真剣で甚爾に恋しなさい!   作:ハリボー

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ハリボーっス!!

今回マジ恋買ってみて、プレイしたのですが・・・うん。

面白いね!合間に入る戦闘シーンの映像すげ〜わ。

とりあえずSとAが中古セットで安く売ってたから買ってみた。
まだS途中だからこれから楽しみ!



ヤンデレ?不可解

日曜日の朝、時間で10時頃。

学生ならば、学校が休みのこの日。

家でくつろぐ、学友達と遊ぶ、家族と出かけるなど思い思いに休みを謳歌するだろう。

 

一人で散歩、これもいいかもしれない。

 

その場所が、青色が広がる海辺なら尚の事。

 

しかしながら現実は

 

青ではなく、赤が広がる血の海と化した戦場である。

 

その中を、まるで近所を散歩しに出掛けるかの如く歩く1人の青年。

 

誰であろう禪院甚爾その人である。

 

 

遡る事3日前...

 

「a!さっさっと話せって言ったろうが!」

 

「はいはい...あっ!cafeに入りましょう!」

 

久しぶりの知人、と言うよりビジネスパートナーから久方ぶりの、依頼の電話を受けた甚爾。

本来であれば、電話で話を聞くだけで十分なはずであるのに、なぜか直に会ってからではないと依頼内容は話せないと言われ、気が向かないながらなんとか待ち合わせの場所に来た。

だと言うのに、かれこれ2時間もの間何をしていたかと言うと単なる買い物だ。

 

「やっぱり日本の品は質が高くていいわね」

 

「で?本当にそろそろ聞かせろ。どんな依頼だ」

 

「…依頼してきたのはフランスよ。依頼内容は護衛。」

 

「じゃあココの支払いよろしく」

 

「ちょっと!」

 

「護衛は正直めんどくさいんだよ。金欠でも起きなきゃ、あまり受けたくねぇ。」

 

「ハァ~、まぁそう言うかなとは思ってはいたけれど、これは国からの正式な依頼よ。拒否すれば、貴方も私達も報復される可能性が高い。」

 

「だからどうした?そんなもん、怖くて裏世界で好き勝手出来るか。くだらねぇ、俺は帰るぜ。」

 

「そう・・・けど「と言いたいところだが」・・・何?」

 

お前ら(Libra)が絡んで来たんだ、何かあるんだろ?」

 

「相変わらず勘の良い奴。」

 

そう言うとaは、端末を取り出して説明を始める。

 

「今回あなたに依頼したいのは、ごめんなさい正確にはあなたに依頼してきているのは、ルーヴル美術館で行われる式典に()()()()()かよ」

 

「・・・・・・あ?」

 

「式典が行われ「待て待て待て待て」もう何よ!」

 

「誰かって誰だよ?」

 

「誰かは誰かよ」

 

「答えになってねぇぞ。あれか?要約すると、護衛対象の名は明かさないが襲われたら守れと?」

 

「そう言うことよ。分かってるじゃない」

 

「よし、俺が殺す」

 

「なんでそうなるの!!」

 

「ふざけた依頼をして来るんだ、それ相応の対応を取るまでだ。」

 

まったくもってふざけた依頼だった。護衛する対象の正体は秘密。だが危険からは守れ?こんなものは、甚爾でなくともふざけるなと一喝する案件だ。

 

「これには訳があんのよ。」

 

「まず最初に、あなたにこの依頼を持って来ようとしていたのは、フランスの正規軍。だけれど、私達にこの依頼を仲介する様にしたのも、同じ正規軍。この意味はお分かり?」

 

つまり

 

「つまりあれか?お前らはフランスの正規軍、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と?」

 

「そう言うことよ。」

 

「な・る・ほ・ど」

 

なるほど、なるほど。

自分に言い聞かせるように、何度もなるほどと繰り返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺るか?(死ぬか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事実上の死刑宣告。

 

「私を殺すのは構わないわ。けど、理由を聞いてからでも良くない?」

 

「・・・」

 

「ことの発端は、今から約半年ぐらい前よ。選挙で、フランス大統領が変わった事は知っているわね?最初、大統領を支持していた軍のある派閥の人間が、独断でテロリストを雇い入れたことが発端よ。」

 

「・・・」

 

「そのテロリストの名はブルー」

 

「・・・」

 

「どうしたの?」

 

どこかで聞き覚えのある単語に、思わず固まってしまう。

はて?どこで聞いたのだったか?

