Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。

それも含めてよろしくお願いいたします。

今回の話は明星作戦まで時間があるので、意味のない話になると思います。好き嫌いが分かれると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。

イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス



第二十一章 白い悪魔と赤き武人

《あらすじ》

 

 

前回、唯依たちを帝国に送り届けた託未たち。その彼らに政威大将軍である煌武院悠陽が接触し対話を希望してきた。

これを好都合と考え託未は彼女の申し出を受け入れ対話の席に着いた。託未は自分たちが異世界から来た異邦人であると告白、更に彼はこの世界において自分たちの生存権を確保するために帝国に属したいと希望、その上煌武院悠陽の直属の兵士としてのおまけ付きでだ。

託未の希望に帝国側の一部の者たちは忌々しげに反対し食って掛かる。ならばと託未は来る反抗作戦に参加しハイブを落として、そこでもう一度悠陽に自分たちの扱いをどうするかを決めて欲しいと願いする。

 

そして彼女はこれに同意、よって託未たちは日本のハイブ攻略の反抗作戦に参戦することが事実上確定と相成った。

 

 

_______________________________________

 

 

話が取り敢えずまとまった辺りで託未はこの場で終いとばかりに悠陽に告げた。

 

託未「では殿下、これで我々は一旦お暇とさせていただきます」

 

悠陽「行かれるのですか?こちらで住居や戦艦の停泊所などもご用意させていただきますよ?」

 

託未「ここに長居するのはご迷惑では?」

 

託未がそう口にしながら横目で政府閣僚たちの人間たちを見ると忌々しそうに、まるで厄介者だとこちらを見ていた。あれだけ自分たちが帝国に手を差し伸ばしてやったにも関わらずなんて薄情な奴らだと呆れを通り越して、嘲笑すら浮かべてしまうぐらいだがそれを表に出すことしない。

託未たちの心中を知ってかは分からないが、悠陽は首を横に振りそれを否定するように寧ろここにいて欲しいと希った。

 

悠陽「いいえ。そのように思わないでください、私たちは貴方方が居てくださったお陰で生き長らえたのです」

 

託未「殿下、そのように仰ってくださり誠にありがとうございます。では....」

 

託未は肩越しに背後に居る宗陰に向き見ると、彼は首を縦に振る。託未も首を縦に振って悠陽に振り返り悠陽に告げる。

 

託未「ご厚意、大変有難く誠にありがとうございます」

 

悠陽「託未さま...では」

 

託未「はっ。喜んでお受けさせていただきます」

 

これを聞いてホッと胸をなで下ろす悠陽。そこへ紅蓮が口を開き、悠陽に提案する。

 

紅蓮「殿下、彼らに仮としての証で斯衛の軍服をご用意しては?要望には政威大将軍である殿下の直属と希望しておるのです。ならば――うむ、色は赤が妥当でしょうな」

 

紅蓮の言葉に斯衛の幹部らは驚愕し、政府閣僚たちはそんなの認められかと剝きになるが紅蓮の言葉に賛同する者がパチパチと謁見の間の中で鳴らした。

皆、それが何者かと音がなる方へ振り向くとそこには笑みを浮かべている崇継がいた。彼を見て斯衛の者たちは啞然とし、政府閣僚も先ほどの勢いを無くす。紅蓮はフフっと心強い味方が居たと内心思った。

他の者たちからすれば悠陽と同じ五摂家の人間たる彼が何故拍手などと理解出来なかったが、しかし崇継は始めから託未たちに対して好意的に見ていた。

寧ろ彼としては未知の存在であるモビルスーツの力が欲しいのと、それを持つ託未に興味を抱いているというのが正確ではある。

彼は反対意識を持つ彼らにこう説いた。

 

崇継「彼らは我らにとって正に救世主と言えます。しかも彼らは技術を提供するとも言ってくださっている、なのに何故反対することがあろう」

 

「そ、それは....」

 

崇継「BETAを圧倒しうる未知の兵器「モビルスーツ」――戦術機とはかけ離れたこれは、兵器の概念を覆すものです。

これがいずれ我らの物となれば憎き怨敵BETAをこの世から駆逐出来ると私は断言する!」

 

崇継の話に誰もが口を出せなかった。託未たち五人は素っ気なく我関せずと聞き流している、斯衛の者たちは崇継の言葉に反論出来ず何も言えなくなった。

確かにモビルスーツという力は目にした者もいるのだろう、BETAすら寄せ付けない圧倒的な強さ、それを託未たちは提供してくれるというのだ。

しかも帝国でモビルスーツを開発してくれるとも言っていたのだ、これを無視など出来なかった。なので斯衛の者たちはこれを以て反対する声を挙げなくなった。

しかし政府閣僚たちは声は出さなくてなったが未だに渋る顔を見せつける。そんな愚か者どもは無視して榊首相も崇継に続くように賛成の声を口にする。

 

