齷齪ひいこら用心棒紛いを
我が日常は依然として変わらず、齷齪ひいこら学業という重石を運ぶが如く。いやさ学生というやつもなかなかに多忙だ。
己の時分はどうだったろうかなどと、懐かしむにはちと遠すぎる。気の遠くなるほど遥かな昔。若気の至りこの上もなく、新城を巻き込んでよく悪さをしたもの。
……口を開けば思い出話をしたがるのはそれこそ年寄りの証か。
望みもしない奇跡に与り、二度目の学生生活など送っている。今日も今日とて学習机にかじりつき、腹を下しそうになりながら一日の
待ち侘びた放課後だ。
級友らに挨拶を済ませ、またぞろ向かうは職員室。前回は結局、他事にかまけて話を訊きそびれてしまった。
今回こそはと息巻いて廊下を歩いていると、目的地に着かずして目的の人物を見付けた。
教室から廊下へ出て入って。鳥羽教諭は両腕で荷物を抱え、なにやら作業の最中。
近く、覚えのある光景だった。既視感というやつ。
「後ろから失敬しますよ、先生」
「はい! あっ、薙原くん」
多少は抑えたつもりだったが、それでもやはり背中に掛かった声に娘さんは驚いた様子だ。
しかしこちらを認めると、その面持ちが少し和らいだように見えた。
「何か御用ですか」
「ええまあ些少なこって。しっかし、お忙しそうですな」
「あはは……いろいろと立て込んでしまって」
先の折は印刷した紙の束であったが、此度は装丁を施された歴とした資料教本のようだ。一クラスか二クラスか、生徒の人数分の冊数積み上がった分厚い書物。それを彼女はビニール紐で数十に小分けしている。
当然の如く今日も、一人で。
「
「ええ、また」
皮肉を噛むようなこちらの言に、女性教諭はひどく可憐に笑みを浮かべた。溜息のように微か、それは諦めの笑みだった。
「田原先生は相変わらず手厳しいようで」
「あ、いえ。この作業は田原先生の指示という訳ではなくて。彼女の仕事を引き継いだと言いますか。教頭先生が気を遣って……」
「上役伝てで体よく押し付けられた、と」
「お、押し付けなんてそんな……教頭先生も困っていらっしゃったので、なら私がって手を上げただけですよ」
「……」
田原教諭のあの態度は、なにもこの娘にのみ限って向けられたものではないようだ。上司、同僚には腫物扱い。後輩からは萎縮される。
当人がなにより改めるべきこと。しかし、そこを折衝に働くのも上役の務めの内であろうに。
孤立無援とまでは言うまいが、どうにもこの新任教員が憐れでならぬ。
「さても、こいつぁちょいと荷が勝ちましょうや。暫し待たれ。台車か何か調達して来ますよ」
「……はい。ありがとうございます、薙原くん」
この上に固辞する意義を探しあぐねたのだろう。鳥羽教諭は申し訳なさそうに眉尻を下げて、微笑んだ。
「ごめんなさい。いつもいつも面倒を掛けてしまって……」
「なんの。お近付きになる良い口実が出来て、己としちゃ願ったりですぜ」
「ふふっ……もぉ、またそんなこと言って」
「これはしたり。ハハハッ」
「ふふふ」
二山の教本を載せて台車を押す鳥羽教諭に並び、載り切らぬ荷物を抱えて歩く。
この分では、三度目もありそうだ。
「そういえば、何か私に用事があったんですよね。そうそう、先日も……すみませんでした。何かと時間を作れなくて」
「詫びなど無用に。ああそうだ。あおいちゃんのことですがね。無事、解決しましたよ。もう心配するこたぁねぇ」
「えっ……そう、なんですか。それは、薙原くんが?」