 

「まぁいいわ。それで密かに支援していて、しかもそれを容認していたの。だけれど、黙っていなかったのは攻撃を受けたドイツ。それで大っぴらに始末出来ないから、暗殺が計画されたんだけど、いち早く察知されたみたいでね。」

 

「そこで、ブルーを単独で殲滅した俺を、今度は雇って、破産に走ったわけだ。けどそうすると、暗殺出来ないからあえて依頼は受けさせるが、守れない状況を作るしかなかったと。・・・なんか悪いな」

 

「思っても無いことを」

 

「じゃあ今度の護衛、守ってるフリだけしとけって事ね。了解、了解」

 

「ええ、報酬はいつも通りに」

 

 

ー現在ー

 

(少し飯我慢して、フリだけして金貰える、簡単な仕事のはずだったんだがなぁ)

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!同胞の仇ダァ!」

 

向かってくる敵は、手に持っているナイフを一閃。

それだけで地に沈める。

だが、それだけでは終わらない。

そのまま後方に投げる。

 

「ガッ!」

 

そして、息を潜めていた敵の額に刺さる。

 

(チッ・・・護衛(ヒマ)してたらいきなり爆撃攻撃だぁ?最初は、天井爆破ぐらいだと思ってたのによぉ。瓦礫どかして見たら、辺り一面攻撃されてるし、何処からともなく攻撃して来るし、ハァ〜めんどくせぇ)

 

 

辺りは一面、爆撃攻撃による灰色の世界と化し、他の海と化している。

そして、甚爾も向かって来る敵を殺す事で、さらに濃く染まる。

 

そしてまた、いや、今度は個々の敵ではなく

 

「!」

 

何かに気が付いた甚爾。

何を思ったか地に伏せて、耳を地面に当てる。

 

(少人数?・・・いや、1人先行してるな。そして、その遥か後方に支援部隊。接敵まで・・・15秒)

 

体に巻きつけていた、クロから幻爪を抜き放つ。

 

そして、高速で先行して来る者に対し、カウンターの要領で斬りかかる。

 

「わっ!」

 

「避けるか、おもしれぇな!」

 

追撃とばかりに幻爪を振るう。当然、幻爪が有する能力も発動。

至近距離特化の能力だが、逆を言えば至近距離で勝つ事が出来るものは少ない。

 

剣筋の投影。左から右に振り払う。

先行は上に飛んで避ける。が、その飛んだ軌道上に剣筋が走り、相手を斬りつけた。

 

「痛った!」

 

「あ?」

 

「えっ!?なんで!??あたし完璧に避けたよな!なんで切られてんの?」

 

有り得たかもしれない剣の道筋。それを振るうごとに、幾万も可能性を現実にする力に、敵は理解が追いつかない。

 

速攻で仕留める為、甚爾が駆ける。

 

「死ね」

 

「ちょっ!ストップ!ストーーープッ!」

 

まさに紙一重。ほんの少しでも、甚爾が刀を静止させなければ、まず間違いなく切られている敵。

 

なぜ攻撃をやめた?簡単な事だ。聞き覚えがあった。

 

「リザ・ブリンカー?」

 

「よ、よっス〜・・・久しぶりとうじ。とりあえず、刀しまって???」

 

「・・・殺す。」

 

「なんで!!!!!」

 

「お前よぉ、戦場で出会ったら、顔見知りでも、敵同士ならば・・・・・・・・・殺し合うに決まってんだろうが!」

 

その言葉と共に、一気にリザに接近する。

 

「!?」

 

しかし、それはリザに後方から放た狙撃に気が付き、咄嗟に大きく後方へ跳ぶ。

 

(おいおい、いくら狙撃の腕が高いからって、まさか仲間の頭を紙一重で当たらない様に狙撃って、マジか?)

