LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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NERV本部、トレーニングルーム。

「いい?今 目を通してくれたのがこれからトレーニングするダンスの振り付けよ。これを徹底的に体に覚えさせること。」

「ダンスですかあ?」

「こんなカッコで?」

アスカとペアルックの格好をしているのはなんか恥ずかしい。

「もう!うっるさいわねェ
日本人は形から入るモンなのよ!」

「因みに選曲と振り付けはオレだから。」

ひょこっと加持さんが出てきた。

「加持さん❤︎」

アスカが黄色い声を上げる。

「あたし1人で大丈夫なのに…」

「いーからいーから」

「じゃ振り付け通りやってみて。
しっかり聞いて、音楽に合わせるのよ。」

音楽が流れる。
しかし、人は慣れないことを急にやってもできないものだ。

「どう?」

「う、う〜〜ん。」

「うわっ!」

つまずいて転ぶ。

「題して鶴と猿の小躍り…」

「思ったより時間がかかりそうね…」



瞬間、心合わせて

「朝からぶっ続けで3時間…疲れた…あ〜〜あ 昼食べたらまたやんのか…」

 

「何言ってんのよ、トレーニングがハードになるのはあんたがドンくさいからでしょーが!あたし1人なら既に完璧なのに!」

 

昨日の夜とはうって変わって、ツンツンしたアスカに戻っている。

昨日寝てる間はあんなに可愛かったのに…

 

「…あ…」

 

自分たちの反対側から、NERV司令の碇ゲンドウがやって来る。

 

「あっ、司令!」

 

ゲンドウを確認したアスカが素早く猫を被る。

 

「どうだね調子は?」

 

「はいっ順調です!」

 

本当は僕が足引っ張ってんだけどな…

 

「四日後の決戦では必ず勝ちます!」

 

「そうか、期待している。」

 

そう言ってゲンドウは仕事へ戻って行った。

 

 

夜、アスカがまた泣いて寝言を言っている。

 

「…うぅ…ママぁ…」

 

頭をまた撫でる。優しく、優しく。

 

「…今日はね…七光りが…ぐすっ…全然あたしに合わせてくれないの…」

 

人は夢の中で記憶を整理するというのがわかった気がする。

 

「…ママ?…」

 

「アスカ…ごめん…合わせられなくて…」

 

起こさないように呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

(……ん…誰か…あたしの事、撫でてくれてる?)

 

「…ママ…?」

 

いや違う。ママはもうとっくの昔に死んだ。

 

(じゃあ誰?加持さん…?)

 

うっすらと目を開ける。

 

(⁉︎ 七光り⁉︎)

 

目の前にいたのは、自分のことを撫でている少年。

 

(七光りがあたしの事を撫でてる?いやそんな訳ないわ、きっと夢よこれ。

そう、夢なのよ多分!それにしても変な夢ねぇ、ははは…)

 

「アスカ…ごめん…合わせられなくて…」

 

(なによこれ、七光りなんかに撫でられてんのに気持ちi…悪くない気分だわ…)

 

自分の頭をシンジに委ねる。

とろーん、と眠くなっていく。

 

(…ふふっ たまにはこういう変な夢もいいわね。)

 

意識が沈む。

すると、シンジが撫でるのをやめる。

(え…どうして撫でるのをやめるの?やめて、独りにしないで!)

 

 

 

 

 

 

 

 

(泣き止んだからもう僕も寝よう。)

 

「いやぁ…もっと…もっと撫でてよ…」

 

「…!」

 

「あたしを…独りにしないで…ひっく…誰か…あたしを抱き締めて…」

 

アスカの心の中からの声。

アスカが完全に泣き止むまで、そこから2時間かかった。

 

 

翌日

 

「あら?シンちゃんクマできてる。夜ふかししたの?駄目よアスカと生活リズム合わせなきゃ。」

 

「すいません…」

 

(…? じゃあ昨日の夢ってもしかして…いや、そんな訳ないか。)