「いやいや。俺ぁただ話を聞いただけ、大したこたぁしちゃおりやせん。落し処に話が落ち着いた。自然の成り行きってぇやつですよ」
白々しくならぬよう留意したつもりだが、鳥羽教諭は己の横顔を暫時見詰めていた。
素知らぬ風で前を向く。吹奏楽部の奏でる金管が校舎の何処からか響いていた。
「……そうですか……そう。ああ、でも、よかった──よかった」
「御懸念、晴れましたかな」
「はい、お蔭様で。ええ本当に」
安堵の沁みる声が吐息交じりに零れた。肩に乗る罹り事の内、一匙分程度は掬い取れたか。
まっこと責任感が強いというのも考え物だ。善い先生ほど労苦を抱え込む。
そんな娘子へこれを尋ねてよいものか、僅かに逡巡し、しかしそれを断って問いを投げた。
「先生は朝霧高原へ行かれたそうで。あのサークルの、あー、野クルでしたか」
「え? ええ、行きましたよ。サークル活動の一環で……それが、なにか」
「いや災難でしたな。まさか現地で、あんな事件に行き会うとは」
「……ええ」
応えの声がほんの四半音ばかり低くなる。なるほど面白からぬ話題には違いないが、しかしそれだけであろうか。それだけを理由とせぬ、喉奥の
「なんせ通り魔が始まった場所だ。気の毒に、悪ぃ方で随分と有名になっちまって。当夜は大騒ぎになったんでしょうなぁ。パトだ救急車だと」
「そうですね……警察の人達がたくさん来て、びっくりしました」
「傷害事件、それも犯人が逃走してるとなりゃそりゃあもう浮き足立ったろうな。奴等ぁ無遠慮に手当たり次第そこいら中嗅ぎ回りやがる。迷惑なこった」
「それも警察の仕事でしょうから。仕方ないです」
「まあそうでしょうがね。聴取もされたでしょう? 根掘り葉掘り」
「はい……」
「被害者の様子はどんなもんでした。聞いたところによるってぇと男女の連れ合いで、男の方が襲われっちまったとか。女性の方はさぞ恐ぇ思いをしたでしょうなぁ。いやしかし気丈なこと、通報したのはその女性の方だってぇ言うじゃあねぇですか」
「薙原くん!」
突如、こちらの言葉を遮って呼ばわれる。それ以上の問いを拒むその意図を以て。
鳥羽教諭は、険しい顔で己を見た。
「ごめんなさい、大きな声を出して。でも、それは、興味本位で訊ねるような話ではありません。被害を受けた方がいるのに、不謹慎でしょう」
正論。ただ正しい理屈を教諭は並べ、この身を諭している。
だのに表情は強張り、視線は俯く。
己で発した言葉を、己自身にしてから納得していない。まるで、そう、その白々しさを恥じるかの気息。
「……いや、仰る通り。これはまた不躾を申しました。お詫び致す」
「い、いえ。いえ。そんな、謝る必要なんてありません。私こそごめんなさい……偉そうに」
今度こそ深く、その美しい形の
「謝る必要がねぇのは先生こそですよぅ。いや、恐ぇ目に遭ったなぁむしろ御身であろうに」
「そ、そんなことありません! 可哀想なのは野クルの皆さんです! せっかく、仲の良い友達と予定も合わせて、一月以上も前から計画も立ててようやく叶ったクリスマスキャンプだったんです。それなのに、あんなことに……」
「……」
そう言って自責に面を暗める。労しいのはどちらやら。
両腕の荷物を廊下に置き、両膝に手を付いて、その俯き顔を覗き込んだ。
不思議そうなその眼差しを見上げて、笑みを送る。
「無事でよかった。子供らと、お前さんが無事で。それが一等の、何よりじゃあねぇですかぃ」
「っ!」
「ねぇ、先生」
「はいっ……そうですね。本当に、そうです……」
声を詰まらせ、娘は頷く。
