真剣で甚爾に恋しなさい!   作:ハリボー

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モンハンが面白すぎて徹夜気味です(笑)

ヒロインについてなのですが今のところ一人だけにしようかと思っております。

作中にまだ出てきていないキャラでもいいので、この子をというキャラがいましたら感想にてお願いします。

皆さんの意見をお待ちしております。


リューベック

「やっと着いたかここがリューベック、流石は有名観光地だけあるな古い建築物が丁寧に保存されてやがる。」

 

曹一族の隠れ里から史文恭と別ルートで甚爾は、ドイツのリューベック入りを果たしていた。

 

「(キョウも既に来てんだろ、ならさっさと合流しちまうか。

{グゥー}その前に飯だな)」

 

辺りを見渡すと、出店やレストランに世界的チェーン店など様々見受けられる。しかし、ここまで来てその地の名物を食べないわけには行かない!だが、ここら辺での有名な食べ物を知らない。

 

「まぁ、そこら辺歩いてる地元民か出店のやつに聞けばいいだろ」

 

腹が減って考えるのも面倒なので、行き当たりばったりで早速行動を開始した。中々に美味しそうなものが多い、至る所から空腹を刺激する匂いがする。そんな時、周りに目を奪われ前方不注意なっていた事もあり、前から来ていた女性とぶつかってしまった。

 

     ドンッ

 

「あ?」「きゃっ!」

 

甚爾はぶつかられた程度で転ぶことはないが、ぶつかった女性は盛大に尻餅をつく。

 

「イタタ・・・あっ!ごめんなさい」

 

「ああ」

 

「大丈夫ですか?どこか怪我はしてませんか?」

 

「ああ」

 

「そっか〜よかった〜」

 

むしろ怪我してそうなのはお前だろう。そう思った甚爾だったが、口には出さなかった。

 

「あ、あの〜?」

 

「?」

 

「手を貸してもらってもいいですか?」

 

そう言って目の前の女性は、こちらに手を伸ばす。

甚爾は、まぁいいかという面持ちで素直に手を貸す。

 

「・・・」

 

「えへへ、ありがとう」

 

手を貸してもらい立ち上がった、女性を見て甚爾は驚く。

高い、多分180cmは超えていよう。自分と目線の高さがほぼ同じだった。

 

「(でかいな、キョウも女の中じゃあでかい部類に入るが、それ以上かコイツ。俺とあんまし変わらねぇな)」

 

「私ジークって言うの!ジークルーン・コールシュライバー!ジークって呼んで、あなたのお名前は?」

 

「・・・伏黒甚爾」

 

「とうじちゃんか、よろしくね」

 

 

満面の笑みで自己紹介され少し戸惑う。

まるで毒気を抜かれた感じだ。変な奴だと思っていると、あることに気がついた。ジークが着ている服それは軍服だった。

 

「(まさか)」

 

「どうしたの?」

 

「お前、軍人か?」

 

「そうだよ、なんで分かったの?」

 

「そりゃ軍服着てたら誰でもわかるだろ」

 

「あっ!そっか〜!うんうん、そうだよ!猟犬部隊って所に所属してるんだ〜」

 

「!」

 

まさか依頼目的の部隊の一員だとは思わず、表情には出さなかったが内心驚愕する。しかし、どこからどう見ても弱い。今までの強者達の様な雰囲気もなければ、圧も感じない。これで隠しているのなら相当な者だ。そんなことを考えていると、いきなり黙り込んだ甚爾を心配したのか、ジークが話しかけてきた。

 

「とうじ君どうかしたの?お腹痛い?やっぱりさっきぶつかった時、どこか怪我したの!?」

 

「いやどこも怪我してねぇ。だから泣きそうな顔すんな。あれだ、そう腹減ってな、何買おうか考えてただけだ。」

 

「そうなの?よかった〜!じゃあ私のオススメ教えてあげるよ!」

 

そういうと、ジークはいきなり甚爾の手を握り歩き出す。

 

「あ?おい!」

 

「こっちこっち!」

 

「(聞いてないなこいつ)」

 

手を握りどんどん歩いていく。そして一つのお店の前に止まる。

 

「ココだよ!ここのクロワッサンがとっても美味しいの!」

 

案内されたパン屋からは、パンの焼けるいい匂いが漂い空腹を刺激してくる。クロワッサンならばどこでも買えるが、せっかくの好意というよりも、すでに空腹が限界な為さっそく店に入る。

 

