自分の作った小説の主人公に転生   作:ロイ1世

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秋刀魚漁の季節がやってきましたね。


そんな話はさておきマンハッタンカフェが実装されましたね(約2週間前です)
数ヶ月間、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍んできた甲斐もあって、無事お迎え出来ました。くっっっっそかわ「提督?」

お久しぶりですが、本編どうぞ


まだ始まっていない

「===!!」

「ほう、アグリも君の事を覚えているようだね。それではここらでおさらばするよ」

 

 堅谷は立ち上がり、奥の部屋へ消えていった。

 

「===!!」

 

 化物は床を叩き、下の階に案内する。

 

「成程、闘技場か」

 

 落とされた先は闘技場のような四方が囲まれたリングだった。

 

「あー、テステス。こちら放送席の堅谷だ。そこは職員の娯楽施設でね。そこでは本土から連れてきた被験者…ああ、人間のことだよ?彼らを戦わせて、勝った方は待遇をよく、負けた方は被験体にしたよ」

 

 武器になりそうなものはこの中にはない。持ってきた物はナイフ、弾のない主砲、水のない魚雷、同じく水のない燃料満載の艤装。銃は弾の種類が複雑で諦めた。

 

 ナイフを構えながらも化物と距離を取る。堅谷はまだ何か言っているが聞いている余裕などない。

 

「===!!」

 

 化物が近付いてくる。右ストレートをやるつもりだ。リフレックスになるよう、敢えて近付く。

 

 リフレックスの中を比較的速く動くだけあって、一歩踏み出しただけですぐに発動する距離まで詰められる。だがそれでも、発動すればその速さは失われる。

 

 手に握るナイフで伸びてくる腕の関節部分を刺しまくり、一旦躱す。流れで背後を取ったら首を掻ききる。

 

「===!!」

「なんだ君のその早業は!!君はもしかしてだが海軍の生物兵器か!?」

 

 化物の刺し傷はすぐに塞がり、描ききった首も腕で抑えてすぐに繋がった。

 

「化物め…」

 

 前回と同じように魚雷発射管から酸素魚雷を一本抜き、近付く。駆逐艦の必殺技を叩き込めば、大ダメージを与えれるのは分かっている。それを顔面ではなく首にぶつければ、流石に絶命するだろう。

 

「デリャー!!」

「===!!」

「なっ!!」

 

 警戒して死角から近付いたというのに、化物は俺をしっかりと捉え、捕まえた。以前のリフレックスが発動しない条件を、本能的に理解しているのか。

 

「ナイフが…」

 

 魚雷に持ち替えてしまったため、ナイフは腰の方、握られている現状、取り出せない。

 

「===!!」

「いてててて!!」

 

 徐々に死が近付いている痛みがする。手に握っている酸素魚雷は必殺技で、こんなところで使っていいものではない。ではどうするか、簡単に言えば、殴るしかない。

 

「===!!」

 

 白露の主砲で。

 

「===!!」

 

 駆逐艦の主砲とは言え砲は砲。それで殴られれば痛くない筈がない。現に化物の手首を叩いたら、すぐに手放した。痛みに苦しんでいるように見える。

 

「ふん!!」

「===!!」

「放したな?化物!!」

 

 アッパーのように酸素魚雷を化物に叩き込む。首から上が吹き飛び倒れる体に追い打ちともう一本を左胸に叩き込む。化物の身体は大きく欠損し残ったのは右腕と足だけになった。

 

「終わった…」

 

 そう言い残し、落ちてきた穴から部屋に戻り堅谷を追う。奥の部屋には闘技場の映像が見れるテレビとマイクがあった。画面に映る化物は残された三肢から血をどくどくと流している。

 

「どこ行きやがった」

 

 部屋を見渡すが扉は入ってきたもの以外ない。窓や人が入れるサイズの通風孔もないので逃げれるはずがない。所長室の扉は化物が落ちてきた衝撃で開かなくなっていたから堅谷の身体能力的にこの部屋に逃げ道がないといないのは神隠しになる。

 

「探すの怠いな」

 

 手始めに本棚を倒した時、妖精が一体ひょこんと現れ壁にスプレーを吹きかける。するとその壁はみるみるうちに溶けていき、隠し通路が出てきた。

 