これ以上はできんか。尋問のような真似をするには、この娘子はあまりに労しい。
そう情に肯く内心で……しかし、冷徹な肚の底にはある推測が生まれていた。そして、それはおそらく正答である。
女性教諭は口止めをされている。いや、この教諭個人に限った話ではない。謂わば緘口令の如きものが布かれたのだ。
真っ当な教師が凶悪事件の顛末を生徒にべらべらと吹聴する訳もないが。キャンプ場職員の女の口はその意味で、羽毛より軽かった。
「最近、県の教育委員会の決定で教職員が近隣の見回りをしているんです。早朝から夕方や夜間、主に生徒の登下校の時刻に」
「ほう、そいつぁご苦労ですなぁ。ただでさえお忙しかろうに」
「生徒の安全の為ですから仕方がないです。私は身延の辺りを担当させてもらっていますが、もっと遠く、甲府や長野の近縁にまで駆り出される人だって居ます」
「長野!? そいつぁ幾らなんでも乱暴だ」
「あははは……もちろん希望者の人が、代休ありきで、ですけど……山梨近県との合同計画なので、人員を割けないところはそういう無茶なことに」
学校関係者への指示。この本栖高校に勤務する職員に、緘口の措置が為されている。そう考えるが自然か。
何故。
広まっては不味いからだ。
何が不味い。
学外に風評が及び、評価を下げること。教育機関特有の潔癖さゆえ。
風評被害とは。
事件の当事者に──学校関係者が居る。それが噂として広まることを恐れている。
雑用を終え、再三に亘る鳥羽教諭からの感謝と謝罪に送られながら校舎を後にする。
彼女の誠心には悪いが、収穫はあった。思い掛けない方向で。
それが何を表し、何に繋がり得るのか。それはまだわからぬ。しかし、近付いている筈だ。
確実にホシへ。暗闇の奥に潜むその凶きモノへ。
暗い暗いと思えば、外は既に夕闇の帳の下。西日が沈み切ったのは何時の頃か。
瞬き始めた星空を仰ぎ、校門に差し掛かった。
「な、薙原くん!」
「うん?」
門柱の傍にいた少女が一人、こちらに駆け寄ってくる。
声を聞けばそれが誰なのかは瞭然で、あおいちゃんは白い息を切らせながら己の前に立った。学生鞄を提げ、分厚く巻かれたマフラーに顔を埋める様は帰り支度のそれ。
「どうしたんだぃ、こんなとこで」
「あ、うん。あの……あんな……一緒に……薙原くんと、一緒に帰ろう思て……」
「おぉ? 己を待ってたのか。かぁっ、こんな寒空の下で、あぁあぁ寒かったろう」
「う、ううん、全然大丈夫やよ」
気恥ずかしそうにあおいちゃんははにかんだ。
「一人かい? 大の字はどうした」
「先帰ったわぁ(帰らしたわ)」
一瞬、おかしな色合いで目が泳いだが、まあよかろう。
娘子一人帰り路を歩かせるより幾分は。なにより、当てにしてくれるというなら応えるに吝かではない。
「
「うむ、苦しゅうないで。えへへっ」
ほわりと仄暖かに、あおいちゃんは笑った。
道中の会話はさぞ難儀するものと思っていたが、存外に少女は話し上手の聞き上手。今時の子供ららしい一面と、何処か歳に似合わぬ大人びた振舞い。
しっかりとした娘だ。将来が楽しみだなどと、またぞろ分際を弁えぬ感慨を覚える。
「へぇ、そいじゃああのサークルはあおいちゃん達が起ち上げたのかい」
「うん、まあ私はアキが勢いで作るぞー! いうてたのを手伝っただけなんやけどね」
「いやいや大したもんじゃねぇか。好きなことの為に地固めを怠らぬ。若ぇのにしっかりしてんだねぇ」
「あははは、なに言うとるん。薙原くんかてタメやんかぁ」
