「(艦これ作品なら)まだ要素は増える筈だ」
艦これと言いながら提督(いずれの姿)が深海棲艦と戦ってないとか草。
艦娘も今のとこ合計6人しか出てきてないし、異常だよ。
アプデで最上・矢矧の改二が来たのでストック開放。
これでストックがなくなった(設計図は万年不足)。
来月にならないと設計図回収できないかな~。
脱衣所は異臭…血の臭いが充満していた。病院に連れて行きたくなったが、艦娘を治すのには入渠が最適解なので諦めて意を決し、中に入る。
…、予想通り、湯船は黒くて赤い。排水口になんか詰まっている。使えそうなシャワーが一個しかないという整備・衛生のどちらから見ても地獄な場所だった。
時間がないので体を洗うのは諦める。しかし綺麗な湯船に浸からせたいので、水を抜き、浴槽を洗う。綺麗になったと思ったら、白露を抱えて中に入り、お湯を入れる。
「頼む、助かってくれ」
湯が白露の体を包む。しかし傷は治らない。
「入渠ドックが整備不足だったから入渠の効果が薄まっている?それとも修復材が必要?妖精!!高速修復材を持ってきてくれ、頼む!!」
近くにいるはずの案内してくれた妖精にむけて叫ぶ。工廠か補給か羅針盤かは分からないが白露の場所を知っていたんだ。バケツの場所も知っているだろう。
「こっちだ!!早く!!」
道案内の妖精がバケツを一つ持ってきてくれた。
詳しい使い方は分からないが、某公式認定解体艦娘のMVを思い出し、湯船にドヴァ―する。
「う…」
「しっかりしろ!!おい!!」
「…」
「おい!!…なんだ、眠っているだけか」
傷も塞がっている。体温は湯船に浸かっているので当てにならないが、顔色が良くなっている。
「妖精、彼女を頼んだぞ」
上着を籠に入れたら、執務室に向う。
――
道中は平穏そのものだった…この鎮守府所属の憲兵の死体があることを除けば。
他の隊が既についている。クリアニングをする必要がないので階段を7弾飛ばしで上る。どの階にも憲兵の死体が転がっており、その多くが警棒を握っているので、真面な武器を持っていなかったのだろう。道理で仲間の憲兵の死体がないわけだ。
執務室前の廊下から、申し訳程度の銃声が聞こえてきた。階段の後ろの方に、指揮者である大佐がいた。
「遅かったな中佐」
「申し訳ありません、状況の方はどうなっていますか?」
「執務室にいた憲兵隊が報告を受けて机やソファーを使った簡易のバリケードを設置。それに身を隠して執務室にあったハンドガンを使って抵抗している」
「二世は?」
「まだ執務室のはずだ。封鎖中の部隊から連絡はない」
廊下の方を見る。憲兵3人が時折こっちを見て撃ってくる。
「大佐、時間をかけたくありません。吶喊します」
「そうか…行ってこい、中佐!!」
廊下にナイフ一本で出る。憲兵がこっちを見て銃を構えた瞬間、世界が遅くなる…リフレックスモードが発動する。
飛んでくる遅い銃弾を避け、バリケードを乗り越えたら3人の喉を掻っ切る。世界が元の速さに戻る。
「流石は中佐だ…突入するぞ、盾持ちは前に!!」
機動隊員の盾を持った二人が先頭に立ち、扉を蹴破って中に入る。それに続くように俺達も中に入る。
「…いない?」
「本部に連絡して無線を残らず傍受させろ!!」
「何が始まるんです」
「裏社会との戦争だ」
受話器が戻されていない電話を見る。番号からして警察署だ。
「賄賂を貰ってる汚職警官が来るぞ!!隠し通路を探せ!!」
「大佐、下の階から艦娘が!!」
「ブラボー!!なぜ寮の封鎖をしなかった!!」
「しています、おそらく、別の場所にいた艦娘かと…」
あっ、白露か。回復したんだ。
「ぜぇぜぇ…あいつは逃げた…艦娘売買のための裏道を使って…」
「…隠し扉がどこか教えてくれ、頼む」
大佐が頭を下げて白露に願う。白露はなにも言わず、勲章を飾っている棚を倒す。そこにはエレベーターの扉があった。
「地下に繋がってる…その先は分からない」
