Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。



イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」


第三十九章 明星の開戦

1999年・8月5日・東京湾

 

東京湾に帝国海軍連合艦隊が、相模湾から国連軍太平洋艦隊が展開し、ある場所を睨むように囲むかのように布陣している。

その帝国海軍連合艦隊作戦旗艦最上・小沢艦長は横浜ハイブを見つめている。

 

 

小沢艦長「いよいよ、か...」

 

 

横浜ハイブ...地球に22番目に作られたBETAの牙城にして、日本が抱える二つ目のハイブでもある。当時、BETAが横浜襲来の際、多くの逃げ遅れた人々が奴らの餌食となった。この作戦に参加している者たちは皆、生まれ育った故郷を蹂躙され、愛する家族、大切な恋人や友人までもBETAに全て奪われた。

この一戦に自分たちの掛け替えの無いモノを取り戻す為、奪われた怒りと復讐を果たす為、これ以上奪われない為、今この場に居る多くの将兵が、この戦いに全てを賭けようとしている。

 

戦術機総数は、約800機。参加艦艇は80を越える大規模作戦である。

 

 

副官「艦長、間もなくですね....」

 

小沢艦長「うむ、この一戦は我ら帝国にとって大事な物だ」

 

副官「本来であれば、国連軍に力を借りることは不本意ですが...」

 

小沢艦長「そう言うな。彼らの中にも故郷を追われた者たちが居る。この戦いは、彼ら国連軍にとっても決して関係のないものではないはずだ」

 

 

そう。この一戦は国連軍将兵にとっても決して他人事ではない。もし横浜ハイブを攻略できれば、人類はその一歩を踏めるのだから....。

 

 

副官「そうですな。あとですが...」

 

小沢艦長「ん?」

 

副官「今回の戦いにおいて、"彼ら"についてですが……」

 

小沢艦長「"彼ら".....あの白い悪魔たちか」

 

副官「はい。彼らの存在は大きいです。その彼らが本作戦に参加することは将兵たちに、大きな士気を与える思われます」

 

小沢艦長「確かにな」

 

彼ら……それは託未たちガンダムチームの事を指している。今や帝国にとってガンダムチームは英雄となっているのだ、その為彼らがこの戦闘に参戦する事を多くの者が望み、願っている。

 

 

小沢艦長「しかし我々は、彼らの力を頼るばかりではならん。我々の大切な国土は、我々の手で取り戻す事に意味がある。いいな?」

 

副官「ハ!」

 

小沢艦長は諭す。他力本願ばかりではいけない、確かに託未たちの力があればすんなりと事が進むだろうが、しかし自分たちの国は自分たちで守ることに意義がある。

 

副官「…それと」

 

小沢艦長「ん?」

 

副官「まさか、アメリカが本作戦に参加を表明するとは思いませんでした」

 

小沢艦長「…そうだな」

 

今回の作戦には帝国軍、国連軍、大東亜連合軍のみであったが、しかしそこに何とアメリカが本作戦に参加を表明したのだ。

これに日本側は渋る反応を見せたのは無理もない、何せ以前の京都防衛の際にたかが自国の空母を逃がす為だけに、日本の首都であった京都に核を撃ち込もうとしたのだから、遺恨が残るのは当然である。

しかもこれに日本が拒否したので、アメリカは問答無用で安保条約を破棄して在日アメリカ軍を全て本国に帰還させる所業に、流石に自己中心的な振る舞いに日本側は怒りすら見せた。

これまで自分勝手な行いばかりのアメリカが、突如この明星作戦に参加したいと願いでた。

 

小沢艦長「(何か、狙いがあるのか?)」

 

そんな小沢艦長に、オペレーターが作戦開始時刻を知らせる。

 

オペレーター「艦長、作戦開始時刻に入りました」

 

小沢艦長「うむ、本艦隊はこれより作戦を開始する、各員戦闘準備!」

 

 

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唯衣side《日本帝国戦術機搭載母艦 愛宕》

 

 

もうすぐ横浜ハイブ攻略が始まる。今私は斯衛の新型戦術機...武御雷に搭乗し、出撃を待っている。

志摩子...安芸...和泉...如月中尉....私は、私たちは...必ずBETAから日本の国土を取り戻して見せる。

これまで奪われたばかりだったけど、今回は、今回こそは私たちが勝つんだ!

