Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE   作:武者ジバニャン

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この作品は台本形式で進行します。台本形式が嫌いな人はブラウザバックを推奨します。
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。
設定を忠実に守りたい方、抵抗がある方もブラウザバック推奨です。


それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。



イメージOP2「ash like snow/機動戦士ガンダム00」

イメージED2「life goes on/機動戦士ガンダムSEEDDestiny」


第六十三章 新たな場所にて

漸く横浜基地へとたどり着いた託未たち一向。それをオルタネイティヴ第四計画の主任である香月夕呼が笑みを浮かべて出迎えてくれた。

 

夕呼「ようこそ、横浜基地へ」

 

託未「ああ」

 

そう笑みを浮かべて彼女は託未にゆっくりと近寄ってくる。

 

夕呼「どうかしら?新たな基地の感想は...」

 

託未「デカいな。その一言に尽きる」

 

大きくこの基地のスケールさを両腕で高らかに表現する夕呼に、託未はただ淡泊にそして無表情にそう答える。

それを夕呼は何だか面白くもないモノを見るかのように、唇を尖らせ顰める。

 

夕呼「なによぉ、もう少しいい反応ないの?」

 

託未「たかがデカいだけの基地だろうが」

 

夕呼「あらぁ、そんな貴方の船の為だけにこんな専用発着場を設けたのよ私は」

 

っと彼女は片足をリズムを刻むかのように「コンコン」と発着場の地面を踏む。

気を取り直して彼女は更に託未に近づいてくる、それを託未は一切慌てることなくただ無表情で注意を行う。

 

託未「近すぎだぞ」

 

夕呼「あら?いいじゃない。私たちは協力者でしょ?ふふ」

 

そう言いながら彼女はスルリと託未の右腕を自分の腕と絡ませようとしたが、そこへにこやかに恭子が夕呼とは反対に託未の左腕に絡む。

 

恭子「ごめんなさい、香月博士。それよりも案内してくださるかしら?」

 

夕呼「...あら?これはこれは崇宰様、申し訳ございませんわ。でも高貴な五摂家の方が、自分よりも身分が下の者に対して、周りに誤解されるような真似をしてもいいのかしらぁ?」

 

恭子「あら、彼ら五人は今やこの日本帝国に無くてはならない英雄よ。そして大佐はそのリーダーであるのだから、例えそんなことになっても問題はないわ」

 

夕呼「....」

 

恭子「....」

 

託未を挟む形で睨み合う夕呼と恭子。横浜の魔女と呼ばれる夕呼と斯衛において鬼姫という異名を持っている恭子の睨み合いの様子に、外野はたじたじになる。

森羅と蒼真、宗陰と睦城は二人の女性に挟まれている託未を見て面白いものを見たと笑っている。

一方、当の本人はずっとしかめっ面になっている。

 

託未「....おい、さっさと案内しろ」

 

夕呼「っ!...そ、そうだったわね。じゃあ迎えの車に乗って。伊隅たちも別のに乗って戻っていいわ」

 

みちる「はい。大佐、自分たちはこれで失礼します。本当にありがとうございました」

 

みちるが敬礼をすると、他のA-01隊の面々も一斉に敬礼をする。彼女らは自分たちの戻るべき場所に戻るようである、ここに帰ってくるまで自分たちは強化装備のままである。

いい加減に着替えたいと思っているだろう、それに彼女たちも漸く戻ってこれたと安堵している様子。

だが隊長である凛子のことが気掛かりであり、それを心残りな面持ちのみちるたちに託未が安心させるように伝える。

 

託未「お前たちの隊長は必ず帰してやるから安心しろ」

 

みちる「はい、ではこれで!」

 

みちるたちは皆、迎えの車に乗っていく中、水月は蒼真に近寄り声を掛ける。

 

水月「あの、霧夜少佐」

 

蒼真「ん?」

 

水月「ありがとうございました」

 

彼女は蒼真に手を差し伸べて握手を求めた、それを蒼真は素直に応じて彼女の手を握る。

 

蒼真「あんまり、突出して仲間に迷惑をかけないようにね。速瀬中尉」

 

水月「....はい。そうします」

 

蒼真の言葉に彼女はバツが悪そうにしながら返事する。そしてゆっくりと手を離す蒼真と水月、彼女は仲間たちが乗る車に乗っていくのだった。

それを見送った蒼真に睦城が声を掛ける。

 

睦城「蒼真、我々もいきますよ」

 

蒼真「はいはい」

 

彼も託未たちが乗る複数の車両に乗っていく。彼らを乗せる車の中、蒼真と森羅、睦城と鞠子、宗陰と上総、咲代子、というそれぞれの組み合わせで乗る。

そして託未とは唯依、恭子、真耶、そして夕呼と共に乗る。因みに託未の隣を逸早く夕呼が陣取っていた。

 

託未「.....」

 

夕呼「フフ」

 

唯依「む!」

 

真耶「おい香月!」

 

