Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。
イメージOP1「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」
イメージED1「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」
五人を待っていたのは、政威大将軍たる煌武院悠陽と紅蓮醒三郎、崇宰恭子、斑鳩崇継、月詠真耶、そしてもう二人、紅蓮や恭子、崇継と真耶と同じく斯衛の軍服を身に纏う壮年の男性とポニーテールで黒髪の女性が待っていた。
悠陽「託未様、さぁ此方へ…」
託未「ハッ!」
五人は誘われるがまま悠陽たちの前にて座した。これで役者が揃ったと言わんばかりに紅蓮は共にいる壮年の男のことを紹介することに。
紅蓮「この方を紹介しよう。五摂家の一つ斉御司家当主にして前政威大将軍をも務め成された、斉御司家政殿だ。
かの方と儂は旧知の友でのう、ガハハハ!」
家政「醒三郎。余りおおっぴらに言うでない。まったく」
仕方ない奴だとため息混じりに苦笑する家政。
紅蓮は悪びれることもなく豪快に笑うが、そこへ咳払いをする悠陽が流し目で紅蓮を見据える。
「おぉ、これは申し訳ない」と口にする紅蓮を余所に、今度は恭子が黒髪のポニーテールの女性を紹介する。
恭子「つぎは彼女を紹介するわ。彼女は九条燐火、五摂家の九条家当主よ」
託未「よろしくお願いいたします」
燐火「…よろしく」
九条燐火はナイフのような鋭い目付きで託未たち五人を睨むように見つめてくる。
蒼真「え?なんで俺ら睨まれるの?え?」
何故か睨む彼女に唖然となる蒼真、それに対して補足するように崇継が口を開く。
崇継「ああ、彼女は余りお喋りは好きではないんだ。許してくれたまえよ」
燐火は崇継に流し目で睨んだが、睨まれた本人は素知らぬ面で飄々としている。などと話していると紅蓮が今回五人を呼んだ本題を話す。
紅蓮「此度、呼んだことに気づいてはおろう。お主たちを殿下のお膝元に据えるか否かに関してだ」
っと、鼻息を強くフンと鳴らしながら両腕を組んで見せる紅蓮。
つまりここにいる五摂家当主たちに、託未たちの扱いを決めて貰うとのことだ。
すると家政が真剣な表情で託未に話かける。
家政「新月、といったな」
託未「は」
家政「これまで我が国に力を貸してくれて、本当に感謝する。
だが、質問がある」
託未「なんでしょうか」
家政の託未たちを見つめる目付きが鋭くなる。まるでその眼は嘘や隠し事を逃さんとばかりに寸分違わず、彼ら五人を見つめる。
家政「お主たちは斯衛に入り、何とするのだ?」
託未「それはBETAの根絶と、我々の身の保障のために」
家政「…BETAの根絶と保身の確保、か。戦いと我が身の大事…我が身が大事ならば自ら戦いを赴く必要があるのか?」
新月「……」
家政の言葉に眉をピクッと動き、訝しむ託未と仲間たち。
家政の問いかけは終わらない。
家政「醒三郎や崇宰から、お主たちのそれなりの人となりは聞いておる。
特に新月、お主のはな」
託未「………」
家政「お主は己の為と言って今まで戦ってきたのだろう。
だが儂はお主が戦いから抜け出せぬ囚人に見えるぞ」
託未「………」
家政の言葉に託未は何も言い返せなかった、だが今度は燐火が口を開いた。
燐火「新月殿、其方たちが横浜ハイブ攻略に尽力してくれたこと...五摂家の人間として礼を申す...しかし」
託未「なんでしょうか?」
一度眼を伏せてから開いた彼女の眼が鋭く真っ直ぐに彼を見据える。
燐火「米国の所業は確かに許すまじではあるが、しかし其方たちの米国の部隊に対して何も殺すことなく戦闘力だけを奪うことなど造作もなかったのではないか?」
確かに彼女の言う通りシンプルに託未の技量は間違いなく、この世界において断トツぶっちぎりに全ての衛士たちの頂点だ。
