ハリボーです。こんにちは!
皆さん納豆って好きですか?僕はオクラ納豆が好きなんですよ!
タイトルにあるように、醤油は7、からしが3の割合で合わせるのが好きです!醤油の代わりに麺つゆを試したことがあるのですが、あれもなかなか良かったなぁ。
まぁ、僕のどうでもいい好みなんかは置いといて早速行ってみよう!
闇の中を歩く。
一歩が重い。
今までに感じたことのない感覚。
これはなんだ?ここは何処で、私は今何をしている?何処までも無限に続く、暗い、暗い空間。
一歩、また一歩と、進むごとに息が切れる。音が聞こえない。私自身の声すらも聞こえない。
声を発することもできない。
目だけは見える。ただそれだけだ。
私はお化けが苦手だ。だってアイツら殴らないんだぞ!倒す手段がないじゃないか!ノーダメージで反撃してくる。無理ゲーだろ。
はぁ。
現実逃避してる場合じゃないな。そろそろ真面目に考えよう。
まず私、なんでこんな所にいるんだ?
OK、OK!一から順に振り返ろう。
今日は、弁慶ちゃん達が編入してくるから全校集会があった。
↓
そこで半年前に会った男。禪院甚爾までも、編入してきた。
↓
HRが終わってすぐに、2Sの教室へ、アイツと決闘する為に向かった。
↓
じじいと九鬼の従者に止められたが、アイツが了承して、条件付きの決闘をやった。
↓
結果 私はたったの2発で負けた。
そうだ。私は負けたんだ。あの男に!
“半年前とかわらねぇ。弱すぎる。”
思えば半年前に会ったあの日、アイツから決闘の時みたいなオーラを感じなかった。だが、去り際に一瞬感じた殺気。その殺気に私は動かなかった。認めたくなくて、半年間探し回った。その間の修行もサボって。
そりゃ、そう言われても仕方がないよな。
あいつの拳は、まるで私にこの半年何をやっていた?そう問いただす感じがした。いや、実際アイツが思っていた事を、そのまま拳に込め結果、私にちゃんと伝わった。
アイツは、とうじは嘆いていた。その気持ちは、痛い程によく分かる。
私もずっと感じていたから。
孤独
強者ゆえの孤独。喪失感。対等に闘えるものを欲していた。
私はその期待を裏切ってしまった。私自身求めていた者!その相手が目の前にいて、私は全身の細胞が、歓喜を挙げるほどに喜んでいる。だがアイツは、とうじは、見つけたと思った矢先に期待を裏切られた。
情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!情けない!
初めてだ!こんなにも自分を殺したいと思う事は!
すまない、とうじ。
私が弱かったばかりに、お前に失望させてしまった。
私は、お前の対等に闘える相手に相応しくなかった。
そしてこれからワガママを言う。
私は今一度、1から鍛え直す。これまで嫌いだった、精神修行もこなし、心・技・体の全てを一から。
お前にはまた孤独の時間をしいてしまう。
だが待っていてくれ!必ず、必ずお前と対等に闘うに値する武闘家となって、もう一度!もう一度………
ー病院ー
お姉様が決闘に敗れて3日。未だに目を覚まさず、病院のベッドの上。風間ファミリーのみんなと、お爺様でお見舞いに来てる。お医者さんは脳に異常はなくて、一週間程で目を覚ますって言っていたけれど、心配だわ。
「一子」
「大和」
大和目の下にも隈ができてる。
「まさか姉さんが負けるなんてな。」
私も、今でも信じられない。あのお姉様が負けるなんて。
「モモ先輩を倒したって事は、次の武神はアイツなのか?」
「ガクト!今そんな事を言ってる場合じゃないでしょう!」
「けどよモロ、負けちまった事実はかわらねぇだろ?医者だって、もうすぐ目を覚ますって言ってるんだぜ?心配なのは俺だって同じだ。けどよ、先輩が目を覚まして、俺たちがクヨクヨしてたら元気にならないだろ?」
ガクトの言葉にみんなハッとする。
「そだね。ガクト珍しくナイス発言。」
「京の言う通りだな!病は気から!暗い雰囲気では、モモ先輩も起きてはくれまい!」
「おいクリ吉、病気で寝てんじゃねぇんだぜ!気もクソもカンケーねぇよ!」
「こ、こら!松風!そのような失礼な事を言ってはいけません!」
「よーし!それならここでカラオケ大会だ!この間、バイト先で貰った携帯カラオケ機!コイツを使う時が来た!」
「キャップ!病院では静かに!」
みんなお姉様を待ってます。早く起きてね。え?
