真剣で甚爾に恋しなさい!   作:ハリボー

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梁山泊

バババババババババッ

 

 

キキキキキキキキンッ

 

 

銃弾の嵐の中を両手に持ったサバイバルナイフで弾を斬り落としはたまた逸らしもしくは避けながら一直線に走り抜け銃を持った男達をも抜き去る。男達が振り返り追撃をかます事はない、全員喉か額を一突きされ物言わぬ屍と成り果てた

 

 

「ハァー依頼とはいえかったるい、狙われるってわかってんなら初めからパーティーなんざ開いてんじゃねぇよ」

 

 

「おッそっちも終わったか」

 

 

「・・・・・ああ、パッじゃねや史進か」

 

 

「おいッ!今なんて言いかけたッ!」

 

 

  ザザッ

 

 

史進が持つ無線機に通信が入る

 

 

『二人共おつカレーライス」

 

 

「おう、まさる屋上から侵入しようとしてた部隊は?」

 

 

『武松と楊志が片付けた、パーティーもつつがなく進行中だよ。あーもう帰ってゲームしたいコーラ飲みたいポテチ食べながらアニメ見て辛口評価したい』

 

 

「だーもうるさいな!この仕事が終わったら林冲に新作ゲームを買って貰えるじゃねえか我慢しろ!」

 

 

『こちら林冲、護衛対象が一度別のドレスに着替えるために会場を出る。私も同伴するから誰か会場警備を交代してくれ』

 

 

『こちら黄信、私が行こう』

 

 

「しかし、うわさに聞いてたが本当に梁山泊って女しかいねえんだな」

 

 

今回の甚爾が受けた依頼は中国の財閥令嬢の誕生パーティーの護衛だった。かなり古くから歴史がある家のようで敵も多く家族や友人が狙われることもしばしばあるのだという。現在の当主のたった一人の孫娘の10歳の誕生パーティーを五つ星ホテルを貸しっ切って取り行っている。そもそも狙われるとわかっていながらこの規模で行うのだからバカとしか言いようがない。だが金を受け取った以上仕事はこなす。そして今回甚爾の他に依頼を受けた者たちがいた、【梁山泊】歴史が動く陰には彼女たちが必ずいたといわれるほどの傭兵集団。全員が異能といわれる力を有している顔合わせの際、隣にいる史進に勝負を挑まれ手加減の上勝負し史進に勝ったことで彼女達に認められていた。

 

 

「そういやさ何で甚爾はこの依頼受けたんだ?」

 

 

「もともとある人物の子孫に会うために中国に来たんだが、いかんせん情報が少なくてな何人かの裏社会に詳しい情報屋を訪ねてみたら一人情報を持ってるやつがいたでも…」

 

 

「なるほど想定よりも高額ですぐに大金が手に入るこの依頼を受けたと」

 

 

「そういうことだ」

 

 

「ちなみにさぁその人物って誰?」

 

 

「李書文」

 

 

「はぁッ!あの八極拳の!」

 

 

「おう」

 

 

「そりゃ大金が必要だわ」

 

 

「まぁそれだけじゃないけどな(これは別にいいか)」

 

 

「?」

 

 

「なんでもねぇ」

 

 

「そうか?あっそうだ!なあ甚爾ここに来る前日本にいたならあれ知らねえか?」

 

 

「あ?」

 

 

「少し前にとんでもない気のぶつかり合いがあったんだたぶんだけど世界中の壁越えもしくはそれに近い者たちは気が付いてると思う、でさわっちらは本来この任務に就く前にそれを調べてたんだよそしたら占いの異能を持つ奴が気を放った奴が日本にいるって何か知らないか?」

 

 

知るも何もそれは自身とヒュームの衝突の際に起こったこと馬鹿正直に話すわけもなく

 

 

「さぁな、そもそも俺は気が一切ないんだぞ分かるわけねえだろ」

 

 

「あっそっかそうだったい、いや気もなしにあんだけ強かったから忘れてただよなそうだよな」

 

 

「お~い二人とも~」

 

 

「楊志か屋上はいいのか?」

 

 

「ん~交代で引き継いできたから大丈夫~」

 

