自己肯定感の低い少女が他人からの肯定を求めてVtuberになった~美少女なのにコミュ障だからいろいろ台無しに!?でも本人は楽しんでるし数字もまあまあ出てるから問題無いよね~   作:名も無き二次創作家

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いつも言い忘れるけど誤字報告ありがとうございます。
助かってます。
感想もありがとうございます。
励みになってます。

感想の追記機能なんですが、昔は追記でも通知あったと思うんですけど最近は通知されないので見逃しやすくなってます
できるだけ見逃さないようにしたいですが、もし見逃しがあったらすみません。


ドキドキと暴力

「ライバーネーム寿(ことぶき)(つかさ)様ですね。お待ちしておりました」

 

東京都某所、ソナー株式会社

通称”事務所”

 

俺は今、その事務所に来ていた。

 

THE・出来る人!て感じの美人さんに案内されて『会議室2』と書かれた部屋に入る。

そこには既に俺以外の合格者が揃っていた。

 

「おはよう、同僚くん」

「こんにちは!初めましてッす、寿さん!」

 

「は、初めまして。よろしくお願いします」

 

2人の挨拶に比べて、俺のはずいぶんと無難なものになってしまった。

俺だけ無個性なのか?

これ、まずくね?

いきなり不安なんだけど。

 

「とりあえず自己紹介からお願いします。準備が終わり次第戻りますので、それまでは同じ二期生として親睦を深めておいてください」

 

そう言い残して案内人さんが出て行ってしまった。

え、いきなり!?

よ、よーし。

頑張るぞ……!

 

「は、はい!俺から行かせていただきます!ライバーネーム寿(ことぶき)(つかさ)!本名──はいいんだった。えと、ゲームが好きで、ゲーム配信を中心にやっていくつもりです!あ、あと大学1年です、よろしくお願いします!」

 

ふう……。

緊張して少しだけ早口になってしまったが、なんとか自己紹介できた。

 

「じゃあ次、アタシがいきます!」

 

そう言って立ち上がったのは栗色の髪をした美少女だった。

イメージ的には学年のアイドル。

普段の俺ならまったく関わらないタイプの人種だろうな。

 

「アタシは栗山(くりやま)透子(とうこ)でッす!一期生の七星那奈瀬先輩に憧れて入りました!可愛くてかっこよいバーチャルアイドル目指してショージン中でッす!あ、15歳ッす!」

 

「最後はボクかな?」

 

若い子は元気があっていいねえ、なんて年寄り臭いことを呟いて立ち上がったのは綺麗な大人の女性だった。

なんていうか、独特の”色気”がありますねえ。

特にその、ね?

とある部分がデカイ。

どことは言わないけど。

どことは言わないけど。(大事なことなので)

 

「初めまして、ボクは餅月万理愛だ。非常勤の看護師として働いているから、二足の草鞋(わらじ)を履くことになる。配信をメインとし、合間に看護師の仕事をしていこうと思っているのでよろしく。……25歳だ」

 

25歳で素のボクっ子とか、個性の塊かな?

 

やばい。

俺みたいなただゲームが好きなだけの一般人が居ていい場所じゃない。

なんだか自分が場違いに思えてきて恥ずかしくなってきた。

 

「あの、せっかく同期になったんで下の名前で呼んでいいッすか?」

 

「いいよ。じゃあボクも君たちのことを名前で呼ばせてもらおうかな。いいよね?司くん」

 

「え、あ、はい!光栄です!」

 

「ぶふッ!なにソレw」

 

「光栄か。それは光栄だな」

 

「す、すみません、変なこと言いました///」

 

 

「しかし、透子くんも司くんも若いねえ。透子くんに至っては15歳か。10歳差だぞ」

 

「そんなに瑞々しい肌してなに言ッてんすか。ケア方法とか教えてください」

 

「また今度な。それは二人っきりの時でもできるだろう。今は3人で盛り上がれる話がいいな」

 

「確かにその通りッすね。じゃあ、お二人は今後の目標とかありますか?勿論ライバーとしての」

 

「ボクは特にないかなあ。強いて言えばチャンネル登録者数10万、とか?ありきたりすぎてつまんないな。司くんはなにかあるのかい?」

 

「えっと、俺はゲームとバーチャルの架け橋になりたいんです。普段ゲームしてる人が俺の配信を見てバーチャルライバーの存在に興味を持ってくれたり、逆にライバー好きなリスナーが俺の配信でゲームを好きになってくれたらいいなって。殆どのライバーはゲーム配信をほぼ必ずやりますけど、大抵は『なにをやっているか』じゃなくて『誰がやっているか』が注目されてる気がするんですよ。だから、もっと『このゲーム面白そう!買ってみたい!』て思ってもらいたいというか……。すみません、長く語りすぎましたね」