榊首相「私も賛成する。彼らが我ら帝国に協力してくれるならば日本としても嬉しいことだ」

 

榊首相の言葉に閣僚たちはもう何も言えなくなって縮こまってしまう。その奴らなど無視して紅蓮は先ほど自分が述べた話に悠陽に確認する。

 

紅蓮「では如何ですかな?殿下」

 

悠陽「えぇ、そうですね。託未さま、如何ですか?」

 

悠陽は窺うように託未に尋ねた。本人は間を置かず返答して見せる。

 

託未「仮としての扱いが大きいと思いますが....」

 

確かに破格の扱いである。元々帝国斯衛軍は日本帝国将軍家、及び将軍家縁者の警護を任務とする独立武装組織である。

管轄は城内省であり、日本帝国軍とは独立した組織となっているが、互いを指揮下に編入したり、人材交流を行ったりと連携は取られている。また「斯衛はすべての民の規範となるべし」という考えから最前線に立ち、先陣を切ったり殿を務める。

戦力規模は2個師団・4個連隊相当と、国軍に比べて小さいものの、精鋭で構成されており練度は極めて高い。

独自の専用装備を使用することが伝統となっており、斯衛軍専用の戦術機として撃震の改修機である瑞鶴や、局地戦用第三世代型戦術機武御雷を配備している。

端鶴及び、武御雷は冠位に基づいた色分けがされており、家柄によって搭乗することを許される機体が分けられている。

内訳は紫(政威大将軍専用機)、青(将軍を輩出する五摂家専用機)、赤(五摂家に近い有力武家専用機)、山吹(譜代武家専用機)、白(一般武家専用機)、黒(一般衛士専用機)となっている。

この色分けにはBETAに対しては迷彩塗装が効果を持たないという理由のほか、家柄に恥じない行動をさせる、戦場での戦意高揚などの意味合いを持つ。

赤は五摂家に近い有力の武家の者たちにのみ纏うことを許された物が故に、一般の者には決して纏うことは本来許されない。

その赤の斯衛服を異邦者たちである託未に与えるなど正直これをよくは思わない輩はいるだろう。だが紅蓮や崇継、それに榊首相が推している以上誰も文句は言えない。託未は自分たちにその待遇に懸念を抱くが悠陽は是非受け入れて欲しい願った。

 

悠陽「託未さま、どうかお受けください。私の直属と願うならば赤が相応しいと思われますので...」

 

託未「....分かりました。ではそのようにします」

 

悠陽「こちらの我儘を聞いてくださり、ありがとうございます」

 

悠陽は頭を下げようとするが託未はそれを阻むように口にする。

 

託未「殿下、どうか頭を下げないでください。元々殿下の直属の部隊として帝国に属したいと言ったのは我ら、なので殿下が頭を下げる必要はありません」

 

彼の言葉に悠陽は感謝の気持ちに一杯となっている、彼女からして託未に対して一切疑うことはしない辺り純粋過ぎるくらいの少女だと五人は内心それを思った。

こういうタイプの人間は嫌いではないが、苦手なところはある。だがだからといって無下にして今後に響いてしまっては元も子もなくなる。

なのでここは慎重に扱うべきと考え、託未は謹んで受け入れ頭を下げる。これによってだが、仮ではあるが託未たちに斯衛の赤服を貸与という形で与えられた。

これにて話は終わることとなり、解散となったが託未たち五人と悠陽、真耶と紅蓮、それに榊首相と巌谷、裕唯、そして崇継が居残った。

先ず最初に崇継が託未に声をかけてきた。

 

崇継「私は貴公らと必ず袂を共になると信じていたよ」

 

託未「まだ本格的に帝国に属した訳ではありませんよ、斑鳩閣下」

 

崇継にそう笑みを含まれた言葉に淡々と返す、だが崇継はそれすら気にせず好意的な言葉を述べる。

 

崇継「フフ、だが紅蓮閣下や榊首相、そして殿下も貴公らを推してくださったのだ。これはもう決まったようなものなのだよ」

 

託未「....」

 

宗陰・睦城・蒼真・森羅「「「「.....」」」」

 

彼が託未たちに対して現状敵対する意思はないことは分かるが、だがその内に野心的な物があるのは感じ取れる。まぁそれすらも託未たちに害を為すつもりは今ところないようだが....。

そこへ紅蓮が会話に混ざってきた。

 

紅蓮「崇継よ、お主もやることはあろう」

 

崇継「は!では新月殿――」

 

託未「殿は必要ないですよ、閣下」

 

崇継「フフ、分かったよ。では」

 

