Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したりする部分があります。人によってはかなり好き嫌いが分かれると思いますが、ご了承ください。
以前の作品であるMUV-LUV G-ALTERNATIVE Sad five of manから話を使い回したりしますので、それも含めてよろしくお願いいたします。
イメージOP「閉ざされた世界/劇場版機動戦士ガンダム00」
イメージED「signs ~朔月一夜~/マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス
」
火星起源種・Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race.人類呼称でBETAと命名された謎の異星体による人類を侵略する世界に紛れ込んでしまった新月托未たち五人の男たち。
彼ら五人は月でサクロボスコハイブを攻略したが、予期せぬ事態に直面する。
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睦城「実は、ソレスタルビーイング号の航行ワープシステムが原因不明の稼動停止に陥っています。つまり我々はこの世界から出ていくことが事実上不可能になりました」
託未・宗陰・森羅・蒼真「「「「............は?」」」」
彼ら五人、この世界から逃げられない。睦城から発せられたこの否応なしの非情な話に四人は固まってしまい、その場の空気は完全に凍りつくのに十分過ぎる程でもあった。
若干声を震えながらも蒼真が状況をもう一度問いかける。
蒼真「あ、あのさぁ...ワープシステムが稼働停止って...げ、原因は?」
睦城「それが未だに原因不明です。アプロディアとハロたちが目下調査中です」
動揺せず説明する睦城の姿勢を見て蒼真は「マジかよ」と肩を落とし愕然する。しかし蒼真とは反対に森羅は声を荒げて睦城に食って掛かり、胸倉を両手で鷲掴む。
森羅「原因がわからねぇだぁ!!ふざけんな!旅立つ前日まで俺と蒼真がハロたちと共に何度も何度も点検して異常はないか確かめたんだぞ!?」
睦城「...恐らくですが。この世界にたどり着いた時に何かの拍子で、稼働停止に陥ってしまったのやもしれません」
森羅「....ガチか」
冷静に語る睦城に食って掛かる森羅だったがそこへ宗陰が無言で彼の肩に手を乗せて、睦城から優しく引き離してやった。
宗陰とて内心動揺している。たどり着いた先がまさかの地球圏でしかも訳の分からない異性起源種と遭遇し戦う破目になり、しかも今度は自分たちを安住の地へ運んでくれるはずの箱船のシステムの一部が全く動かないと言われればそりゃ動揺してしまうだろう。
宗陰、森羅、蒼真、そして事実を説明する睦城ですら今後について一抹の不安を抱く。しかしその五人の中でも彼らを束ねる存在であるリーダー・新月託未は違った。彼は冷静に静かに目を閉じていた。
託未「....」
っとそこへ、アプロディアが複数の丸くそれぞれ別々の色にカラーリングされた、MSのサブパイロットから専属の小型ロボットによるメンテナンス活動など、あらゆる面をこなす独立型マルチAIとして存在するペットロボット「ハロ」たちを引き連れてやってきた。
アプロディア「皆さん」
託未「アプロディア、ワープシステムの修復は可能か?」
アプロディア「それが...未だに」
彼女は申し訳なさげに目を伏せる。ハロたちも「ウゴカナイ!ウゴカナイ!」っと跳ねながら騒ぎ立てる。
ここまで来ると完全に自分たちはこの世界から抜け出すことが不可能となった思ってもいいのかもしれない、托未は内心そう確信する。
船の重要システムの一部が作動不能、地球、そして火星には悍ましい異星起源種が跋扈している。
そんな世界にいつまで永住しないといけないのか、ソレスタルビーイング号のワープシステムの復旧の目途がいつ立つか、様々なことを思考しながらも託未はアプロディアに別のことを問いかける。
託未「アプロディア、ヴェーダの方はどうだ?」
ヴェーダ...私設武装組織ソレスタルビーイングの創始者・イオリア・シュヘンベルグによって建造された量子型演算処理システム。
世界最高の性能を有している量子コンピューターで、その情報ネットワークは巧妙に隠されながらも世界中に張り巡らされている。
