「…ふにゃ…」
現在、朝の7時半。本来であればシンジは起きている時間だったが、布団の中で熟睡している。
なぜならば 暖かくて柔らかい、心地いいものがひっついていたからである。
「起きなさいシンジ君!弁当作ってもらわなきゃ困るのよ!」
ミサト、人生2回目の人を起こす行為。
「…え?ミサト…さん?いま何時ですか?」
「7時半よ。」
「ゑ?」
驚愕。そして布団の中に暖かいもの。
シンジは起きられなかった理由を見つけた。布団の中にアスカがいる。
「うわああああああああ⁉︎」
二つの意味が混じった絶叫が朝の街に響いた。
「赤木博士。」
紅い目を持つ水色髪の少女、綾波レイ
がリツコに質問する。
「碇君と一緒にいると、ポカポカするのは如何してですか?」
「⁉︎」
予想外の質問。まさかレイが恋愛をするようになるとはっ…!
「…それわね…あなたがシンジ君の事を好きって事なのよ。」
「好き…?」
「そうよ。それが恋。」
「好き…はじめての感情…」
「もっとシンジ君と一緒にいたい?」
「…!なぜ解るの?」
「そりゃあ私だって恋をした事ぐらいあってよ。」
「…じゃあ碇君ともっと一緒にいるにはどうしたらいいんですか?」
「…そうね、付き合うのが最適解よ。」
「どうやって?」
「例えば人気のない屋上とかに呼び出したりとかして、好きって事を伝えて付き合ってと頼むのが一番よ。」
「分かったわ…やってみる。ありがとう赤木博士。」
ありがとう…だと⁉︎
だが私は博士、動揺してはいけないのだッ。←脳内謎テンション
「礼には及ばないわ、レイ。」
「韻を踏んでる…」
「それから、私のことはリツコと呼んで頂戴。」
「分かりました。赤木博士リツコ。」
天然ボケ、炸裂。
「どこをどうしたらそうなるの…」
「?」
「リツコさんと呼べばいいわ。」
「分かりました。リツコさん。」
「それでよし。」
…
「碇君、5時間目の休み時間に屋上に来て。話がある。」
「え…うん。」
話の切り出し、成功。
(綾波さん告るつもり⁉︎)
(まさか!あの綾波さんが⁉︎)
「…エコヒーキ何するつもりかしら。」
不安そうな顔をするアスカ。
そして、5時間目の休み時間の屋上。
「話ってなに?綾波。」
「……」
(怒ってんのかな綾波…僕なんかしたかな…)
屋上に上がる階段からこっそり盗み聞きしているアスカ。
(もう!何してんのよエコヒーキ…ホントに告るつもりかしら…)
不安感に狩られる。
「あのっ碇君!」
レイは昔ゲンドウに読まされた恋愛小説を思い出す。
『好きです、付き合ってください』
あの小説を手本に。
「…私は碇君が好き。付き合ってください!」
言った、言ったわ!
「ごめん、好きな人がいるんだ!」
「え…」
「え…⁉︎」
綾波の顔が悲しみに染まる。
「だから、付き合えない。ゴメン。」
失敗、した。
「…分かったわ…でも私、待ってるから。今とは違う返事。」
「綾波…」
「また後で!」
階段の方に走ってくる綾波の足音。
「やばっ!」
急いで隠れるアスカ。
バレずになんとかやり過ごすことに成功。
「ふーっ危ない危ない。」ドキドキ
隠れた場所から出て、階段を降りていく。
告白、失敗か…ま、あたしはシンジなんてどーでも良いし、この前のキスも遊びだし。
「うわっ!」
シンジの声が後ろから。
振り向くとアスカに落ちてくるシンジ。
「きゃああああ⁉︎」
どさっ
シンジの目の前に純白のもの。
「…昨日洗濯したやつ…」
「ば、バカシンジのえええ、えっちぃ!!」
スカートに突っ込んでいた頭にアスカの膝が命中。
「ぐは!」
「…み、見ないでよスカートの中なんか…」
「…ゴ、ゴメン。転んじゃって…」
「…そんなに見たきゃ、幾らでも家で見せてあげるから…」
「え…?」
言葉の意味を理解した瞬間、頭がショートする。
「」
「ちょっとシンジ大丈夫⁉︎シンジ⁉︎」
…
「…保健室の天井だ…」
「起きたわね、ばかシンジ。」
フラッシュバックする純白のモノの映像。息子の熱膨張を感じる。
(だめだシンジ、僕はもうアスカをオカズにしないって決めたんだ!)
(そうだ!父さんの顔でも思いうかべよう!)
収縮。
「帰るわよ、もう5時だから。」
「アスカ…いてくれたんだね。ありがとう。」
「…そうね。」
…
女子の部屋とは思えない程殺風景な部屋。
(かなしい、これが悲しいなのね。)
初の失恋を体験したレイは、ぽろぽろと涙を流しながら枕に突っ伏す。
(胸に…大穴が開いたような気分…)
「碇君…うぅ…っ」
「ううう…っ…ひぐっ…」
「…んうっ…ひっく…」
泣くのが止まらない。
「…これが…ひぐっ…玉砕…っ」
…
「あれ?どこ行くのシンジ、そっちは方向が違うわよ?」
「うん、ちょっとお墓参りに行くんだ。」
「あたしも付いてって良い?」
「え…?良いけど。」
墓地に向かう道。
「誰のお墓参りに行くの?」
「母さんだよ。第八使徒襲来の三日前、その11年前が母さんの命日だったんだ。」
「ふーん。」
墓地に到着。手を合わせる、意味は無いけど。形式上だけだ。
「碇 ユイ…これがシンジのお母さんの名前か…」
「うん。」
「ねぇシンジ。」
「うん?」
「あんたって誰が好きなの?」
「え?」
「いるんでしょ?好きな人。今日そう言ってたじゃない。」
「盗み聞きしてたの⁉︎」
「ええ、ばっちり聞いてたわ。あんたがエコヒーキ振るところ。」
「そそそれにアスカは関係ないだろ⁉︎」
「ま、そうね。じゃ、家帰りましょ!暗くならないうちに!」
「うん…」
つづく
ああ…モチベが下がる…
今日は文字少なめです
ああ…評価6.69(泣)
やめよかな←もろい精神
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いいから早く次出せやks