崇継はその場から退場する。すると今度は紅蓮が鋭い眼つきで託未たちを見据える。その紅蓮に先ほどの会談でのことに感謝の言葉を述べた。

 

託未「紅蓮閣下、先ほどは感謝します」

 

紅蓮「先ほど?」

 

託未「破格の待遇を齎したのは紅蓮閣下です。我らとしては斯衛の赤服というの些か荷が重いと感じますが...」

 

などと言う託未に紅蓮は「何を申すか」と思えばと不敵に笑う。紅蓮は託未に対して陳ずる。

 

紅蓮「お主たちは我らを救ってだけでなく、その上こちらの人間を保護した。さらには我らの反抗作戦にも参加、そして我ら帝国が受け入れた際には一部とは言え技術を提供してくれるのだ。

それにお主たちは希望として政威大将軍である殿下の直属の部隊として帝国に属したいのだろう、なれば赤が妥当だと踏んだ――それだけだ」

 

託未「は」

 

紅蓮「....」

 

だが紅蓮の表情が険しくなった。このことに彼から敵意とは行かないが警戒という感情が強化人間としての感覚で読み取れる。

紅蓮の本意としてはどういう物であるのかは、正直こちらに好意的ではないのは理解している。すると――

 

紅蓮「お主、いやお主たちは―――どれだけの命を奪ってきたのだ」

 

悠陽「っ!?」

 

真耶「っ!」

 

榊首相「なんだと!?」

 

巌谷「っ!」

 

裕唯「なに!?」

 

託未たち五人「「「「「......」」」」」

 

紅蓮の言葉に悠陽たちは驚愕するが、鋭く当てられた託未たちは動揺など一切なく「ほう」と託未が口を開き、問いかける。

 

託未「そこまで分かるのですか?」

 

紅蓮「武人としての直感というべきかのう――しかしお主たちの眼つきはこちらの衛士たちにはない、冷酷なものを含んだ物を持っているように見える。

相手が同じ人間であれBETAであれ情けなどかけず、等しく弑すると思った....で?どうなのだ?」

 

託未「....」

 

紅蓮に問いに託未たちは未だ淡々としているが、そのやり取りを見ている悠陽たちは気が気でなかった。しかし――

 

託未「......ふっ」

 

紅蓮「ん?」

 

突如ニヤリと含んだ笑みを浮かべる託未、そんな彼に対して紅蓮は若干ムッとなるが、そこは冷静さを維持しようと毅然と振る舞う。

託未は彼の問いに答えだした。

 

託未「....10から先は――数えてません」

 

紅蓮「.....」

 

悠陽「託未さま....」

 

真耶「(彼は...)」

 

榊首相「....」

 

巌谷「ふむ」

 

裕唯「....」

 

託未の返答は紅蓮の顔が険しく睨むような表情へと変わった。目の前のこの男は人もBETAも関係ないのだろう、敵であれば慈悲など持たず全て殺すとその姿勢で語っていると気づいた。

紅蓮としてはそれに帝国武人として苛立ちを禁じ得ないが、だが同時にこの男をもっと知るべきかと一考し、あることを託未に提案し始める。

 

紅蓮「新月よ――」

 

託未「は」

 

紅蓮「儂と――」

 

.....

 

......

 

........

 

.........

 

 

紅蓮から“とある提案”を持ちかけられた託未たちは一度ガンダムに戻り、ディーヴァに帰還。その上で帝国側から指定貰った停泊場所へと数機の戦術機によってのガイドで向かうのだった。

そのブリッジ内部では何とも面倒くさいという雰囲気に包まれていた。森羅は椅子の肘当てに頬杖を付けて気だるげに口を開いた。

 

森羅「あ~あ、面倒くせぇな」

 

宗陰「森羅、ぼやくな」

 

そこへ宗陰がだらしない森羅に注意するが、本人は尚も怠そうにして反論するのだった。

 

森羅「おめぇよぉ、会談は一応上手くいったのによぉ――最後のあれはなんだよ」

 

ぼやきが最早愚痴になっている。すると睦城が森羅に言って聞かせる。

 

睦城「向こうなりにこちらを理解しようとの目論見なのか、または見極めとしてなのか....。どちらにしろ帝国側――特に斯衛は古くからの感性がそうさせているのでしょう」

 

蒼真「それってつまりぃ~....侍ってこと?」

 

睦城の言葉に蒼真が聞いてきた。それに対し睦城は眼鏡のブリッジ部分を人差し指でクイっと動かして見せてから答える。

 

睦城「そうですね。特にですが――」

 

蒼真「ん?」

 

睦城「紅蓮醒三郎....戦国の世から受け継がれてきた“無現鬼道流”の教え全てを修め、人望も厚く、自他共に厳しい人物だそうです」

 

宗陰「無限鬼道流?なんだそれは?」

 

