LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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サキエル〜ラミエル戦(序章みたいなモノ)
Second death


昔々ある特務機関で働いていた少年が居ました。

彼は好きな人がいました。強く、優しくて、そして誰よりも繊細な少女。

 

でも、彼女は少年の前で喰い散らかされてしまいました。

 

少年は、助けられたかもしれなかったのに、と自分を責め、絶望し、何もかもどうにでも良くなって、神となって世界を滅ぼしてしまいました。

 

 

世界は少年の他に誰もいなくなりました。

 

 

しかし、寂しさに耐え兼ねた少年は世界の再生を望み、滅ぼした世界を元に戻そうとしました。

 

結局、最後に残ったのは紅く染まった大地と海。そして、満身創痍の赤き少女と絶望した少年だけでした。

 

少年に少女はこう言い放ちました。

 

 

 

 

気持ち悪い、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「正体不明の物体、海面に姿を現しました!」

 

「映像、メインモニタにまわします!」

 

「…15年ぶりだな」

 

「ああ、間違いない。使徒だ!」

 

 

警報の音が人気のなくなった街に響く。

『緊急警報、緊急警報をお知らせします』

駅の前に人影が一つ。

 

「…またあれに乗らなきゃいけないのか……もう嫌だよ、母さん…」

 

少年が力無く呟く。

熱で揺らぐアスファルトの上に蒼髪の少女が見えたが、少年が目を離した瞬間に姿を消した。

 

「…綾波…」

 

少年の頭上を巡航ミサイルが飛んで行き、黒い”ナニカ”に命中する。だが、それは何事もなかったように進み続け、宙に浮いていた重戦闘機を腕からの槍のようなもので撃墜する。

 

蹲る少年を現実に連れ戻すかのような轟音ともに少年の目の前に墜落する。しかし、仲間の仇とでも言うように黒い生命体への攻撃は続く。

 

瞬間、周りが橙色の光に包まれ生命体は飛び立った。

そして、自らが撃墜した重戦闘機に着地し、踏み潰された重戦闘機は爆発。蹲った少年と爆発の間に青い車が滑り込み、閃光と爆炎の盾になる。

 

そして勢いよくドアが開いた。

 

「ゴメーン、お待たせ!」

 

 

特務機関NERV、その司令塔で…

「目標は、依然健在。第3新東京市に向かって進行中。」

 

「航空隊の戦力では、足止めできません!」

 

苛ついているように見える軍人達が指令を出して行く。

「総力戦だ!厚木と入間も全部上げろ!」

 

「出し惜しみは無しだ!なんとしてでも目標を潰せ!」

 

パキリ、と苛立ちのあまり軍人は鉛筆を折る。

次々と命中するミサイル群。

しかし、全く効果がない。

 

「なぜだ!直撃のハズだ!」

 

「戦車大隊は壊滅、誘導兵器も砲爆撃もまるで効果ナシか…」

 

「駄目だ!この程度の火力では埒が開かん!」

 

「やはりA.Tフィールドか?」

 

この場で最も歳をとっているであろう老人がサングラスの男に尋ねる。

 

「ああ、使徒に対し通常兵器では役に立たんよ。」

 

赤い固定電話から電話が掛かって来る。軍人のひとりが受話器を取った。

 

「…わかりました、予定通り発動致します。」

 

 

場所は変わり街外れの道路上…

 

「ちょっとまさか…N²地雷を使うわけぇ⁉︎」

 

「N²爆雷…大穴…ウッ…」

 

少年が口を押さえて吐くのを必死に耐えている。

 

「伏せて!」

 

その直後閃光と爆風が彼らの車を襲った…

 

再び、NERV本部…

 

「やった!!」

 

軍人のひとりが歓喜の声をあげる。

 

「如何やら君たちの出番は無かったようだな。」

 

もう一人の軍人がサングラスの男に言う。

 

「だーいじょうぶだったぁ?」

 

「…」

 

「碇シンジくん?大丈夫か聞いてるのよ?」

 

「…」

 

「そんな蹲ってないで車を押すの手伝ってよ…女一人じゃ厳しいから、さ。」

 

「…」

 

「…」

 

「その後の目標は…?」

 

「電波障害のため確認出来ません!」

 

「あの爆発だ…ケリは付いてる。」

 

軍人達は勝ったことを確信している様である。

肩を竦める老人。

 

「‼︎! 爆心地にエネルギー反応!?」

 

「なんだとォ⁉︎」

 

動揺する軍人達。

 

「映像、回復します。」

 

そこには、傷付きながらも生きている使徒の姿があった。

 

「わ、我々の切り札がァ…」

 

「なんてことだ…」

 

「バッ、バケモノめっ!」

 