「ありがとう、お前ら、行くぞ!!」
「待ってください、大佐。チャーリーより連絡。警察とヤクザの車両が計30台、こちらに接近中とのことです」
「賄賂組め…チャーリーと中佐を除く全部隊は鎮守府内にて防衛戦を行う。ここの武器庫から弾、銃、手榴弾、あるだけ持って入口に集まれ。チャーリーは防衛網を突破した敵を狙撃。中佐は二世を追え!!」
「「「了解!!」」」
――
地下道はコンクリで整備され、一本道だったこともあり、速度を出して走ることできた。二世はだいぶ先にいるようで、足音の反響すら聞こえなかった。
先には扉があった。見るからにして頑丈そうな作りである。
「鍵穴はなし。電子ロックか…。それもカードキー…」
カードキーは二世か売買先の商人しか持っていないだろう。つまるところ取れる手段は一つ。
「はぁ…ウリャリャリャリャリャ!!」
ぶち壊す。頑丈だとしても拳を叩き込めばいつかは壊れる。
「さっさと・・・壊れろやあぁーッ!!」
へこみはするが壊れる気配がない。
「くそ、くそ、くそ!!逃がしてたまるか、逃がしてやるか!!」
脳裏をよぎるのは白露の姿。天井に釘で貼り付け、直接指示したか憲兵隊が勝手にやったのかは知らないが、奴が指揮する鎮守府で起きたんだ、その責任を取らせる。
「うおらぁ!!」
扉はなんの音も出さない。ただそこに鎮座するだけだ。
「うわあぁぁぁ!!」
奴への怒りからか何もできない悔しさからか、泣きながら拳を叩き込む。
ピッ
「えっ…」
カードキーの差込口を見る。
妖精だ。道案内をしてくれた妖精がカードキーを差し込んでいる。
妖精パワーで用意したであろうカードキー。それを使って扉を開けてくれた。行ってこい、心の耳がその声を捉えた。
「行ってきます」
再びエレベーターに乗り、上にいく。
そこは廃工場のような場所だった。
人の気配、数は7、手にはクロスボウ。こっちを見ている。
背負っていた機関銃で薙ぎ払うように撃つ。例えカバーに入っていたとしても貫通して殺す。
「反撃しろ!!」
自分たちの場所がバレていると分かったのか、クロスボウを使って反撃してくる。しかし所詮はクロスボウ。機関銃に比べたらレートは目くそ鼻くそだし、リフレックスで発射音がなくても避けれる。
「うわあぁぁぁ!!」
高所に陣取っていた奴が柵を乗り越えて落ちてくる。頭から落ち、首なしの死体になる。
・・・残り一人。
「出てこい、クソ野郎」
外に繋がる扉から、一人の男が入ってくる。
純白の提督服を着た、ルックスのよい男だ。
「盃 二世。お前を軍法違反で逮捕する」
「ふふっ、僕はあの大物政治家、盃 一世(ひとよ)の息子だよ?逮捕してもすぐに釈放される」
「試してみるか?」
手錠を持って近付く。
8M・・・7M・・・6M・・・5M圏内に足を踏み入れようとしたとき、リフレックスモードになる。
「まさか、お前!!」
二世だ、二世がリフレックスの原因だ。5Mあったはずの距離を一瞬で詰めてきやがった。一先ずは離れてなんとかする。危険が去ったので、リフレックスは解除される。
「…避けるなんて、運のいい奴だ。だが続かないよ」
再び歩みを進める二世。距離を保ちつつ、天井に向けて銃を乱射する。
「なにをやっているんだい?僕はここだよ?」
下がりつつも乱射は止めない。
コトン、上からなにか落ちてくる。
「これは…天井を支えてた柱の破片?」
二世はそれをつまみ上げた後、上を見る。
「成程、君の狙いはそれか」
「じゃあな!!」
天井…二世の真上にある天井を支えていた柱を破壊することで、二世の真上だけ崩落する。瓦礫の山に潰されたと予想外の敵の死に安堵しようとしたら、また声がする。
「残念だったね。いい手だと思うけど、僕には効かないね」
砂埃の中から、二世は悠々と歩いて出てくる。
「僕の身体には深海棲艦の血が流れている。そして深海棲艦の遺伝子を持つ者は陸上の覇者である人間の力を凌駕する!!」
