Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。

それも含めてよろしくお願いいたします。


イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス



第二十五章 宇宙からの補給

帝都城

 

上座の間にて悠陽は今、紅蓮と真耶、恭子と崇継、更には帝国情報省の鎧左近も参加し話し合っている。

 

悠陽「やはり...諸外国は探りを入れているのですね?鎧」

 

鎧「は...。米国、統一中華、ソ連が今かの者たちに興味深々とばかりに調べている様子」

 

等と日本としては実に迷惑な話であるのにこの男、全くそういった深刻さや重さなどの真剣なものではなく実に飄々と話す。

そんな鎧の態度に真耶は内心不愉快に感じるが、それを表に晒すことはしなかった。

その彼女の隣に座して腕を組んでいる紅蓮は鋭い眼つきをして今後の諸外国の動きに強い警戒を行うべきかと考える。

正直日本と米国との関係は最悪とも言える。何せBETAの日本侵攻ではかの国は旧首都である京都に対して核ミサイルを発射しようとしたのだ、しかもそれがたかが一隻の自国空母の安全を確保するためという何ともアホみたく馬鹿げてる理由でだ。

更には日米安保条約の一方的な破棄、これはもう向こうから日本を見捨てて見殺しにしようとしたと解釈されても文句は言えない。

今や日本の反米感情はもう爆発する手前まで来ている。

 

悠陽「...悲しきこと。人は今も己が野心によって一つに纏まることも出来ないとは....」

 

他国の暗躍する動きに悠陽は心痛む。BETA大戦から30年が経過しいているにと言うのに、未だ自国の利益と繁栄、更にはBETA大戦後の世界秩序の中心となろうと画策している。

ほとほと嘆かわしいことであろうが、しかし人間というのは実に分かりやすくそしてシンプルで出来ている。

自らの生存と得が関係すれば誰だって他よりも何よりも優先する。このような話はキリがないと思い、恭子が悠陽に対して別の話題を口にする。

 

恭子「...そう言えば殿下。彼――新月託未から何か連絡を受けたとか...」

 

悠陽「はい。実は託未様は一度、戦艦に乗って宇宙に向かって行きました」

 

恭子「宇宙に向かって?何かあるのですか?」

 

訝しむ恭子。紅蓮もまたこれに疑問を抱き、一体何故に彼らが宇宙に向かったのか知りたいと静に悠陽の話に耳を傾ける。

 

悠陽「託未さまからは、宇宙に行って外宇宙航行艦からの補給を受け取るとのことです」

 

紅蓮「補給を受け取る、か。しかし何れ殿下のお膝元に据える者たち――如何に指揮系統から逸脱しうるであろうが、出来れば儂にも報告は欲しいですな」

 

悠陽「であろうと、託未さまからこれを預かっております」

 

っと悠陽は真耶に顔を向けると彼女は透かさず、主の意図に気付き懐からとある機器を取り出してそれを紅蓮に手渡す。

彼が受け取ったのは唯依や悠陽、巌谷や裕唯が託未から手渡された携帯端末機である。紅蓮はそれを受けとりまじまじと物珍しそうに見つめながらに口にする。

 

紅蓮「ほう。これは....何とも」

 

悠陽「それがあればいつでも託未さまと通話出来ます」

 

紅蓮「おー。では頂戴しておきます」

 

紅蓮は直ぐに己が懐へとしまうのであった。そのようなやり取りの中、鎧は飄々と口にする。

 

鎧「しかし我が国の救い主たちは、どのようにしてハイブ攻略をなさるのでありましょうなぁ」

 

この一言に皆確かに興味というか、知りたいと考える。たった五機の未知の兵器ガンダムと戦艦ディーヴァで如何にして30年もの間人類を苦しめている敵・BETAの牙城を攻め滅ぼすつもりなのかと疑問は尽きない。

だがこれまでの彼らの戦果を考えるに自分たちが想像もつかないやり方なのだろうとは思う。

 

 

 

________________________________________________

 

 

 

 

一方、託未たちはディーヴァの艦橋内にてこれから来る物を今か今かと待って暇を潰している最中、そのディーヴァ艦橋内で森羅のボヤキが木霊した。

 

森羅「だぁー、暇だぁー。することねぇーぞぉー」

 

