Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。



イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス



第三十三章 OS開発

シミュレーターを終えた託未とまりもは、宗陰たちがいる開発ラボに向かっている。

 

託未「...」

 

まりも「(新月さん...)」

 

その道中、まりもは自分の一歩前を歩く託未の背中を見つめていた。自分が知る今までの衛士とは全く違う性格と価値観を持って、更には強いまでにリアルというものを理解している。

 

まりも「(彼のその強さ....一体どうしたら持てるのか...)」

 

そんな風に考えていると、託未はとあるドアの前で立ち止まり、傍にある端末機を操作しドアを開けた。

開けた場所は宗陰たちがいる開発ラボである。そこでは既に宗陰たち四人と霞が作業を行っていた。

 

託未「どうだ?作業は?」

 

宗陰「ああ。C.Eのナチュラル仕様のOSを改良したのを戦術機に搭載するってことになった」

 

託未「なるほど。で?」

 

睦城「いまその作業中ではありますが、こちらを確認してください」

 

託未「ああ.....神宮寺軍曹はそこら辺のソファーにでも寛いでいろ」

 

まりも「は、はい」

 

まりもに休んでいろと促し、自分は睦城から手渡されたタブレットを見てそのOSの内容を確認する。

そもそもC.E世界のモビルスーツのOS...コーディネイター用では、高い身体能力、反射神経や脳の情報処理能力に依存したOSであり、必要条件を満たさない身体能力の人間では、例えコーディネイターだったとしても扱えない。

ナチュラル用は操縦者の身体能力に依存せず、ナチュラルでは処理しきれない複雑な情報をOSの側で処理を行うため、純粋な操縦技術が反映される。

OSの質として考えるとナチュラル用のOSの方が高度とも言える。

簡単に言えばコーディネイター用がマニュアル車、ナチュラル用がオートマ車、といった感じである。

 

そのナチュラル仕様OSを改良し、コーディネイター以上の情報処理と反応速度の向上を彼らは目論んでいる。

 

託未「これでいこう」

 

宗陰「ボスの許しが出たな。ならここからは一緒にやってくれるだろ?五人とそれに手伝いに社がいれば直ぐに済みそうだ」

 

霞「....頑張ります」

 

霞も無表情ではるが、手伝うという意思を見せているのか託未に傍まで近寄りそう決意を述べる。

 

託未「ああ。じゃあ今から取り掛かるぞ」

 

四人「「「「ああ|了解です|オーライ|はいはーい」」」」

 

霞「はい」

 

まりも「...」

 

託未も加わり、作業が本格的に始まった。彼らはそれぞれ端末機を利用してOS構築の為に作業を行っている。そんな作業中の彼らをというより託未を、まりもはずっと見つめていた。

 

まりも「....フフ」

 

宗陰たちと共に端末機を操作して作業中の託未を見つめるまりもは、何故か彼の姿が良いなと思った。

彼女がそんな笑みを浮かべているのを知らず、託未は宗陰たちに作業しながらも進捗を聞く。

 

託未「そっちはどうだ?宗陰」

 

宗陰「そっちに出来を送信するから見てくれ」

 

託未「分かった。睦城、森羅、蒼真」

 

睦城「こちらも送りますよ」

 

森羅「俺はもう送ったぜぇ~」

 

蒼真「俺もぉ~」

 

四人から送信されたOSデータの内容を確認し、その中で比較する。

その比較内容とは、単位時間おける入力量の数値である。

動体視力、反応速度、眼や脳、手足などというコマンド入力の伝達速度において、1秒の間に選択され入力されるコマンドの数が平均でコーディネイターがナチュラルよりも遥かに上回っている。

例えの話だが、100の並んだコマンドを1秒間に20もの入力を為せるのがコーディネイターの平均であるならば、10しか入力出来ないのがナチュラルの平均となる。

モビルスーツの操縦もこれに依存している。モビルスーツは元来、宇宙という三次元空間で多数の可動部と全身に配されたスラスターを使い、圧倒的な運動性を発揮する機動兵器であり従来のどの兵器よりも煩雑な操作が必要になる。

 

託未たちはその100のコマンドを1秒間に30もの入力を行い、ナチュラル仕様でありながらコーディネイター並みの処理能力を有するOSを作りたいのだ。

 

宗陰たちと自分が構築したサンプリングデータを比較する。

 

託未「宗陰、俺のサンプルデータを確認してくれ」

 

宗陰「分かった。....ほう、さすがは託未。睦城」

 

睦城「...凄いですね。では託未のサンプルデータを基に作っていきましょう」

 

蒼真「これだと、出来るのは明日かな?」

 

森羅「これ、一日中潰れるコースか?」

 

睦城「一日中潰れるコースですね」

 

森羅「がちかよ...」

 

「面倒くせぇ」っとぼやく森羅ではあるが、しかし託未の指示でもある以上やらねばならない。

そんな中託未は、まりもに端末機を操作しながら話しかける。

 

