「…起きてよアスカ!またいつものように僕をバカにしてよ!」
ベッドの上で寝かされている少女を揺さぶる。
「ねえってば!」
服がはだけ、乳が露わになる。
手につく白濁色の液体。
「最低だ、おれって…」
終わる世界。
紅い世界にとけていく人々。
たった2人、生き残る。
少女の首を絞める少年。
少年の頰を撫でる少女。
少年の手から力が抜ける。
「…気持ち悪い…」
少年の願いを叶え、少年を受け入れる少女。
彼等は、ムードも何も無い世界で、二度目のキスをした。
がばっ…と起き上がる。
(久しぶりにこの夢見たな…)
今日は寝坊せずちゃんと6時に起きている。
(…またアスカに添い寝されてる)
すー、すーと穏やかに眠るアスカ。
布団を掛け、自分は朝ごはんの用意。
「弁当どーしよ?」
毎日悩む。好きな人に作るんだから当然だ。
…
「行ってきまーす!」
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
「グワッグワッ!」
ミサトさんとオンセンペンギンのペンペンに見送られて学校へ。
「ねーシンジ。」
「なに?」
「エコヒーキずっと学校来てないけどどうかしたの?」
「なんでアスカがそんな事聞くんだよ?僕が知るわけないだろ?」
「ま、そーよね。」
「お!また仲良く夫婦で登校か?」
「おはよう、トウジ!ケンスケ!」
「げ、ジャージバカ!」
「なんやとォ⁉︎」
トウジ達と合流。
「いいよなぁ、碇は。告白されたんだろ?綾波に。」
「うん、そうだね。」
「美人美少女と暮らし、女子にもモテモテ、羨ましすぎる!」
「あーっなんて無敵のシンジ様!なのに好きな人がいるんだから罪な男よねー!」
…
「どうしたのかしらねェ?アスカとレイ。シンクロ率がどんどん落ちてるわ。」
(無理もないわね…失恋したら…)
「おk。3人とも上がっていいわよん。」
バシュッ!と扉からゲンドウと冬月。
「どうだ?調子は。」
「司令!」
「お帰りなさい。エヴァ3機とも問題ありません。停電の影響も無いようですし。」
「そうか、ならばいい。」
…
特務機関NERV、ロッカールーム。
「ねーエコヒーキ。」
「…なに。」
「あんたいつまで落ち込んでるつもり?失恋したからって。」
「…落ち込んでなんかないわ…」
「あんたバカァ?見るからに落ち込んでるじゃない!あたしにだって分かるくらい!」
「あなたには関係ないわ…」
「あんた見てるとイライラすんのよ!いっつも碇君碇君ってさ!」
綾波の反論。
「それはあなたも同じだわ…」
「あたしとあんたは違うわよ!」
コンコン、と扉を叩く音。
『アスカ?着替え終わった?』
「あ、まだよシンジ!」
大声で返す。
『先帰っていい?』
「待ってなさいよ、今取り込み中だから!」
『…うん。分かった。』
プラグスーツを脱ぐ。
体を軽く拭いて、下着を穿いて制服を着る。
「…あたしはもう立ち直ったから、あんたも早く立ち直りなさいよ。」
「…なにか、あなたが傷つく事があったの?」
「…あのバカ好きな人がいるんでしょ?」
「バカ…?誰?」
「バカといえばバカシンジじゃない。」
『ぶえっくしゅっ!』
廊下でくしゃみをするシンジ。
「…碇君がどうしたの?」
「あたし…バカバカしいけど…多分あいつの事…好きなのよ…」
顔を赤くするアスカ。
「そう。」
「だから…あいつが好きな人がいるって聞いた…時…っ」
「…多分碇君はあなたの事が好きなんだと思うわ。」
アスカの顔が更に赤みを増す。
「…なによそれ、なんでそんな事わかんのよ…」
「…碇君…あなたと話す時…とても嬉しそうだから…」
「⁉︎」
「お似合い、だと思うわ。」
何処で知ったのかわからない言葉を発するレイ。
「…あいつがあたしをす…好きな訳ないじゃない!」
ロッカールームから飛び出すアスカ。
『あれ?どうしたのアスカ、顔赤いよ?』
『なんでもないわよ!行きましょ!あとあんたの事は好きでも何でも無いんだから!』
『え⁉︎』
「…これが"つんでれ"…」
…
暗い廊下。
立ち入り禁止の廊下を1人、歩く男。
かちゃん…
男の頭に銃が押し当てられる。
「…あなたは、特務機関NERV特殊監察部所属の加持リョウジでありながら、同時に日本政府内務省調査部所属の加持リョウジでもある訳ね。」
「…バレバレか、葛城。」
「NERVを甘く見ない事ね!今は私の胸の中だけに留めておくわ。でも、これ以上アルバイトを続けると死ぬわよ?」
「…まだいけるさ、碇司令はオレの正体に気付きながらも利用してる。」
ぴっ…
カードで奥の扉を開ける加持。
その先にあったのは、十字架にかけられ、紫の仮面を被った白い巨人だった…
…
好き。
すき。
スキ。
恋。
こい。
コイ。
愛。
あい。
アイ。
…哀。
失恋。
悲しい。
弐号機の人。
碇君が好き。
私。
どうしたらいい?