基本的にはイオリアの理想や価値観を最優先するように設計されていたが、度重なるバージョンアップや、托未たちの手が入ったため、必ずしもイオリアの意に沿った結果をヴェーダが出すとは限らない仕様となっている。
古代インドのバラモン教や、それが発展した現代インドのヒンズー教の聖典群と同じ名前を有しているが、この場合はもともとの「知識」という意味で付けられている。
その複雑さ故に、データとして人間の思考を有機物含む端末にインプットし生命体を生成することすら可能だが、ヴェーダ自体は自我を有してはいない。
いわば超高性能計算機だがその域を出ておらず、判断は機械的。そのため、矛盾だらけな人の精神構造を理解するには至っておらず、そのために生体端末「イノベイド」が開発された。
因みにイノベイドというのは、イオリア・シュヘンベルグが予見した「純粋種」のイノベイターを模して作られた人造人間。
ヴェーダとリンクして情報収集や計画の遂行を為すとともに、人類の「純粋種」への覚醒を促進する役割を持っている。
ナノマシンによる補助もあって不老長寿であり、戦闘面においても「純粋種」と同様に脳量子波を使用可能で彼等に引けを取らない。
イノベイド達は、設計の段階で刷り込みを施されており、「個々が思うより良い計画の在り方を目指す独断行動」はあれど、「計画の完全な妨害や中断」は出来ないようになっている。
これ程にヴェーダに於ける影響は計り知れないのだ。托未はこのヴェーダまでもが稼働停止に陥ってないかを確認する。
アプロディアはそれに首を縦に振り、説明する。
アプロディア「ヴェーダに関しては全く異常はありません。現在も安定し稼働中です」
託未「月のハイブ内の確か、横坑や横坑同士を繋ぐ広場、反応炉が存在する広い空間の大広間はどうなっている?残存のBETAの反応は?」
アプロディア「ありません」
託未「そうか」
徐にソファーに座って、託未はとある提案を口にする。それは驚くべきことであった。それはハイブを一つの大規模な拠点とするというものだった。
ハイブ内部の構造を機械化し、その地下構造の仕組みを利用して自分たちの本拠地と幾つかの月面プラント建設するというものだった。この構造を利用して、艦船ドック、モビルスーツ開発施設を作り、同時にプラント間を行き来するリニアレールをも開発するというものだ。
睦城「なるほど、確かに俺たちにとってこの月は、ソレスタルビーイング号と並ぶもう一つの拠点となるわけですね」
森羅「流石はリーダー、スゲーアイデアだわ」
蒼真「よく考えつくね」
宗陰「....」
この託未の提案に一同が関心する中、宗陰は彼の意図を理解したのか問いかける。
宗陰「託未。お前...まさかこの世界に関わる気か?」
託未「そうだ宗陰。俺たちはこの世界で自分たちの生存権の確保に行動を起こす必要がある」
彼の言葉に四人の顔が引き締まり、黙って彼の言葉を聞き続ける。
託未「俺たちは現状、正直途方に暮れていると言っても過言じゃない。ワープシステム以外の機能が生きてはいるが、だからと言ってもいつまでもこの広い宇宙空間をただ漂っているわけにもいかないだろ」
蒼真「そりゃあ...」
森羅「確かにな...」
睦城「はい」
宗陰「そうだな」
ソレスタルビーイング号が動かなければ自分たちは今後移住可能な世界に行くことが出来ない、ならばそれまでの間この世界で自分たちの身の保証を手にしなければならない。そのためにもBETAが現在最大の障害と言えよう。
ならば四人にこれ以上何も言う事はない。托未を信じ、行動に打ってでるのみである。
森羅「そうと決まれば、まず地球の現状を知らねぇとだな」
蒼真「そだね。睦城、地球に今も人間って生きてるの?」
睦城「はい、現在も人類は生きてBETAと戦闘し続けています」
宗陰「そう言えば、この世界での地球の暦はどうなっているんだ?」
睦城「現在、西暦1997年です」
蒼真「西暦?宇宙世紀よりも前の暦じゃん」
託未「それよりもだ、今の人類はどうやって生きてBETAと戦っているんだ?」
アプロディア「それはこちらをご覧ください」
アプロディアが端末を操作し、スクリーンモニターにある画像を托未たちにみせる。そこに映っていたのは人型の機動兵器であった。
この画像を見て森羅が頭を傾げて呟いた。
森羅「こいつは...モビルスーツ?」
っとそれを口にすると、アプロディアが首を横に振って訂正する。
アプロディア「いえ、違います。それは人型歩行戦闘機、通称...戦術機です」
蒼真「戦術機?」
