Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。
イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」
イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」
横浜ハイブの戦闘は未だ続く。託未のHi-νガンダムがビームサーベルで要塞級二体の首を纏めて跳ね、ニュー・ハイパー・バズーカで別方向から来た3体の新たな要塞級を諸とも爆殺させた。
託未「ファンネル」
次いで8機のフィン•ファンネルを瞬時に飛ばし、辺り一帯の敵群を悉く殲滅させる。
ファンネルを巧み操作しながらビームサーベルの二刀流で、新たに迫るBETAの群れを次々に斬殺していく。
その様、正に鬼神の如し。おそらく宗陰たちやハロ部隊よりもかなりの撃破数を稼いでいるであろう。
現にもう周りはBETAの死骸、死骸、死骸と其処ら全て奴らの屍で大地が埋め尽くされている。
唯依「託未さん…やっぱり、本当に凄い人だ……」
1人で敵を圧倒する託未のHi-νガンダムを見て驚嘆の言葉を漏らす唯依。
そんな彼の機体の背後を要撃級が前腕を振り下ろす、それを見た彼女は叫びながら突撃砲を構えようとした、だが…
託未「ん?」
唯依「え?」
彼女よりも先に動き、要撃級を仕留めたのは恭子の武御雷であった。
彼女はすぐさまHi-νの傍まで近寄りながら、通信で呼び掛ける。
恭子「託未、聞こえる?」
託未「…」
恭子「ちょっと聞いているの!?」
託未「通信越しで叫ぶな、耳に響く」
通信からくる恭子のデカイ声に鬱陶しそうにしながらも応答する。
そんな彼の態度にムッとしながら、彼女は苦言を呈した。
恭子「もう!助けてあげたのよ!少しは感謝してほしいわね!」
託未「はいはい、ありがとう……これでいいか?」
恭子「何よもう!………託未」
怒った顔から一変、柔らかく優しい笑みを浮かべる。
託未「なんだ」
恭子「ありがとう託未。私たち帝国のために…」
託未「……」
彼女は素直に感謝を述べた。彼らのお陰で日本はようやくここまで来たと恭子は思う。
このまま行けば前人未到の人類初のハイブ攻略がなると、彼女は確信している。
託未「恭子、俺たちは別に善意でやってるわけじゃない、これも自分たちの保身の為だ」
恭子「それでもよ……貴方たちが己のためにやってることが、私たちにとって凄く嬉しいことなのよ…」
託未「…」
恭子「それに保身だなんだって言ってる人間が、誰よりも敵の群れに吶喊なんかしないわよ、普通……ふふ」
託未「……そうかい」
その言葉と共にハイパー・メガ・ライフルを彼女に向けた。
恭子「た、託未!?」
託未「…後ろだ」
恭子「っ!?」
恭子は後ろに振り向く。そこには突撃級がもうすぐそこまで迫ってくる、彼女は思わずフットペダルを踏み込み跳躍すると同時にHi-νがハイパー・メガ・ライフルを打ち込む。
通常のビームライフルよりも大きいそれは、突撃級の装甲を容易く貫き絶命させる。
恭子「い、威力が凄い…」
託未「戦場で立ち話するな、死ぬぞ」
恭子「ご、ごめんなさい…」
通信から流れる託未の声は冷たく、思わず怯えてしまうくらいのものだった。
そう、ここは戦場であり日本にとって大事な一戦、そんな中呑気に話などしてる余裕などない。
彼女はそれを忘れてしまうなど、斯衛として五摂家の者として情けないと恥じ入った。
そんな彼女の下に唯依の武御雷が駆けつける。
唯依「ご無事ですか?!恭子様!」
恭子「えぇ。大丈夫よ……彼が来てくれたから、はしゃいじゃったみたい……反省ね」
