Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。



イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」

イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」


第四十五章 悪魔への贄 後編

託未たちのもとにアメリカのゴースト部隊が現れ、敵意を向けてきた。

彼らの目的は言うまでもなくガンダムであるのは明白だった、事前通告なしのG弾投下そしてラプターによるガンダムへの敵対行動…最早ラインを超えてしまった彼らにこれ以上慈悲などかけることはない。

そして託未たちは自分たちが嘗て封印していた力を解放する。

 

 

唯依「託未さんっ!!!……え?」

 

だが彼女が見たのは、彼らのガンダムの目が禍々しく、妖しく、そして赤々と光る何とも危険な雰囲気を醸し出していた。

 

唯依「託未さん!!」

 

しかし彼から返答がない、ノイズしか聞こえないのだ。それでも彼女は何度も何度も叫ぶが、しかし結果は変わらず返ってくるのはノイズのみ。

託未のことが心配で気づけば彼女の瞳から涙が溢れてしまっている。

 

唯依「たく……み、さん……」

 

上総「唯依!!」

 

鞠子「篁中尉!!」

 

そうこうしていると、上総と鞠子、そしてその後から恭子や真耶が駆けつける。

 

恭子「これは……」

 

真耶「様子が変だ…」

 

二人は5体のガンダムの様子がおかしいと気付く。Hi-νを含め、Ξやペーネロペー、フルクロスとフルアーマーZZはツインアイを赤々と光らせたまま一切動く気配がない。

そんなガンダムらにゴースト部隊隊長が、さっきまでの託未からの発言が単なる虚仮威しだと踏んで攻撃を指示する。

 

ゴースト部隊隊長「虚仮威しで怖気付くとでも思ったか!もういい!多少傷つけてでもガンダムを鹵獲する!攻撃!」

 

『『『『『『了解!!』』』』』』

 

《イメージ戦闘BGM•Code Geass_ Akito the Exiled OST- No Choice Left But To Fight》

 

 

22機のラプターによる一斉射撃が始めようとしたその時だった、ガンダムたちは突如一瞬で敵衛士たちのターゲットサイトから消えてしまった。

消えた、というより眼ではもう追えぬ程の速度で彼らの視界から外れたのだ。

 

ゴースト部隊隊長「なっ!?ど、どこに!?」

 

『た、隊長ぉ!!』

 

ゴースト部隊隊長「ん!どうした!?……なっ!?」

 

部下の一人が叫び、そこに振り向くとなんといつの間にかその部下が乗るラプターの背後から、HI-νガンダムが右腕で首を絞めたまま拘束していた。

そして………

 

『隊長ぉ!助けてっ!!助け………ゴブォッ!!!」

 

ゴースト部隊隊長「っ!?」

 

何とか逃れようと抵抗するラプターの背後から胸正面にHi-νのビームサーベルが貫通する。

中にいた衛士は即ビームによって肉体諸とも消えてしまう。

意味がわからない、彼らの頭の中ではそれしか浮かんでこない。

一体何がどうなってるのか分からないが、そんなことを考えてる余裕はない。

何せHi-νガンダムのツインアイが残っているゴースト部隊を捉えているのだから。

今の出来事は彼らゴースト部隊の衛士たちに深い恐怖心を抱かせるのに充分であった。

しかしそんな呑気していると……

 

『キャアアアっ!!』

 

『ぐああっ!!』

 

『うわぁっ!!』

 

畳み掛けるようにペーネロペーとフルアーマーZZがビームサーベルとダブル・ビーム・ライフルで3機を仕留めてしまう。

戦闘が始まり、23機のうち4機が既に撃破された。

 

ゴースト部隊隊長「さ、散開しろ!!散れっ!!」

 

「「「「「りょ、了解!!」」」」」

 

これを逃さまいと、ZZが大きなバックパックに装備されているハイパー・ビームサーベルとしても機能するダブル・キャノンで追い討ちを掛け、2機を撃ち落とした。

 

