自分の作った小説の主人公に転生   作:ロイ1世

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ウマ娘、無料十連でタマモクロス来ました。やったぜ!!マンハッタンカフェのSSRサポカで無料石全部吐いて天井したからガチャ引けるだけで嬉しいのに、ピックアップ引けるのはさらに嬉しい!!


三人組

 妖精と一通り話した後、星に乗って大本営に戻り山吹元帥に報告した。

 

「うーん、龍造の奴に相談しなきゃいけねえなぁ」

 

 山吹元帥は報告書を眺めながらそう何度も繰り返す。

 

「研究データは回収できず、その結果がアグニという名の化物」

「はい。再生能力がかなり高く、数時間で死亡しても蘇生し襲撃してきました」

「バケツの受容体が変異した結果か…」

 

 溜息を吐いて報告書を机の上に置きこちらを見る。

 

「まぁよく無事で帰って来た。行方不明者の件は残念だが被害の拡大はこれで抑えれた。それに妖精とも出会えたようだしな」

「はい。今回はその件でさらに話があります」

 

 過去の事より未来の事だ。特に今は未来のことを考えると時間はない。

 

「妖精がその手腕を発揮できる工廠、可能であれば一つ貸していただきたい」

「ああ…そうか。その妖精だもんな、工廠は欲しいな」

「はい」

 

 山吹元帥にとっても相棒妖精は陸攻を水上機にし、さらに単独で桜花を作った技術モンスターだ。それと組むと言った時点でこうなることは分かっていたのだろう。

 

「まあいいが…大本営の第52工廠が空いていたはずだ。元々は工場だったから広さなら十分だろ」

「大本営内は陸軍の過激派への情報流出の恐れがあるのでちょっと…」

「うーむ、そうだなぁ。大湊第三鎮守府…南方進出作戦を控える今、そんなところに飛ばせないなあ」

 

 俺がハ島から脱出した後、南方進出拠点設営計画の丸計画は成功した。つまり次の大規模作戦は非常事態にならなければ南方海域で行われる。つまり寒い所に行かなくて済む(かなり重要)。

 

「そうなると使える工廠は…横須賀…」

「横須賀!!」

「横須賀郊外…戦争で売却されたので軍が購入した工場。ここか」

 

 壁際の棚から資料を出す。それにざっと目を通すとかなりの良い物件であることが分かる。

 

「ここでお願いします」

「ああ。それと君に新たな任務を通達する」

 

 背筋が伸びる。

 

「新しく設立した横須賀第七鎮守府。そこの監査を願いたい」

「横須賀…第七鎮守府…」

「ああ。事前情報は拠点に行く車に載せてある」

「拠点?」

「ああそうだ。監査期間中、君が寝起きし指令を受け取る場所だ。車は表で待っている」

「は、は…ちょっと待ってください!!」

 

 いけないいけない、横須賀第七鎮守府と聞いて忘れていたが俺はまだ訓練学校生だ。

 

「学校の方はどうなるんです?」

「心配するな、既に繰り上げ卒業として対処した」

「繰り上げって…そんなんで大丈夫なんですか!?」

「気にするな、お前はもう十分提督だ」

「意味が分かりません!!」

「妖精が言ってたぞ、特に学ばず特に得ず、既に必要以上のものを持っていると」

「そりゃそうですが」

「じゃあ問題ない、V、出撃だ!!」

「ああもう!!」

――

 反論は無意味と察して諦めていつものとは違う普通の車に乗った。南方関連で憲兵もかなり移動しており、信頼できて監査もできる憲兵が俺しかいないとは山吹元帥の言うこと。だがこれで良かったのかもしれない。南方に駆り出されていない時点でかなり良心的だ。まだ何も準備できていないから外されたのかもしれない。

 

 事前情報にはやはり提督:義明英朗と書いてある。クロですね、監査する必要もない、そういう運命だ。

 

 つまりこれで本編開始直前の状態になった。色々忘れている気がするがまあいいだろう。

――

「ここです」

「いや絶対違います。間違っている筈です」

「いえ、写真で見たのと同じなので合っています」

 

 拠点に着いた。そう、拠点に着いたはずなのだ。

 

「民家ですやん」

「民家です」

 

 降ろされたのは割と大きめの一軒家の前。普通に住宅街。拠点って言うからもっとこう…軍事基地感がすると思っていた。

 

「それでは私はこれで」

「ご苦労様です…」

 

 車は大本営に戻っていった。だからいつもの黒塗りの高級車じゃなかったのか…。門を開けて中に入る。本当に民家だ。監視カメラもセンサーもない。

 

「こんなに広くても一人じゃなあ」

「一人じゃありません」

「郊外の工場に行かないのか」

 

 相棒妖精がいたわ。寂しさが減る。

 

「私もいるよ!!」

「お前は大本営に帰れ」

 

 白露が玄関を開けて出迎える。私服だ。

 

「お前は艦娘だろ?南方海域行って来いよ」

「ロイの凄さを分かっていない人たちと艦隊は組みたくありませーん!!」

「たらい回しされた理由がよーく分かったよ」

 

 どうして態々ハ島で白露の艤装を回収したのか。放置しといても爆撃で埋められるから技術漏洩はしない。情はあるが生死に関わる場面では二の次だ。じゃあ何故か?艤装があれば艦娘として出撃できる、つまり鎮守府に配属できるので次の作戦からおさらばできる算段だった。

 

「ここでのお前の仕事は?」

「監査のときにロイが盗聴器とか置いてくるからそれ見とけーって」

「うーん、分かった。頑張ってくれ」

 

 任務があるなら追い出せねえ…。あの元帥押し付けやがった。

 

「任務を確認する」

 

 切り替えだ。もう白露、俺、妖精の三人で義明を潰す。

 

「任務内容は横須賀第七鎮守府の監査だ。だが予め言っておく、クロだ!!」

「は、早くない?」

「そういうものです」

 

 妖精のフォローがありがたい。

 

「よって俺達の目的は逮捕の為の証拠確保である!!」

「盗聴器と小型カメラの準備は出来ています!!」

「受信側はまだだけど今日中に準備できるよ!!」

「分かった。相棒妖精は白露を手伝ってくれ。終わり次第置く位置を決めよう」

「「了解!!」」

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