 

上総『意気込んでますわね?唯依』

 

新型強化装備…甲00式強化装備の一つである、ヘルメット…01式気密装甲兜のバイザーに映る投影モニターに上総の顔か表示される。

 

唯衣「この一戦は、私たちにとってとても重大なものだもの。決して負けられない」

 

上総『ええ』

 

唯依「(それに、私は約束したんだ)」

 

そう...約束、あの人との...大切な約束...。私はそう心中で呟きながら立てた小指を優しく包み込む。

必ずあの人に...託未さんと会うんだ。

 

そう思いながら、今度は私が山城さんに語りかける。

 

唯衣「でも上総だって、逢いたい人が居る筈でしょ?」

 

山城『!?』

 

彼女は驚く顔をし、頬を赤く染めてモジモジしだした。

そう。以前に彼女が教えてくれた、上総は託未さんの仲間のお一人である桐生さんに片思いをしている。

 

上総『え///ええ///わたくしも///あの方に...宗陰様に...///』

 

唯衣「フフ」

 

鞠子『おやおや、初々しいですねご両人』

 

唯依「雨宮」

 

新たに雨宮もモニターに現れた。彼女は面白そうにニコニコと会話に入ってきたのだ。

全くこいつは…。

 

鞠子『でも、まず今は生き残ることを考えましょ』

 

唯依「ああ」

 

上総『そうですわね』

 

その時だった。艦内全体に響くほどの警報が鳴り響き、外の整備員たちが慌ただしく格納庫を走り回る。

 

間もなくだ…。

 

唯衣sideエンド

 

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各艦隊に警報が鳴り響く、各々の艦内は慌ただしく人が行き交い、艦に装備された主砲が全てBETAに向けられる。

 

 

オペレーター「一番から三番、対レーザー弾頭弾、装填完了!」

 

 

全ては整った、あとは艦隊指揮を取る小沢艦長の声だけである。

ブリッジ内は静寂に包まれ、波の音が聞こえる。

小沢艦長は静かに口を開き、力強く敵に対して高らかに命じる。

 

 

小沢艦長「全艦!対レーザー弾頭弾、ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーッ!!」

 

 

主砲が火を噴き、周囲の艦隊も合わせるようにBETAの上空に弾頭を発射する。

これに光線級は艦隊から放たれた、対レーザー弾頭弾をレーザー照射で次々に迎撃する。すると上空に灰色の雲が現れた。

 

 

副官「対レーザー弾頭弾の撃墜率は、どうなっている!」

 

オペレーター「90%迎撃され、重金属雲を発生しました」

 

小沢艦長「では、これより実弾による砲撃に切り替える」

 

副官「ハ!これより実弾砲撃に移る!」

 

オペレーター「了解。各艦、実弾砲撃準備!」

 

 

艦隊から実弾が発射された。ハイブに展開されているBETAに砲弾の雨が降り注がれ、地表は爆発の嵐である。

煙が晴れるとBETAの大部分は健在であった。

 

 

小沢艦長「砲撃は継続的に行え!」

 

オペレーター「了解!」

 

 

東京湾に展開された帝国軍と国連軍の艦隊から多摩川に配置された戦車部隊が、一斉に砲身を動かして次々に砲撃を始め、その砲撃間隔を規則正しく行っている。

 

その間に小沢艦長が各戦術機搭載艦に、戦術機の発進を促す。

 

 

小沢艦長「各戦術機搭載母艦に順次発進命令を!」

 

オペレーター「了解」

 

 

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『全戦術機!出撃用意!』

 

唯衣「(もう間もなくだ...)」

 

唯衣たちが居る愛宕に出撃の艦内音声が響く。これを合図に整備班らは皆戦場を駆け巡る歩兵の如く艦内格納庫

を慌ただしく行き来する。

 

それを網膜モニターから垣間見る唯衣は、操縦桿を握る力を強め、出撃の時を今か今かと待っている。

 

そして艦内格納庫の天井が開き、リフトが登って漸く外の光景と対面する。

周りには海と帝国の艦隊、向こう側には横浜の地とそこに蔓延るBETA、そしてその横浜の地にそびえ立つ忌々しい奴らの牙城....。

 

 

唯衣「....」

 

 

表情を鋭くして横浜ハイブを見据える唯衣、そして....。

 

 

 

『全機発進せよ!繰り返す、全機発進せよ!』

 

