Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。

それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。





イメージOP2「ash like snow/機動戦士ガンダム00」

イメージED2「life goes on/機動戦士ガンダムSEEDDestiny」


第五十五章 佐渡島からの敵襲

託未たちティターンズを乗せた強襲揚陸艦ディーヴァは、現在横浜に向けて航行中。

そのディーヴァは福島県上空を通っている、その外の光景を唯依たち女性たちは眺めていた。

 

恭子「今でもこの船が空を飛ぶなんて、凄いわね」

 

唯依「はい、改めて託未さんたちの技術力は計り知れません」

 

託未たちの技術力がこの世界で、どの国家よりも逸脱していることへの認識を改めてできた彼女ら。

 

上総「いつか、人類が大佐たちのような技術力を手にするぐらい進歩できますわよ」

 

真耶「果たしてその時がくるのだろうか...」

 

上総は夢見がちな言葉を発したが、隣で聞いていた真耶がそれを複雑な心境で口にする。

彼女の気持ちも分からんではない、何せ未だBETAとの戦争に終わりの兆しなど全く見えない。どころか

それに人類も既に追い詰められている瀬戸際で、今も己の野心の為に進んで愚かな行いをする始末。

己の欲によって足を引っ張り合う人類に果たしてこの先に未来などあるのだろうか。

 

咲代子「ホントに戦艦が飛ぶとは....」

 

鞠子「横浜でも見ましたが、素晴らしいですね」

 

そんな各々口にする中、宗陰が託未と何やら話し合っている。

 

宗陰「斑鳩大佐と話しをした?どんなだ?」

 

託未「彼とは大したもんじゃなかったが、その副官がやけに俺たちに興味津々だった。おまけに軽く、月のことを聞いてきた」

 

宗陰「...探りか?」

 

託未の話をきいて訝しむ宗陰、彼としては斑鳩も含めてその副官には警戒すべきだなと考える。斑鳩崇継は五摂家の中でも自分たちをかなり推してくれる支持者ではあるが、時折自分たちというよりも...ガンダムに向ける視線が異常だと認識している。

 

託未「さぁな。しかしまぁ、俺たちを探ってたりしても斯衛には何のメリットはない....所で月の方はどうなっている?」

 

宗陰「全ての施設に問題はない。BETAどもが掘った横坑や主抗に関しても機械化して、今じゃいい便利なトンネルだ」

 

託未「ならばよしだ」

 

っと2人が話している中、恭子が託未に声を掛ける。

 

恭子「何がよしなの?」

 

託未「大したことじゃない」

 

恭子「なぁにぃ~?何かの悪巧み?」

 

揶揄う風に悪戯っぽく笑う恭子に「ああ。そうだ」と返す託未ではあるが、内心聞かれたか思った。

宗陰も一瞬ヒヤッとしたが杞憂であった良かったとなで下ろしたい気分である。

そんな彼らの様子を咲代子は注視している。

 

宗陰「ん?どうした?駒木」

 

咲代子「....え!?い、いえ!何でもありません!!」

 

不意に宗陰と目と目が合い聞かれたが、思わず焦って声を張り上げて頬を赤くし胸をドキドキさせてしまうのだった。

っとそんな乙女な一面を晒す咲代子、その彼女に上総がムッとして身を乗り出してきた。

 

上総「咲代子さん!抜け駆けはさせませんわよ!」

 

咲代子「か、上総!い、今のはただ目があっただけよ!」

 

上総は「ホントにぃ~?」っと睨むように凝視してくる。咲代子も「アハハ...」と苦笑いでなんとか誤魔化すしかなかった。

だが先ほどまで彼女が託未たちを見ていたのには、事情がある...。

そんな時、睦城が託未の肩を叩き、用件があるようで呼びかける。

 

睦城「少しいいですか?」

 

託未「何かあったのか?」

 

睦城「はい、皆さん今よりモニターに写すものがあるので見てください」

 

睦城は端末機を操作して艦橋内の大型モニターにある映像を写す。それは現在把握しているBETAの巣であるハイブが分布されている映像であった。

それが一体全体どうしたんだと森羅はぼやくが、しかし睦城は構わずあるハイブの映像を見せる。

 

咲代子「佐渡島...!」

 

咲代子の眼が鋭くなる。無理もない、佐渡島は嘗て彼女がまだ衛士として一人前となる前に配属された場所である。

嘗てBETAの日本侵攻の際、佐渡島の戦術機三個大隊を本土防衛の為に派遣し、残されたのは僅か二個中隊、

その中に佐渡島に異動となった咲代子もいた。

赴任した彼女であったが、しかしそれと同じくしてBETAが佐渡島にも侵攻を開始。

本土のみならず、小さき島までも奴らの毒牙が剥かれることとなった。

当時の防衛に就いていた佐渡島駐留軍は懸命に戦い、応援が来ることを願った。しかし無情にも要塞級の出現で状況は最悪となった。

要塞級の強力且つ危険な酸性の体液によって佐渡島を囲う防御壁が倒壊、そこから奴らがゾンビの如く殺到して侵入を許してしまう。

ダメ押しとばかりにBETAは光線級を投入、咲代子が所属していた二個中隊の戦術機部隊は損耗激しく光線級を掃討は出来ず、結果基地は放棄し佐渡島の住民を急ぎ本土へ避難させることとなった。