託未の隣を独占する夕呼の不敵な笑みにイラッときたのか、唯依は睨み、真耶が声を挙げる。

 

夕呼「なによぉ」

 

真耶「貴様が何故、たく...新月大佐の隣に座る!!」

 

一瞬、託未の名前を出しそうになったが、彼女はそれを吞み込んで言い直した。

 

夕呼「あら?何もおかしいことはないでしょ?」

 

恭子「だからって近すぎよ!!」

 

唯依「託未さ...大佐から離れてください!!」

 

女性らは車内で激しく口論する中、その元となっている本人はドアの窓口に頬杖をつき、外を眺めて他人事のように無視している。

 

託未「...」

 

横浜基地の中央区画までたどり着いた一向はそこで車を降りて、夕呼の案内で基地司令室まで赴く。そこで彼は白陵基地で会った極東国連軍司令官パウル・ラダビノット少将と再び相まみえる。

 

ラダビノット司令「新月くん、いや...今では新月大佐と呼ぶべきだな」

 

託未「お久しぶりです。ラダビノット司令」

 

淡々とラダビノット司令と握手を交わした託未。

 

ラダビノット司令「この横浜基地は、オルタネイティヴ第Ⅳ計画の最前線といって過言ではない。君たちが協力してくれることは人類にとって大きな希望となるだろう」

 

託未「は」

 

歓迎と感謝の念を込めて話すラダビノット司令に、託未は静かに聞く。ここは嘗てBETAの巣窟...ハイブであった場所、そのまま基地として建設したのだ。

そこでオルタネイティヴ計画にとって大きな前進となると、第Ⅳを支持する者、計画を実行する者に確信しているに違いない。

しかし託未としては正直、オルタネイティヴ計画が第四であろうと第五であろうと興味もないしどうなろうが知ったことではない。

だがこの計画を自分たちの上司である悠陽が支持者としている以上、それに協力するしかない。

 

ラダビノット司令「君たちを歓迎する」

 

託未「は」

 

無表情で答える託未。ラダビノット司令は夕呼に後事を任すように声を掛ける。

 

ラダビノット司令「博士、あとは任す」

 

夕呼「はい。じゃあついてきて」

 

また夕呼の後をついていく。彼女から彼らに提供する自室となる部屋を説明したり、PXの場所も説明する。

その道中、彼らを目撃する神宮寺まりもがいた。

 

まりも「あ...あれは、新月、さん...」

 

託未の姿を遠目で見つけるまりもはただ彼の後を目で追うしかなかった。そんなことなど知らず、託未たちは夕呼の後をついていく。

託未の姿を目で追うまりも、その彼女に呼びかける者が現れる。奇抜な髪形が特徴、前髪が横に出っ張って☆型のようになっており、後ろ髪はポニーテールの青い髪の少女。

 

「神宮寺教官、訓練所に皆集まっております」

 

まりも「!...そうか。分かった、すぐに行くから先に戻れ...御剣」

 

「は!」

 

御剣と呼ばれし彼女は凛々しく敬礼をして来た道を振り返って去っていく。教え子が居なくなったのを確認してからもう一度託未が通り過ぎた道をみる。

 

まりも「新月さん...」

 

 

 

 

 

 

その歩く中で国連職員や衛士たちがジロジロと託未たちを見ている。それに悪態をつく森羅と蒼真。

 

森羅「たくよ、ジロジロみやがるな...くそうぜぇボケどもが」

 

蒼真「ホント、何なのかねぇ~...邪魔」

 

鞠子「お二人も、そんな言い方しないでください」

 

苦笑交じりに二人に注意するが、それを森羅と蒼真は反省する気はなかった。そんなやり取りの中、一向は更に通路という通路を進み、気づけばセキュリティレベルが高い者でなければ通れない区画にまで来ていた。そこで漸く彼女の研究室に辿り着く。

自動ドアが開くとそこは白陵基地でもそうだったが、床に研究資料の紙やそれを押し込めた段ボールなどがただ置かれている。

それを見て.....

 

託未「(な...)」

 

宗陰・睦城・蒼真・森羅「「「「(何も...)」」」」

 

五人「「「「「(変わってねぇ~...)」」」」」

 

恭子「...散らかってる」

 

真耶「なんて部屋だ」

 

唯依「資料が散乱してる」

 

上総「酷いですわね」

 

咲代子「よくここで仕事ができるな」

 

鞠子「そうですね」

 

などとそれぞれの気持ちをありのままに出る中で、夕呼は気にせずに振り返り託未に言う。

 

夕呼「さぁ!ここからオルタネイティヴ第四計画を進めるわよ!協力お願いね」

 

託未「ああ」

 

唯依「オルタネイティブ、第四計画...(実際にどういうものなんだ)」

 

そんなやり取りをする中、咲代子は複雑な顔を浮かべている。

 

咲代子「(ここまで来たが、私は....このことも“伝えないと”いけないのか....)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで。
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