…
特務機関NERVの無駄に広い部屋。
将棋をする男二人。
「おおよそシナリオ通りか…」
「ああ、委員会には停電の事は事故として報告しておいた。」
「それで連中が納得するとは思えないがな。」
「かまわん、シナリオ通りで事が進んでいればいいのだ。」
「あの男の始末、如何するつもりだ?」
「今は泳がせておく。利用価値はあるからな。」
「ロンギヌスの槍は?」
「予定通り、作業はレイが行っている。」
…
蒼いエヴァが紅い二股の槍を構え、十字架にかけられた白い巨人に突き刺す。
「…私はエヴァの他に何もない…」
…
『あたし…バカバカしいけど…多分あいつの事…好きなのよ…』
『…多分碇君はあなたの事が好きなんだと思うわ。』
「…ホントにそうなのかしら…」
「グワッグワッ!」
「あらペンペン、どうしたの?」
「グワッ(メシくれ!)」
「ご飯…欲しいの?」
「くわっ!」
「ハイこれ。」
食べかけのハムを渡すと大喜びするペンペン。
「グワァ!グワァ!」
「動物はいいわよね…なにも考えなくていいから…」
また思考の渦に戻るアスカ。
(シンジも…ペンペンみたいにご飯あげたら喜ぶのかな…)
(ってなに考えてんのよあたし。別にばかシンジを好きな訳じゃ無いんだから。)
(料理…挑戦してみよ…今度…)
眠い。さっさと風呂入って寝よう。
服を脱いでバスタオルを用意。
(シンジってどういうのが好きなのかな…草食系っぽいしやっぱり道端の雑草を…⁉︎)
扉を開けた先の風呂にシンジがいた。
しかも両方なにも着ていない。
「ウワアァァァァァァ⁉︎」
「キャアァァァァァァ⁉︎」
忘れてた。風呂シンジが先入っていいって許可出した事。
「わわっご、ごめんアスカ!」
「あんたが謝る事じゃ無いでしょ!」
ドアで体を隠す。
「…間違えたの…あたしだし…」
(うわぁ…すごい…男の子の…はじめて見た…)
顔が熱い。
「その…お詫びに…背中…流して…いい?」
(なに言ってんのあたし⁉︎)
「う、うん。」
シンジも顔が耳まで赤い。
ショートしていて頭が動いていない。
まあ当然裸で洗う訳にもいかないので、水着を着ける。
「…」
「…」
ごしごし、と背中を洗う。
会話を探そうと必死のアスカとシンジ。
「「あの!」」
ここまでテンプレ。
ここからテンプラ(?)。
「…あ、シンジから…話していいよ。」
「うん…」
「実は…僕…サードインパクト起こしちゃってここにいるんだ。」
「え…?」
予想外のシリアスな話。
シンジはいろんなことを話してくれた。
エヴァ量産機の強さ。
エヴァの中の母。
人類補完計画とゼーレ。
今の世界より多い使徒。
サードインパクトの後に残された世界。
突然の情報量過多で事態が読み込めない。
だけど。
「…シンジ…あんたが何言ってんのかよく分かんないけど…どうしてそんな事をずっと一人で抱えてたのよ!」
「え…?」
「あたしに話してよ!あたしじゃなくても、ミサトや加持さん、エコヒーキに話せば良かったのよ!」
「一度、綾波に話そうとしたけどゴタゴタで言うタイミングが掴めなくて…」
「でも…シンジだけがそんな事抱えてたら…辛いでしょ…?あたし、シンジのこと何でも受け入れるから…」
「…ごめん…サードインパクトを起こした張本人だって、アスカに軽蔑されるのが怖かったから…言ってこなかったけど…言って良かった。ありがとう、アスカ。」
シンジからの感謝の言葉がなんだかとても嬉しくて、顔を赤くしてしまう。それを何とか誤魔化そうと…
「ふん!別に元から軽蔑してるからこれ以上軽蔑する事がないってだけよ!バカ!」
「え、えぇ〜?そんなぁ…」
自身の濡れた髪の毛で顔を隠しながら、罵倒の言葉で開き始めている心も覆い隠した。
つづく
うおおおお!!
高い評価だあああ!
やる気出たあああ!
ありがとおおおお!!!
もう一度、書いてみます。(ちょろい)
1〜7話の加筆修正をすべきか。
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はい
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いいえ
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どうでもいい、もっとレイを活躍させろ
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↑いーやアスカを活躍させろ