その彼らがその気になれば相手の武装やメインカメラ、機体の手足を破壊などして無力化にしてしまうなど容易い。
その方が心象も悪く取られることもないだろう。
燐火「其方たちのやり方が、今帝国軍で危険だと話題する者たちが出ている。
我々斯衛はお主たちに感謝はすれど、危険だと宣うことはしてはいない…いないが、されど帝国軍内部でそうなっているということは、お主たちのやり方が過激だという証だ」
燐火が言っていることは本当である。現在帝国軍内部にて一部の将校らがガンダム危険論を発している。
自分たちにとって未だ未知の存在ではあるガンダムの横浜で見せたアメリカのゴースト部隊を苛烈なまでに蹂躙する様を見て、「このような危険な集団を、我が国で好き勝手にさせてはいけない!!」と嘯き、ガンダム排除論を唱えているらしい。
託未「それは…」
宗陰「お待ちください」
託未「宗陰」
託未が反論しようと際、宗陰が横から割って入り託未の代わりに燐火に反論し始めた。
宗陰「あの時、我々がアメリカの部隊を全滅させたのは、ああする以外にないと判断したが故です。
もしあのまま連中を逃すような真似をすれば、忽ち増長し再びガンダム鹵獲のために非道なことをするに違いないと、我々は残酷ではありましたが、行動しました」
燐火「では、もとより覚悟してのことなのだな?」
問いかける燐火の視線が、宗陰から託未へと移る。
託未「はい。それ以外に道はありませんでした」
燐火「…」
気難しそうに考える燐火。その隣にいる恭子が託未に問いかける。
恭子「だとしても、あの時私たちの呼び掛けに反応してくれなかったの?」
託未「あの時?」
恭子「貴方のガンダムが、アメリカ人衛士が乗っていたコクピットユニットを握り潰した時よ、どうしてなの?」
恭子としてはあの時、自分たちの目の前で人を殺めて欲しくなかったのが本音である。
自分や唯依を救ってくれた彼のそんな残酷な姿など見たくなかったのだろう。
恭子「お願い託未、答えて。何故なの?」
託未「機体仕様上仕方なかった」
崇継「機体の仕様上……あのガンダム五機には、何かあるのかな?新月」
託未の言葉に意味深さを感じ、崇継は興味津々で笑みを浮かべている。
恭子は興味からではないが、真実を知りたいという気持ちでそれがどういう事か尋ねる。
悠陽や家政、紅蓮も五人を見つめている、これに正直に話さねばどうやら先はないようだ。
恭子「どういう仕様だというの?」
託未「………」
託未は宗陰や他の三人の顔を見る、四人とも「これはもう仕方ない」と頷いてみせた。
託未はそこで自分たちのガンダムに仕掛けられている特殊システム「サイコ•ブレイン•バーサク」のことを説明し始める。
前回に説明した通り、後頭部に埋め込まれた「端子」という箇所に、「プラグ」という有機デバイスをダイレクトに接続すると、プラグ内部のナノマシンと彼らの体内にあるナノマシンが結合して活性化し、脳内に大規模な空間認識を形成し直感的かつ迅速な機体操作が可能になり、更には先読み能力を過剰なまでに向上する。
直後的に脳とMSのリンクにより、常人では不可能なモビルスーツ操縦を可能とし、サイコミュ兵器の使用も従来のニュータイプや強化人間によるサイコミュ操作とは比較にならない処理速度で操作が可能となるシステムである。
その話を聞いた悠陽たちの顔は衝撃を受け、言葉が見つからなかった。
だがそれでも聞かねばと悠陽が…
悠陽「ご自分の、モビルスーツと繋ぐ為の機械を、身体の中に入れているということなのですか……?」
何とか平静を保っているように見せてはいるが、しかし悠陽の声は震えていた。
目の焦点すら合っているかも怪しい。
託未「はい、単純に言えばそうなります」
対する託未はそれを淡々と応答する、他の四人も無表情で何一つ感情を乱してはいなかった。
異質だ…異常だ…彼ら五人は一切自分たちの異端さに疑問を抱いていないのかと声を挙げたくなるぐらいだった。