 

「じゃ、昨日の続きね。ミュージックスタート!」

 

 

 

 

ゲッソリ。

例えるならそんな顔をしているシンジ。

 

「ねぇ七光り…」

 

「うん…?どうしたのアスカ…」

 

「あんた昨日あたしが寝てる間に頭、撫でてたでしょ。」

 

「えっ…なんで知ってるの⁉︎」

 

「えっ…ホントに撫でてたの マジ⁉︎」

 

「鎌かけたのアスカ⁉︎」

 

「…作戦中なんだからあんまりそういう事しないでよ!生活バランスを揃えなきゃいけないんだから!」

 

「ごめん…」

 

「そういうのは気持ち悪いからぜった…あんまりしないで!いいわね!」

 

 

 

 

使徒との決戦まであと1日。

しかし、ユニゾンはバラバラのままだった。

 

「アスカ!何度言ったら分かるの?自分だけとばすんじゃなくてもっとシンジ君と合わせなきゃいけないのよ!」

 

「でも、碇君に合わせて自分のレベル下げるなんて…合わせるのは碇君の方じゃないんですか?

それに、どうしてさっきからずっと綾波さんが見てるんですか?なんだか集中できないんですけど。」

 

(アスカの競争心煽る為にちょっちやってみるか…)

 

「レイ、アスカの代わりにちょっとやってみて。」

 

「…はい。」

 

綾波とやると、アスカの時より緊張しないし、綾波も合わせてくれるので、

簡単に息が合った。

 

「おみごとだわ。零号機が修理中でなかったら迷わずレイとシンジ君を組ませるところね。」

 

褒められた綾波は少し誇らしげな顔をする。

でもそんな事をしたらアスカが…

 

「…そんなんだったらあたしの弐号機に綾波さんが乗れば良いじゃないですか!」

 

アスカが部屋から飛び出す。

その後を追うシンジ。

 

「アスカ!」

 

 

 

 

 

ジオフロント内のNERVの巨大庭園。そこでアスカが足を止める。

 

「…なによ、なんでついてくるのよ…」

 

「なんでって…アスカが心配だから…」

 

「……なんであたしの方が怒られるの?あたしは完璧にやってるわ、あんたがグズでドンくさいから上手くいかないのに…」

 

「なのになんで⁉︎」

 

「…ごめん…僕も精いっぱいやってるんだけど…」

 

「バカね…そもそもあたしとあんたじゃ相性が悪いのよ…」

 

「アスカ…」

 

「元から無理だったのよ…知りもしない奴と合わせるなんて…」

 

「出来るよ、アスカ。」

 

「…出来ないわよ!」

 

「……確かに出来ないと思ってれば出来ないと思うよ…」

 

「…どっか行って!」

 

「…うん。先に戻ってる。でも、もしアスカが戻ってきたら、僕も全力で合わせ続けるから…」

 

 

 

 

 

「うーん、戻ってこないわね、アスカ。」

 

「思い切ってレイと弐号機とのシンクロテスト至急やってみる?」

 

「…いやその決断はまだ早すぎるよ、リッちゃん。まだ一晩あるんだ…」

 

この男、実は先程のアスカとシンジの会話を隠れて聞いていた。

 

 

 

 

 

 

アスカが全然帰ってこない。

余計な事言っちゃったかな…

 

シャコッ!

 

扉が開き、アスカが入って来る。

目が少し赤い。

 

「…アスカ。」

 

「…ッ!そこだっ!」

 

アスカが飛び蹴りを天井についている監視カメラに喰らわせる。

 

「な、なにをするつもりだよアスカ!」

 

「決まってんでしょ!特訓よ!」

 

 

 

 

「なによこれ!急に映んなくなっちゃったじゃない!…ちょっと行ってくる。」

 

「まあ待てよ、今お前が行ったら野暮ってもんだよ。」

 

ミサトを加持が止める。

 

