Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。
イメージOP2「ash like snow/機動戦士ガンダム00」
イメージED2「life goes on/機動戦士ガンダムSEEDDestiny」
私は今、ある方の部屋の前にいる。その方は私にとって大切な人であり、憧れであり、そして思い人でもある。
上総「………すぅー、はぁー………よし!」
私は決した気持ちでドアにノックした。
「はいれ」
上総「失礼いたしますわ!」
ドアを開けて中にいるあのお方……宗陰さんと顔を合わせる。
嗚呼、宗陰さん……
上総「………って!え?」
すぐに私は間の抜けたアホみたいな声を漏らしてしまった。
その理由は……
咲代子「ん?山城中尉、どうしたんだ?」
目の前に宗陰さんだけじゃなく、何故か彼女も居たのでした。
どうして貴方までもが此処におりますのぉ!この時間帯、宗陰さんは一人書類仕事をしていることを把握しているのは、私だけだと自負してましたのにぃ!!
っとそんな内心地団駄を踏んでるくらいの気持ちを抱いてると………
宗陰「で、どうした?山城」
上総「っ!!……コホン、えっと、よろしければ宗陰さんのお手伝いにと……」
咲代子「いまは勤務中だ、桐生中佐と呼べ。失礼だぞ」
この女!私は今宗陰さんに話しかけていますのよ!!貴女じゃありませんわよ!!
彼女にそう苛立ちを募らせるも、表情に出すわけには参りませんわ!目の前には宗陰さんが居りますもの!
上総「申し訳ありません、桐生中佐。それで書類仕事のお手伝いにきま……」
咲代子「それならば、もう私が手伝っているので間に合っている」
宗陰「……え?」
上総「私は!貴女ではなく!桐生中佐に!聞いて居りますの(怒)」
この女ぁ、一体何様で私の邪魔をしますのぉ!すると駒木中尉がため息を吐き、呆れたように言ってきましたわ。
咲代子「はぁ……そんな子供じみた物言いで、よく斯衛に居られるな」
上総「なんですって!」
私は力強く駒木中尉に近づく、彼女も私と迎え撃つように近づいてきた。
上総「そういう貴女こそ一体どういう理由で、斯衛に、ティターンズに入ってきましたの!?」
咲代子「わ、私か?わ、私は………(チラ)」
宗陰「………どうした」
宗陰さんにそんな熱い視線を送ってぇ~!許せませんわ!!私はどうあってもこの場から引き下がるつもりはありませんわ!宗陰さんを少しでもお支えしようと来ているのですから!
上総「駒木中尉もお疲れでしょう?私が交代しますわ」
咲代子「必要ない。私が望んでいるのだからな」
上総「でも貴方、桐生中佐の秘書官でも補佐官でもありませんでしょ?」
咲代子「ならそう言う貴様こそそうだろう」
上総「私は!宗陰さんとは!貴方よりも気心がしれてますわ!!」
私は自身の胸を張り、片手を乗せて自信満々に言って見せる。彼女に比べて私の方が宗陰さんを、少しだけ知ってますわ!
咲代子「また名前で呼ぶなど...!」
上総「悔しいのかしらぁ~w」
咲代子「別にそんなのはない。お子様だな」
上総「なんですって...!」
益々私引き下がりたくありませんわ!何としても宗陰さんにお近づきになりたいのですもの。
こうなったら...!!
上総「駒木中尉!私と勝負、ですわ!!」
咲代子「なに?」
宗陰「....は?」
私は彼女に指を指し勢い強く勝負を要求した。ここで彼女に勝ち、宗陰さんの御傍にいる為には必要ですもの。
すると彼女も乗気になったのか、眼を鋭く此方を睨んでくる。さすがは帝国本土防衛軍にいるだけあって、その威圧感は他の帝国軍衛士とは違いますわね...でも負けませんわ!