戦術機は対BETA戦用人型兵器のことであり、正式には「戦術歩行戦闘機(Tactical Surface Fighter)」という。それまでは航空機を中心にした制空権争いが戦闘の主体だったが、BETAの光線属種の出現により航空機の運用が事実上不可能となった為、1974年に対BETA戦用に開発されたのが人型兵器「戦術機」である。
初期の戦術機である第1世代機には防御力・耐久性等を重視した重装甲の機体が多かったが、1978年の東欧州大反攻作戦「パレオロゴス作戦」で得られた戦訓から、この後に開発される第2世代機の多くは機動力向上に比重が置かれ、耐熱耐弾複合装甲の使用を主要部に限定、機体の軽量化やアビオニクスの強化に伴う機動性の向上が施された。
戦術機は陸戦兵器ではあるが、その実態は「地を歩く航空機」とでも呼ばれており、機体は軽量な炭素系素材で構成されている。腰部に装備する可動式エンジンユニット「跳躍ユニット」にはロケットとジェットの機能を併せ持つハイブリッド・エンジンが搭載されており、瞬発的な機動にはロケットを使用し、持続的に飛行する場合は並行して高圧燃焼されているジェットに切り替えることで加速性能と燃費を両立している。なお急加速にロケットを使うため、アフターバーナーはない。
このハイブリッド・エンジンには宇宙開発の副産物である単結晶合金を機関部に使用しているため、既存のものを遥かに凌駕する推力を発揮することが可能となり、完全な状態ならば片肺でも戦術機を十分に飛行させられる。跳躍ユニットはジェット燃料を使用し、跳躍ユニットと主脚内部に充填されている。
電磁伸縮炭素帯ことカーボニック・アクチュエーターを使用している機体本体は燃料電池で駆動している。この電磁伸縮炭素帯は機体を駆動させるだけでなく、張力を制御することで機体が発生させる振動を吸収する役目も持っており、巨大でありながら音もなく行動することが可能となっている。
しかしその運動性、汎用性、機動性、攻撃力、それはモビルスーツには到底追いつけるものではなく、OSでもそうである。
モビルスーツが巨大人型兵器という想像を絶するほどに柔軟なマシーンを制御できているのは、ひとえにコンピュータが予めオペレーティングシステムにあらかじめインストールされた、無数のモーションパターンの中から“最適な挙動”を瞬時に選択・実行しているのだ。
それ故に事実上のオートマチック・システムを採用しているためである。
だが戦術機にはモビルスーツみたく、そのような高度な挙動を制御出来るほどのものはない。
託未「これでよく生き残っているものだな」
宗陰「そうだな。所で世界情勢はどうなっている?」
睦城「BETAとの戦争が勃発してからの世界情勢は、1966年に発足した国連主導の下各国軍の指揮系統再編成されてます。それとですが...」
託未「なんだ?」
睦城「その国連が1966年にスタートした計画もBETA研究の為に継続しているようです」
蒼真「計画?」
睦城「オルタネイティヴ計画と呼ばれるものです」
オルタネイティブ計画...それは世界規模の巨大計画で当初は特務機関「ディグニファイド12」を改編・拡充し、地球外生命体とのコミュニケーションを目的とした対話するという計画だった。
だが戦争状態の現出を受けて、1968年より直接的なBETA生態研究のためにオルタネイティヴ計画は第二段階へと移行。これ以後、前段階をオルタネイティヴ1、現段階をオルタネイティヴ2と呼称することが決定する。
オルタネイティヴ2ではBETAの捕獲、生態研究に莫大な予算と犠牲が払われたため、「結果的に得た者は、BETAは炭素生命体という事実のみ」と揶揄され、“失敗した計画”という印象が付きまとうが、実際には代謝低下酵素の発見など人類に対する貢献度は非常に高かったようだ。
更にその同年、国連はオルタネイティヴ3予備計画招集。BETAとのコミュニケーション方法を模索するというオルタネイティヴ1の失敗に対し、「ESPによって直接思考を読み取る」というソ連案が採択され、ソビエト科学アカデミーの研究に国連予算の提供が開始され、1973年にはBETAの思考リーディングを目的としたソ連主導の調査計画「オルタネイティヴIII」を発動。
宗陰「....」
森羅「....」
蒼真「人口的に作ったわけだ、ESP能力をもつ人間...」
睦城「はい」
宗陰と森羅の顔は嫌悪、侮蔑の念が籠ったような感情を顔に出してモニターを睨み、蒼真はにこやかに口にしているが拳から血が流れている。
その中でも託未は....
