Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。





イメージOP2「ash like snow/機動戦士ガンダム00」

イメージED2「life goes on/機動戦士ガンダムSEEDDestiny」


第五十二章 採点

鞠子side

 

今日も私、雨宮鞠子は訓練に勤しんでいる。

内容はシミュレーターによる訓練で、BETAの巣--ハイブの突入訓練だ。

訓練には恭子様、月詠大尉、篁中尉、山城中尉、駒木中尉、私、そして………

 

シミュレーターとはいえ、憎きBETAのハイブの中は異質で気味が悪い。

私が内心でそう思っていると、恭子様が通信で私たちに呼びかける。

 

恭子「では行くぞ。あと、"司奥中佐"…よろしくお願いします」

 

睦城「了解です。自分は貴方たちに直接指揮はしません。

背後より貴方たちの行動を見て採点するだけなので……」

 

そう。今回のハイブのシミュレーター訓練に司奥中佐が参加してくれている。

理由はハイブ突入に対して必要とする行動の分析と、我々の採点だそうだ。

ならば気を引き締めてやらないと。

 

緑ハロ「ハロ クンレンカイシ クンレンカイシ」

 

司奥中佐のハロの合図と共に本格的にシミュレーターでのハイブ戦が始まる。

私たちが進むにつれて、機体の警戒アラームが鳴り響く。

 

咲代子「前方、距離700。中隊規模BETA群!」

 

恭子「行くぞ!陣形、楔形弐陣楔弐型(アローヘッド・ツー)!」

 

唯依•上総•鞠子•咲代子•真耶「「「「「了解!」」」」」

 

私たちは向かってくるBETA群と接敵し戦闘となった。先頭を恭子様、その背後より篁中尉と月詠大尉が敵中を斬り込む。

私と山城中尉、駒木中尉が援護する形で行動する。

恭子様と篁中尉、月詠大尉がビームサーベルやサブマシンガンで駆逐し、近接格闘をしている彼女らをカバーするように私が低反動キャノンで一蹴。 

追い討ちには山城中尉と駒木中尉がドッペルホルン連装無反動砲で同時に斉射し、要塞級を複数撃破。

今まで120mmでやっとこさ倒せてた要塞級をこうも意図も容易く倒せるなんて、本当にモビルスーツは凄い。

 

そして時間は経過し、私たちはハイブの中枢――メインフロアまで到達し、反応炉を見事撃破することができた。

シミュレーターでのハイブ攻略を成し遂げた私たちは内心鼻高々だった。

 

その後、シミュレーターに付き合ってくださった司奥中佐からデブリーフィングで話すべきことがあると、私たちは頭を傾げるもその理由はブリーフィングルームに着いてすぐに聞かされる。

 

 

________________________________________________________

 

 

睦城「……評価以前の問題です」

 

六人「「「「「「.....え?」」」」」」

 

デブリーフィングで聞かされた司奥中佐からの第一声が唐突でしかも真っ向からの辛辣なものだった。

余りの言葉に私たちはポカンと開いた口を閉じることは出来なかった。

 

睦城「もっとストレートに言うべきですか?論外です」

 

更なる辛辣な言葉が飛んでようやく自分たちが何を言われたのか理解し、まず最初に反論したのは山城中尉だった。

 

上総「な、納得できませんわ!!わたくしたちは先ほどのシミュレーターで、確かに反応炉を破壊しました!」

 

唯依「上総の言う通りです!ど、どうして...」

 

篁中尉も山城中尉に便乗して司奥中佐に反論する。恭子様や月詠大尉、駒木中尉は怒鳴って反論などせず只々彼に睨むように見ていた。

しかし中佐はそんなの痛くも痒くもないという風に、冷めた態度で話す。

 

睦城「皆さん、ハイブ攻略に関して最優先の目的はなんですか?」

 

最優先?一体なんの質問だろうか、そんなの分かり切っていることではないか...私は手を挙げて答えた。

 

鞠子「速やか且つ、迅速に部隊の被害を最小限に留めてハイブ中枢に辿り着き、反応炉を破壊、そして脱出することです」

 

睦城「そうです。しかし...これを見てくれますか?緑ハロ」

 

緑ハロ「ハロ」

 

緑ハロは眼の部分を点滅させると、ブリーフィングルーム中央の大型モニターにある画像を見せた。

それは先ほどのハイブ攻略、彼女たちのシミュレーター内での機体のステータスを示したデータであった。

それを見て私たちは皆、ビクッとして先ほど私が言った「迅速に部隊の被害を最小限に留めて」という言葉とは矛盾しているかを認識した。

データ上での私たちの機体の状況は正直酷いものだった。大破まではいってないが、それでも腕部や武装などが破損していたり、中破していたりと何とも言えないものであった。

確かにこれは評価以前の問題だ、今回のシミュレーターでのハイブ攻略で私たちはBETAと見たら直ぐに戦い、それでようやく反応炉を破壊している。

おかげで時間もかなりロスしていたのだ、本来は最小限の戦闘に留めて迅速に中枢を目指すのが目的なのだ。

 