『こんなのどうやって....アビャッ!?』

 

そんな事を口にした次の瞬間、いつの間に現れたΞGに頭上から垂直にビームサーベルで貫かれ、そのラプターは海に落ちていく。

ΞGだけでなく、フルクロスも合流し5体揃う。

 

「ひぃ!!もう無理だぁ!!!」

 

ゴースト部隊隊長「っ!?どこにいく!?」

 

ガンダムの異常な戦闘能力に勝てないと思った部下の一人がここから逃げようと跳躍ユニットを全力噴射して逃げ出す。

だがペーネロペーはそれを逃さんとフライトフォームに変形して追撃する。

その速度、本来のペーネロペーのフライトフォーム時の速度マッハ2を超えて既にマッハ5。

逃げるラプターを先回りし、フライトフォームからモビルスーツ形態へ変形、からのビームサーベル突き刺しながらラプターを下敷きの状態で帝国軍の戦術機母艦の甲板上に落下。

衛士や整備員らはすぐさま避難していたので、巻き添えは出なかったが、その中に駒木咲代子もいた。

 

咲代子「っ!!……あのガンダムは、桐生さんの!!」

 

彼女の目の前でラプターの胸部を貫くペーネロペー、中のラプターの衛士は既にビームサーベルの一突きでもう肉片残さず蒸発してしまった。

 

ペーネロペーはそのまま飛び去り、狩りの続きに戻る。

一方、乗り手を失ったラプターは物言わぬガラクタとなった。

戦術機の管制ユニットだった箇所はもうビームサーベルによって焼けて中にいるはずの人間はもう居ない。

自分たちの目の前で人が人を殺す、その光景に衝撃を受ける帝国軍の衛士たち…その中に当然咲代子もであった。

 

咲代子「桐生、さん……どうして………」

 

彼女は信じられないとばかりに目の焦点が定まっていない。

そのペーネロペーが無慈悲にビームサーベルを貫く姿を見てショックを受けていたのは、咲代子だけではない。

 

上総「しゅ、宗陰さん……」

 

上総もまたようやく会えた思い人の残酷な行いに衝撃を受ける。

 

 

________________________________________________________

 

 

その間にも……

 

「来るなー!!!」

 

そう叫びながら36mmをフルクロス目掛け乱射する。だが尋常ではない、人形機動兵器では全くあり得ない機動で全て回避してから目の前まで急接近し四角錐の状のビーム刃を形成するビーム発振器•ブランド・マーカーを叩きこむ。

 

「ぐびゃあ!!!」

 

またも目の前でラプターが殺られる。次いで複数のラプターがフルアーマーZZに一斉に36mmで攻撃する、全ての弾はZZに命中してはいる、しかし。

 

「なぜだ!!これだけ命中しているのに、何故損傷してないんだよ!!」

 

「どんな装甲してるのよ!!」

 

「どけ!120mmをぶつける!!」

 

今度は120㎜滑腔砲を発射して命中させたのだが…しかしこれも無傷で終わりフルアーマーZZはただずっと聳え立ったまま。

 

「うそ、だろ?120mmを真面に受けて何ともないのかよ……」

 

ガンダムたちにはOPにハイパー•ナノスキン装甲が採用されている、戦術機程度の攻撃では瞬時に自己修復されて無意味である。

そして今度はZZが頭部と腹部のハイメガキャノンを最大出力で発射、巨大なビームの奔流が複数の敵を呑み込み殲滅させる。

 

ゴースト隊隊長「ば、バカな!!?」

 

ゴースト隊隊長は驚愕した。自分達が乗る最新鋭戦術機がこうも簡単に落される事に信じられなかった、だがそんなの彼らからすれば造作もない事だ。何せモビルスーツと戦術機ではスペック的にも圧倒的な差が在り、それを埋める事は奇跡に近い。

 

