの男勝りだろ?怒ってるときまるで熊みたいな形相だった」

 

恭子「し、失礼ね///!!」

 

託未「俺は思ったことを口にしてしまう質でね」

 

恭子「貴方、あまり人付き合い苦手でしょ?」

 

託未「よく言われる」

 

そんなやり取りの中、蒼真が割って入ってきた。

 

蒼真『あのう~、さっさとディーヴァに戻るんなら戻らない?』

 

託未「そうだな。なら...」

 

託未はコクピットハッチを開き、外の武と純夏に中に入るように促す。

 

託未『中に入れ』

 

武・純夏「「は、はい!!」」

 

2人はガンダムのコクピット内の全天周囲モニターを見渡す。純夏は未だ動揺しているが、武は男だからか自分が見知らぬ機体の中に入っていることに眼を輝かせている。その二人に託未は言う。

 

託未「悪いが君たちはこのまま俺の船で一時保護する。だが直ぐに帝国に返すから安心してくれ」

 

武・純夏「「は、はい!!」」

 

彼らに言った託未に恭子はにこやかに問い掛ける。

 

恭子「当然私もその船に保護してくれるのよね?」

 

託未「......嗚呼、そうだな」

 

恭子「...なんで間をおいて面倒くさそうに答えるの?」

 

ジト目で託未に詰め寄る恭子。しかし託未は表情を変わらず眼を明後日の方向に向きながら面倒くさそうに宗陰たちにディーヴァに戻るよう促す。

 

託未「お前ら、帰還するぞ」

 

「「「「了解だ|へいへい|ほーい|分かりました」」」」

 

ガンダム五機はディーヴァに戻っていく。今回現れたBETAによって横浜は最悪なほどに壊滅してまった。だがガンダム五機の活躍により、押し寄せてきた奴らを全て駆逐すること成功する。

だが別方向より新たなBETA群が再び横浜に現れ奴らの制圧下となり、結果として、また新たに22番目のハイブ【横浜ハイブ】が建設されてしまった。

 

日本は二つのハイブを抱えるようになってしまった。だがそれ以上に――

 

 

武「あの!助けてくれてありがとうございます!!」

 

純夏「あ、ありがとうございます!!」

 

二人に礼の言葉を受ける託未は淡々として言葉を返す。

 

託未「気にするな。今回生き延びたお前たちの運が良かった、それだけだ」

 

武「は、はい。それでもありがとうございました。お陰で純夏が死ななくて良かった」

 

純夏「タケルちゃん...」

 

恭子「二人は恋人なの?」

 

武・純夏「「ち、違います///!!ただの幼馴染です///!!」」

 

恭子「あら、息ぴったりね♪フフッ」

 

武・純夏「「///」」

 

託未「...アホか」

 

等と戯れてはいるが、託未が彼ら2人を助けたことでこの世界本来の運命が大きく揺らぐ。鑑純夏――本来の彼女はあの時点でBETAに捕虜にされて残酷な運命を背負いながらも、それがこの世界によって救いの福音を齎す存在になるはずだった。

そしてこの白銀武もまた数奇な運命を持つ人間であるが、しかしそんな2人を託未が助けたことにより彼の運命の歯車がここから歪んでいくのだった....。

 

 




今回はここまで。ここまでお読みくださりありがとうございます。感想などありましたら、どうぞ。

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