これには流石の紅蓮もドスが利いた声を挙げた。
紅蓮「一体どういうものなのだ」
無感情の五人に苛立ちを見せてしまった紅蓮、だがそんな彼に託未は…
託未「...今からあるものをお見せしたいので、上半身の服を脱いでよいですか?」
紅蓮「………なに?」
託未は何を言っているのだろうか、悠陽たちはキョトンとしてしまうがそれでもどういうことか尋ねる。
悠陽「…どういうことですか?」
託未「その訳が自分たちの身体にあるので、お見せします」
悠陽たちはその言葉に否応なしに嫌な予感がしたが、しかし確かめたいという好奇心が勝ってしまう。
従者である真耶は託未のその言動を止めるべく割って入った。
真耶「で、殿下の御前で何を酔狂なことを言っているっ!!そ、そのようなこと、許されるわけが……」
悠陽「…………お見せいただいてもよろしいでしょうか?」
真耶「で、殿下!?」
託未「では……」
託未は皆の前で立ち上がり、纏っているティターンズの軍服を上半身のみ脱いだ。
脱いだ彼の上半身はそりゃ見事に鍛えぬかれており、筋肉がしっかりと入っている。
紅蓮と崇継、家政、燐火は鍛えてある彼に驚嘆の声を口にし、恭子と真耶、そして悠陽は顔を赤面させ動悸がはね上がった。
だがそれらは託未が背中を自分たちに向けた途端に寒気が走ることとなる。
悠陽たち「「「「「「っ!?」」」」」」
彼の背中……背骨から後頭部にかけて機械の脊椎のようなモノが沿うように、託未の背中に存在していた。
その機械の真ん中には綺麗エメラルド色の液体が組み込まれている。
紅蓮と崇継、家政、燐火は目を大きく開き、恭子と真耶、悠陽は手で自分の口を塞ぎながら目の前で見たモノに言葉を無くす。
一方、宗陰たち四人は全く無表情でいる、悠陽たちに背中を見せる託未も。
託未「服を着るので、よいですか?」
悠陽「は、はい…」
託未は何事もなかったかのように服を着る。その後悠陽から問いかけられた。
悠陽「託未様………あの、それは一体……」
託未「自分の背中にあるこれは、脊椎プラントと呼ばれるものでこの機械の中には"バイオナノマシン•ヴェノム"と呼ばれるモノが存在しております」
悠陽「それは、どういうモノなのですか…?」
託未「脊椎プラントを背中に取り付けた際に、人間のたんぱく質に反応してプラント内部のナノマシンが体内に注入。
その体内で、増殖していきます。そして被験者はその影響で、身体能力が超人的なレベルまでに向上、あらゆる五感も研ぎ澄まされ、空間認識能力も過剰に上昇………ですが」
悠陽「ですが……なんですか?」
固唾を飲む悠陽。これ以上聞いてはいけない…だが聞かなければならない、悠陽は恐る恐る問いかける。
そして託未は………
託未「そのナノマシンが増殖した直後、身体が拒否反応を示して全身から血を吹き出し死亡してしまいます」
恭子「そんな……」
悠陽「…」
燐火「それは……桐生たちも、あるのか?」
宗陰「はい」
真耶「そんなモノを、何故………身体に!!どうしてだ!!!」
真耶は激昂してしまう、自分たちでは到底受け入れがたい存在。
身体に機械を入れてる、どうあってもまともである筈がない。
なのにどうだろうか、この五人は何事もないように淡々としているではないか、余計異端さを増す。
すると紅蓮が静かに問いかける。
紅蓮「新月よ、お主たちは一体………何者だ?」
託未は一度目を伏せてから………
託未「……自分たちはそれぞれ境遇は様々ですが、元少年兵です」
恭子「元、少年兵……」
真耶「なん、だと……」
悠陽「そんな………」
唐突の言葉……元少年兵。それが更なる衝撃を与えた、だがそれから対談が続いた結果、五摂家の当主たちは彼らを受け入れることとなり、託未たちの斯衛入りがなった。
オリキャラの二人の内、女性の九条燐火のイメージモデルは対魔忍の秋山凜子ってことにしてます。