オペレーターからの発進指令が聞こえた共に、唯依たちホワイトファング中隊が所属するハイドラ大隊の指揮官である恭子個別回線で唯依の投影モニターに写り込む。

 

恭子『いよいよ始まるわ、唯依。覚悟はいいわね?』

 

唯依「はい!恭子様!」

 

恭子『必ず生き残るわよ』

 

唯依「はい!」

 

恭子「ふふ」

 

唯依の返事が聞けて嬉しいのか、彼女は個別回線を切り所属衛士たちの投影モニターに写り込む。

 

恭子『行くぞ!ハイドラ大隊!続けぇッ!!』

 

唯依「了解!」

 

上総•鞠子「「了解!」」

 

大隊衛士たち『了解!!』

 

各戦術機母艦から大量の戦術機が横浜の地目掛けて飛び立つ。

 

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唯衣「はああああああああああああぁぁぁぁぁ――っ!!」

 

上総「やらせませんわ!!」

 

鞠子「そこ!」

 

唯衣が操る山吹色の武御雷が74式近接長刀で要撃級を斬り捨て、その彼女の支援を上総の白い武御雷が87式突撃砲を撃ち放つ。

更に上総と唯依をカバーすべく鞠子が、二人の死角から迫る要撃級を撃破する。

 

恭子「えやああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーッ!!」

 

 

大隊衛士1「続けぇ!!」

 

大隊衛士2「戦線を押し上げる!!」

 

恭子や大隊の者たちも負けず劣らず、BETAを攻めている。唯衣たち以外の部隊も今回の作戦に気合いが宿っているのか、帝国・斯衞問わず勢いを増して攻勢を強める。

 

その中に、唯衣たち以外にも斯衛の部隊が混じっている。その中に斑鳩崇継と、煌武院悠陽の従者である月詠真耶もそこにいた。

 

崇継「行くぞ!これより光線級の殲滅に入る、付いてこい!」

 

真耶「は!」

 

斯衞衛士たち『了解!!』

 

斑鳩率いる武御雷の部隊が要擊級の群れに対して斬り込みを掛け、その要擊級の群れに護れていた光線級の集団に接近。

しかし光線級の背後には要塞級が控えており、触手を伸ばし触手先端の触角を用いて彼らに飛ばしてきた。

だがこれを斑鳩たちは回避し、先に要塞級を撃破することにする。

 

斑鳩「先に要塞級を殺る!!奴の足を狙え!!そうすれば奴が転倒すれば下に居る光線級を巻き添えに出来る!!」

 

真耶「は!」

 

要塞級の足目掛けて突撃砲を発砲。10本もある足の内、3本が殺られバランスを保てず下に居る光線級を下敷きに踏み潰しながら倒れる。

 

斑鳩「よし!このままこの場に残った光線級を駆逐する!」

 

斯衞衛士たち『了解!!』

 

真耶「...」

 

戦いながら、真耶は在ることを気にしていた。

 

真耶「(...まだ現れない、か...)」

 

それは託未たちガンダムチームのことである。戦闘が開始されても尚彼らは現れる気配はない。

本来開戦まえには作戦参加の軍は必ずいなければならないが、託未たちは現在事情あって遅れてくるとのことである。

何故遅くなるのか、彼女には分からない。しかし…

 

真耶「(殿下の期待を、裏切ってくれるなよ?新月)」

 

真耶の赤い武御雷が先頭を駆り、憎き敵郡に向けて吶喊する。

 

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一方、相模湾から展開される国連軍太平洋艦隊に戦艦に護れながら布陣する戦術機母艦から新たに国連仕様の不知火と擊震の部隊を載せたリフトが上げられる。

 

 

部隊長『これより、我らも上陸する。今までの屈辱を晴らす絶好の機会だ、下らん死に様は決して許さん!いいな!?』

 

 

部隊衛士たち『了解!!』

 

孝之「了解!」

 

慎二「了解!」

 

 

その中には、旧横浜市柊町出身の二人...鳴海孝之、平慎二が出撃を待つ。

 

 

慎二『いよいよ、だな?孝之』

 

孝之「ああ、やっとこの時が来たんだ。俺たちの手で横浜を...柊町を...俺たちの居場所を取り戻す時が!」

 

 

そう口にする彼の手に力が籠る。そして出撃の合図が鳴り響く。

 

 

『デリング中隊、出撃用意!武運長久を!』

 

 

部隊長『了解!!デリング中隊出撃!!出るぞ!!』

 