「焼きたてを買えてよかったね!」

 

甚爾が店に入った直後に、丁度焼き上がったパンたちが並べられ、焼き立てを買うことができた。紙袋からはあま〜い匂いが漂う。

 

「ほらよ」

 

そう言ってクロワッサンを一つ取り出し、ジークに投げ渡す。

 

「え?」

 

「礼だ」

 

「ありがとう!とうじちゃん!」

 

いまだ湯気が立ち上がるクロワッサンを、2人並んでかぶりつく。

 

「おいし〜!!!」

 

「・・・うまっ!」

 

「でしょでしょ!」

 

外はカリカリ、中はふんわりした食感。

ほんのり甘く優しい味だ。

オススメするのもよくわかる。

こうして2人がクロワッサンに舌鼓を打っていると、人が近づく気配がした。

 

「ジークいた!」

 

声の主を見るとこちらは、ジークとは対照的に小さい。

150cm位だろうか?やっと見つけたとばかりにやって来た。

 

「コジちゃん」

 

「ジークが集合時間になっても来ないから、コジマ迎えに来た!」

 

「え?あっ忘れてた!」

 

どうやらこのコジマという少女は、集合時間になっても中々来ないジークのことを探していたらしい。

 

「ごめんねとうじちゃん、私行かなきゃ!」

 

「おう」

 

「ジークこの人誰だ?」

 

「伏黒甚爾君!リューベックには・・・えっと」

 

「観光だ、それより行かなくていいのか?」

 

「あ、そうだった!ジーク行こう!」

 

「うん!じゃあねとうじちゃん!クロワッサンありがとう」

 

そう言って2人は走って行った。

 

「(それにしてもアイツが猟犬部隊ねぇ、どう見ても戦うタイプには見えなかったが、後方支援が役割とか?対してあのチビ、アイツは何と言うか俺と似たタイプの気配を感じた。よし、アイツらを追って猟犬部隊とやらを拝んで見るとするか。)」

 

そう考えた当時は、気配を完全に断ち2人の後ろをついて行くのだった。

 

「遅い!」

 

「ご、ごめんなさい隊長」

 

「隊長、ジークな、困ってた観光客を助けてた!だからなあんまり怒んないであげて。」

 

「コジちゃん」

 

「なるほどそうでしたか。であれば、致し方ない。

しかし、ジーク次は気をつけるように良いですね?」

 

「はい!」

 

「ではこれより!今回の緊急招集の理由から説明する。皆も既に知っての通り、最近活発になって来ているテロ組織ブルーがまた動きを見せた。」

 

「では隊長!すぐに殲滅に向かいましょう!」

 

「テル、まだ隊長のお話の途中だ。静粛に。」

 

「申し訳ありません副隊長」

 

「つい数時間前に追加情報が入った、奴らは傭兵集団の曹一族を雇ったそうだ。既にドイツ入りしていることも確認されたとのことだ。」

 

「マジか」

 

「今回の任務の難度はS」

 

「「「「「!」」」」」

 

「テル喜べ、殲滅戦だ!奴らを叩く!」

 

「作戦は明日再度改めて連絡します。それまで各員待機、隊長他に何かありますか?」

 

「いや大丈夫だ、それでは解散!」

 

マルギッテの号令で猟犬部隊は解散していく。

一連の流れを甚爾は離れた塔の上から見物していた。

 

「まさか、部隊全員が女とはね」

 

猟犬部隊は女性のみで構成された部隊だった。

 

「(何人か異能持ちがいたな、異能を持ってる奴の気はほんのごくわずかだが普通の奴らとは違う。林冲といてやっと見分けがつくようになったな。あの眼帯が隊長か、隊長があのレベルだと他の奴らはたかが知れるな。)」

 

見物を終えた甚爾は、塔から飛び降り手も着かずに着地する。

正直ガッカリしていた。事前情報では、ドイツ最強の部隊だと聞いていたのに隊長があの程度の気ならたかが知れる。依頼はすぐに完了しそうだ。そう考えている最中に鳥が甚爾に向かって滑空してくる。

 

「あれは」

 

鳥は速度を緩め甚爾の肩に止まる。鳥の足には手紙を入れるような筒が付いていた。

 

「ご苦労さん」

 

手紙を取り出し読むと考えたと通りの人物からだった。

 

