真剣で甚爾に恋しなさい!   作:ハリボー

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ハリボーです!
最近ウマ娘のアニメを見てみたら面白くて一期から見直してます。
早くパパ黒の戦闘シーン書きたい


隠れ里

「あ〜食った食った〜」

 

「それはそうだろうな、あれだけ食べれば...おかげで私の財布は空だよまったく、その体のどこに入っていくんだ?」

 

「奢るって言ったのはテメーだろ史文恭、文句たれんな」

 

二人は、屋台の飯を食い尽くし(9割は甚爾)近くの公園に移動していた

 

「で?要件はなんだ」

 

 

「前にも言ったと思うが、私と共に来ないか?」

 

 

「前にも言ったと思うが、断る」

 

 

「私と一緒に曹一族の隠れ里に行き、当主に会ってもらいたい」

 

 

「なぁ...俺の言葉聞いてる?行かねぇって言ってんの!」

 

 

「お前は、李書文の子孫に会いたいのだろ?」

 

 

「おい、なんでお前がそれを知っている」

 

 

「お前が訪ねた情報屋は私達の仲間でな、たまに情報屋に扮し町で情報などを集める。それに売って資金を得たりな、町のうわさ話もこれまた馬鹿にできないんだ。時々とんでもない情報を拾ったりする」

 

 

「人の口には戸は立てられないからな」

 

 

「そういうことだ。でだ、話は戻るが李書文の子孫は先月亡くなっている」

 

 

「・・・まじ」

 

 

「まじだ」

 

 

そう、甚爾の目的の人物は御年81歳を迎える高齢で結婚はしておらず先月の中旬に老衰で、天寿を全うされていた。

 

 

「老師は私と同じで曹一族の師範を務めていた方でな、皆で看取ったよ」

 

 

「なるほどね~。それならあの膨大な情報料にも納得だわ、そりゃちゃちな金で隠れ里の場所は教えられんわな。てか、もともと追い返すためにあの額取ろうとしたのか?」

 

 

「まあな」

 

 

伝説の傭兵である曹一族、その隠れ里なればおいそれとばれてはいけない。高額な情報料を要求したのはその為であった。

 

甚爾は、目的の人物がすでに亡くなっていた事を知りこれからどうするかを考えていた。今回の依頼で手に入れた大金で観光旅行をしようか、それとも游雲の扱いにさらに磨きをかける為に、所らの有名な格闘家と野良試合でもしようか。史文恭の誘いに乗る選択肢も出てきた、ついて行って礼として史文恭や曹一族の精鋭と游雲を扱うために、鍛錬するのも悪くない。そこで甚爾は、史文恭が自分に里まで来てほしいのかが気になった。

 

 

「なぁ、どうしてお前は俺に里まで一緒に来てほしんだ?」

 

 

「ああ!まだ説明していなかったな。実は当主が今回の件で50人を瞬殺した者の「じゃそういうことで」まてまて」

 

 

「それ明らかに家の者がやられた報復じゃねえか!」

 

 

「話は最後まで聞け、そうではない当主はお前に報復など考えていない。確かに我々は任務遂行の上で邪魔が入れば執拗に追い報いを受けさせるが、今回は互いに依頼を受け仕事上相まみえるに至ったのだ。ゆえに仕方があるまい。心配するな」

 

 

「報復じゃねえなら何だってんだ?」

 

 

「ただ単純に興味が沸いたからだそうだ。だがそれも仕方あるまい、我々、曹一族の精鋭を瞬殺した者となれば気にもなる。それが、それらの一番上に立つものならなおさらな」

 

 

曹一族は梁山泊と並ぶ裏世界に有名な傭兵集団、裏世界に通ずる者たちにもすでに今回の件は既に知る者もいる。

早々に勧誘の声や依頼もかかるだろう、そうなる前に話しておきたいとか、あわよくば陣営になどもありそうだと甚爾は考えていた。

 

 

「それに...だッ」

 

 ガンッ!