託未「神宮寺軍曹、アンタ今日基地に戻れなくても大丈夫か?」

 

まりも「え?...どうして?」

 

託未「俺たちは今日この作業で他に手が回らない。だから申し訳ないが、この艦で寝泊まりしてくれ」

 

まりも「わ、わかりました」

 

託未「香月博士には俺から伝えておく。部屋はハロが案内させる」

 

まりも「え?」

 

っとまりもの足元にまたもコツンとぶつかる。彼女はもしかしてと足元を見ると黒ハロと青ハロ、紫ハロがそこにいた。

 

黒ハロ「ハロ アンナイスル アンナイスル ツイテコイ ツイテコイ」

 

青ハロ・紫ハロ「「ツイテコイ ツイテコイ」」

 

まりも「あ、ありがとう」

 

託未「部屋で寛いで好きに使ってくれて構わない」

 

まりも「は、はい。ありがとうございます」

 

黒ハロたちに連れられ、まりもは開発ラボから出ていく。ハロたちの案内で艦内の通路を歩くまりも、改めて見渡しながら自分が知る戦艦の中とは違う感じる。

 

まりも「それにしても、この艦も凄いわね。ほんとまるで異世界みたいだわ」

 

そんな独り言を口走るまりもに、黒ハロたちが一つの部屋に止まる。

 

黒ハロ「ハロハロ ココダ ココダ」

 

青ハロ・紫ハロ「「ココダ ココダ」」

 

まりも「ありがとう、ハロちゃんたち」

 

黒ハロが眼を点滅させると、扉の自動ドアが開く。開いた先の部屋を見てまりもは口を開き、閉じることができないぐらい驚いた。

 

まりも「凄い...!こんないい部屋を使っていいの...?」

 

以前託未たちに保護された唯依たちが使っていた部屋と同じ、18㎡はある高級なビジネスホテル並みの出来となっている部屋。

そのあまりに見たこともない部屋の内容に見渡しながら、入っていくのだった。

 

彼女がそうしている中、託未は作業しながらもインカムを耳につけて夕呼に連絡している。

 

託未「...っというわけで、神宮寺軍曹はこっちで預かる」

 

夕呼『分かったわ。で?』

 

託未「あ?」

 

夕呼『うちのまりもとどこまでやったの?フフ』

 

などとインカム越しに聞こえる揶揄うような声音に「ウザイ」と思いながら、託未はタイピングする手を止めず続ける。

 

託未「アホだろ」

 

夕呼『冗談よ。まぁいいわ、明日そっちに迎えの車寄越すから....っで?OSの作業はどう?』

 

託未「この分だと、今日一日で出来る。明日には戦術機に搭載してテストするだけだ」

 

夕呼『...うそ』

 

夕呼は啞然としていた。以前は一週間はかかると言われていたにも関わらず、それが今日一日で済み、しかも明日には戦術機に載せると聞かされては当たり前であろう。

彼らの頭脳はどうなっているのか知りたいぐらいだと、内心愚痴っている。

 

託未「おい?どうした?」

 

夕呼『....何でもないわ。でもそのOSって並みの衛士でも使えるの?」

 

託未「ああ」

 

夕呼『....流石ね。期待しているわ』

 

託未「ああ。通話を終了するぞ」

 

夕呼『ええ。頼むわね、じゃ』

 

そうして通話を終了する託未。その間にも彼を含め五人は無言で作業しながら端末機の画面と睨めっことなっている。

その中で託未の隣で助手を努めている霞に、託未が声を掛ける。

 

託未「社、疲れてないか?」

 

霞「大丈夫、です」

 

託未「そうか。無理はするな」

 

霞「はい」

 

淡々としながら彼女にそう言葉をかける託未に、霞も無表情で答える。しかし暫くしてから顔を俯きながら、口元を綻ばせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日の朝....。

 

宗陰「...どうだ?睦城」

 

蒼真「....」

 

森羅「....」

 

託未「...出来栄えはの結果は?」

 

霞「....」

 

彼らが見つめる中、睦城は画面の内容を確かめ....。

 

睦城「......システム上問題ありません。オーケーです」

 

託未「そうか」

 

宗陰「出来たな」

 

森羅「1日潰した甲斐があったわー...はぁ二度と徹夜したくねぇ」

 

蒼真「無理でね?将軍直属になったら、きっと忙しくなる毎日が始まるんご」

 

森羅「.....最悪だろ」

 

蒼真から自分たちが今後楽に居られるのは今のうちかもでは?と語られ、嫌な顔を浮かべて肩を落とす森羅。

そんな二人を余所に宗陰はこの新しく出来たOSについての話をする。

 

 

宗陰「で?この出来たてほやほやのOS、どうする?」

 

託未「テストの為、戦術機に載せる」

 

宗陰「載せるって、まさか格納庫にあるあの撃震にか?」

 

託未「嗚呼」

 

睦城「他に手近な戦術機はないですし、よいのでは?」

 

だが肝心な部分が残っている。それは....

