Mobile Suit Gundam MUV-LUV G-ALTERNATIVE 作:武者ジバニャン
原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。
設定を忠実に守りたい方、抵抗がある方もブラウザバック推奨です。
それとですが、この作品にはマブラヴのストーリー内の原作時系列、設定などを無視したり改変したり、ご都合主義な部分があります。
オリジナル設定要素も含みます。
並びにガンダムシリーズのキャラクターが今作にパラレルワールドの人間として登場したりしますし、並びにオリジナルキャラクターなども登場します。
イメージOP2「ash like snow/機動戦士ガンダム00」
イメージED2「life goes on/機動戦士ガンダムSEEDDestiny」
横浜基地にたどり着いた託未たち。その後オルタネイティヴ第四計画主任兼総責任者・香月夕呼と再会。
彼女と共にこの横浜基地でオルタネイティヴⅣ完遂に尽力することになる。
夕呼「さぁ!ここからオルタネイティヴ第四計画を進めるわよ!協力お願いね」
託未「ああ」
唯依「オルタネイティブ、第四計画...(実際にどういうものなんだ)」
実際にその正確な中身を知らない唯依や恭子たちにとって、オルタネイティヴⅣがどういうものなのかなど分からない。
そしてまずこの先のことで話そうとする夕呼。
夕呼「じゃあまずなんだけど、作ってほしいのがあるのよ」
託未「なんだ」
夕呼「掌サイズの量子コンピューター」
協力の第一がこれである。彼女は唐突にこのような注文をしてくる、モビルスーツ・105式叢雲(105ダガー)を指定数要求したり、この横浜基地へ来てほしいとも悠陽を通して要請してきたりと、計画完遂の為にとは言え遠慮というものがないのだろうかと託未は内心辟易する。
だがここで渋るとあとが面倒なのでこれを託未は...
託未「作るにしても全て俺たち持ちになるぞ」
夕呼「構わないわ。それで...いつ出来るかしら?」
託未「モノによる」
夕呼「半導体150億個分の処理装置以上のスペックのコンピューター」
託未「...」
150億というとんでもない数の並列装置を手のひらサイズに収めてなど尋常ではないし、モビルスーツでもそこまでの数はない。
にもかかわらず彼女が指定するスペックはモビルスーツに使われるスペックよりも超えるコンピューターを作れという無茶苦茶な要求である。
彼女から見ると託未たちは便利な存在に見えるのであろうが、彼らからしたら面倒でしかないものだ。
夕呼「で?どうなの?」
託未「....いいだろう。だがその前に、まず以前に俺に要求してきたモビルスーツの件での見返りをまだ貰っていないぞ」
夕呼「そう、だったわね」
彼女に譲渡した105式叢雲の件での返礼を要求する託未。これに思い出したように気まずそうな顔を浮かべる夕呼は恐る恐る彼に問いかける。
夕呼「で?なにを望むの?」
託未「そうだな。そう言えばお前、子飼いの部隊を持っているよな?」
夕呼「ええ」
託未「....今後作るモビルスーツのテストパイロットになってもらう。データ取りなどもやってもらう」
夕呼「それはつまり...」
託未「ああ。つまりは俺たちの使いパシリだ」
夕呼「....」
これには少し考える夕呼、だがA-01隊の面々をティターンズの下に置くというのは彼女にとってもそう悪いことではないと思う。
このA-01部隊、オルタネイティヴ計画にとって大事な役割を担っている。ティターンズは帝国内でも危険な任務もあるだろう、ならば彼のこの要求を受けることに何の問題はない。
夕呼「分かったわ、それで受ける」
託未「結構」
夕呼「そうだわ。もう一つお願いがあるのだけど...」
託未「そのお願いどんだけあるんだ?」
苦情交じりに細目で彼女を見ると彼女は何ら悪びれる気もなく彼の腕に抱きつく。
夕呼「あらぁ、いいじゃな~い。その分こっちは拒否することは一切しないわ」
託未にそう妖艶に笑みを浮かべてまるで誘惑するように顔を近づける。その際、彼女の甘く蕩けるような香りが彼の鼻につく。
それに顔をしかめる彼。その時、二人の間を唯依が咄嗟に割って入って引き裂いた。
唯依「託未さんに近いです!!離れてください!!」
夕呼「あらぁ...なによ、アンタ」
邪魔した唯依を睨む夕呼、その彼女に負けじと唯依も睨み返す。二人の女性の間に火花が散るイメージが見えてしまう雰囲気が部屋を包む。
恭子や真耶も唯依と同じく夕呼を睨んでおり、今にも女同士の恐ろしい争いが始まりそうな勢いである。
っが、そこへため息を吐きながらこの睨み合いを託未が割って入って終わらす。
託未「はぁ....くだらん諍いで時間を無駄にするな」
唯依「きゃ!」
彼は唯依の肩を引く。だがそれが彼女にとって思わぬことだったので、身体のバランスを保てず思わず彼女は託未に寄り添うように凭れ掛かってしまう。
唯依「あ!す、すみません!!///」
唯依はすぐさま離れて謝る。顔は茹蛸のように真っ赤になってしまっている、託未の前で恥ずかしい真似をしてしまったと己を責めてしまう。
その彼女は置いといて託未は夕呼に先ほどのスペックのコンピューター開発の件について語る。
託未「先ほどのコンピューター開発だが受ける。だが」
夕呼「分かってるわ。私の直属部隊は好きに扱き使っていいわ」