「お前何者だよ」

 

 最大限の尊敬を込めつつその通路に入る。かなり狭く人一人でも窮屈に感じてしまう。しかし誰かの髪の毛を見つけたことで俺以外にもこの通路を使った奴が…堅谷がいると分かり安心して追う。

 

 出た先は滑走路だった。既に大型輸送機が滑走路に進入しており、エンジンが動けばすぐに飛べる様子だった。

 

「ここまで来るか!!殺せ!!」

 

 堅谷は民兵集団…私兵隊に命令すると大型輸送機の中に入っていった。

 

「撃ち方始め!!」

 

 私兵隊の隊長が声を発すると飛行機の護衛をしていた兵士達が撃ってくる。リフレックスが発動する前に近くの積まれた物資コンテナの中に逃れる。そこには弾薬が種類問わずたくさんあり、私兵隊の使う銃がどれだけ種類に富んでいるかを教えてくれる。

 

「弾だけでも色々と使えるんだよ」

 

 大口径のライフル弾を掴み、投げナイフの要領で外にいる私兵隊に投げる。深海棲艦の力で投げられたライフル弾は銃で撃ったのと同じで命中した兵士は次々と倒れる。

 

「うわぁ!!」

「所長!!早く脱出してください!!」

「逃がすか!!」

 

 堅谷には飛ばす知識がないのか未だ輸送機に動きはない。

 

「堅谷あぁ!!」

 

 輸送機の中にナイフを構えてコンテナから出る。すると後ろから声を掛けられる。

 

「ロイ!!」

「白露か」

「うん。ここからなら飛行機で脱出できるよ」

「こっちもここの所長を追い詰めた。艤装は後で返す」

 

 白露が機内から撃たれないよう死角で待つよう言い、入る。輸送機の中は脱出準備ができていなかったのか、コンテナなどは積んでいなかった。そして堅谷はコックピットで機械を弄っていた。だがそれは輸送機の電気系統などではない。

 

「堅谷、お前を逮捕する」

「いいや、私は逮捕されない。そして君はアグニに殺される」

「アグニ?残念だがあいつは死んだぞ」

「ふっはっはっは。甘いな君は」

 

 堅谷は笑っているが、俺はちゃんと化物の頭を吹き飛ばし、一般的に心臓がある左胸も吹き飛ばした。その後カメラ映像で再生できていないのも確認した。

 

「言っただろう?アグニは死体で作られた、死ぬとか死なないじゃない。死ねないんだ。ダメージを受ければ怯むし修復のために時間はいる。だが死ねない。こちらの命令が受信され続ければ従い、仮に受信機が破壊されても最後の命令と現状から最高の判断を下せる。見たまえ、アグニが来たぞ!!」

 

 堅谷の指差す先に視線を移せば、そこにはやはり化物がいた。吹き飛ばしたはずの頭も左胸も揃っていた。

 

「ありえない…あの出血量だぞ…まさかあの流血は肉体が溶けて再構築していただけなのか…」

 

 そうだとしたらどうやれば勝てる。残っている魚雷は一本だけ。並の銃火器ではダウンさせることすらできない。これで逃げようにも追いつかれてアウト。

 

「止めろ!!アグニを今すぐ停止させるんだ!!」

「そうはいかんよ。だから…」

「!!ふざけるなーッ!!」

 

 やりやがった…。堅谷の奴、俺を殺すために、アグニに停止命令を出させないために、おそらくアグニをコントロールする機械をショート、さらに自殺しやがった。

 

「白露!!お前、操縦はできるか!?」

「そ、操縦!?できないけど、妖精さんならもしかしたら」

「ならこっちに来て妖精を手伝え!!」

 

 輸送機から出て化物に向う。

 

「ロイはどうするの!?」

「こいつをどうにかしておく。任せたぞ!!」

「えぇッ!!ちょっ」

「===!!===!!」

「来い!!」

 

 考えろ、奴から距離を取りつつ考えるんだ。まだ本編は始まっていない。始まっていないんだ!!こんなところじゃ死ねないし、ルートはあるはずだ!!だから考えるんだ!!

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