だがその時にもBETAはその魔の手に緩ますことはしなかった...避難中の住民たちの対応に後手に回っていた駐留軍を襲撃、続け様に住民たちにもその殺戮の手を伸ばして殺し回った。

 

結局、生き残ったのは僅か咲代子を含めて数十人となり地獄絵図と化した佐渡島には忌々しくBETAの巣窟たる象徴が聳え立っている。

 

睦城「その佐渡島ですが...活性化が認められ、衛星からの情報では既に地上に旅団規模が現出しています。

そのまま南下し、侵攻を開始」

 

恭子「旅団規模?!」

 

託未「帝国側は?どう反応している?」

 

睦城「帝国側でも“観測機”によって、この情報は知っているでしょう。既に本土にて第一種戦闘態勢が発令され、政府の要請によって極東国連軍からも出撃が確認されています」

 

政府の動き、そして帝国軍の動きも良い。睦城が言っていた“観測機”というのはティターンズ発足時...託未たちが開発した対BETA用の自律型観測式ロボット、球体型で全高3m、頭頂部にはアンテナが設置しており自由に空中や海中を行き来が可能。

BETAの反応やハイブ内の活性化反応を確認するとティターンズや帝国側に瞬時に送信される仕掛けを持つ。

その観測機から齎された情報は女性たちは驚愕するが、森羅はにやけ、蒼真は「おー!戦闘だ!」っと喜び、睦城や宗陰、そして託未は無表情でいる。

その時、託未の携帯端末機ハロパッドに着信音が鳴り響く。彼は懐から取り出して着信をタップすると悠陽の顔が映し出される。

 

託未「殿下」

 

悠陽「託未様、そちらでBETAの確認は...」

 

託未「既にこちらでも確認が取れました」

 

画面に映る悠陽の顔は不安そうにしている。その不安は自分ではなく、愛するこの国と国民に再びBETAの魔手が忍び寄ってくることへの恐れである。

 

託未「....」

 

悠陽「帝国軍も既に戦闘態勢に入っておりますが、しかし何処の基地も遅れてます。国連の横浜基地からは、"香月博士直属の部隊"が先んじて行動してくれてます....ですが」

 

託未「殿下、我らにお命じください」

 

悠陽「託未様...」

 

無表情で告げる託未に悠陽は伏せていた眼を向けて、画面越しに彼を見つめる。託未たちティターンズは悠陽の直属の部下である、なれど悠陽自身直属の配下に直接「BETAと戦ってこい」と告げるのに恐れを抱く。

だが託未の眼を見ると彼が頼りになると感じてしまう。悠陽は意を決した顔で恐れを捨て....

 

 

悠陽「では命じます!ティターンズには佐渡島より侵攻するBETA群を殲滅してください!」

 

託未「了解」

 

託未はハロパッドを懐にしまい、宗陰たちや唯依たちに向き直って告げる。

 

託未「予定変更だ。今より俺たちは佐渡島からの敵を迎撃する、いくぞ」

 

宗陰・睦城・蒼真・森羅「「「「「了解|わかりました|おー!|へいへーい」」」」」

 

唯依たち「「「「「「了解!!」」」」」」

 

 

ディーヴァの進路は変えて佐渡島方面へと向かった....。

 

 

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新潟県・五ヶ浜

 

 

ディーヴァが急行している中、既に帝国軍は何とか部隊を展開している。105ダガー...もとい105式叢雲が多数配備出来ている。

それとは別の場所に国連カラーをした105式叢雲がいる、彼らは極東国連軍・国連太平洋方面第11軍のオルタネイティブⅣ・香月夕呼直属の部隊「A-01」。

 

A-01...香月夕呼が創設したオルタネイティブⅣ遂行の為に存在する特殊部隊。

その部隊の隊長を務める女性衛士...碓氷凛子が声を挙げる。

 

凛子「BETA迎撃を行う!決して犬死は許さん!いいな!!」

 

みちる「了解!!」

 

隊員「「「「「「了解!!」」」」」

 

水月「了解!」

 

その隊の中に、嘗て想いを寄せていた鳴海孝之を失い、親友・涼宮遥と共に涙を流していた彼女...速瀬水月もいた。

彼女のレバーを握る力が増す。

 

水月「...」

 

 

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一方、佐渡島と本土の間の海の底、大勢のBETAの群れが蠢き本土へ向けて進軍している。だがその群れの中にとても、とても大きな影が要塞級に囲まれながら群れと共に動いていたのだった....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで。
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