託未「.....」
ソファーの背もたれの上に右腕を乗せてくつろいだまま、顔を伏せてその表情は皆には見せない。が、彼が纏う空気が殺気に満ちている。
彼らはソ連の第三計画に嫌悪感を抱く。人体実験...それは人として倫理から外れるかねない行為、彼らは幼き頃にそれを味わった為に人として真面な人生など知らないで生きてきた。
戦う為だけの人形、相手を殺す為のキル・マシーン、彼らは数多くの命を奪ってきたが、それしか知らないで生きてきた。
そのせいか自分たちに似た境遇の子供を見ると内心憐みを抱き、それを生み出す大人たちには激しい殺意と狂う程の憎悪をもって殺した。
託未「...どの世界でも俺たちみたいな奴らが生まれるわけか...」
四人「「「「....」」」」
静かに重苦しさ漂う空気の中、睦城はまだオルタネイティブ計画内容の説明を続ける。
睦城「それから1995年、国連はオルタネイティヴ4に日本案の採用を決定し、オルタネイティヴ3を接収したようです。
オルタネイティヴ第四計画は帝国大学に所属する香月夕呼という女性の案が採用され、即時本計画に格上げされたようです」
託未「オルタネイティブ4?」
睦城「彼女の理論では量子脳搭載の00ユニットと呼ばれる特殊な物を使って、ハイブとBETAの全データを入手し反攻に転じるというものらしいです。しかしそれを未だに実証どころか形にはなっていません」
森羅「何とも不安を抱く計画だな」
睦城「しかし第四計画が失敗した際に自動的に移行される第五計画なるものがありますが、これもまた何とも言えないものでして...」
宗陰「どんなだ?」
睦城「内容といたしましては...」
オルタネイティブ第五計画...それは1995年に米軍が企画したオルタネイティヴ4の失敗時にすぐ発動させる為の予備計画。第4計画と同時期にスタートし、元は第4計画の不採用になった米国案であった。G弾呼ばれる特殊戦略兵器を集中投入によるハイヴ殲滅作戦と他星系移住作戦である。
蒼真「G弾?」
G弾とは...正式名称 Fifth-dimensional effect bomb.別名五次元効果爆弾とも呼ばれる。
ムアコック・レヒテ機関の開発からスピンオフした技術の産物で、グレイ11の反応を制御せずに暴走させる構造の爆弾、いわば安全装置のない簡易ML機関である。
臨界制御解放後グレイ11の反応消失まで、多重乱数指向重力効果域...つまりその爆発域は拡大を続け、それに伴いML即発超臨界反応境界面と言う次元境界面も広がり、接触した全ての質量物はナノレベルで壊裂・分解されるというものだ。
ML機関よりも安価で、省資源、しかも運用も容易ということで開発元である米国がオルタネイティヴ5計画を推進する理由ともなっている。
しかし放射能物質こそださないものの、被爆跡地では半永久的に重力異常を引き起こし、植生も回復しないという深刻な欠点もある。
託未「....」
宗陰「第五計画...第四計画...どれもこれも寝物語ばかりだ」
睦城「まぁそれで世界各国も賛否両論らしいんですよ」
アプロディアが託未に問いかける。
アプロディア「託未...いかがしますか?」
すると彼は徐に立ち上がり、呟いた。
託未「アプロディア、ディーヴァに俺たちのガンダムを積み込んでくれ」
アプロディア「畏まりました」
託未「お前ら、地球に下りるから準備しておけ。あとハロたちを忘れるなよ?」
四人「「「ああ/わぁーってる/了解です/分かった」」」」
四人の返事を聞いた託未はスクリーンモニターに映る地球を射殺すように睨みながら.....。
託未「ゆくぞ....地球へ」