咲代子「....いいだろう」
宗陰「お、おい」
上総「乗気ですわね...!では今からシミュレーターで勝負といたしましょうか!」
咲代子「構わない。だが私が勝ったら、このように桐生中佐のお手を煩わすのはやめてもらおう」
上総「あなたこそ、負けた後に言い訳などやめてくださいね」
上総・咲代子「「(この女ぁ~!!)」」
私と駒木中尉の間に火花が散る。すると....
宗陰「おい、お前たち!なにを勝手に変なことを始めようとして...」
上総・咲代子「「宗陰さん(桐生中佐)は黙っててください!!」」
宗陰「.....えぇ」
そうして私と駒木中尉はシミュレータールームへと足を運ぶ。私たちはそれぞれ叢雲でシミュレーターの仮想空間に出撃、互いに向かい合う。
上総「行きますわよ」
咲代子「いつでもこい」
紫ハロ「ハロ セントウカイシ カイシ」
宗陰さんのハロの合図で私たちは同時に動き、ビームサブマシンガンを発射する。けれども私はそれをシールドで防御し無傷、駒木中尉の機体も私の射撃を見事に回避して見せましたわ...憎たらしい。
私はビームサブマシンガンで追撃しながら、彼女に突撃する。一発でも当てて彼女に苦悶の表情を浮かばしてやりたいですもの!!
でも彼女は叢雲を自分の手足以上に操る動きで、これを回避してビームサーベルを抜刀して反撃してくる。
上総「流石は帝国本土防衛軍上がりですわね!」
咲代子「この程度で感心されては困る!モビルスーツを動かしてからもうかなりの時間が経っているんだ!それに...」
彼女の機体が私のターゲットサイトから外れ、私は彼女の斬撃の間合いに入ってしまう。
上総「しま...!」
咲代子「あの人の前で無様は晒す気はない!!」
このままでは彼女のビームサーベルが私のコクピットに当たる。でも...
上総「負ける気はありませんわ!」
私だって宗陰さんの前で負けるつもりはありませんわ!!私は叢雲の腰後部の跳躍ユニットを機体の正面に向けて全力逆噴射する。
咲代子「なに!?」
今の逆噴射でいい目くらましになりましたわ!このままビームサーベルを抜き、彼女に斬りかかる。
咲代子「そんな目くらましで!!」
彼女は先ほどの逆噴射をシールドで防御していたらしく、大したことにはなっていなかった。そうして私と彼女は鍔迫り合いになった。
幾度もわたしと彼女は斬り合い、互いの機体に傷を付けることは出来ずビームサーベルをぶつけ合い火花を散らし続ける。
咲代子「くっ!ワガママなお嬢様かと思いきや、よく動く!」
上総「貴方こそ中々にやりますわね!」
ただのいけ好かない眼鏡女だとはもう思いませんわ!!でも負けませんわ!!わたしがサーベルを突きを放つと、彼女はそれを寸で避けてカウンターとばかりに彼女のサーベルが右腕を切り裂いた。
紫ハロ「ハロ ミギワンブハソン シュツリョク20%テイカ」
上総「くっ!まだ!」
やられてばかりではありませんわ!私は火事場の馬鹿力の如く尚も斬りかかる彼女の斬撃を上手く跳ね除けてから、お返しとして彼女の機体左腕を切り裂いてみせた。
咲代子「ちっ!やる!!」
上総「負けませんわ!」
そうして二時間以上も私と彼女は競い合うように戦う....。
上総「ハァ...ハァ...!」
咲代子「くっ!...ハァ...!」
紫ハロ「ヤマシロキ コマキキ リョウキトモニタイハ セントウゾッコウ フカノウ フカノウ」
紫ハロのアナウンスと共に私たちの機体は態勢が崩れるが、しかし自然と支え合うようにして地面にぶつかることはなかった。
ここまで私たちはかなり戦っていたが、途中彼女への嫉妬や苛立ちなど無くしてただ彼女に勝とうという気持ちとなって清々しいものになっていた。
咲代子「ハァ...ハァ...山城中尉」
上総「なんですの...?」
咲代子「訂正する、貴様は中々の衛士だ」
上総「....それはどうも。貴方も捨てた物ではありませんわ」