「お姉様⁉︎」
「どうした一子?」
「お姉様が泣いてる。」
大和が、私の言葉に驚いてお姉様を見る。そこには眠ったままで涙を流すお姉様。
「姉さん。」
そっと大和は涙を拭ってあげた。その時。
「……………す…ない。」
「「姉さん・お姉様!」」
お姉様が目を覚ました!まゆっちが、すぐにナースコールを押してくれていたから、すぐに看護婦さんとお医者さんが来て、私達は病室を出された。数分ほどして入室の許可が出た。入ると、上半身を起こして虚空を見つめるお姉様の姿があった。
「モモ、体の方はどうじゃ?言うても、起きたばかり故しばらくは、本調子とはいかんじゃろうが、今は静養せい。」
お爺様が最初に声をかける。でも、お姉様は虚空を見つめたままだ。こんなお姉様は初めてだ。
「…すまない」
ただ一言すまないと口にする。
「なに謝ってるんだよ姉さん。何も謝ることなんてないだろ?」
「そうだぜモモ先輩。」
「うんうん」
「退院したらアジトでパーティーしようぜ!」
「そだね。」
「おいしいお料理たくさんご用意します。」
「稲荷ずしも用意するぞ!」
みんながお姉様を励ましてくれる。
「そうよお姉様!早く元気になって、また一緒に修行しましょう!」
ポタポタと白い掛布団にシミができる。見ればお姉様が静かに涙を流していた。
「すまない…すまない…すまない」
それだけを、ただ連呼し続ける。その様子を見てみんなも黙ってしまう。
「百代。もしやお主…」
「すまない…失望させてしまって。こんなにも弱い私を許してくれ。」
何を、何を言っているのよお姉様。
「お姉様何言ってるの、お姉様は弱くなんかないわ!」
私の言葉にみんなが頷く。
「分かっていたのに、私が一番分かっていたはずなのに。辛く悲しいことは、分かっていたのに。」
言葉の意味が分からず皆が困惑する。お爺様を除いて。お爺様は、お姉様が何に対して嘆いているかが、わかっているのだろうか?
「期待を裏切ってしまった私を許してくれ。私は己が情けない。何が武神だ!何が最強だ!こんな肩書なんていらん!待っていてくれ、私は一から鍛えなおす!今度こそ、お前に失望されないように。だから、だからもう少しだけ待っていてくれ。」
甚爾
甚爾と、お姉様は確かにそう言った。あの懺悔の言葉の数々は、禪院君に対しての言葉だった。そしてまた嗚咽を漏らし泣き始めるお姉様。そんなお姉様にお爺様が声をかける。見るとお爺様も泣いていた。
「百代」
「じ…じい、私は…私は、分かっていたのに、孤独をその悲しみも。」
「良い。良いのじゃ。」
「あいつを失望させてしまった。」
「…」
おじいちゃん!私、あいつのいる高みまで行きたい!
「「「「「「「「!」」」」」」」」
私達は初めて、お姉様の心の奥底を知った。
「…覚悟はあるか?正直に言えば、禪院甚爾がおる場所は、わしやヒュームが居る所よりも遥かに上。そこに行くとなれば、生温い修行では到底たどり着けん。死と隣り合わせの実戦。殺し殺される世界、そこで鍛え上げたとしてもたどり着けるかどうか。それでもか?」
百代の心は決まっていた。真っ直ぐ鉄心を見つめる。
「分かった、手配しよう。しかし、今は安静にすることじゃ。よいな?」
「ありがとう。」
その日私達は、誰一人困惑を隠せないまま帰路に着いた。
晴れ渡る青空の下、甚爾は授業をさぼって屋上で昼寝を満喫していた。武神との決闘から一週間。廊下ですれ違う生徒からは、恐怖のまなざしを向けられる。本人にとっては、どうでもいいの一言に尽きるのだが。だが、昼寝を妨げるこの視線だけは、許しがたい。
ー???-
(あの子が武神を倒したっていう、禪院甚爾君か。何というかワイルド系だねぇ。依頼を受けて早々、その依頼があの子に達成されたから、破棄されると思ったけど依頼は継続されるみたいだし、良しとしようか。…だけど全然起きないなぁ。寝顔はちょっとタイプかも。……あれ!?いない!!どこに!)