託未「……」
託未のHi-νガンダムはそのまま別の戦域へと向かおうとしていた。
唯依「た、託未さん!」
唯依は思わず呼び止めてしまった。
託未「どうした」
唯依「あ、あの!き、気をつけて!」
託未「……ああ。じゃあな」
そうしてHi-νは別の戦域へと飛んでいく。自分も付いていきたい…唯依の本心では、その気持ちが一杯であった。
だが行けば自分は彼の足手まといになるのは必至、そんなの絶対に嫌だと思う。
ただ彼女と恭子は、飛んでいくHi-νの後ろ姿を見つめるのみであった。
唯依「託未さん……」
恭子「託未…」
そんな二人を余所に、真耶は真剣な顔でHi-νを見ていた。
真耶「新月……」
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所変わり別の戦域にて、帝国本土防衛軍帝都防衛第1師団・第1戦術機甲連隊所属の沙霧尚也は部下と共にBETAと戦闘中である。
沙霧「楔参形だ!要塞級を仕留める!」
「「「了解!!」」」
部下に指示を下しながら長刀を可動兵装担架から取り出し、もう片方のマニュピレータには突撃砲を携えて攻撃を敢行する。
乱れることなく無駄のない連携。更に新型OSのお陰で彼らが乗る不知火も衛士たちの思うがままに動き、図体でかく鈍足な要塞級を翻弄しつつ足を攻撃してバランスを崩させてから止めを刺した。
沙霧「よし!次だ!」
っか、その時であった。今倒した要塞級が起き上がり、触角を沙霧の不知火に向けて飛ばしてきたのだ。
「大尉!!」
沙霧「しまっ!?」
しかし触角は届く前に一筋のビームによって打ち落とされた。
沙霧「い、今のは!」
「大尉!あ、あれを!」
沙霧「なに!?」
部下の1人が見てる方向へ振り向くと、宙に浮いた状態で彼らと要塞級を見下ろすHi-νガンダムがそこにいた。
沙霧「し、白い、悪魔……ガンダム」
彼らを見下ろすHi-νガンダム…っとその瞬間、ビームサーベルを抜刀し要塞級に襲いかかる。
触角という武器を無くしてしまえば、最早ただの動きが鈍いだけの木偶の坊。
Hi-νは容赦なく一気に真っ二つに両断してみせた。
沙霧「ああも簡単に……」
沙霧に通信のコールが鳴る。
託未「そこの帝国軍、無事だな?」
沙霧「あ、ああ。助かった」
託未「そうか。ならいい……ではな」
そのままHi-νガンダムは飛び去って別の戦域へと向かっていった。
「あれがガンダム…」
「凄いな、要塞級を容易く……」
沙霧「……っ!」
部下たちのガンダムを称賛する声を耳にすると、沙霧の胸中に憤りが沸き上がる。
堪らず沙霧はコンソールのパネルに、八つ当たりとして拳を叩いた。
自分たちが連携して挑んだ要塞級を、ああも容易く撃破してみせたHi-νに対し負の感情が渦巻く。
沙霧「…ガンダム…!!」
それは嫉妬…自分には無い力を見せつけ、処かそれを当たり前みたく去っていく姿に憤りを抱く。
自分たち帝国軍人は常に命を賭けて、国と民、そして政威大将軍と帝の為に戦っている。
沙霧「…貴様らは一体、何のために戦っているのだ!国の為でなく、邪なものであれば………決して許さんぞ!!」
助けて貰った身でありながら感謝の気持ちを一切持たず、そればかりか何とも情けないくらいの感情を晒す沙霧であった。
沙霧尚也…この男はいずれ、白い悪魔から残酷な裁きを受けることとなる。
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戦いの最中、双胴型の強襲揚陸形態のディーヴァの艦体中央に位置する、改造されたフォトンリング・レイと連結した大出力特装砲のフォトンブラスターキャノンに充填されているエネルギーが膨張しているのが目視でもハッキリ分かる。