 

急に史文恭が立ち上がり、隣に座っていた甚爾の前に立ったかと思うと、両手で甚爾の両側を塞ぐよう背もたれに手を置き顔を近づけてきた。史文恭の髪がたれて甚爾の顔にかかる。互いの吐息すら感じられる距離、史文恭は甚爾の目を真っ直ぐと見つめる

 

 

「それに私個人としてもお前に興味がある」

 

「あ?」

 

「お前からは闘気が一切感じ取れない。だが私の目と経験がお前が只者ではない、危険だと本能に訴えてくるんだ。子供の頃から戦場に身を置いてきたがこんなことは初めてだよ。今こんなにも危険だと感じているのに、あの時、お前に背後から攻撃を受けるまで一切何も感じなかった。私の異能については林冲達から聞いているだろう?私の異能は【眼力】、この龍眼で人の筋肉の微細な動きや闘気や殺気すらも見える。だが、お前は私に攻撃を当てるまでそのすべてが視認できなかった。」

 

 

話を続ける史文恭、興奮しているのか少し息が荒い。甚爾は黙って聞き手に徹する。

 

 

「あの後の攻防もそうだ、あの時は内心冷や冷やしていたよ。この私が受けに回るのが精いっぱい、筋肉の動きを見たと同時に攻撃が目の前に来ている。クククッ...お前、あの時の動きがお前の本気ではないだろう。本気ですらないお前を捉えることができなかった。悔しい!長らく培ってきたプライドがズタズタだ!!だが...同時に見てみたいと思った、思ってしまった」

 

 

そして史文恭は甚爾の頬をなでる

 

 

「本気のお前を私に見せてはくれないだろうか?肌で感じたいのだお前の...熱い本気を!」

 

 

「…とりあえずお前それ、なんも知らない奴が見たら告白と勘違いするから気をつけろ、というかここ公園だから!もうすでに何人かに見られてるから!恥ずいだろうが!」

 

 

「何がだ?」

 

 

「…ああもういい、分かったよ行ってやるよ曹一族の里に」

 

 

「おおそうか!」

 

 

「ただし、里にいる間は鍛錬に付き合えそれが条件だ。そこでお前のお望みも叶えてやる」

 

 

「無論かまわんとも!」

 

 

こうして甚爾の次の目的が決まった。向かうは伝説の傭兵集団、曹一族の住む隠れ里。

 

 

 

 

 

次の日の朝、甚爾達は合流し長江に向け移動していた。なんでも里に行くには長江を遡らなければならないらしい。途中に寄り道を少しばかり挟みつつ二人は長江に到着した。

 

 

「やっと着いたか」

 

 

「まだこれからだぞ、()()()

 

 

「分かってるよ、()()()

 

 

いつの間にか二人は互いを愛称で呼んでいた。昨日の後に何かがあった、とかではなくただ単に甚爾がめんどくさがったからである。

 

 

ー数時間前ー

 

 

「いちいちフルネームで呼ぶのめんどくせえな」

 

 

「そうか?ならばお前の好きに呼べ」

 

 

「ああ?じゃあキョウで、短くて楽だ」

 

 

「ふむ、では私もそれに倣ってとーじと呼ぶことに使用」

 

 

「お前は別にいいだろう?まぁいいか」

 

 

そんなこんなで互いに愛称で呼んでいた

 

 

「さっきから何探してんだ?」

 

 

「このあたりに迎えを寄こすよう昨日の夜のうちに伝えておいたんだが...ああ!いたぞ、あそこだ」

 

 

「お待ちしておりました、お勤めご苦労様でございます師範。ささッ中にどうぞ、軽くつまめる物も用意してございますゆえ伏黒様も」

 

 

「ああ、とーじこっちだ」

 

 

「へいへい」

 

 

「それでは出発いたします。到着までごゆっくりおくつろぎください」

 

 

そう言って手下の男は下がっていった。

 

 

「フ~しかしまた長時間の移動か」

 

 

「だがここに来るまでのほどではない、二時間程度だ」

 

 

「なら少し仮眠すっかね」

 

 

そう言って甚爾は寝ころび、史文恭は本を取り出し読書を始めた。こうして互いが到着まで思い思いに過ごすのであった。

 

 

 

 

ー曹一族の隠れ里ー

 

 

 

「お疲れ様でございました」

 

 

「やっとかよ、まぁ寝てたぶん長江に着くまでよりは短く感じたが」

 

 

「着いてそうそうに悪いがついてきてくれ、当主が呼んでいる」

 

 

史文恭に言われいやそうな顔はしてはいないが、めんどくさそうな顔全開だった。

 

 

「そんな顔をするな、何すぐに終わるさ」

 

 

「だといいけどな」

 

 

史文恭に案内され一つの屋敷に入る

 

 

「当主今戻った、客もつれてきている」

 

 

「ゴホッ、入れ」

 

 

入るとそこには、一人の男が布団の上で胡坐をかきこちらに体を向けていた。病でも患っているのだろうか、体調はあまりよさそうには見受けられない。

 

 

「ご苦労だったな史文恭。そして初めましてだな、ようこそ曹一族の隠れ里へ。武術家殺しこと伏黒甚爾」

 