「誰を探してんだ?良ければ手伝ってやろうか?」
「ッ!」
一瞬気を抜いた隙に、探していた人物に背後をとられていた。
ー甚爾ー
(ジロジロ見やがってうっとうしい。…馬鹿が気を抜いてんじゃねえよ。)
己を覗き見る人物が、一瞬気を抜いた隙をつき背後に回る。案の定甚爾を見失ったことに慌てて、探している。
「誰を探してんだ?良ければ手伝ってやろうか?」
「ッ!」
「で?さっきからなんだ、何か用か?決闘なら禁止されてるから、受けてはやれねえぞ。」
「驚いた。いつの間に背後に回ったのかなん。まぁ、私が一瞬気を抜いたあの時だろうけど。だけど音もなくって、鉢屋じゃあるまいし。」
「お前何年だ?」
「三年」
「先輩かよ」
「そ。けど明日から転入するんだけどね。」
「は?」
「とりあえず自己紹介しとくね。松永燕、以後よろしく!お近づきの印に松永納豆をどうぞ。武神を倒した禪院甚爾君。」
(松永…こいつミサゴの言ってた娘か!)
前に、ミサゴが言っていた事を思い出す。髪の長さは違うが、伸ばしたら間違いなく、ミサゴと瓜二つと言えるほどに似ている。
「…マジだったんだな。」
「え?」
「いや、こっちの話だ。」
実際、甚爾はミサゴの言ったことは、独身ではないと嘘を貫くための虚言だと思っていたので、いざ娘本人に会って真実だと分かり少し驚いていた。
「ねね!モモちゃんはいつ退院するか知ってる?」
「噂なら明日らしいが、どうでもいい。」
「そっか。ありがとね。じゃあトージ君また明日ね!なっとう!」
謎の掛け声と共に屋上を去った燕。
(今度、ミサゴに会ったら謝ろ。)
「これより松永燕と川神百代の決闘を始める。」
次の日、言葉通り転校してきた燕。そして退院した百代。甚爾が登校してきてそうそう、百代は甚爾に会いに来て謝罪した。
「すまない。」
「は?」
甚爾からすれば、なんのこっちゃ?と言いたいところだった。来て早々に武神に謝罪された。意味が分からない。
「私は、お前に失望させてしまった。だが、もう一度チャンスが欲しい。私は、一から鍛えなおす。お前のいる所まで登って見せる。そしたらまた、私と戦ってほしい。今日はそれを伝えに来た。悪い時間をとらせたな。」
言うだけ言って去っていく百代に、いや拒否権とかないのかと言いたくなる甚爾だった。
「先輩なんだって?」
「強くなったらもう一度戦えだとよ。」
「いや、そんな上からじゃなかったでしょうが。むしろお願いだったよあれは。」
「あら、弁慶。おはよう。」
「おはよう。瑞鶴。」
「禪院くん、瑞鶴さん、おはよう!」
「義経もおはよう。」
じーっと甚爾を見つめる義経。
「…」
「…」
「挨拶くらい返してあげなさいよ。」
「…はよ」
「うん!おはよう!」
「そういえば与一は?」
「ここにいる。おはようアニキ、瑞鶴の姉御。」
自分から進んで挨拶をした与一。そのことに驚く、義経と弁慶。
「凄いな二人は。与一が自分からなんて。」
「二人はとてつもない力を秘めている。強者に付き従うのは自然の理だ。」
「また訳の分からないことを。」
「そういえば聞いた?今日転校生がくるって話。」
「この前、私達が転校してきたばっかりなのに?」
「うん。今度は三年に一人だって。」
その話を聞き、即座に燕の事だと分かった甚爾。すると、廊下に響き渡る声が。
「おおーい!転校生とモモ先輩が決闘するってよ!」
「マジ!」
「この間、禪院にやられて入院してたのに大丈夫かよ。」
などという声が、廊下から教室にまで聞こえてくる。窓の外を見ると、既に多くの生徒が観戦の為に外に出ていた。グラウンドには二つの影。百代と燕だ。