 

「なに言ッてんの!ここで語らなきゃいつ語るのさ!」

 

「そうそう。こっちが訊いてんだからさ。それに、君のおかげでボクにも目標が出来た」

 

「お、なにッすか?」

 

「……なんです?」

 

「医療とは別のアプローチで人々を癒やしたい。病院に来るって言うのは、人によっては仰々しく感じてしまってね。出来れば行きたくないと殆どの人が無意識下で思っているものさ。そんなところでリラックスなんてできない。でも配信はどうだ?自宅で、あるいは別の好きな場所で、リラックスして見れるんだ。だからこそ提供できる癒やしもあると、ボクは思う。一期生の船風桔梗さんみたいなね」

 

彼女のことを尊敬してるんだろう。

俺も彼女のファンだから、その気持ちよくわかる。

年上敬語美少女っていいよね……。

実年齢は俺の方が高いけど、それと年上かどうかは別だ。

年上は概念。

 

「なるほど。アタシはさっきも言ッたかもッすけど、一期生の七星那奈瀬先輩に憧れてるんすよ!なんで、先輩みたいな可愛くて、でもトキドキかっこよい!そんなアイドルになるのが夢ッす!そしてゆくゆくは先輩とコンビを組んで、ソナーの二大アイドルとしてバンバン活躍したいッす!」

 

「ほへ~、アイドル」

 

凄そう。

栗山……じゃなくて透子さん、可愛いし、なれるんじゃね?

いやアイドルなんて育成ゲームとかでしか知らないけど。

 

「なるほどな。互いに(はげ)もう」

 

 

同期は二人とも優しくていい人達だったな。

最初は「俺、場違いじゃね?」と思っていた俺もずいぶんと打ち解けて、彼女たちと気軽に会話出来るようになっていた。

 

 

「お待たせしました。一期生のみなさんの準備が整いましたので、これから顔合わせに移行します。ではこちらへどうぞ」

 

お、ついに来たか。

緊張するな~。

チラリと見れば、彼女たちも同じく緊張していることがありありとわかった。

 

なんたって、俺たちは彼女たち一期生を見てここに応募したわけで。

 

端的に言ってファンなのだ。

 

ちなみに俺の最推しは船風桔梗先輩。

あの清楚な包容力はやばい。

 

時点で七星那奈瀬先輩。

圧倒的可愛い。

あと画面越しにでも努力が滲み出てて応援したくなる。

 

なんだけど……。

なぜか一番見てるのは黒夜明先輩の配信だ。

暗い話ばっかりで楽しい筈がないのに、なぜか気がつくと彼女の配信を見て時間を溶かしている俺がいる。

 

ほんと、なんでだろ。

 

 

 

そんな益体もないことを考えながら、案内されたドアを潜った。

 

 

 

 

瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!?

 

 

 

 

 

横っ面をぶん殴られた。

 

 

そんな錯覚に陥るほどの、()()()()()()()()()()()がそこにあった。

 

 

「紹介しましょう。あちらから順に、七星(ななほし)那奈瀬(ななせ)さん、船風(ふなかぜ)桔梗(ききょう)さん、そして黒夜(こくや)(めい)さんです」

 

 

……今なにか言われた気がするが、あまりの衝撃に脳がその声を処理できなかった。

 

今度はチラ見しなくてもわかる。

俺のすぐ後ろにいる彼女たちも、突然の暴力的な衝撃で脳がフリーズしてしまっている。

 

しばしの時を置いて、あまりの非現実的な光景に逆に冷静になってきたかもしれない。

 

金髪碧眼で、芸術の神が心血を注いで作り上げた最高傑作と言われてもうなずける七星先輩。

なんでバーチャルでアイドルやってるんだといいたくなるほどリアルの顔がいい。

 

茶髪のセミロングを携えて清楚のオーラを部屋に充満させているのは間違いなく船風先輩。

この人も負けず劣らず顔がいい。

プロポーションもいい。

 

そして、月明かり一つない闇夜をそのまま塗りたくったような黒髪を垂らしてこちらを見つめているのは黒夜先輩。

七星先輩が太陽だとしたら彼女は月。

この世のものとは思えない異次元の、美しさとも可愛らしさともいえる魅力を持っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは芸能事務所か……?」

 

「? そうですが」

 

そうでした。

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

「星川奈々美さんのお母様ですね。ようこそいらっしゃいました。ご挨拶できて光栄です」

「あれまあ。これはご丁寧にどうも。……あの、この子は元気でやってますか?みなさんに迷惑かけてませんでしょうか?」

 