 

「無事か!リザ!」

 

「マル!」

 

「ハァ〜だよなぁ、リザがいるんだ、当然の如くお前もいるに決まってるよなぁ。」

 

リザを庇う様に、間に割って入ったのは、クラスメイトであり、ドイツ軍の猟犬部隊の隊長マルギッテだった。

そして、続々と猟犬部隊の面々が到着する。

皆、甚爾の顔を見るなり、驚いた者、現場の悲惨さに納得する者、涙を流す者、様々な反応を見せる。

 

(おいおいおい、冗談じゃあねえぞ。あーあ、完全に臨戦態勢じゃねえか。)

 

「とうじちゃん!」

 

「よぉ・・・ジーク」

 

よろよろと、涙を流しながら甚爾に向かって歩いて来るジーク。

そして、そのまま甚爾に抱き着く。

 

「うわぁ〜〜〜〜〜ん!!!本物だよぉぉぉぉぉ!」

 

「おい」

 

口で文句を言いつつ、ジークを抱きしめ返す。

 

「あれ?私との扱いの差、あり過ぎじゃね?」

 

などと言う言葉を聞き流しつつ、戦う気が失せてしまった為、幻爪をクロにしまう。

 

「まさかフランスで会うとはな」

 

「それはこちらのセリフです。なぜここに?」

 

「その前にマルギッテ・・・・・・・・・なんだそのドレス?」

 

そう、甚爾はマルギッテがこの場に現れてから、常々疑問で合ったことを質問する。

 

「今回、我々が受けた任務は護衛任務です。作戦上、これ以上話す事はできません。そちらは?」

 

「同じく。ただし俺の方はフリだけどな」

 

「フリ?まぁそれは良いでしょう。しかし大胆にも爆撃機を使って来るとは」

 

「何だ、どこの誰が攻撃して来たか知ってんのかよ。それからジーク、そろそろ離れろ」

 

「いや」

 

「んんっ!・・・ええ。今回の攻撃は、ドイツ軍とフランス軍の連合部隊によるものです。」

 

予想の斜め上の返答が来た事に、一瞬だけ甚爾の思考が停止する。

 

「お前も関わった一件、ブルーの事件を覚えているな?その支援をしていたのが」

 

「フランスの、前大統領を支持してたやつなんだろ?」

 

マルギッテの言葉を引き継いで、事の経緯を説明するフィーネ。しかし、甚爾に少し先回りされた為、少し驚いている。

 

「そうだ。フランスが内々に処分するに、我々としては納得がいかない。よって、今回は煮湯を飲まされたもの同士、連合を組織する流れになった」

 

しかし、それではおかしい。

 

ドイツ軍と連合を組んで、裏切り者を始末するのは良い。そこは理解できる。

ならばなぜ、わざわざ護衛、正確にはフリだが依頼を出したのか。

最初は、裏切り者が出した依頼だったのだろうが、Libraを仲介してまで、引き受けたフリをする依頼を出す意味などないだろう。

仮に、相手を油断ないしは、不信感を与えない為だったとしても、おかし過ぎる。

 

(まぁ、こいつらに言う必要はねえか。)

 

今はそんな事は置いておき、最優先で解決しなければならない案件があると、甚爾の勘が告げる。いや、告げるまでもなく見れば、こいつ早く何とかしないと、と言う状況下にあった。

 

「とうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃんとうじちゃん」

 

「「「「「「「・・・」」」」」」」

 

「この匂い、温もり、間違いなくとうじちゃん。本物だよぉ」

 

「「「「「「「・・・」」」」」」」

 

好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大好き♡

 

 

もはやホラーである。

 

 

もはや、言葉が出て来なくなり、咄嗟に猟犬部隊の方を見る。

 

 

 

 

『・・・』フイッ

 

(こっち見やがれ!)

 

マルギッテとフィーネは、今後の事を話し合うフリ。

 

コジマは、吹けていない口笛を口ずさむ。

 

テルはそもそも、鎧を着込んでいるので表情が分からない。

 

リザ・・・サムズアップ!

 

(リザ、後で覚えておけよ)

 

リザには、後ほど罰が下ることが決定し、甚爾は改めてジークに意識を向ける。変わらず、甚爾の胸板に頬擦りしている。

 

「ジーク」

 

「んっ」

 

返答はキスだった。

だが、好きにさせていると、ものの数秒で離れた。

 

「久しぶり。とうじちゃんと会えない日々、寂しかった。」

 

「とりあえずは此処は空気考えろ」

 

「アイタ!」

 

軽い一撃をデコに決めて、ジークを引き剥がす。

 

何がどの様な目的で、動いているのか分からない今回の一件。

甚爾は信用の置ける、猟犬部隊に合流する事に決めたのだった。

 

 

 

呪術廻戦二期 伏黒甚爾登場! マジで甚爾に恋しなさい!再連載始めるか?

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  • 再連載しない!

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