託未「分かった」
夕呼「でもコンピューターの方はどの位で完成するの?」
託未「...モノがモノだけに直ぐには無理だ。最悪来年になるかもな」
半導体150億個分の処理装置以上のスペックのコンピューターなど、ディーヴァ艦内のラボで出来るモノではない。
これは宇宙にある外宇宙航行艦・ソレスタルビーイング号で開発案件なのは間違いない。あそこでなら恐らくそう時間は取らないと踏むが、しかしだからって短期間で出来るモノでもない。
託未はあとで宇宙にいるアプロディアに連絡しようと思う。
だが彼女は託未の返答に渋ったような顔をする。
夕呼「出来れば今年中に出来ない?」
託未「そんなに急ぐのか?」
夕呼「国連の上層部がね...頑固でバカ真面目な奴らばかりになってね。聞いてない?明星作戦後から国連内部が一新したの...」
託未「ああ。確か私腹に肥えていた連中が一匹残らず国連から消されたんだろ?」
夕呼「そうよ。有能な連中ばかりが上層部に凝り固まってね...まぁ、無能な奴らよりかは話ができるんだけど...問題は、以前の奴らに比べて急かすことはしないけど、でも正確な成果を提示しないと間違いなく第四計画は終わるわ。そして予備案である第五計画が発動してしまう」
恭子「第五計画?」
咲代子「(どういうものなんだ?)」
託未「....彼女たちに教えてもいいのか?」
夕呼「構わないわ」
託未「そうか」
託未はそこで唯依たちに第五計画について教える。オルタネイティヴⅤ...それは選ばれた人間を地球から脱出させた後に、大量のG弾でBETAに最後の攻撃を仕掛けるというもの。
更に地球で選抜された人類を地球から脱出させ、ほかの星に移住させるためでもある計画なのだが、その選抜される人類の数...僅か10万。
そして残された数十億の人間たちでBETAに対する最後の大反抗に挑むというものだった。
その話を聞いて彼女たちは忽ち憤った顔に豹変し、拳を握り締めてそして最初に口を開いたのは真耶だった。
真耶「なんだ...なんだそれは!!!ふざけてるのか!!!その計画は!!!」
咲代子「たった...たった10万のみだと...?馬鹿なのか!!!」
鞠子「...あまりのことにここまで静かに怒りが湧くのは、BETAに対するものと同等ですよ」
上総「酷いですわ!!しかも残された人類を見捨てるということではありませんか!!」
恭子「....しかもその第五計画を発案したのが、アメリカ....あの国はっ!」
唯依「許せない...!!」
彼女たちの怒りは当然のものである。安保理の一方的な破棄、明星作戦での事前通告なしのG弾投下、その直後によるガンダム鹵獲による急襲。
そしてこの第五計画の全貌、誰もが知れば怒るに決まっている。人類全体が地球脱出というのであれば、恐らく渋々受け入れて人間は脱出することを選ぶであろうが、それなのに逃げられるのはたった10万という数と残された人間たちは結果見殺しにする話には怒らないものはいないだろう。
それを怒る彼女たちに託未たちは諭す。
託未「確かにたった10万は少ない。だが種の存続という観点からは行動は正しい」
宗陰「ああ。それに選択肢はまぁ、少ないよりかはマシだ」
蒼真「まぁ、実現するのかどうかって感じだけど。けどまぁ、人類全滅っていうシナリオよりかはいいでしょ?」
森羅「ああ。それに今の人間の人口で正直蟻みたく大量のBETAを完全に根絶なんていつになるやら...」
睦城「あと現行の計画すら、寝物語同然のレベルで全くの成果がないですからね」
そう口にする睦城の眼が夕呼を見下ろす。それに夕呼はムッとなり言い返す。
夕呼「寝物語?第五計画の常軌を逸したものに比べればまだマシよ」
託未「天文学的な予算を食い漁ってると聞いてるぞ、お前」
夕呼「未来への投資よ、投資」
託未「でかい見返りが見えてこないな」
夕呼「何言ってるのよ、第四計画を成功させないと人類は間違いなくあと一年で終わるわ」
彼女はさも当たり前みたく日常会話でする雰囲気で躊躇なく人類のカウントダウンらしい予想を口にする。
それに対して唯依たちは啞然として言葉を無くす、まさか人類がもうそこまで後がないと告げられるとは思わなかった。
恭子「....じゃあ、第四計画なら、人類は救われるの?」
真剣に夕呼を睨む恭子。彼女としても聞かされた後、第五計画の酷さに嫌気を感じ第四計画に少なからずの期待を抱く。
夕呼「第四計画が成功すれば、人類の寿命が一年から数十年になるわね。でもここにそれすら伸ばす処か、間違いなく人類の滅びが確実に破綻させる存在がここにいるのよ!」
両手を広げて大袈裟なリアクションで力説しながらも夕呼の視線は託未を見ている。彼女は横浜ハイブ戦での彼らの戦闘映像を見て、彼らの戦闘力を垣間見て確信しているのであろう。
託未「....力説はいい。とりあえずもう一つの頼み事を言え」
夕呼「分かったわ。じゃあまず、聞きたいのだけど...貴方たち帝国軍にモビルスーツの教導とかしてたのよね?」
託未「ああ」
夕呼「じゃあ教官みたいなことも出来ないわけではないのね?」
託未「ああ」
内心その新たな頼み事というのが何なのか分かってきた。しかし敢えてそれがどういうものかは、彼女の口から聞こうと思う託未。
彼女は真顔で彼に頼み事を口にする。
夕呼「貴方たち五人に、ある訓練小隊の教導をしてほしいのよ」
今回はここまで。