操舵主の席で寛ぎ、操舵機構のラダーの上に足を乗せて怠けている。そんな彼の脳天に衝撃が来たのはそのすぐであった。

 

森羅「あだっ!!」

 

背後からのやってきた衝撃と鈍痛に苦悶の表情を浮かべながら、森羅が振り向くと宗陰が見下ろして怠けている彼に口を開く。

 

宗陰「なぁに怠けているんだ?バカ」

 

宗陰に注意された森羅であるが、自分が原因にもかかわらず頭を殴られたことに腹を立てているのか席から立ち上がり宗陰に嚙みつく。

 

森羅「いってぇだろうがぁ!!この野郎!!」

 

宗陰「お前が怠けているからだろうが。操舵主を任されているんだから、シャンとしろ」

 

森羅「こちとらもう3時間も待たされているんだぞ!?この宙域のど真ん中でよぉ!!ああん!?」

 

そう現在ディーヴァは地球と月の間にある宙域にて待機中なのだ。ソレスタルビーイング号か、彼らが手に入れた月の拠点に行けば済むことだろうという話だがそんな行ったり来たりでは二度手間だろうと、アプロディアが既に提案として彼らに補給艦とのランデブーポイントを用意。

そしてそこで以前託未が言っていた人員や補給などを受け取ることとなった。そしてランデブーポイントの宙域に到着した託未たちは3時間は待っている。

そんな時間、託未たちにとって待っているのに屁でもないのだろうが基本的怠け者で戦闘時は暴れ好きな森羅からすれば退屈で何とも言えないものである。

然れどもそんな子供じみた文句、宗陰からすればアホらしく聞いてるだけで溜息を吐くには十分である。

 

宗陰「はぁ...。もう少し辛抱ってのを考えろバカ」

 

森羅「あぁ!?んだと!?頭でっかち!!いいど....ぐぶっ!!」

 

って騒ぐ中、またも森羅の背後から強烈な一撃がやってきた。

やったのはリーダーたる託未である。彼は先ほどのやり取りに呆れながらに眼を細めて頭を抱えて痛がる森羅に る。

 

託未「サボるな、馬鹿が。それとももう一発食らいたいか?ああ?」

 

森羅「い、いやぁ~...へへへ。わ、悪かったよ託未...ははは(;´Д`)」

 

宗陰の時とは違い、ボスである託未には簡単に謝る姿に宗陰や黙ってその状況を傍観していた睦城は溜息を漏らし、蒼真なんか面白可笑しく笑っている。

っとその時だった。ディーヴァのセンサーに反応が在り、睦城が瞬時に端末で操作しながら託未に報告する。

 

睦城「託未、センサーに反応。恐らく月からの補給かと....」

 

託未「そうか。映像に写せ、睦城」

 

睦城「了解」

 

命令により睦城は艦橋内の大型モニターに近づいている艦の姿を映し出す。そこにはディーヴァよりも遥かに巨大な艦がそこにあった。

その大きさに蒼真と森羅は口を開けあっけらかんとし、睦城と宗陰、そして託未は無表情で「何だこれは?」と内心思うのだった。

 

蒼真「これって...戦艦?」

 

森羅「なんだこいつ....」

 

その見た目はCE世界の地球連合軍のガーティ・ルー級に酷似しているが艦の幅が広く大きく、積載能力を増加させたのか物資を効率的に補給できるカーゴブロックの構造を増設されているようだ。

その艦から通信が呼びかけられる。

 

睦城「向こうからの通信です」

 

託未「出せ」

 

次に大型モニターに映り替わったのはアプロディアであった。

 

???「遅くなり申し訳ございません。ガーティ・ルー級改造艦「クーロンヌ」只今現着しました」

 

その女性の姿を見て、五人は何故か無言となった。何故になのか?それはその女性の外見が託未たちには思い当たると言うか、見覚えがある。

その女性に対して託未は名を尋ねる。

 

託未「貴様、名は?」

 

???『申し訳ございません。私はレニュー・リターナと申します』

 

その女性――レニュー・リターナはクールに自身の自己紹介を行う。などと言う中、彼女が乗る補給艦クーロンヌがディーヴァの真横に到着する。

 

レニュー『クーロンヌ、ディーヴァの真横に到着。指示を...』

 

託未「了解だ。では補給作業を開始。君は本艦艦橋内に来れるか?」

 

レニュー『了解しました。では後ほど...』

 