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ガンダムを積み込んだ強襲揚陸艦ディーヴァに乗り込んだ託未たちは現在ブリッジにて発進の時を待つ。
森羅「地球ねぇ...でも俺が居た世界の地球ではないんだろ?」
睦城「ええ。ですがこの世界は嘗てジェネレーション・システムで起きたワールド・シグナルとは何の関係はありません」
蒼真「でも降りたら、どうするの?宗陰」
宗陰「それは...託未」
託未「俺たちはまず大陸方面に向かい、地上の戦線で暴れる。とりあえず今はそれだけだ」
森羅「好きにやっていいわけか?託未」
託未「ああ、場合によってはハイブ攻略も行う。いいな?」
これを聞いてか、森羅は嬉々として自身の右の拳を、左の平手に打ち込む。
森羅「いいねぇ~♪そういうの大好きだぜ~!」
託未「あと、
大盤振る舞いなオプションパーツに蒼真は驚歎する。
蒼真「へぇー、大盤振る舞いだぁねぇ」
宗陰「それだけやる価値はあるのさ。だがこの世界の人間どもから見れば、俺たちの持っている技術は全部オーバーテクノロジーだ。それを見たら喉から手が出るほど欲しいだろうさ....俺たちを殺してでも」
宗陰の言うとおり、この世界から見れば彼らの持っている物は宝の山、それを欲しがらない者たちは居ない。最悪彼らを捕らえるかまたは...殺すか。託未たちは人間という存在がそういう事に対して異常な程に過剰になることを知っている。故に託未たちはこの世界の人間を警戒している。
睦城「その時は、容赦なく潰すだけだ」
託未「ああ、そうだ。俺達に対して敵対するなら相手が何であれ、殺すまでだ」
そんな会話をしている最中、ブリッジの大型モニターにアプロディアが現れる。
アプロディア『託未、人工衛星の方はこちらで操作しているので、安心して地球に行ってください』
託未「分かった。よし森羅!ディーヴァの操舵をやれ!出航だ!」
森羅「オーライ♪」
ソレスタルビーイング号の艦船ドックのハッチが開く。それに合わせるようにディーヴァのメインエンジンが噴き出し、そのままハッチの外に出て地球への進路を取る。
それをソレスタルビーイング号から見守るアプロディアは呟く。
アプロディア「皆さん...どうかご武運を」
そしてディーヴァはゆっくりと地球の大気圏に突入していくのだった....。
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侵攻して来たBETA。その彼奴らに対し欧州連合は防衛線を構築、展開して交戦を開始したが側面から新たなBETA郡が出現、展開中の前線部隊は横腹を突かれてしまい更に圧倒的な物量で人類側を押しつぶそうとする。
「くそっ!戦車級に取り付かれた!た、たすけてくれぇー!」
「いやよ!こんな所で、し、死にたくないよう!お母さん!」
「く、来るなー!ううううがあああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!」
「司令部は、何している!!このままでは全滅だぞ!?」
戦場は、もはや地獄となり、阿鼻叫喚の連続、断末魔が木霊する。
戦況は絶望的であり撤退か全滅か、その2つしか人類側になかった。
「こんなの、いや!いやだ!死にたくない!」
若い衛士の彼女が乗る戦術機...トーネードは両手に持つA-97突撃砲で迎え撃つが、撃っても撃ってもキリがなく、とうとう二つとも弾切れを起す。
「えっ?!嘘!?弾が!!」
そして、目の前に現れた要撃級が腕を振り上げる。
「し、死にたくない!!」
そう言いながら、目つぶる以外にできる事はなかった。だが、一向に死の痛みはやってこない。