睦城「エネルギー充填率…89%。発射可能迄、9分」
託未「いよいよか……ラストスパートだ!ディーヴァがフォトンリング・レイを発射までの時間を稼げ!!」
宗陰・蒼真・森羅・陸城『『『『了解!』』』』
五機のガンダムは、王手をかけるべく容赦ない猛攻を仕掛ける。
Ξガンダムがビーム・ライフルで、フルクロスがムラサメブラスターをもってそれぞれ吶喊し、周りの要撃級や近寄る戦車級の群には肩部メガ粒子砲、ピーコックスマッシャーで焼き払い、そのまま二機はこの後も吶喊して大いに暴れまわる。
宗陰のペーネロペーがビームサーベルとメガ粒子砲で焼き払いながらファンネルミサイルで止めを刺し、睦城のフルアーマーZZがスプレーミサイルランチャーで光線級たちを正確に撃破。
続いて頭部と腹部のハイ•メガ•キャノンとハイパー・メガ・ランチャーを同時に使用して小型、大型区別なく群ごと瞬時に消し炭していく。
ハロ部隊のEx-sとΖプラスも追随するようにビームスマートガンの一斉射撃で蹴散らす。
そしてHWSを身に纏うHi-νガンダムは両肩部に8基搭載されている肩部ミサイルランチャーを光線級に叩き込み、ハイパー・メガ・ライフルとハイ・メガ・シールドの内臓式メガ粒子砲で戦車級の群れを殲滅させ、複数の重光線級のレーザーを回避してそのままニューハイパーバズーカで駆逐する。
睦城「発射まで、あと4分」
託未「ディーヴァを死守しろ!!」
BETAを狩り続けるガンダム…そんな中、この戦場にいる全ての衛士や将兵らは唖然としていた。
何故なら…
オペレーター「…す、全てのBETAが、が、ガンダムに殺到しています……」
戦術機部隊や戦車部隊を一切見向き処か、襲いもせずに全てのBETAが宛らゾンビ映画みたく凄まじい数でガンダムに殺到していく。
異様とも言えるこの状況、誰も彼もが皆言葉にできなかった。
狂気だ…大量のBETAに攻められているにも関わらず、それを全くモノともせず、ガンダムたちは奴らを狩り続け、操る彼らはいつの間にか………嗤っていた。
託未「さぁ!もっとこい!!俺に生きてる実感をよこせ!!!」
Hi-νはより多くのBETA群と戦っていた。ビームサーベルの二刀流で要塞級四体の頭を素早く切断し、敵の群れの中に光線級、重光線級の集団を見つけサーベルを取り出して地面すれすれの高速による低空飛行を行いながら突撃する。
そんなHi-νに対して複数の突撃級が突撃を仕掛けてきた。恐らく光線級たちを守ろうしているのだろう。
しかしそれよりも先にHi-νがスラスターを吹かし、先頭の突撃級の一匹の懐に入り込み、ビームサーベルで突撃級の腸を突き刺し、そのままその突撃級を肉壁にしながら他のBETAを吹き飛ばす。
今まで飛蝗の如く人類の領土、地球の自然、そしてあらゆる命を食いつくしてきたBETAがガンダムによって成す術なく狩られている。
醜悪な生ける異形が機械の悪魔の餌食となっている様は、この世の光景ではなかった。
そんな光景が繰り広げている中、唯依は不安げな顔で託未のHi-νを見つめていた。
唯依「託未さん……」
彼が心配だった。不器用ながらも自分を按じてくれていたあの優しい彼が……。
彼女と同じく恭子、更に真耶もまた彼のガンダムを見ており、上総も宗陰が気がかりで仕方なかった。
恭子「託未……」
真耶「……」
上総「宗陰さん……」
しかし崇継は未だガンダムの力に魅せられ、興奮が止んではいなかった。
崇継「いいぞっ!!!!もっと魅せてくれ!!ガンダムっ!!!」
各々が様々な感情を浮かべる中でも戦いは続く。
光線級たちがレーザーを照射しようとしたが無理だった。Hi-νが突撃級を盾にしている為、レーザーを撃つことが出来ない。