「おっと、そうだったそうだった。この爺臭ぇのが災いしてなぁ、時折ぽろーんと忘れっちまうのさ」
「あっはははは」
お道化てみせると、少女は楽しげに笑ってくれた。
波高島駅から歩くこと10分ほど。生垣に囲われた日本家屋が見えてくる。木製の表札には達筆な犬山の文字も。
なんだかんだと、自宅まで同道してしまった。しかし、鳥羽教諭の言ではないが、今の時世で安全を買うならこの程度に過保護である方がむしろよいのやもしれない。
ストーカーに、通り魔。
世も末……いや、初頭も初頭、四半世紀すら未だ数えぬというに。
「薙原くんありがとなぁ。家まで送ってもろて……」
「構わねぇよ。いや己もな、話が楽しくってすっかり付きっ切りになっちまった」
「え? えへへへっ、そっかぁ……それやったらよかったわぁ」
マフラーに顔を埋め、少女はもごもごと呟いた。手のこね繰り、伏し目がちにこちらを見ては逸らす。
「ではな」
「あっ……あの!」
「うん? なんだい」
踵を返し掛けた己に手が伸ばされる。それは肩に触れようとして躊躇い、腕に触れようとしてまた躊躇い、最後に裾をその白い指が摘まむ。
少女の顔は朱色、吐息の白が、それをより引き立たせる。家の灯が映るのか、瞳がやけに輝いて見えた。
「あの、あんな……あの……っ……」
「おう、どうした。ゆっくりでいい。ゆっくりで」
「…………私、私っ……!」
遂に、少女が決する。心か覚悟か……想い願いか。
尋常には口に出来ない大きな決意をその瞳に宿して、今一歩、少女が己に近付き。
────からら、そんな音色にびたりと止まる。
少女は急停止して、次いでぎこちなく横を向いた。油切れのブリキ人形も斯くやといった風情。
彼女の自宅の玄関、四枚引き戸が僅かに開き、その隙間からこちらを覗く碧い瞳と目が合った。
小さなあおいちゃん。その童女の顔立ちはまさしくそう表するが適当だ。
「…………」
「…………」
「こんばんは。そんなとこに突っ立ってちゃ冷えるぜ、お嬢ちゃん」
無言で見詰め合う両者の膠着を解す心持ちでそう言うと、まず反応を示したのは童女の方だった。
「こんばんは~」
にこりと笑い、挨拶をして、そのまま玄関を取って返す。框を駆け上がり、廊下をドタドタと駆け抜けて、子供らしい高く響きの良い声で。
「おばあちゃーん! あおいちゃんが彼氏連れてきたでー!」
「あかりぃーー!!」
号砲を鳴らされたスプリンターの如くあおいちゃんは玄関から自宅へ突貫した。
暫時、家内から床板を蹴る足音と童女の楽しげな悲鳴が木霊する。
戸だけ閉めて暇しようかと考え及んだ頃、玄関先に人影が立った。
「あぁあぁすみませんねぇ、玄関先に立たせたまんま」
ぴんと背筋の伸びた女性であった。短く整えられた白髪、面差しはやはりあの少女によく似ている。
己が老い耄れである所為か、対手を老女と呼ぶのは躊躇われた。母親と言われても信じたろう。それほどに矍鑠として、いやさ若々しい。
「あおいの祖母です。孫娘をわざわざ送っていただいて、ありがとうございます」
「いえ、小忙な時刻にこちらこそ申し訳ない。すぐ退散しますゆえ」
「あらあら滅相もないですわ。もう、あーおーいー! こちらがお帰りや言うてらっしゃるのに、いつまで遊んどんの」
「はーい! はい! ごめん! 薙原くんあのっ、あかりはアホやねん! アホがアホなこと言うただけやからね! 気にせんといてね! ね!?」
「あたしアホちゃうもーん」
「あんたぁちょい黙っとれ!」