睦城「剣の流派ということしか分からないですよ。調べましたが、正直理解に苦しみます」

 

等と睦城は溜息を漏らしてこれ以上は無駄と決めつけ、託未に問いかけた。

 

睦城「所で託未」

 

託未「ん?」

 

睦城「紅蓮閣下からの“例の申し出”――どうしますか?」

 

託未「.....」

 

宗陰「と言っても既に受けてしまったからな。まさか....一騎討ちを申し込んでくるとはな」

 

託未「ふ」

 

そう託未は先ほど紅蓮からモビルスーツ「ガンダム」と戦ってみたいと一騎討ちを申し込まれた。最初これに託未は何の意味があるのかと物申した。

紅蓮はハハハと笑い、武人としての性故に白い悪魔と謳われるガンダムと戦ってどれ程かと確かめたいようだ。

それを聞いた託未たちは「は?」と呆然と開いた口が塞がらないくらいだった。

紅蓮はそれでも託未たちの反応など気にせず何が何でもガンダムと戦いたいと決然たる姿勢を見せた。これはもうあれだと仕方なしとこれを嫌々も承諾する。

彼が受け入れたことで紅蓮は喜びにガハハハッと大声で笑う。そんな様子を見て悠陽たちも呆れてしまうが、一騎討ちは明日にしようとも紅蓮から提案された託未はもう仕方ないとそれも承諾することに。

 

宗陰「斯衛の大将とは嗚呼も交戦的な人間なのだな」

 

託未「知るか。頭の中は戦国時代なのだろうよ」

 

宗陰「で?明日本気でやるのか?」

 

託未「...売られた以上、やる。それだけだ」

 

っと艦長用の座席で踏ん反って冷たく無表情で口にする。それを見て森羅が「ひゅ~」と口笛を吹き、蒼真と睦城はまぁ問題なしと踏んでこれ以上何も言わなくなった。

宗陰はフフっと笑ってそれ以上は問わなかった。託未本人は瞼を閉じて明日の紅蓮との一騎討ちよりも今後のことを考えながら頬杖を付けるのだった。

そしてディーヴァは停泊所として帝国側から提供してくれた帝都城近くにある斯衛軍基地の滑走路傍に停泊する。その時作業員や基地職員たちはディーヴァを見て釘付けとなっていたのは言うまでもない。

 

 

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一方、帝都城では悠陽が呆れるように紅蓮に発言していた。それは先ほどの一騎討ちを申し込んだ件についてだ。

 

悠陽「はぁ....全く。其方は何故にあのような真似を?託未さまが受けてくださったから良かったものを、ダメであればどうしていたのですか?」

 

問われた紅蓮は何食わぬ顔でそれに応じた。

 

紅蓮「なぁに、その時は別にどうもしませんぞ。ただあの男を衛士として見極めたかったのです」

 

真耶「何故?」

 

真耶ですら疑問に思う。だが紅蓮は自分にとって今回のことはいい機会と捉えている様子である。

 

紅蓮「彼奴らの実力――それを儂は直に体感してみたいのだ。どうかご理解を、殿下」

 

紅蓮はそう頭を深々と下げて悠陽に懇願する。それを見て悠陽はまたも呆れるように溜息を漏らして顔に手を当てる。

もう起こしてしまった以上止む無く、向こうが紅蓮の要望を受け入れたからもう仕方ないと諦める。そこへ榊首相がこの辺で暇とするとその場から退場する。

 

榊首相「殿下、これで私はお暇させていただきます」

 

悠陽「はい、榊殿。またいずれ...」

 

榊首相「は、では」

 

悠陽「では私たちも解散としましょう」

 

彼らも謁見の間から出る、その帰路の中で巌谷と裕唯は話し合っていた。

 

巌谷「裕唯、どう思う。彼らを」

 

裕唯「嗚呼、正直途方もないものばかりだった。まさか異世界とはな...」

 

巌谷「嗚呼」

 

2人は今回の託未から語られた話に未だ驚嘆の気持ちを抱いていた。異世界からの来訪者なんてそんな物はSF映画で想像上のフィクションでしかないと思っていたのだ。

それがまさかそのフィクションがリアルとなって彼らの度肝を抜かしてしまうなど想像もしていなかった。

だがそれ以上に――

 

巌谷「彼らは同じ人間とも戦える、しかも――」

 

裕唯「既に多くの命を奪っている、か」

 

巌谷「彼らの世界でも争いはあるようだな」

 

裕唯「そのようだ、しかし――」

 

巌谷「ん?」

 

裕唯は思い詰めたかのように表情を曇らす、そして重く口を開いた。

 

裕唯「奪った命を、あんな風に答えられるものなのか...正直、耳を疑ったよ」

 

巌谷「.....」

 

