Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。
イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」
イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」
明星作戦は終結した。これにより日本本土からBETAを一掃できた事は帝国にとって喜ばしいものではあったが、それを素直に喜べる事は出来なかった。
何故ならばアメリカが放った二発の新型爆弾、通称G弾が齎した影響は凄まじい程に酷かったのだ。
それは地上3800mは灰塵と帰し、放射能物質こそ起こさなかったものの被爆跡地となった横浜は謎の半永久的な重力異常を引き起こし、まともな植生回復などが完全に皆無となってしまった。
これに対して日本、並びにユーラシア各国ばかりではなくアフリカ諸国でG弾に対し脅威論を噴出、開発国であるアメリカを激しく非難した。
"我々の国を無くす気か""アメリカは自国の領土だけが無事であれば、他国が消えても良いのか""アメリカはBETAと同等の危険な存在に成り果てた""これはアメリカが第五計画に賛成しない他国への示威行為ではないのか"
っと、各国がアメリカに対して非難を挙げたもので、これに当事国であるアメリカの大統領は、"決してこれは示威行為、並びに他国の領土を脅かそうという訳ではなくBETA殲滅の為にやった。この人類存亡の危機に我々は反撃の一手を打ったに過ぎない!"っと抜かしていたが、"ならば何故横浜ハイブのBETAが殲滅間近であったにも関わらず、しかも事前通告なしで独断専行でG弾を発射したのか、その説明を"っと、被害を受けた日本帝国が問い質すと当の大統領は無言となるが、更に日本側が..."アメリカがG弾を事前通告なしで使った本当の目的は、白い悪魔と呼ばれる機体•ガンダムの鹵獲、またはその残骸を手に入れる為ではなかったのか?その為だけに作戦に参加したのではないのか?"っというコメントに、アメリカ側は焦燥に駆られてしまい多量の冷や汗を流して呂律が真面に回る事が出来ずに弁明が不可能となってしまった。
しかも一大反抗作戦でのこの醜態、正直アメリカだけでなく国連上層部の力が加わっていたのでは?という他国からの圧力が混じった問い掛けに、国連上層部の全ての統括官であるゴップ国連事務総長は、自身が座る椅子に縮こまり何も言えず唯々救いを求める視線をアメリカ大統領に終始送っていた。
これには完全に他国は激怒し、最早収集は着かず国連解体の声までが飛び交う始末となってしまった。
だがそれを何とか押しとどめた者が現れた。その者の名はヨハン・イブラヒム・レビル、欧州連合の大将を務める将校であった。
彼が他国へ国連の新たなる再編を唱えると、これに対して日本を含めた各国が賛成する。アメリカは何とかそれを避けたかった、何せゴップを含めた国連上層部は事実上アメリカの支配下に甘んじていた者たちで構成されて出来ていたのだから、自分達の都合良い傀儡が居なくなると不味いが、最早これに対してもうアメリカが強い発言が出来ず粛々と項垂れる他無くなった。
結果、国連上層部並びにその指揮系統は完全に一から見直され、アメリカが介入することなど出来ず、欧州連合主導の下で構成され、レビル大将に国連事務総長...ではなく、新たに国連総議長という役職に就いて貰い、国連は新たな指導者の手によって生まれ変わった。
それとだが、G弾の被害を受けた日本ではオルタネイティブ第四計画責任者である香月夕呼博士が、横浜跡地に新たな基地建設を要請、これにより横浜跡地に新たな基地、国連軍太平洋方面第11軍基地「横浜基地」が建てられらた。
その横浜基地の要員には日本人が多く見られ、中には日本帝国軍から出向してきた衛士も居る。基地司令こそ外国籍の国連軍人ではあるが、構成要員の過半数を日本人が占めているという事実は日本国民に衝撃を与えた。
自国防衛とはいえ、国連が介入することは正直日本としては抵抗が残っている。アメリカの所為で外側からのアプローチには嫌悪感を消す事は出来ないようだ。
だがこれは日本政府と国連が正式に取り交わした事項であり、征夷大将軍も設立に同意した為異議を唱えていた者らは渋々と了承した。
が、ここで在る一つの問題が残った。それは二度も日本を救い、横浜ハイブ攻略においても助力してくれた彼ら...そう、託未たちガンダムチームの事である。
彼らは自前で用意した兵器を用いて、横浜ハイブに巣食っていたBETAの圧倒的な物量を見事に駆逐してくれた。しかもアメリカの新型爆弾投下を教えてくれたりもして、帝国軍の将兵の命を救ってくれた。
.っが、彼ら日本帝国にとってショッキングな状況が発生する。それは前述に出てきたアメリカの部隊「ゴースト」を、彼らが容赦なく皆殺しにしたことである。
アメリカの部隊の目的はガンダム鹵獲であり、G弾もその為に撃たれたものでると言うのも既に日本帝国や各国が周知している。だが、彼らが嘗て欧州連合の時みたく戦闘力だけを奪っただけならば、誰もそこまで深刻には考えない。
しかし今回は違った。彼らは平然と人殺しを行い、容赦なく虐殺したのだ。
何の躊躇いなく人殺しをした彼らに、幾度も救ってもらった者たちとしては動揺を禁じ得ない。
特に最後...つまり託未の愛機であるHi-νが、ベイルアウトした管制ユニットを乗っていた衛士ごとジュース缶みたく握り潰した時なんかは、その残酷な光景に耐え切れず嘔吐した者が絶えなかったそうだ。
....だが一番にショックを受けたのは、新月託未によって命を助けられた少女、篁唯衣であった。
彼女はその時、アメリカの部隊を恭子らと共に追いかけた後、託未たちが行っていた殺しの光景を目撃する。
耐えきれず彼女は涙した。自身の恩人がああも人殺しを行う事に耐え切れなかった。
上総も唯衣と同じで、自身が慕う恩人である宗陰がビームサーベルでラプターのコクピットを貫いて、殺した場面を見てしまい、彼女は首を何度も横に振っては眼の前で起きた現実を直視出来なかった。
恭子と真耶はその惨状を、横浜基地が建設されてから一週間後、帝都城に居る征夷大将軍...煌武院悠陽に直に報告したのだ。
その彼女たちからの報告を聞いた悠陽は心苦しそうにし、傍らで聞いていた斯衛大将・紅蓮は表情を険しくしていた。
しかしそれでも悠陽は意を決した顔で、今後も彼らと袂を共にすると口にしたのだった。
今回はここまで。