「おぉおぉ、わかったわかった。確と心得たぞぉ。ふっ、ハハハッ」
こちらが笑うと、あおいちゃんは沸騰した土瓶のように蒸気を吹いた。無論、喩えであるが。
そんな孫娘をどう見たか。そしてこの身をどう見たか。
祖母上は一つ頷き、己に笑む。
「よろしかったら一緒にお夕飯でもどうです」
「ちょっ、おばあちゃん!?」
「なんの用意もありませんけど……せやねぇ、今晩はたまたまお赤飯炊いてすき焼き拵えまっさかい、お客さんお一人くらいやったら大丈夫やわ。いやホンマにたまたま」
「嘘つけぇ!! どこがたまたまやねん!? どこにたまたまの要素があんねん!?」
「やったぁすき焼きや! でもなんでお赤飯なん?」
「女が大人になる時はそういう決まりやねんで。あかりも覚えとき」
「はーい」
「覚えんでええわ! てか薙原くんの前でっ、なに言うねん!?」
打てば響く祖母上の言葉に逐一あおいちゃんが怒号を飛ばす。妹御のあかりちゃんは実に暢気、マイペースだった。
愉快な家族である。
「いや、お心遣いまこと有り難く存ずる。が、今日の所は御相伴は遠慮させていただく。拙宅でもう用意がございますのでな」
「あらぁ、そうですか」
「折角のお招きを頂いておいて、いやいや不躾千万、平に」
「あぁ薙原くんが謝らんといて! ええねんええねん! おばあちゃんが無理言うのが悪いねん」
「ふーん、あおいはこちらとお食事したないんか。せやったら今度は、
「なんでやねん」
「えーせやったら私も一緒に行きたいぃ」
「なら私とあかりと薙原くんでお寿司でも食べ行こか。次のお休みにでも」
「そいつぁなかなか楽しそうですな」
「薙原くんまで!?」
「ハハハハッ」
「フフフ」
「また明日な、あおいちゃん」
「ふんだっ、薙原くんなんて知らんもん」
「ほななーお兄ちゃん。次はあかりとも遊んでやー」
「おう、いいとも」
「またいらっしゃいましな」
「御厚意有り難く頂戴する。では、失礼を」
今一度、辞儀してその場を後にした。
それはひどく暖かな、愉快な心持ち。それは己には実に、実に得難く、望外なものだった。
「あんたもまた、随分けったいなお人選んでもうたな」
「……ええやろ別にぃ。どんな人選んだって」
「悪い言うとるんちゃうよ。ただ気ぃつけや。ああいう人は、女泣かせやで」
「薙原くんはそんなんちゃうし! 軟派……ではない、思うけど。わりと女馴れしとる感あるけど、大丈夫……たぶん、きっと」
「そうやない」
居間の炬燵へ両膝を埋め、祖母のみね子は溜息を吐いた。
「ああいう男はな、女より義理を取る。仁義を取りおる。ホンマ、憎らしいくらい迷わんとな」
「? なんなんそれ。どういう意味」
「捕まえるんやったら急がなあかんでぇいうことよ。身も心も骨抜きにするくらいの気概で行かんとすぐどっか消えてってまうで」
「えぇ……」
対面の卓に行儀悪く突っ伏す孫娘に、みね子はしかし、叱る言葉を持たなかった。
「筋道通す為やったら……命も惜しまん、そういう眼ぇしとったわ。あんお人は」
「……いや、いやいや、それは言い過ぎ」
笑うあおいに、みね子は穏やかな眼差しを向ける。
「なんにしても、後悔のないようにね」
「……うん」
「あんたが手ぇこまねいとるんやったら私が先に手ぇ出すで」
「なんでやねん!? 齢考えぇや!」
「気風のええ男前やったねぇ薙原くん。私があと二十年、うーん二十五年若かったらいてもうてたかもしれんわ」
「五十年遅いで、おばあちゃん」
「あおい、あんたの夕飯、木綿豆腐だけや」