「よろしく、モモちゃん。」
「こちらこそ、よろしく頼む燕。」
「ありゃ?」
「どうした?」
「いや、なんでもないよん。(聞いてた性格と違うね。トージ君に負けたことが影響かな?慢心がない。これは厄介な相手になっちゃたなぁ。)」
「それではこれより決闘を始める。使用する武器は、こちらで用意したレプリカのみ。制限時間はチャイムが鳴るまでの、一本勝負。」
用意される様々なレプリカ。そのすべてが、燕の背後に置かれる。
「おいおい、あれ全部使うつもりか!」
誰かが声を発する。確かにあの武器の数々、すべて極めていたとすれば脅威だろう。
「それでは、始め!」
両者共に同時に相手に向かって駆ける。
まずは、両者共に拳で攻撃しあう。互いに、レベルの高い攻防を繰り広げていく。だがここで、燕の繰り出した打撃を、百代がつかみ取り、そのまま背負い投げる。空中で体勢を立て直し着地するが、そこに追撃をかける。避けきれないと判断し、そのまま受ける燕。受けた勢いのまま後ろに後退。衝撃を受け流す。
「さすがだね、モモちゃん。じゃあコレ、使ってみようかな。」
燕がつかんだのは槍のレプリカ。感触を確かめるように、数回振り回す。
「いくよ!」
宣言と共に、一気に近づき怒涛の突きの連打。これに対し百代は、焦ることなく突きの一つ一つを堅実にさばく。
「ほう。」
「クククッ」
場所は違うが、戦いを見ていたヒュームと甚爾が、笑いと関心を示す。
「どうしたのだ、何か驚くことがあったかヒューム?」
「ええ。今までの百代ならば、この場面わざと受けていた。しかし、奴は突きを堅実にさばいて見せた。この意味、お分かりになりますか?」
紋白は、しばし考えたのち答えた。
「それだけ燕の突きが鋭かった、ということか?」
ヒュームは首を横に振る。
「いいえ。奴の今までの戦い方は、受けずともよい攻撃をわざと受けていた。それはなぜか。」
「瞬間回復。」
「その通りでございます。一瞬で治るから大丈夫。他にも百代の弱点はありますが、今まではそれが大きな欠点でした。しかし…」
「その慢心が消えて、強固な壁をなしている。今までの武神とは比べ物にならんぜ。」
「それってやっぱりとうじに負けたからだよね?」
「だろうな。」
「川神さん、すごい。」
「だね。もう甚爾も勝てないんじゃない?」
「それはないだろ。」
弁慶の発言に、与一がそれは有り得ないと、待ったをかける。
「防御をするようになったとしても、それだけだ。技量が上がったわけじゃない。瞬間回復があるとしても、前回は負けた。仮に、持久戦に持ち込んだとしても、アニキにはそもそも気がない。そうなれば、気を切らしちまったら武神の負けは確定。一つ手が増えたところで変わらんさ。」
この中二病、変なポーズで観戦してる割には、状況判断や分析力がすこぶる高い事に、感心しながら戦況に再び視線を戻す。そして朝のことを思い出す。
『もう一度チャンスが欲しい。』
「…」
『お前のいる所まで登って見せる。』
「…ククッ」
「とうじ?」
「アハハハハハハハハハハハハハッ!」
突然、笑い出した甚爾に驚く瑞鶴。しかし、声色に歓喜が含まれていると気がついた。
「金にはならねぇが、いいぜ。受けてやるよ。」
だから早く、俺がいるところまで上がって来い!
武神、川神百代!
今、私は確かに耳にした。
いいぜ。受けてやるよ。
いいのか!?本当に!?
だから早く、俺がいるところまで上がって来い!
ああ!待っていてくれ!すぐに、お前のいるところまで行く!
武神、川神百代!
そうだ、私は!