咲代子「ふっ、よく言う」
モニターに映る彼女の顔が清々しく笑みを浮かべている、私も同じに笑っているだろう。
シミュレーターポッドから降りた私と彼女は互いに向かい合い、鋭い目で見つめ合う。
すると何方か言うわけでもなく、互いに手を差し出して握手を交わした。
上総「駒木中尉、またやりましょう」
咲代子「ああ。...だが負けるつもりはない、
上総「ええ。負けませんわ」
不敵な笑みを浮かべ合う私たち。この先はきっと上手くやれそうですわね...。
宗陰「いやお前たち。普通に遊びにいく感覚でシミュレーターポッド使うなよ」
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後日...。
託未「我々は横浜基地に向かうこととなった」
託未の招集によりブリーフィングルームにて集まった面々は、彼からそう告げられた。
恭子「横浜基地に?」
唯依「どうして、ですか?」
宗陰たち四人は何ともない無表情でいるが、恭子たちは皆不思議がる。斯衛であり政威大将軍直属でもある自分たちが何故国連直轄の基地に向かう必要があるのか疑問に尽きなかった。
託未「....殿下の命だ」
真耶「殿下の?」
託未「そうだ」
悠陽からの命令だということに女性陣はどういうことかと訝しむ。そこへ宗陰がこの施設をどうするかを問いかける。
宗陰「ここはどうする?....工場は畳むか?」
託未「既にもうハロたちが作業用のプチ・モビルスーツで工場を解体してディーヴァに収納している、いつまでもここに残すつもりはない。整備員たちも一緒に連れていく」
宗陰「了解だ」
睦城「まぁ妥当ですね」
冷静組が納得し、森羅と蒼真の二人は怠そうになる。
森羅「横浜ねぇ~、なんか怠そうだわ」
蒼真「どうして俺らに?」
託未「香月の奴がな、要請してきた」
そう口にする託未は面倒そうにそう教える。
唯依「香月...?」
託未「極東国連軍横浜基地の副司令を務め、しかも悠陽殿下から支持を受けている人間だ」
恭子「確か...横浜の魔女って言われてるとか...」
顎に手を当てて考え込むようにしながら恭子が自分なりに知っていることを口にする。横浜の魔女――国連の上層部や日本帝国の現政権や帝国軍上層部も忌々しそうに彼女――香月夕呼に宛てた渾名である。
恭子「その彼女からの要請を、どうして私たちティターンズに?」
託未「俺たちは奴の計画――オルタネイティブ計画に協力することになっている」
咲代子「オルタネイティブ...」
上総「計画...?」
鞠子「どういうものですか?」
疑問が尽きない彼女たち、しかし託未は無表情に応える。
託未「簡単に言えば、対BETA研究と反抗を兼ねた計画というべきだな。悠陽殿下はその計画であるオルタネイティブⅣを支持している、俺たちはその計画に協力することになっている」
唯依「なるほど...」
分かったのか、分かってないのか微妙な反応ではあるが、託未は話を続ける。
託未「出発は明日だ。各自荷物は纏めておけ。以上」
咲代子「......」
各々ブリーフィングルームから出ていく中、咲代子は険しい表情を浮かべている。その彼女に上総が声をかける。
上総「咲代子さん、この後お昼いかが?」
咲代子「え?ええ。あとから行くから、先にいって」
上総「わかりましたわ」
あの模擬戦闘の後、上総と咲代子は意気投合して互いに認め合う仲になった。その上総が微笑みながら唯依と鞠子と共に出ていく。
皆が居なくなってから咲代子は徐に立ち上がり、ブリーフィングルームから出ていき真っ直ぐに自室に向かった。
自室の机の引き出しを引くと、何かを取り出した――彼女の手にしているのは、無線機だった。彼女はそれを忌々しそうに見つめた後、無線機を操作し....
咲代子「......駒木です。定時報告をします....」
今回はここまで。