「こっちはこっちで楽しもうじゃないか、折角2人っきりなんだしさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「違う!もっと高く跳ぶのよ!それに入りが半テンポ遅れてる!」

 

厳しい指導だ。まるでスパルタ。

 

「…ありがとう…アスカ、戻ってきてくれて。」

 

「ふん!そんなことより、いい?シンジ、何が何でも明日までにユニゾンを完璧にすんのよ!そんでもってミサトやエコヒイキを見返してやんだからね!」

 

「わかった、もう一度最初からやってみよう。」

 

全力を尽くす。せっかくアスカも揃えようとしてくれているのだから。

 

全力を尽くす。せっかくシンジも揃えようとしてくれているのだから。

 

 

そして決戦の日の日の出まで残り4時間となった…

 

 

 

 

 

 

 

NERV本部の廊下を疾走するミサト。

「もう!何やってんのよあの2人は!

シンジ、アスカ!決戦よ用意はいい⁉︎」

 

ドアの先でミサトが目にしたのは、床に寝そべり熟睡するアスカとシンジ。

 

「ギャーッ⁉︎ ちょっとォなんでまだ寝てんのよ! 警報鳴ったでしょうが! ほら!早くプラグスーツに着替えて出撃よ!」

 

普段シンジに起こされる立場の為、起こすのに苦戦するミサト。

 

「ねみゅ〜〜い」とアスカ。

 

「んもう!お願いだから起きてェ…!」

 

 

 

 

 

発射台にセットされている初号機と弐号機。

 

「あ〜〜!先が思いやられる、今朝の早朝訓練もできなかったし…」

 

頭を抱えてるミサトさん。

 

「大丈夫よミサト!心配しないで!

ユニゾンは既に完璧よ。」

 

「え?」

 

「いいわねシンジ、最初からA.T.フィールド全開、フル稼働最大戦速で行くわよ。」

 

「わかってる。内部電源が切れるまでの62秒でケリをつける。」

 

「?…なんなの?あの子達のあの自信…」

 

『外電源パージ!発進!』

 

勢い良くエヴァが射出されると、その勢いで大きく跳ぶ。

 

音楽が流れる。高い位置からの落下の力を活かした膝蹴りを使徒に放つ。そしてそのまま着地。

 

「すごい!息がぴったり!」

 

「いける!」

 

地下から出て来たライフルを持つと、

一斉射。

すると使徒がビームを放ったのでライフルを捨てバク転で退避。

退避した場所から壁が出て使徒の攻撃を防ぐ。

壁にあった追加のライフルを使徒に放つ。

すると、使徒が予想外の動き。A.T.フィールドを展開し、空を飛ぶ。

ちょうどサキエルが飛んだ時のように、壁の前に降り立ち壁を斬る。

 

しかしここでミサトさんの支援。

 

「援護射撃!弾幕張って!」

 

誘導ミサイル弾が使徒に次々命中して使徒に隙ができる。

 

「シンジ!」

 

「うんっ!」

 

飛び上がり空中で一回転するエヴァ二体。

 

「うおおおおおおおおお!!!!」

 

「どりゃあああああああ!!!!」

 

二体のエヴァの踵が同時に使徒のコアに突き刺さる。

 

そして、使徒は爆散した。

 

「やった、やった!バンザーイバンザーイ!」

 

ミサトの歓喜。

 

「…あのう、エヴァ両機起き上がりませんけど。」

 

「え⁉︎」

 

「…最後着地の瞬間、外しちゃったわね ごめんシンジ。」

 

「いいよ…僕もミスったしごめん…」

 

「ふあ…眠くなっちゃったわあたし。」

 

「昨日27時までやってたもんね…」

 

「おやすみ、シンジ…」

 

「うん、おやすみアスカ…」

 

 

 

 

 

「なんか2人とも中で寝ちゃったみたいなんですけど。」

 

「わからん…今回だけはどーなってんのかさっぱり…」

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




時間がないので更新は金曜になると思います。
次回、安らぎを求めしもの
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