そこで彼女は通信を切る。ディーヴァ艦橋内では何ともまぁと言った顔だったが、宗陰は託未に口を開いた。

 

宗陰「まぁ、“人手が必要”って言っていたからイノベイドは必須なのは分かっていたが...あれ」

 

託未「嗚呼、アニュー・リターナの同タイプか」

 

睦城「イノベイドは人間ではありません。彼らはただの生態端末です、だから代替は効く。なので見た目そっくりなんか作れる」

 

蒼真「そりゃあ確かにねぇ~」

 

森羅「ハロたちと同じで人間よりかは有能だし。おまけにコストもそこまでかかんね、いい事尽くめだ」

 

 

五人はレニューが来るのを待つのだった。そしてその20分後に彼女はディーヴァ艦橋に到着するのだった。

 

 

レニュー「お待たせしました。そして改めてよろしくお願いします」

 

ソレスタルビーイングの制服姿の彼女は敬礼の姿勢で託未に挨拶を行う。モニターで見た通り眼鏡を外し、髪を下せば完全に嘗てソレスタル・ビーイングのメンバーであり且つプトレマイオス2に乗船し、操舵手を務めたアニュー・リターナそっくりである。

だがその彼女の正体はイオリア・シュヘンベルグが予見した「純粋種」のイノベイターを模して作られた人造人間「イノベイド」で情報端末タイプ。

プトレマイオス2の位置が悉く地球連邦軍独立治安部隊アロウズに把握され、同じ遺伝子ベースから生み出され、後に意図的に捕虜となったリヴァイヴの脳量子波を受けたことでイノベイターとしての使命に覚醒し、CBから離反した。

だがそのアニュー・リターナの最後はロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)ケルディムと死闘を演じ、戦いの末、ライルの必死の説得に心を動かされ、イノベイドとしての宿命に逆らうことを決意。

愛するライルの元に戻ろうとしたが、それを許さないリボンズの脳量子波によって意識を完全に乗っ取られてしまい、攻撃を再開。

ケルディムを撃墜寸前にまで追い込んだが、あらかじめ「もしもの時は自分が撃つ」と宣言していた刹那のダブルオーライザーによって撃墜され、死亡した。

 

そんな彼女と完全に瓜二つの女性型のイノベイドに託未は歓迎の言葉を送る。

 

託未「よくきた。それであの艦だが...」

 

レニュー「今後の補給にはこうしてソレスタルビーイング号や月拠点から、クーロンヌが皆さんの元へ赴きサポート活動を行います」

 

宗陰「つまり、あのクーロンヌが地球に来れるというのか?」

 

託未の隣に立つ宗陰がレニューに今後の補給に関しての行動を問いかけた。レニューは頷き、今後の補給プランを説明する。

今後の補給にはこのクーロンヌがソレスタルビーイング号や月拠点から物質や必要な兵器を運び、ディーヴァの元へと運ぶというものだ。

ガーティ・ルー級は宇宙空間用の戦艦ではある為、大気圏内では運用は出来ないのだがこのクーロンヌはアプロディアによって改造され宇宙や地球でも運用できる補給艦でもあり戦艦としての機能を同時に有し、大気圏突入並びに離脱能力を持つ万能艦である。

更にはガーティ・ルー級に元々有しているミラージュコロイドと、そのミラージュコロイド使用中の熱紋レーダー反応を避けるための低温ガスの噴出によって推進する潜航装置も搭載している。

なのでこのクーロンヌが地球に来ても世界各国のレーダーに一切引っかかることはない。

 

レニュー「なので皆さんのバックアップにはあの艦は適格なのです」

 

睦城「なるほど」

 

森羅「んで?あの艦にはイノベイドはあんただけか?」

 

森羅の疑問にレニューは首を横に振り、答えを述べるのだった。

 

レニュー「あの艦には私を含めて、五人のイノベイドが乗船していました。あとは大量のハロたちが艦のサポートをしております。それからあとの四人は艦橋の外に待たせています」

 

託未「そうか。なら入れてやれ」

 

レニュー「はい」

 

彼女は懐から携帯端末機を取り出して艦橋外にいる者たちを呼び出す。するとドアが開閉し現れたのはレニューと同じ制服姿の四人の男女である。

一人は魅惑の外見で見事な女性として身体を持ち、男を瞬時に魅了するボディをした緑色のロングヘアの女性型のイノベイドである。

 