 

ドゴン、と音を立てて車が体勢を立て直す。

 

「ふぅー、案外一人でも出来るもんねぇ。」

 

「…」

 

「さ、シンジくんも乗って!」

 

「…はい」

 

(なーんか目が死んでんのよねー。それだけ父に会いたくないってことなのかな?………しっかしローンが33回も有るのにもうベッコベコン…最悪だわ。)

 

シンジの乗る車が地下に入っていく。

 

「お父さんの仕事、知ってるー?」

 

「…サードインパクトを発生させる為の組織…ですよね。」

 

「へー良く知ってるわねぇ特務機関NERVがサードインパクトを未然に防ぐ為の組織ってこと。」

 

(サードインパクトを発生させる為って聞こえたけど…気のせいよね…?)

 

「葛城さん…」

 

「ミサト、でいいわよ。」

 

「じゃあミサトさんは、本当にサードインパクトを阻止すると心から思っていますか?」

 

「当たり前じゃない、やーねぇ。」

 

「復讐したい、の間違いじゃないんですか?」

 

「…!」

ミサトの顔が歪む。

 

「図星ですn…」

 

視界が急に明るくなる。

 

「み、見えたわ。世界再建の要、人類の砦となるところ、ジオフロントよ!」

 

 

 

 

 

 

「今から本作戦の指揮は君に移った。お手並みを見せてもらおう。」

 

軍人がサングラスの男に言う。

「了解です。」

 

サングラスの男が返す。

 

「碇君、我々の兵器が目標に対し有効でない事は認めよう。」

 

軍人が続ける。

 

「だが、君なら勝てるのかね?」

 

「…その為のNERVです。」

 

 

 

 

 

 

(…また迷ってる)

 

ミサトがおっかしいわねーだかリツコはどこ行ったのかーだか言いながら道に迷っている。

 

シンジは前史でも迷っていたことを思い出した。暇なのでミサトがくれたNERVのパンフを読んでみている。

 

前史では緊張して内容が頭に入らなかったが、やっぱり頭に入らない。

 

シンジの頭の中には自分の隣で最期まで寄り添ってくれた赤い少女の事しかなかった。

 

かちゃん、と音がして目の前のエレベーターの扉が開く。

 

「…びくぅ!あ、あらリツコ…」

 

扉から入ってきたリツコと呼ばれた女性、水着に白衣というなかなか際どい格好をしている。

 

「…何やってたの?葛城一尉。人手も無ければ時間もないのよ?」

 

「ご、ゴメン!」

 

「ふぅ…例の男の子ね。」

 

シンジの方を向くリツコと呼ばれた女性。

 

「そ。マルドゥックの報告書によるサードチルドレン。」

 

「宜しくね」

 

正直言ってこの人はあまり好きではない。

 

「……」

 

 

 

 

 

 

「冬月、あとを頼む。」

 

サングラスの男…碇ゲンドウが司令塔から降りて行った。

 

「…3年ぶりの再会か…」

 

冬月が静かに呟いた。

 

 

 

 

 

 

リツコ、ミサトにボートに乗せられ、三人を乗せたボートは、水面を走り出す。

 

向かう方向は第七ケイジ。

 

「それで…N²地雷は使徒には効かなかったの?」

 

「ええ、表層部にダメージを与えただけ。依然進行中よ。やはりA.T.フィールドを持ってるみたいね。」

 

「………」

 

ボートが第七ケイジの入り口に辿り着く。

壁に巨大な紫の左腕がはめ込まれている。

 

「…着いたわ。ここよ。」

 

第七ケイジの中に入ると、暗闇で何も見えない。

リツコがスイッチを入れると、照明が付き、紫の巨人の頭が現れる。

 

「…人の創り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン。これはその初号機よ」

 

「出撃。」

 

「!」

 

「父さん!」

 

初号機の上のガラス張りの部屋から父、碇ゲンドウがいた。

 

「出撃!?レイはもう戦えないでしょ!?どうやって⁉︎」

 

「わかってますよミサトさん。」

 

「?」

 

どうせ…僕が動かなければ世界は滅びる。

 

でも、今の僕なら出来るかもしれない。

やるしか、やるしか無いんだ!

僕が!もう一度エヴァに乗って!

サードインパクトを止める!

 

そして、アスカを…みんなを幸せにするんだ!

 

それしかないんだ!

折角、チャンスがあるんだから!

 

「やります!僕が乗ります!」




余りにも駄文だったので改定。
本来、レイの乗る初号機がサキエルと戦うエピソードがありますが、書き忘れていました。

でもあえてそのままにしてます。
決してメンドくさい訳ではありません。本当です。(震え声)
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