彼らからして紅蓮の問いに嗚呼も簡単に答える姿の託未に理解が出来なかったようだ。この世界は冷戦下での真っ只中BETAという最大の脅威が現れた為に人類はなし崩し的にではあるが、協力して30年という時を稼ぎ今日まで生き残り続けている。

このような状況下で人類同士での争いなどを考える国などそうはいない。だが託未たちの世界では人類での争いなど最早珍しいことではない、アースノイドとスペースノイドの確執、ナチュラルとコーディネーターの差別と憎悪、宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターの恩恵を受ける者たちとそうでない者たち格差によって起きた貧困による原因での内戦や紛争、これらだけではない。他にも上げれば埃が舞うかの如くどんどん湧いてくる。

それらによって引き起こされた争いで幾つもの命が消えたきた。託未たちは当然、争いの渦中に居たのも事実で幾つもの命の輝きをその手で潰してきたのまた事実である。

 

巌谷「....それだけの修羅場だったのかもしれないな」

 

裕唯「...そう、か。そうかもしれない」

 

巌谷「....」

 

裕唯「そう言えば、まだ娘を助けてくれた礼も出来ていないな」

 

巌谷「それは後日にしよう」

 

裕唯「そうだな。ではその時にこそ――」

 

巌谷「嗚呼....(しかし、新月託未とその仲間たち...彼らは一体どれ程の重荷を背負っているというんだ?)」

 

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《国連軍極東方面軍・白陵基地・香月夕呼研究室》

 

 

研究室にて、オルタネイティブⅣの研究者香月 夕呼は、苛立ちながら呟いた。

 

夕呼「はあ。鎧衣課長、毎度勝手に入られると困るのだけれど?」

 

鎧衣「いやはや...。私はただ麗しい香月博士に会いたくて馳せ参じたというのに、余りに酷い言い方ですね。しかしこれもまた香月博士の一種の愛情表現だと思う事にしましょう」

 

夕呼「それは無いわ。で?何か用なの?」

 

鎧衣「ではピラミッドの...「帰ってくれる?」...しょうがないですね、では本題と行きましょう。実はですね今日、殿下は"彼ら"と会談を交わしました」

 

鎧衣のこの言葉に先ほどまで苛立って彼女は、気付けば鎧衣の胸倉を鷲掴んで問い質す。

 

夕呼「それは本当なの!?」

 

鎧衣「えぇ、もう既に会談は終わりました」

 

夕呼「ちっ!!出遅れた!!これじゃあ、彼らを取り込むことが出来なくなったじゃないの!!」

 

鎧衣「恐らくですが、いずれ殿下からお呼びが来ると思われますよ」

 

夕呼「...っと言うと?」

 

鎧衣「殿下はですね...彼らが接触してきた時から、今後、彼らと博士を引き合わせようと考えております」

 

夕呼「そう...」

 

鎧衣「では、もう暫くお持ちください」

 

夕呼「....ええ、分かったわ。よろしく」

 

鎧衣「はい。では....」

 

そう言い残し、鎧衣は研究室から出て行ったのだった。1人残された夕呼は不敵な笑みで呟く。

 

夕呼「フフッ、待っていなさい。必ず私の研究の為に役に立って貰うわよ...フフッ」

 

 

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翌日....。

 

《帝都城・第一演習場》

 

演習場の管制室には悠陽を始め、真耶や崇継、並びに裕唯が居る。因みに今回巌谷は技術廠で仕事ある為行くことは出来ない。

大型モニターを見つめる悠陽に真耶が話しかける。

 

真耶「殿下、既に紅蓮閣下は準備完了したようです」

 

悠陽「えぇ、彼の武御雷が演習場に着いております」

 

モニターには紅蓮が乗る赤い武御雷が長刀を地に刺し、柄に機体の両方の手を乗せてこれから来る一騎討ちの相手を待っている。武御雷の管制ユニット内部で紅蓮が自身の武者震いを感じ取る。

 

紅蓮「ふっ、ようやく強者と呼べる者と仕合えるかと思う武者震いが収まらんわ」

 

っとその時である、管制ユニットのシステムが所属不明の機体反応をキャッチする。強化装備の網膜投影モニターで真正面を見据えると演習エリア内に侵入し、Hi-νガンダムが飛行してやって来た。

現れたガンダムに紅蓮は冷静を装っているが、その内に興奮は収まらない。管制室でも悠陽たちの目にガンダムが地面に着地する姿を確認する。

 

悠陽「託未さまのガンダムが来ましたね」

 

真耶「はい...(新月、託未)」

 

崇継「(フフフ、紅蓮閣下との一戦、見させてもらうよ)」

 

裕唯「ん?」

 

裕唯はモニターに映るHi-νガンダムに何処か違和感を感じる。そしてそれはそのガンダムと相対している紅蓮も気づき訝しむ。

 