BETAは絶対に同士討ちは決してしない、託未はその習性を利用して光線級たちの近くまで辿り着くと突撃級を思い切り投げた。
投げられた突撃級は光線級の群れに直撃する。その隙にハイパー・メガ・バズーカー・ランチャーを最大出力で発射、光線級の群れごと他のBETAたちを殲滅する。
そして...。
睦城「エネルギー充填100%!チャージ完了」
フォトンリング・レイのエネルギーが膨張し、今にも放出されようとされる。
託未はディーヴァの艦橋にいるハロに命令を下した。
託未「ハロ!!フォトンリング・レイ、発射ッ!!」
ハロ『了解 了解 フォトンリング・レイ発射 発射』
砲身に充填され圧縮膨張されたエネルギーが一気に放出され、ディーヴァから放たれた巨大なビームの奔流が殺到してくるBETAの群れを呑み、遂にはBETA支配の象徴である巨大建造物モニュメントをも呑み込んでしまった。
唯衣「べ、BETAが...」
上総「の、呑み込まれ...」
恭子「こ、これは...」
真耶「ば、バカな....」
鞠子「こ、こんなことが……」
この驚愕の光景に彼女たちは思うように言葉を紡ぐことが出来ず、帝国軍と国連軍の者たちは全員、余りの出来事に言葉を無くしてしまう。
これを帝国軍、国連軍でも確認していた。
小沢艦長「なんだ、あれは....」
副官「あ、あれだけ居たBETAが....」
オペレーター「て、敵総数....激減」
小沢艦長「なんと....」
沙霧「こんな………夢だ」
咲代子「凄い……」
あれだけ居たBETAの大群がディーヴァのフォトンリング・レイの一撃によって10万以上居たのにもかかわらず、それがかなりの少数に減少し、処かモニュメントすらも消し飛ばした。
この状況に帝国軍と国連軍、大東亜連合、アメリカ軍は大いに歓喜の雄叫びを挙げた。
『『『『『『『オオオオオオオオオオオォォォォォォォ――ッ!!』』』』』』』
『見たかよ!?今の!!』
『えぇ!BETAの糞虫どもが一瞬で消し炭になったわよね!?』
『か、勝てる!勝てるぞ!!』
これを好機と見た託未が一気に決めるよう指示をする。
託未「貴様ら行くぞ!!このままハイブを...!!」
その時であった、突如アプロディアから通信が届いたのだ。本来月から地球にかけて直接の通信は不可能であるが、恐らく彼女は月と地球の間に中継用に複数の艦船を配備したのだろう。しかしモニターに映る彼女の表情はそれどころではないと物語っている。
アプロディア『託未!!至急逃げてください!!』
託未「なに?」
アプロディア『今衛星軌道上で、アメリカの装甲駆逐艦がG弾を投下しようとしています!!急ぎそこから離れてください!!』
託未「なに……?」
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衛星軌道上にはG弾を積んだ装甲駆逐艦二隻が駐留していた。
「カウントダウン開始、10...9...8...7...6...5秒前...4...3...2...1...この一発が人類の希望とならんんことを...投下!!」
二隻の装甲駆逐艦から落とされた二つの再突入殻。投下されてから直ぐに地球の引力圏に引かれ、猛烈なスピードで落下していく。
放たれてしまった凶弾は横浜の地に向けて落ちていく。これを装甲駆逐艦から眺める者たちは呟いた。
「戦場に居る者たちよ....どうか許してくれ...」
凶弾が、今....放たれた。
今回はここまで。G弾は止めるべきかなと思いましたが、友人から「G弾発射阻止したらつまらない」という意見を貰ったので、発射阻止はしませんでした。