 

「へぇ、あんた俺を知ってんのかい」

 

 

「これでも裏世界に住む者だ、情報源はいくらでもある。しかし、噂にたがわぬ実力のようだな主は、我が一族の精鋭を一人で相手取り傷一つ負うことなく瞬殺するとは、いやはや人生楽しからずや、なにが起こるかわからんのう」

 

 

「あんたも昔は相当やりそうだな、見たらわかるぜ。座っていようとも決して隙を見せない。武器は拳ではないだろうが、それでもかなりの高い練度で修めている」

 

 

「昔のことだ、今の私は既に一線を引いた老いぼれだ。それに最近では床に防ぎがちでな」

 

 

「で?俺をわざわざ呼んだ理由はなんだ?」

 

 

「一目見ておきたかった。いや驚いた、噂には聞いたことはあれどこの歳まで見たことがなかったが、これが天与呪縛か。気を持たぬ代わりにこやつの目でも捉えることが出来ぬほどの身体能力...ハハハッ長生きはしてみるものだな。だがこの気は何だ?おぬし何を持っている?」

 

 

「ああ、こいつだろ」

 

そう言って甚爾は、肩にかけていた長方形の長いケースから游雲を取り出す

 

「!それは、ハハハハハハハハハハッまさに鬼に金棒。天与呪縛に続いて【游雲】を見ることが叶うとは今日は何と良き日かゴホッゴホッゴホッゴホッ」

 

 

「当主!まったく興奮しすぎだ」

 

 

「ああすまんな史文恭。だがふし「甚爾でいい」では甚爾よ【游雲】は確かに素晴らしいが、お主自信自信気が付いておるだろう?」

 

 

「ああこいつを持つことで今までのようにはいかねえ、こいつの気で探知され隠密性が失われた」

 

 

そう、今までの戦いでは相手の気を探り戦ってくる相手などは甚爾にとってはカモでしかなかった。しかし、游雲を持つことにより、游雲の気で居場所がばれる。ただの壁越えなどでは問題にもならないがヒューム・ヘルシングや武神相手となるといささかめんどくさい

 

 

「そのことについてだが当主、()の異能で解決できるのではないだろうか?」

 

 

「フム、確かにな。では明日紹介してあげなさい。凛は今お使いに出ていてな、戻るのは遅くなる」

 

 

「了解した」

 

 

「では甚爾着いたばかりだというのにこの老いぼれの話に付き合わせて悪かったな、ゆっくり体を休めるといい」

 

 

「ああそうさせてもらう」

 

 

二人は当主の家を後にし、里の中を見回っていた。もっと先週民族のような暮らしぶりを想像していた甚爾だったが、電気にガス、水道はたまたWi-Fiま、里というよりかは一つの市町村とたとえたほうがいいだろう。

そしてしばらく歩き、当主の家ほどではないが立派な家の前に着いた。ここが甚爾が宿泊する場所であった。

 

 

「おお立派なもんだな!」

 

 

「移動で疲れただろう、さあ入れ」

 

 

史文恭に促され中に入る、そこはコテージのような作りで二階建て、空調設備も完備少しの間とはいえ過ごすには十分すぎるものだった。早くも目の前にあったソファーに寝転がる。

 

 

「トイレは廊下に出てすぐ風呂はその隣、冷蔵庫の中は好きに飲んだり食べたりしてくれ。Wi-Fiのパスワードはこれだ」

 

 

「サンキュー」

 

 

「風呂のほうは部下の女たちにすでに準備させてある、もう入るか?」

 

 

「じゃ、せっかくだし入るとすっか」

 

 

そう言って甚爾は風呂場に向かう。脱衣所で服を脱ぎ[コンコン]ドアがノックされる

 

 

「洗い物はそこの洗濯機に入れておけ」

 

 

「あいよー」

 

 

ご丁寧に洗濯機まであるとは来客用の建物とは思えないほどの充実さ

 

 

ガラガラガラ

 

 

「おお~」

 

 

入るとそこにはヒノキ風呂床もきれいにヒノキが敷き詰められている。風呂の広さは甚爾が二人はいっても余裕なほど。かけ湯をしてさっそく湯につかる、46度くらいだろうかちょうどいい湯加減、今日の移動の疲れも湯に溶けていく。壁にはガラス窓がハメられており開けて外を見ると、ちょうど夕日が沈んでいた。これも風流だといえよう。しばらく久しぶりの湯舟を満喫する甚爾であった。

 

 

「(*´Д`*)ー」

 

 

「どうした?溶けているぞ、のぼせたかとーじ?」

 

 

「いや、湯船につかるのは久々でな。いつもシャワーで済ませてたし」

 

 

「たまにはいいものだろう」

 

 

「ああ」

 

 

「それより食事の支度が出来た、こちらに来い」

 

 

「は?」

 

 

するとそこには豪華な食卓が、エビチリ、トンポーロー、棒棒鶏、チョギレサラダ、生春巻きetc.