再び5M圏内に近付いた瞬間、リフレックスモードが発動する。二世は目と鼻の先、避ける時間なんてない。
「うおおぉぉぉ!!」
やられる前にやる、その精神で全力の右ストレートを奴の顔面に叩き込む。
「ふべらッ!!」
「早ければ早いほど、反撃は痛いんだぜ!!」
三回転して倒れる二世。このまま逮捕と思ったとき、眩暈がする。
「なんだ…これ…」
青柳に煽られて度数の高い酒を未成年なのにイッキしたときと同じ感じだ。
「君も…やはり、深海の血が流れる人間…」
「…」
「そして君の能力は危機的状況に陥ったときに超人的な能力を得る」
二世は立ち上がり、俺がなにもできないのをいいことに姿を消す。
「君の能力はとても強力だ。それも君の能力は僕のと違ってクールタイムがない。だが、それが弱点だ。君の様子を見る限り、連発すれば体力を大きく消耗するみたいだね。そして君は発動を制限できない。なら僕にも勝ち目はある!!」
二世が一頻り喋り終わったころに、漸く動けるようになる。
「くらえ!!」
二世が拾ったクロスボウを使って攻撃してくる。三発目まではリフレックスなしで回避できたが、四発目で発動。来る矢を全部落とした後に解除される。
「君の能力はすごいねぇ!!僕の目でも追いつけないよ!!」
矢が飛んできた真反対から、今度は銃声。リフレックスにより回避。
「また膝をつくのは次かな?それともその次?」
何かの機械がこちら側に倒れてくる。避けるのがギリギリ間に合わず、リフレックス。
三回連続でリフレックスが発動したことで、また眩暈が襲う。
「終わりだねぇ、憲兵君!!」
二世が正面から近づいてくる。手にはナイフ。あれで殺すつもりだろう。
「だが…」
距離5M、俺は残りの力を使い、灰を燃やす気持ちで前方に渾身のラッシュを叩き込む。
「グアッ!!」
「甘かったな」
そのラッシュは突如目の前に瞬間移動してきた二世に全て当たる。二世はその後、何かのタンクにぶつかり、タンクの中に貯めてあった液とともに下に流れてくる。
「お前の能力は5Mを瞬時に移動できる、だ。扉の近くにいたときも瓦礫に巻き込まれなかった後のときも、お前が5M圏内に入った瞬間にリフレックスモードが発動した。それを使ってお前は瓦礫の下敷きになるのを防いだんだ」
「…」
「だがお前の能力は時間で制限されている。一回目に能力を使われた時避けきれたのはその制限によるものだ。制限があることはお前自身が言っている」
君の能力は僕のと違ってクールタイムがない、裏を返せば「僕の能力は君のと違ってクールダウンがある」深海棲艦の血が流れていてもお頭の方はダメだったらしい。
「改めて言う。盃二世、お前を軍法違反で逮捕する」
そう言って俺は二世の頭を殴り気絶させ、手錠と足枷を付けた。
通信機が鳴る。相手は大佐だ。
「中佐、そっちはどうだ?」
「盃二世とその護衛6名と交戦。護衛は先制攻撃を受けた後に反撃し殺害、二世は逮捕しました」
「御苦労、こっちも終わったところだ」
太陽が水平線の彼方から顔を覗かせ始めた頃に、大本営直属の憲兵隊による盃中将指揮の鎮守府に対する作戦は完了した。
大佐
大本営(元帥)直属の憲兵隊の指揮を執る大柄の男。親衛隊ではないが純粋に艦娘と規則、治安等を大切に思い、違反者に裁きの鉄槌を下すので元帥が重宝している。
盃 二世
最初は二世議員などの方の二世(あだ名)的な風に考えていたが、投稿者の名前的にアウトなのでふたよ読みが本パート作成中に決定。投稿予約中だった前回のに()で読みを入れる。前回説明があった通り父親の頭の良さは金儲けに関することにしか受け継がれなかった。母がロイと同じで深海棲艦。
盃 一世
大物政治家。ロイの父と同じで深海棲艦と結婚し、子の二世を儲けている。本人はクリーンな政治をしており、とても有能。だが親馬鹿な一面から息子の艦娘売買の証拠隠滅を手伝ったり、憲兵隊以外の力として警察とヤクザを買収し、万一に備えていた。二世が逮捕された後に辞任。