紅蓮「ん?昨日とは何か違うような...」

 

っと網膜投影に映るHi-νを隈なく凝視する。するとその違和感が直ぐに理解できた、Hi-νガンダムの右手に装備されているのは本来のビームライフルではない。

MMP-80マシンガン――統合整備計画という一年戦争時にマ・クベが提唱したジオン軍におけるモビルスーツの運用規格を統一する計画の一環で開発されたモビルスーツ用の小口径機関砲。

ジオンの主力モビルスーツであったザクⅡの武装・120mmのザク・マシンガンから全体的に形状や機構が変更された物。

ザク・マシンガンのマガジンがドラム式だったのに対して、MMP-80はボックスマガジンに変更されており、次いでに197mmグレネードランチャー発射機がオプションとして用意されている。

口径は90mmにサイズダウンしたが、その結果命中率が向上しており、使用する90mm砲弾も初速と対MS火力に優れている。

違う武装をしていることに気づいた紅蓮に続き、裕唯や崇継と真耶、そして悠陽も気づいた。

 

真耶「射撃武装が違う...?」

 

裕唯「どういうことなんだ?」

 

悠陽「託未さまはどういうつもりで....」

 

崇継「....ん?」

 

崇継は他にも気づいた様子でオペレーターにHi-νガンダムの腰後部に画像を拡大してくれと指示した。指示により腰後部に拡大すると、そこには中世の騎士歩兵が持つ剣の形状をした近接格闘武装がマウントされていた。

それはSEED世界においてザフト軍主力モビルスーツであったジンの近接格闘兵装である超硬度の刃を持つ剣で、優れた分子加工技術によって高い切断能力を誇る。

この異常なことに紅蓮はどういうことか訝しむと、オープン回線で託未本人が呼びかけてきた。

 

託未『聞こえますか?』

 

紅蓮「どういうことだ、新月。お主の機体の武装が昨日とは違うようだが...?」

 

託未『嗚呼、別に大したことではありません』

 

紅蓮「大したことではないのであれば、武装を変える必要はなかろう?」

 

紅蓮からして見ればどういうつもりで武装を変えて来たのかが理解出来なかった。そんなことを行う必要が一体何処にあるのかが分からない上、苛立ちが沸々と湧いてくるのを感じる。

だが対する託未はというと――

 

託未『言ってもいいのですか?』

 

紅蓮「申してみよ」

 

問いかけてきた託未に「いいから早く言え」とばかりに苛立ちを隠せない紅蓮。ならば致し方ないと託未は面倒くさそうに口を開いた。

 

託未『このガンダムの本来の武装は、ビーム――つまり光学兵器であることは知っているでしょ?』

 

紅蓮「それがどうした?」

 

託未『それらの武装を使って貴方に攻撃なんてすれば、その機体が一瞬でダメになりますよ』

 

紅蓮「それは――儂が負けると言いたいのか?新月よ」

 

っと眼つきを鋭くする紅蓮。だが託未のハァと溜息を漏らす声がオープン回線で駄々洩れに聞こえ、それに怒りが込みあがる。

彼の怒りは最もであろう、紅蓮醒三郎は斯衛の長であり将軍を守護する者であり、衛士としての実力は日本帝国でも上位クラスだがそれを侮辱されるのは武人としての矜持の名折れとでも言うだろう。

然れども対する託未の眼が冷めたように眼にする物を見下すかのごとく――

 

 

託未「なら.....徹底的にやらせていただく」

 

紅蓮「っ!?」

 

 

全身に冷や汗が流れ出し、若干息が乱れそうにもなった。回線越しで感じた感覚――それは尋常じゃない程の今までの彼の人生でも経験したことのない殺気。

そんな彼を余所に託未は管制室に向けていい加減に始めろと囃し立てる。

 

託未『早く始めて欲しいのだが?』

 

オペレーターの女性士官は戸惑うが悠陽が微笑みながら開始を許可する。

 

悠陽「大丈夫です。始めてください」

 

オペレーター「は、はい。状況を開始!繰り返す、状況を開始!」

 

オペレーターから開始の号令を聞いた両者――先に動いたのは紅蓮の武御雷。右手に持つ87式突撃砲を発砲し先手を打つ、だがHi-νガンダムはそれよりも逸早くこれを回避してからMMP-80マシンガンで応戦する。

紅蓮も跳躍ユニットを吹かして勢い良く上に飛んで避け、すぐさま機体背部のサブアームシステムである可動兵装担架から74式近接戦闘長刀を左手にしてそのままHi-νガンダムに向かって吶喊する。

 

紅蓮「ぬおおおーっ!!」

 