 

 

「すげーな」

 

 

「お前の口に合うかはわからんが食べてくれ」

 

 

「お前が作ったのか?」

 

 

「他のだれがいる?」

 

 

何とこの料理の数々、史文恭が一人で作ったのだという

 

 

「(マジか、こいつ戦いのみで家事なんて一切できないと思ってた。これが所謂あれか、人は見かけによらないという...いやまて、実は見た目は完璧でも味は壊滅的だったりなんてことも)」

 

 

「どうした?席に就け、早く食べるとしよう」

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

甚爾が席に着くと史文恭がグラスに酒を注いでくれる

 

 

「おい、俺は一応まだ未成年なんだが?」

 

 

「しかし、初めて飲むわけではあるまい」

 

 

「まぁそりゃそうだが...正直にいうと酒嫌いなんだよ」

 

「なぜだ?

 

「全く酔えなくてな」

 

 

「ならば仕方あるまい」

 

 

「一緒に酔ってはやれないが付き合いで飲んでやるよ」

 

 

「悪いな」

 

 

お酒は二十歳になってから

 

 

 

「「カンパイ」」

 

 

ゴクッゴクッゴクッ

 

 

「へぇコイツはなかなか...これで酔えたらな」

 

 

「さあ、遠慮なく食べてくれ」

 

甚爾はさっそく料理に箸を伸ばし一口ほおばる。そして酒を飲む。食べて飲み食べて飲みを繰り返し

 

 

「うめ~~~~~」

 

 

「そう口にあったようで何よりだ」

 

 

終始無言になるほどのおいしさに箸は止まらず、瞬く間にカラになった皿が積みあがる。小一時間ほどして二人は食事を終えた。

史文恭が皿洗いを終え風呂に向かっていった。自分の家に戻る前に入っていくつもりなのだろう。甚爾はその間に寝室に移動し、寝室にあった本棚から適当に手に取って別途に腰掛け読み耽っていた。

切りのいいところまで読み終え、少し休憩がてら部屋の中を物色してみようと思い手始めに目の前のタンスに手をかける。しかし、なぜ来客用の施設にタンスがとも思ったが気にしたのば一瞬だった。そしてタンスを開ける。そして静かに閉じた。見間違いだろうか、などと思いもう一度開ける。そして閉じる。嘘であってくれ、最後の希望を抱き先程までの幻は嘘であったと。だがしかし、三度目の正直で開けても結果は変わらなかった。中には女物の下着が入っていた。色は黒に赤なかなか情熱的だ、加えてTバックにレースをあしらったものなどもある。いいね!なかなかに好みだ。ってそうじゃない!すぐさま思い直し考える。なぜ来客用の屋敷に女物の下着が、何かの罠?

 

 

まて・・・そういえば史文恭や他の者たちはここを来客用の屋敷だと一言でも言っていただろうか?最初から妙に生活感のある屋敷だとは思ってはいた、もし考えが間違っていなければ、この屋敷の住人でこの下着たちの持ち主は・・・・・ガチャ

 

 

寝室の扉が開く。甚爾はゆっくりと振り返る、そこには風呂上りで乾ききっていないのだろうしっとりと濡れた髪が肌に張り付きタオルを首にかけただけの、そう素っ裸の史文恭がいた。

 

 

お互いに無言。方や素っ裸、方や女物の下着を持っている。そこでようやく甚爾から口を開く

 

 

「なんで裸なんだよ」

 

 

あきれた声で指摘する。すると恥ずかしげもなく裸を隠そうともせずに史文恭が近づき、甚爾が持っていた下着を取りその場で着始める

 

 

「下着を脱衣場に準備するのを忘れてしまってな。お前こそ私の下着で何してたんだ?」

 

 

「お前の家だとは知らなくてちょいと探検しようとしたら見つけてな。てか、ここお前の家だったのかよ」

 

 

「言ってなかったか?」

 

 

「ねーよ!...おいまさかとは思うが俺のベッドは?」

 

 

「このベッドならば私とお前が寝てもまだ十分にスペースはあるだろう?」

 

 

「・・・・もういいです」

 

 

「?」

 

 

こうしてハプニングはあったが、二人はともに寝るのであった

 

 

 




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