「はじめましてぇ。わたくしミリング・ケアと申します、以後お見知りおきを...フフフ」

 

次に赤い髪のショートヘアーの長身の男で体格がデカく鍛えてあるからして戦闘特化型だと直ぐに分かる。無表情で寡黙そうな風貌、その男は自ら名乗る。

 

「...ヴァイス・スタビティ」

 

三人目は豊かな銀髪とミリングと同じく身体も見事で、端正な顔立ちの美女。眼つきは鋭く姿勢もピシッとしている。

 

「シルヴィ・イースターです。今後ともよろしくお願いします」

 

四人目、これも女性型だがミリングやシルヴィとは快活そうな風貌で先ほどから笑みを浮かべている。見た目としては茶髪でショートカット、翠色の瞳を持ち人懐っこい性格を持っていそうな少女。

 

「どうも~!アネット・スルーズでーす!戦闘やら何やらあたしにお任せくださーい♪」

 

レニュー「以後、この五名が今後皆さんのバックアップやサポートを行います」

 

彼らの自己紹介が終わった所で宗陰は託未に問いかける。

 

宗陰「託未、大丈夫なのか?」

 

託未「問題が...?」

 

宗陰「嗚呼、俺たちは何れ政威大将軍直属になるんだ。帝国側からしたら彼らは外国人って見える、難癖つけられるぞ」

 

託未「彼らを表に晒すことはしない。裏方で俺らをサポートを行って貰う。ミッションや戦闘は一緒に出てもらうこともあるが、その際にはバレないようにしてもらう」

 

宗陰「分かった」

 

託未「それから、あとでハロたちに俺たち五人の戦闘データと操縦データをインストールしておくぞ」

 

宗陰「了解」

 

宗陰にそう命じた託未はレニューたちに眼を向ける。

 

 

託未「それで、今回の補給にはどの程度か。リストを見せてくれ」

 

レニュー「はい、こちらを」

 

レニューから受け取った搬入リストが映るタブレットの画面にはあらゆる資材、物質、更にはハロ搭乗用のモビルスーツも幾つか載っている。

託未はそれをじっくりと目を通しレニューに返す。

 

託未「ご苦労」

 

レニュー「それとフォトンリング・レイの件ですが。現在改良は順調に進んでおり、調整が終わり次第連絡するとアプロディアが...」

 

託未「分かった。補給が終わり次第、クーロンヌはソレスタルビーイング号に戻れ。来年のハイブ攻略にはフォトンリングレイをクーロンヌに運んで貰う」

 

レニュー「分かりました。私たちも、ハイブ攻略に参戦ですか?」

 

託未「いや、次回のハイブ攻略にはハロたちの戦闘試験運用をしたい」

 

レニュー「了解です」

 

彼女がそう口にしながら敬礼の姿勢をして見せると後ろの四人のイノベイドも続くように敬礼を取る。そうして全ての補給作業を終えてレニューたちはクーロンヌに戻り、そのままソレスタルビーイング号に帰還していく。

託未たちは、格納庫にてハロたちにモビルスーツ操縦用プログラムと託未たちの戦闘データをインストール作業に取り掛かる。

蒼真は青ハロに、睦城は緑八ロに、森羅は赤ハロ、宗陰は紫ハロ、そして託未は黒ハロにそれぞれデータを入れている。

 

森羅「にしてもイノベイドたちもそうだが、ハロたち用のモビルスーツもこりゃあすげぇなぁ...」

 

っと森羅が目を向ける先にあるのは、ΖプラスA1型4機、この機体はエゥーゴの支援組織「カラバ」がΖガンダムの「ウェイブライダー形態」に目を付け大気圏内巡航用に再設計した機体で、カラバ主導のもとアナハイム・エレクトロニクス社との共同開発で生まれたΖの仕様変更機ともいえる機種であった。

武装にはバルカン砲×2 太腿部ビーム・カノン×2 ビームサーベル×2 ビームスマートガン リゼル型ビームライフルなど。

そして五体目の機体――これは託未の黒ハロが搭乗することになっている、その機体の名はEx-Sガンダム。

Sガンダムのオプション強化形態。型式番号はMSA-0011[Ext]――Sガンダムに計8個の強化パーツを追加・交換した形態。計画当初より多くのオプションパーツが作られていたSガンダムであるが、RX-78からの念願であったMSと巡航形態の並立を可能とし、MSの戦闘力も極限まで高められた。