それにステルスと言っても所詮光学迷彩ではなく、レーダーに移らない程度のものである。託未たち異世界、しかも近代文明の者たちから見れば時代遅れな技術である。何せ全点周囲モニターのコクピットからの視点では360°全部見れる為、正直意味が無い。

 

とうとう残り6機となってしまったゴースト隊、だがそれを見逃さすことをHi-νはしなかった。

ニューハイパーバズーカで3機撃破する。その瞬間、断末魔の悲鳴が鳴る。

 

『ぎゃあッッッ!!!!』

 

『ガバッッ!!!!?』

 

『ウバォッ!!!!』

 

ゴースト隊隊長「こうも簡単に....部下が....そんな....」

 

『隊長ぉ!!撤退を!!』

 

ゴースト隊隊長「だ、だが....!!」

 

部下が撤退を望むが、しかしこの状況で逃げられる筈がない。その通りと言うが如くHi-νが迫ってきた。

 

『き、来た!!?』

 

『隊長!!』

 

ゴースト隊隊長「て、撤退ィーッ!!!」

 

Hi-νがフィン•ファンネルを飛ばし瞬時に随伴していた2機を撃破、残されたのは隊長機のみとなってしまった。

 

 

ゴースト隊衛士「そ、そんなぁ!!?あ!!」

 

そんな隊長のラプターに託未のHi-νが迫る。

 

ゴースト隊隊長「あ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――ッッッ!!!!」

 

これにゴースト隊隊長は錯乱状態となり突撃砲を乱射する、っが人間ではもう視認できずそればかりか即卒倒してしまう速度と回避行動で躱し続けながら一気にHi-νが至近距離に近づき、ビームサーベルで突撃砲を持っている右マニピュレーターを切り裂いた。

流れるように悉くラプターたちが撃破されていく光景に、唯依たちは言葉が上手く見つからない。

 

唯依「た、託未、さん……」

 

恭子「こ、こんな……」

 

真耶「なんて……」

 

彼女らがそんな様子の中、ゴースト部隊隊長は背部の可動兵装担架にマウントされている二つの突撃砲を使用しようとするが、その前にHi-νがラプターの首を鷲掴む。

 

ゴースト隊隊長「ひぃ!!」

 

 

片手で掴む隊長機を見据えるHi-νのツインアイが妖しく赤々と輝く。

それがまた恐怖心を煽る。

 

 

ゴースト部隊隊長「だっ、脱出ぅ!!」

 

ゴースト隊隊長は慌てながらコクピット……管制ユニットをベイルアウト(緊急脱出)を行った。だが運が無いのか、管制ユニットは機体前方...つまりHi-νに向かって飛び出る形となってしまった。

そしてそのまま飛び出た管制ユニットをHi-νはナイスなタイミングで鷲掴み、見事捕えた。

 

ゴースト隊隊長「ひぃー――ッッッ!!!!」

 

既にHi-νのマニピュレーターに収まった管制ユニットを、徐々に圧迫して握りつぶそうとする。

 

ゴースト隊隊長「い、いやだぁ!!死にたくない!!死にたくないぃ―ッ!!」

 

しかしその叫びをHi-νは無視し、管制ユニットごと....っとその時、恭子がオープン回線で叫んだ。

 

恭子「託未!!やめて!!」

 

彼女の呼び掛けにHi-νの動きが止まり、彼女の武御雷に振り向く。

こちらを見てくるHi-νの禍々しく赤く輝くツインアイに、固唾を飲む恭子は口を開く。

 

恭子「もうやめて!その管制ユニットをこちらに渡して!」

 

しかし託未から一切の返答がない。何一つ言葉がかえってこないことに恭子は焦りながらも必死に訴える。

 

恭子「彼らはもう充分報いを受けた!これ以上命を奪うのはやめて!!私たちの敵はBETAのはずよ!」

 

しかしまたも返答がない。

 