[とーじ、私は依頼組織の奴らと合流を果たした。組織のリーダーと依頼内容の確認をしたが、今回の依頼はフランク・フリードリヒ中将の愛娘の誘拐だ。故に今回、お前はこちらに合流せず外で動いて欲しい。既に了承は得ている。なお情報やり取りはこの様なやり方と、ブルーの奴らが伝えに行く。お前の方でも何か情報を得たら教えてくれ。では健闘を祈る]

 

と書かれていた。

 

「なら情報を集めつつ指示を待って、本当に観光でもしますかね」

 

そうして甚爾は街中に戻っていく。しかし、重大なことを失念していることに、この時は気が付いていなかった。

 

どっぷり夜も老けた時間、甚爾は遂に気がつく。

 

自分が宿泊するホテルを取っていない事に。

 

「完全に忘れてた」

 

元々は合流してブルーのアジトで寝泊まりする予定だったのでホテルは予約していなかった。野宿確定である。しかしリューベックは寒帯に位置していて日本は暖かい季節でも、こちらは昼は少し肌寒い程度だが夜は寒い。いくら天与呪縛のフィジカルギフテッドとは言え気温はどうしようもない。

 

「今から泊まれるホテルあるか?」

 

そんな絶望的な状況

 

「あれとうじちゃん?」

 

「あ?」

 

「あーやっぱりそうだ!何してるの?」

 

そこにはジークがいた。

昼間と違い軍服ではなく、私服に着替えており買い物袋を持っている。何かの買い出しに出ていたのだろう、と考えているとこちらをじっと見つめるので今の状況を話した。

 

「えー!そうなの、じゃあじゃあ私の部屋来る?」

 

「いいのか?」

 

「うん!私が借りてる部屋すぐ近くなの!」

 

「じゃ世話になる」

 

まさに九死に一生、今夜はジークの部屋に世話になることが確定した。

 

「いらっしゃい!ここが私の借りてる部屋だよ!」

 

古い建物を改装したのだろう、外見は街の外観を損なわない見た目だが、中に入ると現代的で綺麗な作りだ。そんなアパートの5階にジークの部屋はあった。

 

「邪魔する」

 

「今紅茶淹れるね」

 

「ああ」

 

「なにか食べる」

 

「いや良い、夕飯は済ませた」

 

そんなやり取りをしながらもこれはチャンスだと考える。

ジークからそれとなく情報を聞き出そう。そう考えて待っているとジークが戻ってきた。

 

「お待たせ」

 

「サンキュー」

 

体が冷え切っていたので、温かい紅茶が体に染み渡る。

一息ついたところで、甚爾はジークに質問をしてみる。

 

「コールシュライバー、あの後は間に合ったのか?」

 

「むー( *`ω´)」

 

「?」

 

「ジークだよ〜」

 

「だからジーク!」

 

「(めんどくせぇ)」

 

「じ〜」

 

「分かったから口に出して言うのやめろ」

 

女性の無言の圧力には、男に生まれたのならば逆らえぬ。

 

「ジーク.......ルーン」

 

羞恥がまさった

 

「ジークッ!」

 

「ジーク」

 

「うん!よく言えました、えらいえらい」

 

そう言って頭を撫でられる。頭を撫でられるなどいつぶりであろうか。

まだ小さい頃に、亡き母に撫でられて以来だろうか?

手を払いどける事なく、受け入れる。

 

「ふふ」

 

「何だよ」

 

「弟がいたらこんな気分なのかなって」

 

「・・・」

 

ゴーンゴーンゴーン

 

壁にかかった振り子時計が夜の11時を告げた。

 

「そろそろ寝よっか」

 

「じゃあ、そこのソファー借りるぜ」

 

「えっ!ダメだよ!風邪ひいちゃうよ、ちゃんとベッド使って」

 

「体は丈夫な方だ、それにお前が寝る場所がなくなるだろ」

 

「う〜そうだけど・・・あっ!そうだいい事思いついた!」

 

何故だろう、己にとっては悪い予感しかしない。

 

「とうじちゃん!」

 

「一緒には寝ないからな」

 

「一緒にってええ〜」

 

甚爾が予感した通りのことを、言おうとしていたジークは先に釘を刺され不満を口にする。

 

「なんで〜いい案でしょ?」

 

「なんでだ」

 

「一緒に寝たい!」

 

「今日初めて会った男とか?ビッチ?」

 

「そうだけど、それと私ビッチじゃないよ!」

 

「・・・」

 

「なんて言うかその、なんかねとうじ君を見てるとね、甘やかしたくなるって言うか、甘やかしたい![キリッ]」

 

「キメ顔で断言しやがった」

 

「ね?いいでしょう?」

 

「お前な、俺も男だぞ。ちょっとは警戒しろよ。」

 

「それは大丈夫だと思うな」

 

「はぁ?」

 

「だって、とうじちゃん優しいもん!」

 

満面の笑みで断言される。優しい誰が?俺が?