部隊衛士たち『了解!!』

 

孝之「了解!!」

 

慎二『了解!!』

 

 

彼らも出撃し戦場に突入する。国連の部隊も戦線に入り、帝国と並ぶ形でBETA殲滅に入る。

 

 

孝之「ウオオオオオオオォォォォォォォーッ!!」

 

慎二「このやろおおおおおぉぉぉぉぉぉーっ!!」

 

 

彼らのターゲットサイトに入るBETAというBETAを片っ端から撃ち倒していく。

 

 

孝之「慎二!行くぞ!」

 

慎二「ああ!」

 

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唯衣たちは辺りのBETAを撃破し、周囲の警戒を行いながら補給部隊が設置したコンテナで、交互に交代をする形で弾薬、推進材の補給を行っていた。

 

唯衣「補給完了!」

 

上総『こちらも補給完了!』

 

鞠子『同じく』

 

恭子『分かった。警戒を行え』

 

唯衣と上総、鞠子はすぐに他の者と代わって警戒を行う。見渡す限りBETAの屍を眺める。

戦闘が開始してから20分、未だ大隊から戦死した者は出ていない。

喜ばしいことである、彼女らやこの戦場にいる帝国軍、斯衛軍、極東国連軍の衛士たちには甲00式強化装備と戦術機に搭載された新型OSが上手く機能しているお陰で、戦術機が彼女たちの思うように動いてくれている。

従来のOS時とは違って、この新型OSは操縦時のラグもなく、しかもベテランでもないまだまだ未熟な衛士がOSのバックアップで生かされいる。

 

この新型強化装備と新型OSの性能に、唯依は感慨深くなる。

そんな彼女に上総からの通信がくる。

 

上総『唯依、ちょっとよろしくて?』

 

唯依「どうしたの?上総」

 

上総『わたくしたちのこの武御雷、"あの方たち"が乗る機体と比べると...どう思います?』

 

唯衣「.....」

 

確かに武御雷は戦術機の中でも高性能だが、託未たちのガンダムと比べたら完全に此方が劣っている。

彼らの機体の全てがオーバーテクノロジーの塊だ。

 

唯衣「...確かに武御雷は、斯衞や帝国にとって高性能な機体だけど、あの人たちが乗っているガンダムに比べたら正直、ガンダムの方が断然優れてるわ」

 

唯衣の答えに、上総は「やっぱり」と言った顔を覗かせる。

 

上総『そうですわね。あの方々たちが乗る機体が高性能ですわね』

 

唯衣「うん」

 

上総『....あの方たちは...まだ来てませんね...』

 

唯衣「うん...」

 

 

唯衣たちは彼らが現れない理由を知る訳がない。しかしそんなことを話していた...その時である。

 

 

唯衣「え!?」

 

上総『な!なんですの!?』

 

鞠子「こ、これは!!」

 

突如戦場に大きな地震が発生。

 

 

恭子『な、何なの!?』

 

ハイドラ2『きょ、恭子さま!』

 

恭子『どうした!?』

 

 

部下の一人が何かに気付き、恭子に報告しようとする。

 

 

ハイドラ2『そ、それが!振動と音紋、両センサーに反応!!こ、これは....』

 

恭子「しっかり答えろ!!如何した!!」

 

 

恭子の一喝で部下は気をしっかり持って答える。

 

 

ハイドラ2『ハッ!!震源が...上昇!!真下です!!』

 

恭子「っ!?大隊全機!!後方20kmまで退避!!急げ!!」

 

唯衣たち『了解!!』

 

彼女らは直ぐにその場から離れると、直ぐに彼女たちが居た場所から新たに大量のBETAが出現する。巨大な穴が開けられゾロゾロと無数の虫が巣穴から出たかのように髣髴とする。その総数、何と10万。

 

恭子「く!!全機反転!!迎え撃つ!!」

 

唯衣たち『了解!!』

 

恭子が唯衣たちに命令を下した時、彼女の機体の横に並ぶ形で、彼女と同じ青い機体色のR型の武御雷と真耶の赤いF型が現れる。

 

斑鳩『恭子、ここは共闘しよう』

 

恭子「崇継…そうね。分かったわ』

 

斑鳩『うむ。月詠』

 

真耶「ハッ!我らも此処で敵を迎え撃つ!!各員、奮戦せよ!!帝国武人の本分、ここに示せ!!」

 

