それまでの推しだった刻晴ちゃんはもう誰かが書いてるやろって思ったのもありますが。
胡桃ちゃんのヤンデレが書きたかったんです。許してください!!
という訳で、ヒロイン全員ヤンデレの原神はっじまるよー!
メインヒロインは胡桃です。
突然で申し訳ないのだが。少し嫌な思いをするかもしれないが思い出して欲しい。
皆は親や頭のイイお友達に学問を⋯⋯いや、運動でも構わない。自分が出来ないことを教わる時、こんなフレーズを口にされた事はあるか?
「なんでこんなのもわからないの?」
もしくは
「なんでこんなこともできないの?」
天才や親はこんなフレーズを口からよく吐く傾向にあると思う。
教える側からすれば、そこを通過するのは最低条件と解っているが故に出てくる発言なのかもしれないが、言われた方は少なくとも、いい思いはしない。
もしかしたら、勉強ができる人間が虐められる事が多いのは、無意識下にこんな発言をするからかもしれないね。まあ、だからと言って虐めは良くない⋯⋯というか下手したら犯罪だからやっていいなんて事にはならないんだけども。
で、問題はここから。
正直その言葉だけで済むならば、特に問題は無いのだ。そんな常識すら知らないほど不勉強、という事だったら出てきても可笑しくない単語かもしれないし。結局なんだかんだ教えてくれるならば有難いのだ。
だが、その基準を他人に強要するのはどうだろう?
例えば
『自分は宙返りができるのに、なんで皆はそれができないの?』
と言ったように、さも「それが出来て当然」というように勝手に基準を決められるのは。
当然の事ながら、人はそれぞれ違う。出来ることが違う。人それぞれに容量があり、それによって出来ることが違うのだ。
それが余りにも低すぎて、本当に子供でもできる事ならば、甘んじて先程の罵倒は飲み込もう。
だが、それが『ごく一部の者にしか出来ないこと』で、尚且つ、『常識では有り得ないこと』だった場合どうだろうか?
まあ、何が言いたいかと言うとだ────
「さも当たり前のように納期が一年後の仕事を、他人に残業を強要してまで進行させる頭おかしいと思うんだよ⋯⋯」
「うん、ファデュイでも100人中100人がおかしいと言うと思うよ」
だよね。
璃月のド深夜までやっている裏道の居酒屋。
そこで本来、仲良くできない立場に居るはずの二人が、愚痴り合いながら仲良く酒を飲んでいるという、見る人が見たら卒倒しそうな空間がそこに広がっていた。
ファデュイの執行官一人、タルタリヤ。少し前に璃月で暗躍した黒幕のそいつと、璃月七星の秘書が語り合っている。
「いや、俺も俺で中間管理職みたいなものだからさ、それなりに残業だったりあるけど、まさか納期が一年も先の仕事を進めるために残業させられるとか⋯⋯どんだけブラックなのさ」
「知らねーよそんなのぉ!!ただでさえお前のやらかした後始末でてんてこ舞いなのに何考えてんだよマジでよぉ!!納期が明日までの仕事終わらせてやっと一息つけると思ったのにさぁ!!」
「うん、なんて言うか本当に済まなかった。反省も後悔もしないけど」
「もうこの際お前の方はいいよ、何だかんだ魔人との戦いは楽しかったしさ。正直バチくそにストレス発散になったよ。その前々から残業続きだったし」
「⋯⋯一応聞くけど今何連勤?」
「えーと⋯⋯去年のいつからだ⋯⋯?一応休みって名目の日はあったけど何だかんだアイツに頼まれ事押し付けられて⋯⋯」
「少なくとも365連勤は確定じゃないのかそれ⋯⋯なんならファデュイに来るかい?君なら歓迎するよ?」
「え、それはヤダ⋯⋯」
「なんでさ」
「少なくとも誰かに忠誠を誓うとか無理無理の無理だから」
ファデュイのような『女王様バンザイ』は肌に合わない。
「⋯⋯まあ、それは冗談だとしてもだ。璃月から逃げるってのには賛成だと思うんだけどね。このままだとマジで死ぬよ?君のもう一人の幼馴染に、送って貰うつもりかい?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「まあ、どうするかは君の自由だ。だけどもし、璃月から、彼女から逃走すると言うならば、手助けくらいはしてやるよ」
お代は俺が持ってやる、と言ってタルタリヤはモラが入った袋を置き、この場を去った。
一人になって、思い返す。
俺は元々、デスクワークが得意ではない。だからこそ、俺は千岩軍に所属するつもりだった。なのに、何故かアイツの秘書として、デスクワーク漬けの生活になっていた。
理由などこれっぽっちも知らないが、とにかくそれからが大変だった。アイツの最低ラインまで辿り着き、そこからあいつの求めている領域まで辿り着くのに死に物狂いで苦労して。
その結果が一年間ほぼ休み無し、残業まみれ。
まあ残業代は出てるからそこは救い⋯⋯でもないな。使える暇も無いわけだし。
でもまあそのせいでそこそこの地位にいるわけで。そう簡単に辞められないもんな⋯⋯。はぁ、次の仕事が終わったら無理にでも休みを取る方向で────
「にしても可哀想だよなあの人⋯⋯」
「ああ、刻晴様の秘書だろ?大変だよな⋯⋯」
「俺達の方は嘆願が受け入れられて残業減ったけどさ、あの人だけ量変わってないもんな⋯⋯⋯⋯」
「てかなんであの人だけ変わらないんだ?」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯やめるか。仕事。
朝五時。いつも通り、朝起きて。ご飯を食べて、仕事を開始する。何より素晴らしいのは彼と一緒に仕事が出来ることだ。彼となら例え一年中休みが無くても無限に仕事が出来るだろう。あの葬儀屋の娘との争いに勝って彼を手に入れたのだ。これほど嬉しいことは無い。さぁ、今日も一緒に仕事をしよう。私について来れる唯一の私の理解者────
「こ、刻晴様!!」
「何?どうしたのそんなに慌てて」
「これが刻晴様の机の上に!!」
退職届
身体や精神がもう限界なので退職させていただきます。
まあ刻晴なら俺がいなくてもどうにかなるだろ、頑張れよ。もう二度と会うことはないと思うけど陰ながら応援してるぜ。んじゃ
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯え」
憂鬱だ。毎朝起きて、誰もいない部屋を見る度に思う。彼があの女に盗られて以来、彼とはほぼ会えない。きっとあの女が彼を仕事で縛りつけているんだろう。
許せない。許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない!!
でも、私にはもうどうすることも出来ない。あの女には権力があるし、何だかんだ責任感がある彼はきっと自分で「辞める」という選択肢がない。どうしようもない。
「はぁ⋯⋯⋯⋯」
溜息をつきながらポストを確認する。いつもは何も入ってない筈なのだが、今日に限っては違った。手紙が入っている。
胡桃へ
突然いなくなる俺を許してください。仕事に追われる日々から逃げるには、名前も、生まれ育った土地も捨てるほかありませんでした。もう二度と会えないかもしれないけど、お前と過ごした日々は悪くなかったよ。んじゃ、元気でな。
創叡
「え⋯⋯そん、な────」
「────って感じで退職届と置き手紙は残してきたから大丈夫!!髪も染めたし髪型も変えたし、あとはそれっぽい偽名だけなのよ、だからお願い知恵を貸してくれ蛍ちゃん、パイモン!!」
「それ⋯⋯本当に大丈夫なのか?」
胡桃ちゃんの聖遺物の正解を誰か教えてください。