Ex-Sの武装には60mmバルカン砲×4 テールスタビレータ部バルカン×4 インコム リフレクターインコム×2 背部ビームカノン×4 大腿部ビームカノン×2 Iフィールド発生器 ビームサーベル×2 ビームスマートガンを持っている、火力も申し分ない。

そしてこの五体にもOPが内蔵されており、内容はハイパーナノスキン、ミノフスキードライブ、アンリミテッド・メモリーの三つが載せられている。

 

森羅「こんなのをよく用意したな。しかも託未の黒ハロにはEx-Sだろ?元々化け物の機体に、更に化け物の戦闘データを持ったハロを乗せると更に化け物になる」

 

睦城「ですがこれで、我々の戦力も向上します。いいことだ」

 

森羅「まぁ確かに~...っとこっちは終わったぞぉ~」

 

睦城「自分も終わりました」

 

蒼真「俺も終わり♪お疲れ青ハロ~」

 

青ハロ「ハロ!蒼真!オツカレ!オツカレ!」

 

蒼真はにこやかに青ハロを指で小突いてみせる。青ハロも喜びからか飛び跳ねるなどの吞気な様子の中

、宗陰も作業を終わらせて託未の横に立つ。

 

宗陰「そう言えば、ヴェーダからの情報では他国が探りを入れているようだな」

 

託未「嗚呼、俺たちの持つ技術を手に入れようと考えてる馬鹿どものことか」

 

宗陰「そうだ。もしかしたら近く俺たちに直接手を出すときが来るかもしれないな」

 

宗陰の疑念は最もである。モビルスーツという強力な兵器は喉から手が出る程の代物なのは間違いない事実だ、なればこれを手にしたいと考えるのはごく自然。

米国を始め、ソ連や統一中華が日本に探りを入れて更なる情報を手にして有利に動こうとしているのだ。

宗陰がそう漏らした言葉に託未は作業中の手を止める。そして.....

 

 

 

託未「そうなったら....連中に知らしめる」

 

宗陰「何を?」

 

 

徐に宗陰は託未に尋ねる。すると彼はそんな宗陰に振り向いてこう言い放った。

 

 

 

 

託未「悪魔に手を出すとどういうことになるかを、だ」

 

 

そう口にする託未の眼はとても恐ろし程に鋭いものだった。

 

 

________________________________________________

 

 

 

===帝国斯衛・戦術機シミュレータールーム===

 

 

仮想での戦場にて複数の弾丸が飛び、殺到する戦車級や要撃級に命中し蜂の巣にする。その弾丸が飛ばした場所にそびえ立つのは帝国斯衛の主力となった第三世代機・武御雷である。

五摂家の者が乗る青い武御雷のR型を先頭に、その周囲には譜代武家が搭乗している黄の機体色のF型と一般武家の出身者用の白い機体色のA型などが突撃砲を構えている。

 

すると青い武御雷の衛士であり五摂家の一つ崇宰家当主たる崇宰恭子は部隊に命令する。

 

恭子「行くぞ!!攻撃隊形!楔弐型!!」

 

衛士「「「「「了解!!」」」」」

 

部隊のほとんど女性衛士ばかりで恭子の指示に力強く呼応する。その中には京都戦から生き残ったあの二人の姿がそこにあった。

 

上総「唯依、行きますわよ」

 

唯依「嗚呼」

 

 

あの地獄を生き残った二人――山城上総、そして篁唯依、この2人は現在崇宰恭子が率いる斯衛軍第14大隊に配属となりこうしてシミュレーターにて衛士として練度を上げ、来るべきハイブ攻略の為に、そして....。

 

 

唯依「(必ず...また会うんだ。あの人に....託未さんに)」

 

 

そう心に固く決意する唯依。彼女の髪型は以前に比べて少し長くなって前よりも凛々しさが滲み出ていのだった...。

 

何れ、彼女は知る。新月託未という男の.....残酷さを...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅くなり申し訳ございません。それとですが、時系列上横浜ハイブ攻略まで期間がありすぎなので時間を飛ばしていきなり横浜攻略にとかの可能性があったりしますがご了承くださいますようお願い申し上げます。
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