初対面の男に何故そこまで、言い切れる?

分からない思考がまとまらない。ストレートに伝えられた事を甚爾は理解出来ずにいた。

 

「さっ寝よ寝よ〜」

 

思考に耽っているうちに、あれよあれよと寝室に連れて行かれてしまった。

 

「お休み〜」

 

そのまま就寝。

 

ジークに抱き着かれ、ベッドから出ることも出来ない。

でかい図体をしているのに、そこいらの少女と変わらない。

不思議な奴だと思いながら目を閉じたのだった。

 

 

ーテロ組織ブルーのアジトー

 

「(とーじに何かよくない虫が近寄っている気がする!)」

 

何かを感じ取った史文恭であった。

 

 

ジークは目を覚まし、昨夜まで己の腕の中にあった温もりがない事に目を覚ます。するとリビングからいい匂いが漂ってくる。

 

「いい匂い〜」

 

「起きたか.顔洗って来い」

 

「とうじちゃんおはよ〜」

 

ダキッ

 

「・・・なんで抱きついてくんだよ」

 

「エヘヘ、何となく?」

 

「もう色々諦めたわ、そらさっさと行け」

 

「ハ〜イ」

 

3分ほどでジークは戻ってくる。

 

「わー美味しそう!あれ?でもウチにこんなに材料あったっけ?」

 

「朝市で色々買ってきたんだよ」

 

「え!いくらだったの⁉︎」

 

「いらねえよ、泊めてもらった礼だ」

 

「じゃあ食わないって事でいいな」

 

「食べる食べます」

 

「「いただきます」」

 

食べないと言う選択肢はなく、甚爾が用意した朝食を笑顔で食べ進める。少したべてる姿を見て、可愛いと思ってしまったことは墓まで持って行こうと固く誓う。

 

 

「・・・」

 

「〜〜〜♡」

 

それにしても

 

「〜〜〜♡」もっきゅもっきゅ

 

効果音が聞こえてきそうな顔で食べ進める。

 

「どうしたの?あっ!」

 

「?」

 

「あ〜ん」

 

「(なんでそうなる)」

 

色々朝から疲れ果てる甚爾出会った。

 

 

朝食を食べ終え、食後のコーヒーを飲みながら今日1日どう過ごすのかを互いに話す。

 

ジークは仕事、甚爾は猟犬部隊の情報収集だが馬鹿正直にそんなことを言えるわけもないので、今日から滞在する為のホテルを探しながら観光をすると言うと「ええーー!!」突然ジークが声を上げる。

 

 

「なんで〜!ここに泊まって良いんだよ?」

 

「いや・・・」

 

「ここならお金かからないよ」

 

「そう言うことじゃ・・・」

 

「あっ!冷蔵庫の中のものとか食べていいから!」

 

「違う、そうじゃない」

 

「?」コテン

 

首をかしげる仕草がまた可愛らしい。

 

「昨日も言ったが・・・」

 

「とうじちゃんは優しいからそんな心配してないよ」

 

真剣な眼差しと言葉を向けてくる。

これは負けたと諦める。どうしてこうなったのか。

 

「分かった、世話になる。ただし泊めてもらう分の金は払う。これだけは譲れねぇ。」

 

「うん分かった、それでいいよ!」

 

こうして甚爾は、ジークの家に身を寄せる事となった。

しばらくしてジークは、狩猟部隊の作戦会議に参加すべく出かけて行く。その後を甚爾は気配を断ちついて行く。

ジークは昨日も狩猟部隊が集まっていた、大きな屋敷に入っていく。

外観は城といった方が近いだろう。

 

「(外見もスゲーがセキュリティも大概だな。防犯カメラ、赤外線センサーに網膜認証、指紋認証、音声認識etc...最新警備のオンパレードかよ)」

 

あまりの警備設備に悩んだ挙句

 

「よし、美味いもん食いに行こう」

 

観光する事にしたのであった。

 

「てか、アレが狩猟部隊の基地?と言うよりかは誰かの邸宅みたいな感じがしたな、キョウに報告飛ばして情報を貰うか」

 

方針が固まり、いざリューベック観光へ!!




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