「えッ!」
攻勢に出ていた燕は、咄嗟に防御に全力を注ぐ。
「私は、武神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
【川神流 無双正拳突き】
槍の芯を捉え、そのまま燕を吹き飛ばす。吹き飛ばされた勢いを、殺しきれず好きだらけの姿勢で、なんとか着地をした所に、上空からのかかと落としの追撃が来る。
「まずっ!」
ドドォォォン
「うそ…」
そこには巨大なクレーター。まさに武神の名に恥じぬ暴力。
慢心など、一片のかけらもない瞳が燕を貫く。
「エンジンかかって来たみたいだね。なら、こっちも行かせてもらうよ!」
今度は刀に持ち替える。
「ッ!」
しなやかに、そして力強く攻める。まるで新体操選手のようだ。その独特の動きに、観戦する生徒達も目を見張る。
ー葵ー
「彼女、なかなかやりますね。」
「だね〜。」
「おっ?また武器持ち替える気か?槍に刀と来て、今度はなん……え?マジか!」
「葵冬馬。」
「これはこれは、マルギッテさん。」
「隣、お邪魔しても?」
「ええ、大歓迎ですよ。」
「では、失礼する。今来たばかりなのですが、戦況はどのような感じですか?」
「先ほどまで、転校生の方が攻めていたのですが、今度は川神さんのターンのようです。」
「散らばっている武器は、全てあの転校生か?」
「はい。そして今度は…」
「ヌンチャクとは、これはまた味な武器を使う。」
ーside outー
ヌンチャクを振り回しながら近づく。蹴りで牽制、そのまま叩きつける。両腕を正面で構えて防御する百代。
「器用だな。」
「それが取り柄だからね。」
短いやり取り。再び戦闘を再開させる。
百代の足技が、幾重にも浴びせられる。紙一重で避けながら…。
(ここだ!)
左足を捕らえ、ヌンチャクで巻きつける。
「!」
「どりゃぁぁぁ!」
そのまま振り回して投げ飛ばす。
ー甚爾ー
「槍、刀、ヌンチャクか。凄いな彼女は!色んな武器を扱えるなんて!義経も負けていられない。」
「バカか?」
「え?」
「ちょいと、いくらアンタでも主をバカにするのは許さないよ?」
甚爾の言葉に噛み付く弁慶。だが、知った事ではないと言葉を続ける。
「確かに、燕は多種多様な武器を使ってる。
「「!」」
燕は、ただ多種多様な武器を高レベルで扱える。言ってしまえば、高レベルな器用貧乏。甚爾の言うように、一定のレベル以上の相手では、さほど意味をなさない。
「それに、扱えるって言ってもやっぱ、得手不得手はあるみたいだな。」
「なるほどそう言うこと。」
「瑞鶴の姉御どう言うことだ?」
「見れば分かるはずよ。」
与一はグラウンドに視線を戻すと、先ほどまで使っていたヌンチャクではなく、今度は小太刀を使う燕。
「さっきまでの、槍や刀の使用した時間より短い。扱えるけど、扱えるレベルがあるみたい。」
「ああ、特殊な武器や、癖のある武器なんかはお粗末なんだろうさ。こういった武器も使えますよって、ブラフ貼る為なんだろうけどな。」
(お前は、ミサゴと違ってあんまり面白そうじゃねぇな。)
「寝る。」
そう言って、甚爾は机に突っ伏して寝てしまった。
「まったく。」
そう言いながらも、寝てしまった甚爾の頭を撫でながら、グラウンドに視線を戻す瑞鶴。
(まぁそうよね。あの人は、多分だけど知略タイプ。そして、多種多様の武器を扱う。言ってしまえば、完全にとうじの
ーside outー
「ふぅ ふぅ ふぅ」
「はぁ はぁ はぁ」
攻防の末、武器が散らばるグラウンド。勝負は佳境だった。
「そろそろチャイムが鳴るな。」
「そうみたいだね。なら、やるっきゃないよね!」
同時に駆け出す両者。そのまま勢いに乗せて、拳を振るい互いの顔面を捉える。
キーンコーンカーンコーン
僅か、1cmにも満たない距離で互いの拳が止まる。風圧が互いの髪をなびかせる。
「時間一杯!この勝負、引き分けとする!」
オオオオオオオオオオオオッ!