突撃砲の36㎜突撃機関砲でHi-νガンダムを牽制する。Hi-νガンダムは巧みに且つ最小限の動きで回避しながらスラスターを吹かして飛び続けるが、紅蓮はそれを締めたと不敵に笑う。

 

紅蓮「ふっ、確かに力量も機体の性能も良い。しかし!!」

 

ガンダムの機動、移動先等を先読みして動いてるとしか思えない機動を見せる紅蓮。そして36mmの弾がHi-νガンダムの進行先目掛けて放たれて妨害し、ガンダムの動きを止めることに成功、武御雷にHi-νは無防備に後ろ見せる。

隙在りとばかりに今度は本当に当てるつもりで36mmを発砲する、っが武御雷から放たれた弾丸をまるで後ろに目が在るかの如く瞬時それを回避して見せる。

これに紅蓮は眼を大きく見開いて驚愕する。

だがHi-νガンダムは攻撃を躱した速さだけでなく、直ぐに反撃に転じる速さも尋常ではなかった。託未のガンダムは素早くMMP-80マシンガンの銃口を武御雷に向けて発砲し、機体の右手に持つ突撃砲のみを正確に狙い撃ち破壊した。

 

紅蓮「ぐっ!!なんと!?」

 

射撃武装を破壊された紅蓮だが両手で長刀を持ち直し構えてHi-νガンダムを睨む。すると突如、Hi-νガンダムがいきなりどうしたことか、持っているMMP-80マシンガンを地面に落とした。

この突飛なことに訝しむ紅蓮はオープン回線で託未に問いかける。

 

紅蓮「どういうつもりだ?新月よ!」

 

Hi-νガンダムは腰後部にマウントされている重斬刀を取り出して片手で持ち武御雷に向けて見せ、そこで託未がオープン回線で答える。

 

託未『紅蓮閣下、どうぞ掛かって来てください」

 

紅蓮「お主...!」

 

先ほどの射撃武装を手放した件について恐らく自分は託未に手心を加えられたと思い、武人として侮辱されと更に怒りが込みあがるが一旦頭を冷やし今一度ガンダムを見据える。

 

紅蓮「参るっ!!」

 

そう叫びながら踏み込んでくる武御雷、だがHi-νガンダムはこれを余裕に捌く。思うように長刀が当たらず苛立ちながらも紅蓮は雄叫びを上げてガンダムに刃を叩きこもうと振るう。

 

紅蓮「うおおおおおおおおーーっ!!!」

 

武御雷があらゆる角度からHi-νに長刀で切り込もうと攻撃するが、託未は無表情で意図も容易くこれらを捌き、流し、そしてカウンターを返す。

だがそれらは武御雷を瞬時に大破させるには至らなかった、というよりも託未が態とやりすぎないように手加減を加えている。

しかしそれでも紅蓮の機体全体が傷だらけになりつつあった。

何とか一矢報いたいと武御雷は上段からの斬撃を与える――っがその勢いが強かった斬撃を、ガンダムはそんな物ともしないと言わんとばかりに武御雷の長刀を重斬刀で受けきる。だがまだまだと紅蓮は更に長刀での近接攻撃でガンダムに挑むが、悉く正確に捌かれ、逆に鋭いカウンターが武御雷に襲い掛かる。

 

紅蓮「っ!?」

 

Hi-νガンダムが突き出す重斬刀が武御雷の右肩を楔の如く打ち込み貫く。貫いた重斬刀を勢い良く引き抜いた、引き抜かれた後の武御雷の右肩は破損した為に思うように動かすのが出来なくなった。

だが紅蓮は諦めることはせず、Hi-νガンダムから距離を取る。

 

紅蓮「くっ……バケモンだな、彼奴は!」

 

Hi-νを睨みながら彼は毒づいた。武御雷は将軍家直属である斯衛軍の、瑞鶴後継機として開発させた純国産の第3世代戦術機。

ずば抜けた機動性と運動性を持ち、近接密集戦において圧倒的な攻撃力を誇り、究極の近接戦戦術機とも言える性能を獲得したとも言える帝国の象徴でもあるその武御雷をこうも深手を負わすという状況に、管制室で見た悠陽と裕唯は啞然となり、真耶は息を吞み、崇継はガンダムの圧倒的な近接性能に驚嘆していた。

モニタールームなどで観戦したいた斯衛衛士は驚愕し、誰一人声を出せない。

周囲がそんな中で紅蓮に託未からオープン回線で――

 

託未『どうしますか?閣下』

 

紅蓮「ん?何がだ?」

 

託未『これで終わりにしますか?続けますか?』

 

紅蓮「.....」

 

託未の問いかける声音は氷の冷たく身が縮むぐらいのものだった。これが並みの衛士であればビビッて漏らすこともあろうが、そのような些末なことは紅蓮にはない。

寧ろ不敵に笑って見せて――

 