二期生と顔合わせの最中に、突然那奈瀬さんのお母さんが田舎から挨拶にやってきた。

いや、アポイントメントは取ってあったらしくて突然じゃないんだけど、マネージャーさんが那奈瀬さんのいる日時に訪問時間を誘導して、しかもライバーたちには黙っていたんだから、私たちにとっては突然だったのだ。

 

特に那奈瀬さんは顔を真っ赤にして俯いている。

可愛いかよ。

 

「母さん、もういいでしょ!」

「まったくこの子は。なに興奮してるの?相変わらず落ち着きの無い子ねえ……」

 

那奈瀬さんの顔に「お ま え の せ い だ」と書かれている。

ここまで激しく怒る那奈瀬さんは初めて見た。

やっぱり家族は特別なんだろうか。

 

……家族、ね。

 

「ふう、やっと帰った……。マネージャーさん!どういうつもりですか!」

 

「親心を汲ませていただきました。親が子を心配する気持ちはわかりますから。お顔を直接みて安心していただきたかったのです」

 

「だからって、なにもみんなのいるところに」

 

「この程度で恥ずかしがっていてはアイドルとしての底が知れますよ?」

 

「ぐぬぬぬぬ──!」

 

実家の母親のことを考えていたら、那奈瀬さんとマネージャーさんが軽口をたたき合っていた。

 

「ん、どうしたんですか?そういえば、明さんのご両親のお話聞いたことないかもですね。一人暮らしでしたよね。ご実家に顔は出されていますか?」

 

「あ……、いや、その。一人暮らしになってからはまだ一度も顔合わせてません」

 

「え!?一年半もですか?差し出がましいかもしれませんが、明さんのご両親も心配しておられるはずです。一度顔を見せてあげてください。それともその、関係が上手くいっていないのでしょうか?」

 

微力ながら、わたしが力になりますよ!と意気込む彼女には申し訳ないがそう言うわけじゃないんだ。

 

「別にそう言うわけじゃないんです。母は私に愛情を注いでくれていますし、私はそんな母を好いています。私は私のことが好きな人が好きですからね」

 

「なら……」

 

「でも、一つだけ理解できないことがあるんです」

 

 

 

シン、と部屋が静まりかえった。

いつの間にか船風さん以外の全員も私に注目していた。

 

いつもなら恥ずかしさに耐えられず口を噤んでいるところだが、この際だ。

ライバーという人気商売をやっている一期生、そしてこれからその世界に入る二期生、そしてそんな私たちを支えるマネージャーさんに一つ訊いておきたい。

 

 

 

 

「あの、”自己犠牲”についてどう思いますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

結局、私の問いは抽象的すぎたため誰も答えられなかった。

当たり前である。

 

恥ずかしすぎる。

私はバカか。

バカなんだよなあ。

 

あの後に試験的な縦割り制度が発表されて、二期生のゲーマー男子の面倒を見てあげなきゃいけないことになった。

後輩なのに大学生の年上で、なんかやりにくいなあ。

びくびくしながら敬語で喋りつつ、「こんなんじゃ後輩に舐められちゃうよお……」と気を揉みながら接していたら「ここでは黒夜さんが先輩なんで、敬語は無しでお願いします!」と言われたので遠慮なくタメ語でいかせてもらった。

なかなか話のわかる後輩じゃないか。(タメ語で話せるとはいってない。たまに敬語が出る)

 

しかも彼、なんとこの中で私の配信を一番多く見ているらしい。

ふーん?

可愛げがあるな。

面倒を見てあげるのも吝かではないかもしれない。

 

こいつ、絶対私のこと好きだぞ。

 

 

「よし、さっそく私流の配信=ジツを伝授してやろう」

 

「あ、その、なんでもかんでも人をアテにしちゃうと成長できないのでまずは自分でやってみます」

 

 

 

 

 

 

……だから、今彼が苦笑いしたのも、ちょっと引き気味だったのも気のせいに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゲーマー「こんな次元がぶち壊れそうな先輩美少女に敬語使われてたら死ぬ(敬語属性)。俺は船風先輩一筋なんだあ!……船風先輩めちゃくちゃ綺麗だったなあ────くぁwせdrftgyふじこlp(推しのあまりの美しさに再度脳がバグる)」

主人公「こいつ私のこと好きだな(間違いではないが正解でもない)。可愛いヤツめ。先輩として面倒見てやるぞ!え、いい?そう(後方見守りに移行)」

芸能人とかに対しての好きであって付き合いたいとかではないのでご安心を。
あと脳がフリーズするので主人公以外の一期生とコラボはできない。


感想よろしくお願いします!
高評価・ここ好きもよろしくお願いします!

ネタ切れです。今までみたいに一気に時を飛ばして三期制登場までもっていくか、もうちょっと今の環境で続けるか。後者はなあ、ネタ捻りださないかんきん

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