 

 

蒼真「んで誰が撃震に乗るの?」

 

四人「「「「…」」」」

 

そう、肝心な乗るパイロット…つまり衛士をどうするかのことである。

彼ら五人、モビルスーツに関してはプロフェッショナルではあるが、戦術機に関しては全くの素人である。

今動かせと言われればやるだろうが、しかし彼らにとって戦術機に乗ることに抵抗があることがある、それは…

 

森羅「俺は嫌だぜ?戦術機に乗る為だけに"あんなスーツ"を着るなんざよぉ」

 

そう代表するように口にする森羅。彼の言葉に託未·宗陰·睦城は無言で頷き、それに蒼真も苦笑しながらも彼ら同調する。

 

蒼真「あー、確かにねぇー」

 

彼らが戦術機に乗ることに抵抗があるのは、やはり衛士にとって必須装備である衛士強化装備である。

以前にも説明してあるが、強化装備はその性質上パイロット…つまり衛士の身体に密着することで、その機能が初めて発揮する。

しかしノーマルスーツに着慣れきっている託未たちからすると、正直着たくないとハッキリ断言できてしまう。

 

宗陰「男であんなビチビチスーツを着るのは無理があるし、趣味が悪い」

 

睦城「開発者の中に、強化装備を着た男の姿に興奮でも覚える変態でもいるのでは?」

 

森羅「キモ」

 

蒼真「じゃあどうする?またあの軍曹さんに頼む?」

 

託未「....」

 

その時、彼らが居る開発ラボの自動ドアが開き、入って来たのはまりもである。彼女は清々しい顔で託未に声を掛ける。

 

まりも「おはようございます、新月さん、皆さん」

 

託未「軍曹、おはよう。よく眠れたか?」

 

まりも「はい。素敵なお部屋を使わせていただき、ありがとうございます」

 

託未「ああ。所でだが軍曹。アンタに頼みがある」

 

まりも「なんでしょうか?」

 

託未から頼みごとと言われて頭を傾げるまりも。彼女の疑問に直ぐに応えるように託未は、自分たちには出来ないことを彼女にお願いすることに。

 

託未「アンタにお願いしたいのは、もう一度撃震に乗って貰うことだ。今度はちゃんと強化装備を纏ってな」

 

まりも「撃震に?どうしてですか?訳を教えてくださいませんか?」

 

託未「俺たちはモビルスーツの開発はするが、その繋ぎの為に今の戦術機のOSを向上させるべく新型のOSを作ると撃震を受け取りに行った際に教えただろ」

 

まりも「そう言えば....」

 

確かにそんなことを言っていたとまりもは納得する。だがOSの開発はそんな一朝一夕で出来るほど容易ではないのは技術者ではない彼女でも分かる。

しかし彼ら五人や霞の顔を見ていると「まさか...」と思いながら恐る恐る問いかける。

 

まりも「もしかしてですが....その新型OSって」

 

託未「ああ。もうそのプロトタイプとなる物が出来たから、撃震に乗せてテストしたい」

 

まりも「も、もう出来たのですか...!?」

 

信じられないと驚きを隠せない、そんな一日で簡単に出来るなど有り得なかった。

だが霞に眼を向けると、霞は即座に首を縦に振りそれが答えだと伝えてみせる。

改めて目の前にいる彼らは異常なのでは?と思ってしまう彼女ではあるが、そのまりもの感想など無視して託未が声を掛ける。

 

託未「おい軍曹」

 

まりも「は、はい!」

 

託未「やってくれるか?撃震に乗ってほしい」

 

まりも「あ、あのう...」

 

託未「なんだ?」

 

まりも「み、皆さんはやはり戦術機には.....」

 

託未「乗ったことがないから無理に決まってるだろうが」

 

まりも「....私でよろしいでのしょうか」

 

託未「この場で戦術機のベテランはアンタしかいない。だから頼んでる」

 

まりも「わかりました」

 

託未「強化装備はこっちで用意する」

 

まりも「わかりました。お願いします」

 

託未「分かった。黒ハロ」

 

頼みを聞き入れたまりもは意を決した顔を見せる。彼女の返答を聞いた託未は、ハロたちに強化装備を作るよう指示する。

以前に強化装備のデータを取っているため、ハロたちに作らせれば直ぐに出来る。

なので黒ハロがまりもの身体をスキャニングを開始する。

目の部分からスキャニング用のセンサーを放射、まりもの身体のデータを視認する。

 

 

 

黒ハロ「ハロハロ ウエカラB88ノF W58 H87」

 

まりも「ちょ///!!!」

 

託未「......誰もスリーサイズを言えとは言ってないぞ、このポンコツが」

 

 

 

こうして新たなOSを開発に成功した託未たち。次はこのOSを撃震に乗せてテストを行うのみである。

 

 




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