恭子「貴方たちがやってるのは戦闘じゃない!ただの虐殺よ!!こんなこと、やめて!!」

 

唯依「託未、さん…」

 

真耶「新月…」

 

彼女たちの祈るような瞳がHi-νを見つめる………しかし。

 

ゴースト部隊隊長「ひぃ!!ひぃーーーーっ!!!やめてくれ!!」

 

再びHi-νは脱出ユニットを握り潰そうとする。

 

恭子「やめて!!」

 

真耶「よせ!!新月!!」

 

唯依「託未さん…!」

 

 

ガンダムの手がじっくりとだが確実に…

 

 

唯依「やめて……」

 

唯依は首を何度も左右振りながら信じられないと物語る顔を浮かべ、涙を流していた。

だがHi-νはそれでもやめない、唯依は精一杯の声を叫ぶ。

 

 

唯依「託未さん!!やめてーーっ!!」

 

 

だが……

 

 

 

 

ゴースト隊隊長「嫌だぁーっ!!しにたく.....」

 

 

 

 

グッッシャァッ!!!!

 

 

 

唯依「っ!?」

 

容赦なく、躊躇いなく握りつぶしてしまった。握りつぶされた管制ユニット"だった"物から赤い液体が滴りHi-νの手が濡れる。

 

唯依たちは余りもショックな顔でそれを見つめる。っとHi-νはそのまま他のガンダムらとハロ部隊と共にディーヴァに帰還していったのだった。

この彼らガンダムチームとアメリカのゴースト部隊との戦闘の結果は観測していた母艦によって本国のアメリカに送られた。

数で勝り最新鋭の第三世代機であるラプターが、戦闘を始めてたったの3分で全て撃破されたいう恐るべき報告に、椅子に踏ん反り返っていた大統領は吸っていた葉巻を床下に落としたそうだ....。

 

 

だが日本帝国は彼らガンダムチームが容赦ない虐殺に衝撃とショックを受けた。

しかし斑鳩崇継や城内省はこれを機に日本がアメリカから独立できる機会だと位置付けている。

そんな中、帝国軍の沙霧尚哉は一人口にする。

 

 

沙霧「…アメリカの因果応報ではあるが、しかし!それでもガンダムは、あの者たちは危険だっ!!危険すぎる!!あのような者たちが殿下の下になど、許されてはいけないっ!!何としても我らが殿下の下に団結し、あの悪魔どもを誅滅せねばならない!!!」

 

 

________________________________________________________

 

 

そして国連の方でも…。

 

水月「…………え?」

 

遥「………う、そ……」

 

みちる「…………すまない。私から言えるのはここまでた」

 

まりも「…………」

 

ここ白陵基地にある衛士訓練所にて、二人の訓練生…速瀬水月と涼宮遥は今、彼女たちの教官である神宮寺まりもの隣に立っている、横浜から帰還した国連軍A-01部隊所属の伊隅みちる中尉から、平慎二少尉とそして、水月と遥の想い人である鳴海孝之の戦死を告げられた。

唐突の彼の死を聞いて受け入れられないのか、遥は目の焦点が定まらず、水月は両手で耳を塞ぎ何度も何度も頭を左右に振りながら現実であることを否定する。

まりもは何も言わず、遥と水月の二人を優しく包みこむように抱きしめ、みちるはそれを悲しげに見守る。

まりもの胸の中で尚も悲しみの涙を流す二人、そんな彼女らを見つめながらまりもは在ることを思う。

 

 

まりも「(新月さん…)」

 

彼女は夕呼より横浜でのことを聞き、実際にそれを見たみちるからも確かめショックを受けた。

彼が…新月託未がアメリカの部隊を皆殺しにしたと言う話を……

 

まりも「(どうして…なんですか……?どうして貴方は……)」

 

 

こうして人類の反抗作戦であるオペレーション•ルシファーは様々な暗い影を残して幕を閉じたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで。
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