 

「武松はどうした?」

 

 

「公孫勝のところ私はパンツを求め徘徊しながらついでに二人に交代の時間を過ぎても戻ってこないから呼びに来た」

 

 

「「は?」」

 

 

史進と甚爾は二人揃って疑問を浮かべる。時計を見ると確かに楊志の言う通り予定の交代時間を少し過ぎていた。だが次の見張りの者たちが来ていないこの時三人の考え方が一つになる、何か()()()()()()()()()した。このタイミングで梁山泊のメンバーが時間道理に来ない、否来れないとなれば無線機の故障?想定していない場所での接敵?最悪殺され敵の侵入を許した

 

 

「楊志はまさるに連絡してここで見張り、甚爾はパーティー会場にわっちは交代で来るはずだった者たちを探す」

 

 

「了解」

 

 

「めんどくせーな」

 

 

本来戦い専門の史進だがさすがは梁山泊に名を連ねるだけはある。とっさの判断と役割の振り分け瞬時に二人に指示を出した

 

 

『こちら黄信ッ!全員に通達パーティー会場に敵が侵入、数は50人以上応援求むッ』

 

 

「「「!」」」

 

 

50人以上の敵が懐に侵入一体どのようにして侵入を許したか、考えてる暇はない今はともかく護衛対象の安全と敵の排除が最優先

 

 

「甚爾!」

 

「チッ!」

 

「まさるわっちだ史進だ護衛対象は!」

 

『大丈夫!今さっきブショーと林冲が連れて離脱した、史進も敵の排除に向かって他の奴らには参加者の避難を誘導をさせてる』

 

「了解、楊志も今隣にいるからつれてくぜ」

 

『わかった』

 

「楊志わっちらも会場行くぞ」

 

「了解」

 

 

 

ーパーティー会場-

 

 

 

「クソッ数が多い」

 

黄信は連絡を入れた後一人奮闘していたしかし多勢に無勢いくら己の【成長】の異能を使おうとも数に圧倒されていた

 

 

「終わりだッ」

 

 

「!しまっ」

 

 

     ガシッ

 

 

 

「「!」」

 

 

「終わってんのは()()()()

 

 

「え?うぎょあ!」

 

 

   ブチッ  ブチチチッ

 

 

黄信のピンチを救ったのは地下の己が担当していた場所から駆け付けた甚爾だった70階からなるこのホテルの60階にある会場に地下から真っ当向かったのでは間に合わないと判断した甚爾はエレベータードアをぶち破り左右の壁を交互にけりあがって60階まで最短ルートで来たのであった、会場に着くと後ろを取られた黄信がいた考えるよりも早く甚爾は敵の頭を鷲掴み力のまま引きちぎった。これには目の前でその光景を見ていた黄信だけでなく会場内にいた敵も目を疑い固まってしまった。そのすきを見逃すはずもなく甚爾は会場内にあった食事用のナイフとフォークを使い喉や目に突き刺しけりで体を貫くなど僅か9秒という秒台二桁にも身たない時間で殲滅を終えた

 

 

「あッやべ皆殺しにしちまったクソッタレ情報聞き出せねえ」

 

 

「九紋竜、史進!推・参ってもう終わってんじゃねーか!!」

 

 

「おう遅かったな」

 

 

「甚爾これお前が一人でやったのか⁉」

 

 

「別にフツーだろこのくらい」

 

 

確かに史進も過去にこのくらいの敵を一人で相手取った経験はあるしかしこの制限された空間で自分達が来るよりも早く瞬殺し終えた甚爾、これで本当に気を持ちえない人間かと疑問にさえ思うだが今は味方であることに心から安堵していた

 

 

「わりーな皆殺しにしたから情報が聞き出せねえ」

 

 

「!ああ、大丈夫だまさるが敵の正体を突き止めた」

 

 

史進は己が考えうる中で一番想定したくなかった答えを口にした

 

 

「敵は長年わっち達と敵対してきた傭兵集団曹一族、今回奴らを率いてきたのは史文恭、曹一族の戦闘指南の師範代にして奴らの切り札だ!」

 

 

 




いかがでしょうか

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