斯衛衛士たち『了解!!』

 

恭子「我ら斯衛、戦場に於いては常に先陣に在り!!ここで我らの斯衛としての矜持を示せ!!」

 

唯衣たち『了解!!』

 

彼女らは真っ先に覚悟を決め、向かってくる敵の群に真っ向から立ち向かう姿勢を見せる。

しかし悲しきかな、敵総数はハッキリ言って尋常ではない程の膨れ上がっている。如何に武御雷が高性能な戦術機でもこの圧倒的な物量は如何に後方の部隊と合流してもどうしようもない。

 

しかし彼女らは...諦めていない。

 

 

上総「もう恐怖に怯えませんわ!!だってあの方にもう一度、今のわたくしを見て貰うんですもの!!」

 

 

上総の表情に恐怖は無く、ただ覚悟を抱いて生き残るという確固たる決意に燃えている。

 

 

そして唯衣も...。

 

唯衣「絶対に死なない!!必ず生きて、あの人に....会うんだ!!約束したんだ!!」

 

そう語る間にもBETAは尚も進軍速度を弱めず突き進んでくる....だが、空から彼女らを守りそしてBETAに対しては容赦がないくらい駆逐せんとする幾つもの閃光が降り注がれる。

 

恭子「こ、これは...!!」

 

真耶「今の....まさか!?」

 

上総「これって....」

 

鞠子「BETAが!?」

 

この続々と降り注ぐ閃光にBETAたちは為す術なく、次々に息絶える。

帝国軍、国連軍、大東亜連合軍、アメリカ軍は唖然とする。

その中で斑鳩は待っていたとばかりに不敵に笑う。

 

斑鳩「ふふ、来たか…ガンダム」

 

 

 

そして唯依は……。

 

唯衣「来て...くれた....あの人が...!」

 

涙目で呟く彼女の瞳が上空にいる存在を見つめる......。

 

 

【Hi-ν】【ΞG】【FAZZ】【クロスボーンX1フルクロス】【ペーネロペー】の、五体のガンダムが特殊な兵装をしたディーヴァを背にして、そこに居た。

 

 

託未「....」

 

宗陰『託未』

 

託未「...了解だ。各機行くぞ」

 

宗陰・森羅・睦城・蒼真『『『『了解』』』』

 

 

そした五体のガンダムは、BETAの群れに牙を剥く。

 

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アメリカ軍艦隊の中に、一隻だけ未だ戦術機を発進させていない艦があった。理由としては、突如発進用意の為のリフトが故障との事、しかしそれは表向きの口実であって違うのだ。

 

何故ならその搭載艦のブリッジでは戦況を観測し、そして映像にはガンダムたちを映している。

 

 

オペレーター「ターゲット、出現!!」

 

 

オペレーターの報告を受けて艦長を務める男が、詳しく聞き返す。

 

 

艦長「ターゲットは全て居るのか?」

 

オペレーター「はい!五体全機、確かに!」

 

副官「まもなく、ですなぁ...」

 

艦長「うむ、合衆国の為にもこの作戦は必ず成功させる。例の新型爆弾を搭載した装甲駆逐艦はどうだ?」

 

オペレーター「あと四時間後には衛星軌道上の、投下到達ポイントに差し掛かります」

 

艦長「分かった。...待機しているFA-22EMD(先行量産型ラプター)のゴースト部隊にも通達しろ」

 

オペレーター「了解しました」

 

 

艦長からの指示をそのままブリーフィングルームで待機している部隊の隊長に通達された。

 

 

ゴースト隊隊長「了解した。―――貴様等、漸く"ゲストの方々"が来て下さったぞ。分かっていると思うが、今回の作戦は、そのゲストたちの確保だ。この作戦は絶対に成功させなければならない」

 

 

隊長の話しを皆真剣に聞いている。今回自分達がやるミッションは横浜ハイブ攻略に参戦する為ではない、彼らはガンダムという獲物を手に入れに来たのだ。

 

 

ゴースト隊隊長「――もし仮に、新型爆弾が投下されたにも関わらず生き残って居たら、その時は我々が全力でゲストを捕える!いいな!?」

 

 

隊員全員「了解!!」

 

 

彼らの瞳には揺るがぬものがる、任務をこなすという強い思いが...。こうして秘密裏に、ガンダム鹵獲の為の動きが行われている。

 

先行きが見えない明星の戦いは続く...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで。
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