恐る恐る衛士が目を開けたら目の前にいたはずの要撃級が見るも無残に何かで切り裂かれていた。そればかりか周りにいたBETAも、何かで撃ち抜かれていた。
「えっ!?なんで?どうし...え?」
《推奨BGM:Gundam Narrative OST Vigilante『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』》
彼女の機体の前方に居たのは五体のガンダムであった。彼らは衛士の無事を確かめると、すぐにBETAに突っ込んでいった。
「だめ!!やられる!!」
だがそれは杞憂である。ΞGとフルクロスがビーム・サーベルとムラマサブラスターを携えて真っ向から斬捨てる。
次にΞGは腕部ミサイルランチャー、脚部ミサイルランチャー、膝部大型ミサイルランチャーを、向かってくる突撃級の群れに向けて一斉発射、見事にこれを粉砕する。
それのタイミングを待っていたようにフルクロスがシザーアンカーを一体の突撃級の背面目掛けて飛ばして突き刺し、そのままシザーアンカーを突き刺したままの突撃級をハンマー投げみたくBETAの群れに投げ飛ばす。
飛ばされた突撃級に巻きこまれ、他の要撃級、戦車級が磨り潰されていく。
ペーネロペーが高度を高い所からビームライフルで突撃級や要撃級を狙い撃つ。衛士たちからすれば高い場所に居るなど光線級の的も同然である。
「光線級に狙われるわ!高度を低くして!!」
しかし女性衛士の声など届くはずもなく、光線級のレーザーがペーネロペーに照射される。っが、ペーネロペーは高速巡航時での形態・フライトフォームへと変形し音速をも超える超加速でレーザーの全てを見事完璧に回避してみせる。
「レ、レーザーを避けた…?」
レーザーを回避したペーネロペーは、すぐさまファンネル・ミサイルを光線級たち目掛けて飛ばし、それらを全滅していく。
それに続いてFAZZはスプレーミサイルランチャーで二対の要塞級の頭部を粉々にし、頭部のハイ・メガ・キャノンでBETAの一群を一掃する。更にFAZZに突撃してくる突撃級たちに対し、通常のビームサーベルよりも1.5倍の長さの大出力のハイパー・ビーム・サーベルで薙ぎ払うように斬り捨てる。
そしてHi-νガンダムは、四機よりも多くの要撃級や戦車級、突撃級にニューハイパーバズーカ、ビームライフルで駆逐していく。更にフィンファンネルとハイパー・メガ・バズーカー・ランチャーで押し寄せる複数の要塞級を一蹴する。
そこへ今度は重光線級がHi-νガンダムを狙うが、それよりも先にHi-νがフィンファンネルによるオールレンジにビーム攻撃でこれを葬る。
先ほどまで圧倒的な物量で人類側を追い詰めていたBETAが、五体のガンダムによって逆に殲滅されていくのだった。
『て、敵がドンドンやられていく...』
『それだけじゃない!こ、光学兵器を使うなんて!!あんな機体たち見た事も無いぞ!?』
『圧倒的すぎる。これは夢か?』
「凄い...」
そして戦いの結果は、ガンダムたちの圧倒的な勝利に終わった。
すると五体のガンダムたちはその場を後にするように空中に飛ぶ。これに女性衛士が呼びかけた。
「ちょっと待って!!貴方たちは一体...!」
しかしガンダムたちからは一切の応答はなく、そのまま空へと消えていった。
これ以降、同様のことが他の戦線でも起こる。
見たことのない戦術機が、たった五機でBETAを圧倒していったと、しかもどの機体も皆光学兵器を使うらしいと...。
各国は全力で、この五機の行方を探したが見つからなかった。
だが衛士たちはこの五体の白い機体に尋常じゃない戦いぶり、情け容赦のないやり方でBETAを屠っていく姿から彼らをこう呼んだ.....
今回はここまで。次回もまたよろしければお願いいたします。