生徒達の大歓声が響き渡る。
「流石だね。久々にヒリヒリしたよ。」
「いや、私はまだまだ弱い。」
「そう言われちゃうと、私も弱いんだけど?」
「あっ!いやすまない。燕が弱いと言いたいんじゃなくてだな!その、あの、えっと!?」
「ふふっ!分かってるよ!」
「クラスは何処になるんだ?」
「3ーFだよ。モモちゃんとクラスメイト!」
「そうか、よろしくな。」
互いに握手を交わし、互いを称え合った!そして、声援を送ってくれた生徒達にも、サービスを忘れない。
「みんな!声援ありがとう!なんで私がここまでやれたかと言うと、コレ!松永納豆!これを毎日食べたおかげ!みんなも食べて粘り強くなろう!今なら100円!100円だよ!」
買ったー!俺には2つくれ!私もー!
なぜか納豆を売り込む燕であった。
「あっ!あったコレだよ。」
「モロどうした?」
「納豆小町!今売り出し中のご当地アイドル。ほら、このネット記事。」
PCのニュース画面には、納豆小町と書かれていて、燕の写真も掲載されている。
「通りで見たことあるわけだ。」
「それに商売魂もすげーな」
(だけど、姉さんと戦えた実力は本物。禪院といい。まったく、とんでもない人達が入って来たな。)
「あれ?」
「どうしたんだ京。」
「まだ、何かあるみたいだよ大和。」
「え?」
京に言われ、視線を戻すとそこには、自身の担任である小島梅子と、一見すればスーツを着たサラリーマンに見える、高身長の男性。グラサンをかけ、髪型は7:3で分けている。まさにクールで知的と言った感じだ。
「ホッホッホ。両者共に先程の決闘素晴らしかったぞい。ではここで、今日から新たに赴任なされた先生を紹介する。」
ー2S教室ー
「えっ!嘘でしょ!」
「どうしたんだ?瑞鶴さん?。」
新しく赴任して来た先生を見て、顔色を変えた瑞鶴さん。急いで禪院くんを起こしている。あの〜、そんなに刀の鞘で叩いたら怒られるよ?
「起きて!とうじおきて!緊急事態!早く早く!」
「その前に刀しまえ!痛いんだよ!」
「そんなことどうでもいいから!」
「よくねぇよ!」
「あれ!」
瑞鶴がグラウンドを指さした。なんだってんだ?どっちが勝とうが負けようが、俺にはどうだってイイんだよ。仕方なく指差す方へ視線を向けた。そして戻した。
「そうか、まだ俺は寝てんだな。これは夢か、よかった。」
「うん分かる。けどちゃんと向き合って。」
「…なんでアイツがここにいんだよ。」
「知らないわよ!私だってびっくりしてるんだから!」
瑞鶴と言い合っていると、態度からしてあの男性が何者か、知っているのは明白。何者なのか聞こうと人が集まってくる。
「甚爾。」
「悪いが後にしろ、英雄。」
「あの、新たに教師になる者の事を、知っているのだな?」
「確かにそれは気になりますね〜英雄様〜!」
(強いなあの男。少なくとも、私じゃ時間稼ぎにもなりゃしない。一見すりゃ、ただのサラリーマンにしか見えねぇのによぉ。アイツらの反応からして、禪院家の関係者か。)
主人が襲われた時の為、思考を巡らせるあずみ。しかし、どう考えても太刀打ちできない相手だと分かってしまう。
「とうじ、知っているのならば吐きなさい。なんですかあの男は?スーツで一見すればサラリーマン。しかし、服の下は鍛え上げられた肉体がある。私の目は誤魔化せません。」
「マルギッテ、お前もか。」
しばらく考えたのち、ため息を吐きもういいやと、投げやりに答える。
瑞鶴が。
「あと任せた。」
「えっ!あたし!」
視線が一気に、甚爾から瑞鶴に移る。引き腰になりながらも、どうにか心を落ち着かせ、何者なのかを説明し始めた。
「彼は禪院に使える家臣の1人。名前は…」
ーside outー
ーグラウンドー
「さてさて、この後は教師たちによるエキシビションマッチじゃ。その前に、今回赴任された新しい先生を紹介しよう。自己紹介頼めるかのう?」
「はい」
前に出て、グラサンを掛け直す。
「皆さん初めまして。今日からこの学園でお世話になります。」
七海 建人
どうぞよろしく。
出せてよかったナナミン!
感想お待ちしております!
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再連載!
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再連載しない!