だがここで月詠大尉が声を挙げた。

 

真耶「し、しかし、たった6人での反応炉破壊は評価は高いのでは...」

 

睦城「では実戦でも同じようにやりますか?間違いなく全滅しますよ」

 

真耶「そ、それは...」

 

司奥中佐の返答は間違いない正論だ。如何にして拠点内の敵との戦闘を避け、目標を破壊・脱出をすることが何よりの肝なのだ。

これがもし先ほど撃破されていたらそれこそ正に論外だろう。

これには皆、私も含めて真摯に受け止める。

 

恭子「なるほど。今の人類はBETA=殲滅が基本になってるから、それがハイブ突入でも反映しちゃってたわね」

 

咲代子「私もそう認識していました。恥ずかしい限りです」

 

唯依「中佐の、おっしゃる通りですね...」

 

上総「恥じ入るばかりですわ...」

 

各々反省しているようだ。そこで中佐が人差し指で眼鏡を上げながら、私たちに告げる。

 

睦城「では今から、自分がハイブ攻略をお見せします」

 

 

 

 

 

 

再びシミュレータールームに戻った私たちはルーム内の管制室にて、司奥中佐の腕前を見学させてもらう。

見せて貰いましょうか、ティターンズ随一の頭脳の腕前を...。

そうして始まったハイブ内のシミュレーター、中佐が操縦する叢雲はジェットストライカーでハイブの横坑を突き進むように飛行する。

光線級が居る可能性があるのに低空飛行は一切していない。

 

真耶「バカな!光線級の危険性を考慮してないのか!」

 

っとその言葉通りに光線級が中佐の前方から現れレーザーを照射してきた。光線級を前にして大きく飛翔するのは危険なのは基本、しかし司奥中佐はそんなの物ともせず、バレルロールでこれら複数のレーザーを綺麗に当たることなく回避してみせた。

私たちは驚愕する中、中佐は飛行し続けながら低反動キャノンを通常弾で1発打ち込んで無力化させ、進行し続ける。

彼は戦車級や突撃級、要撃級のような接近してくる攻撃するタイプは無視して、光線属種や要塞級のように遠距離に攻撃可能な存在には攻撃して一撃必殺による離脱戦法で目的地である反応炉があるメインフロアまで辿り着き、Mk1323 無誘導ロケット弾ポッドと低反動キャノンでの一斉攻撃で粉砕してみせた。

そうしてシミュレーターはそこで終了したのだった。

 

皆、啞然とする中、私は違った。私はこんなあっさりと成し遂げ、今シミュレーターポッドからケロッとして出てくる中佐に対して尊敬を抱いていたのだった。

 

睦城「以上です。今後は皆さんには部隊単位で今のように出来て当たり前になって貰います」

 

恭子・唯依・上総・真耶・咲代子「「「「「は、はい」」」」」

 

鞠子「はい!」

 

五人は啞然としながら返事をするが、私は勢い良く返事してみせる。すると中佐が私に振り向き....

 

睦城「あ、でも。雨宮中尉、貴方はこのチームの中では非常に良いほうですよ」

 

鞠子「え...?」

 

突然の言葉に呆気になる私、しかし中佐は言葉を続ける。

 

睦城「貴方だけは、先ほどのシミュレーターで損害は少なくそして良く部隊を注視して動いてました。お見事ですよ」

 

鞠子「あ、ありがとうございます!」

 

何故だろうか、この人に称賛されると胸が熱くなる。普段司奥中佐は余り私たちや霧夜少佐や憑神少佐などに褒めたりしないどころか、冷めたように正論を言ったりすることばかりでこんな褒めたりはしてくれない。

でも今回彼はそんな私を褒めてくれた...。

 

睦城「これからも、鋭意励んでください(ニコ)」

 

鞠子「っ!!///」

 

彼の突然の笑みに私は多分、いや間違いなく顔が赤くなっているだろう。そんな私を余所に中佐は緑ハロと共にシミュレータールームから去っていった。

っと残された私に恭子さまたちがまじまじと私を見ていた。

 

鞠子「っ!な、何ですか!?///」

 

唯依「雨宮、お前まさか...」

 

鞠子「え!?///なんです!?///」

 

上総「これは...」

 

咲代子「なるほど。雨宮中尉はああいう知的な男性が...」

 

鞠子「え!?///いやその!!///」

 

真耶「散々、揶揄うのが好きな貴様がなぁ...」

 

恭子「フフ」

 

皆、それぞれ眼を細めて見つめる中、赤々となった顔をどう隠せばいいか、しどろもどろになっていたのだった...。

でも、内心ではあの人に、司奥中佐に褒めてくれたことが何よりも嬉しいという気持ちが勝っていたのは秘密である...ふふ

 

 

 




今回はここまで。
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