紅蓮「ふっ、新月よ。そのような問い――無粋で、あろうっ!!!」

 

紅蓮がそう声を上げると武御雷はHi-ν目掛けて水平噴射し、長刀を逆手で持ち直して再び挑み高速で吶喊。

 

託未「吶喊、か――だが」

 

Hi-νのツインアイが強く光り、スラスターを吹かして高速で真っ向から武御雷に猛進する。そして――

 

 

 

 

紅蓮「うおおおおおおおおーーっ!!!ガンダムゥゥッ!!!!」

 

託未「っ」

 

 

 

 

武御雷とガンダム――両機の刃は互いに振るわれた。そしてその場の時間が止まったように周囲が静かになった。

静寂に包まれた演習場、だが巨大な物が落ちるけたたましい轟音が鳴る。そしてその直後に武御雷が膝を屈してしまった。

その武御雷の頭部と長刀を持っていた左腕が斬られていた。先ほどの轟音は頭部と左腕が斬り落とされた物のだったようだ。

悠陽たちや斯衛の衛士たちは完全に言葉を無くして誰も何も言えなかった、っが――

 

 

紅蓮「......くくく」

 

 

無事であった管制ユニット内で紅蓮は暫し黙った後、口元が緩む。

 

 

紅蓮「ガハハハハッ!いやぁ負けた負けたぁ~!だはははははははっ!」

 

託未「ん?」

 

紅蓮が突然笑ったことに訝しむ託未、すると紅蓮が胸部ブロックのハッチを開けて生身をガンダムに晒して見せた。託未も機体のコクピットハッチを開けて姿を覗かせて紅蓮がそれを見て口を開いた。

 

紅蓮「新月よ」

 

託未「はい」

 

紅蓮「お主は――お主たちは何のために戦う」

 

託未「己の為」

 

紅蓮「......」

 

それを聞いて暫し黙り託未を真顔で見据える。だが直ぐに口を開いた。

 

紅蓮「そうか――しかし、だ」

 

託未「ん?」

 

紅蓮「お主たちが望もうと望むまいと、いつか守らねばならない物できた時、その際も己の為と儂に言えるか?」

 

託未「....何?」

 

ここで初めて託未の眉がピクッと動き若干不快と感じる。今まで戦いや殺し合いでしか生きることを知らない自分たちに守らねばならない物が出来ると聞かされて何故にそんな物が出来ると断言するのか、託未は理解出来なかった。

だが紅蓮は言葉を続ける。

 

紅蓮「その時になったら儂はもう一度問おう」

 

託未「....ディーヴァに帰還させていただきます」

 

紅蓮「うむ」

 

託未はこれ以上会話して何の意味もないとHi-νのコクピット内に戻り、ゆっくりと飛翔して演習場から去っていく。

その後大破した武御雷を降りた紅蓮は作業員に機体の回収を任せて、強化装備から斯衛の軍服に着替えて帝都城に戻った悠陽の下へと向かう。

 

悠陽「紅蓮、もう満足しましたか?」

 

紅蓮「はは!」

 

悠陽の問いに紅蓮は頭を下げる。その紅蓮に崇継が笑みを浮かべて今回のガンダムとの一騎討ちをどう感じたかを問いかける。

 

崇継「新月殿との一騎討ちはどうでした?紅蓮殿」

 

紅蓮「ふっ、少なくとも今の儂に彼奴らへの疑心はない。寧ろ彼奴の今後を楽しみにしたくなった」

 

崇継「ほう...」

 

真耶「どういうことですか?」

 

真耶は一体どういう意味なのか知りたいのか口を開いた。それに紅蓮は彼らに感じたことを話す。

 

紅蓮「彼奴らは殺しの中でしか世界を知らないで生きてきたのやもしれぬ、それ故なのか心というものが欠けておるのだろう。

いつか彼奴らが望もうが望むまいとその切っ掛けとなる物たちを手にした時、彼奴はどうなるか――」

 

悠陽「.....」

 

 

________________________________________________

 

 

 

 

一方、託未はディーヴァに帰還して格納庫で黒ハロと共に、Hi-νの整備作業に黙々とやっていた。その途中、無意識に手が止まる。

 

託未「.....」

 

黒ハロ「託未 ドウシタ? ドウシタ?」

 

黒ハロから問いかけられても託未は黙ってままである。だがその内では紅蓮の言葉を思い出す。

 

 

 

お主たちが望もうと望むまいと、いつか守らねばならない物できた時、その際も己の為と儂に言えるか?

 

 

託未「.....」

 

暫し黙った託未だが――

 

託未「....くだらん」

 

っと口にする託未の作業工具を握る力が強くなっていた.....。

 

 




今回こんな話でしたが、書きたいなと思って書きました。
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