LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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2年A組の教室。

「今日の休みは綾波と満月か。」

(綾波…今日も休んでる…)

(エコヒーキ、大丈夫かしら…)

「…点Pはこの様に動いた事になります。まるで隕石の様ですね。隕石といえばセカンドインパクトで…」

「またあの話か…あのジジィ…」

「いい加減飽きたよな…」



鳴らない、警報

歴史に残る大実験。

それがここ、北米NERV第2支部で行われようとしていた。

 

「…エヴァ四号機に復元したSS機関を搭載するのか…これさえ成功すればあの男を司令の座から引きずり下ろせるかもしれん…」

 

SS機関搭載型エヴァ。

ドイツで修復された使徒の生命機関搭載型のエヴァで、半永久的な活動時間や、回復速度の向上が期待されている。

 

「支部長!搭載準備、出来ました!」

 

「わかった…接続を開始しろ。」

 

「了解です、第一次接続開始!」

 

「各部冷却システム順調。」

 

「エヴァ参号機とのリンク完了。」

 

「第二次接続問題なし。」

 

「SS機関正常。」

 

「第三次接続開始!」

 

「⁉︎ 四号機よりパターン青!」

 

「なんだとォ⁉︎」

 

「制御、効きません!」

 

「電源外せ!」

 

『ヴォォォォォォ!!!』

 

四号機の雄叫び。

 

「停止信号送れ!何としてでも止めろ!」

 

「ダメです支部長!受け付けません!」

 

悲鳴に似たオペレーターの報告。

 

「冷却水を放て!四号機の回路をショートさせるんだ!」

 

水が噴射されるが、効果は無い。

 

『支部長!加粒子砲の反応が…ぐわぁぁぁあ!!』

 

四号機のビームで実験所が破壊されていく。

 

「奴を地上に出させるな!」

 

「四号機にエネルギー反応!」

 

「なに⁉︎」

 

「これは…まさか…自爆…⁉︎」

 

(俺様にはあの男を…碇のクソ野郎を超える夢が…ッ⁉︎)

 

暴発。

 

消し飛ぶ北米NERV第2支部。

ディラックの海に呑まれていく…

 

全てが、消えていく。

 

 

 

 

学校の帰り道、

綾波に渡す封筒を持って。

 

「シンジー、次の使徒は何?」

 

「僕のいた世界だと、イロウルっていう使徒だった。」

 

「いろうる?」

 

「NERV本部をジャックして、自爆させようとしたんだ。」

 

「どうなったの?」

 

「リツコさんが倒したみたいだけど。」

 

「ふーん。」

 

「その次の使徒は白黒マーブル模様の球体の使徒で、本体が影なんだ。」

 

「どうやって倒したの?」

 

「一回初号機が取り込まれたんだけど、中で暴走して倒した。」

 

「暴走か〜。結構確率に頼る事になるかもね。どうしたらいいかしら。」

 

「まあ、前の世界とはこの世界は違うから、現れない可能性もあるんだけど。」

 

「うーん、でも一応対策考えとかないとね。」

 

全くもって思い浮かばない。

暴走ってただのチートだからなぁ。

 

「着いたよアスカ。」

 

「へーここがエコヒーキの家…」

 

工事現場の音がうるさい。

壊れていると思われるインターホンを鳴らす。

 

ぴーんぽーん

 

ちゃんと音が鳴った。

 

『誰?』

 

スピーカーから綾波の声。

 

「碇だけど…入っていい?」

 

『…いいわ。入って来て。』

 

綾波の部屋に入る。アスカも続く。

 

「うわ!随分殺風景な部屋じゃない!なにこれ⁉︎」

 

「いらっしゃい、上がっていいわ。」

 

「お邪魔します…部屋、掃除したんだね。」

 

「うん。他の人がいつ来てもいい様に。」

 

この世界でも何回か綾波の部屋に来た事があるが、掃除されているのは驚きだった。

 

「紅茶、この前貰ったから…入れてあげる。」

 

「やり方、わかる?」

 

「分からない…けどやってみたい。」

 

「じゃああたしが教えるわ。」

 

「アスカ?」

 

「あたしだってそのくらいお茶の子さいさいよ!紅茶だけに!」

 

「…暑いのに寒いわ…」

 

「…心配だなぁ…」

 

「なによ!文句あんの⁉︎」

 

「ないです。」

 

アスカと綾波の入れた紅茶を飲んだら、とても苦かった。

 

 

 

 

「裸のままエヴァに乗るのォ⁉︎」

 

特務機関NERV、その実験場。

リツコに食い下がるアスカ。

 

「ええ、プラグスーツの補助無しで直接肉体でハーモニクスを行うのよ。」

 

「そんな、だって…!」

 

「エヴァのテクノロジーの進歩に合わせて、新しいデータも必要なのよ。大丈夫、カメラは赤外線カメラに差し替えてあるから。」

 

「気分の問題よ!」

 

「アスカ、我慢して。」

 

「…シンジが言うなら…」

 

プラグに入り、意識を集中する。

 

「どう?気分は。」

 

「…いつもと違う感じがするわ…」

 

「なんか…右手だけハッキリしてる感じであとはぼんやりしてる…」

 

(たしか前の世界ではこの辺りでイロウルが現れたはず。)

 

だが、現れる気配がない。

 

「OK、上がっていいわよ。」

 

(おかしい…なんで現れないんだ?)

 

やはり前とは世界が完全に違う。

 

 

 

 

帰り道。

 

「使徒…出なかったわね。」

 

「うん…」

 

「なんでかしらね。」

 

「…アスカ、僕のこと疑わないの?」

 

「疑うわけ無いでしょ!仲間の言うことなんだから。」

 

「そっか、ありがとう。」

 

夕日のせいか、赤くなるアスカ。

 

「……どういたしまして。」

 

 

 

 

 

暗い空間。吊り上げられている紅いエントリープラグ。

 

「…試作されたダミープラグです。

レイのパーソナルが移植されています。

ただ、人の心…魂のデジタル化は出来ませんので、あくまでフェイク。擬似的なものに過ぎず、人の真似をする只の機械です。」

 

ゲンドウに説明するリツコ。

 

「…信号パターンをエヴァに送り込む。エヴァがそこにパイロットがいると思い込み、シンクロさえすればいいのだ。…初弐号機にデータを入れておけ。」

 

「しかし、まだ実験中の問題が残っていますが…」

 

「…構わん、エヴァが動けばいい。」

 

「…はい。」

 

「参号機の輸送はUNに一任してある。週末には届くだろう。あとは君の方でやってくれ。」

 

「はい…起動実験は松代で行う予定です。」

 

「テストパイロットは?」

 

「ダミーはまだ危険です。現候補者の中に生理学的に持ち上げれば可能な子供がいます。」

 

「四人目か…」

 

「はい。」

 

「…任せる。レイ、上がっていいぞ。」

 

L.C.Lで満たされた透明な円柱型の水槽に、裸のレイ。

ゆっくりと瞼を開ける。

 

「…食事にしよう。」

 

「……はい。」

 

 

 

 

 

「遅刻しました!」

 

そう言って教室に飛び込んでくるトウジ。

心なしか嬉しそうである。

 

「鈴原君、どうしたの?何か良いことあったの?」

 

ほんのり頰を赤く染めながらトウジに話しかける委員長。

 

「おう!妹の怪我が治って、今朝退院したんや!」

 

「サクラちゃんが⁉︎良かったわね鈴原君!」

 

「良かったなトウジ。」

 

(トウジの妹…治ったのか。良かった…ってことはもう参号機のパイロット候補ではなくなったってことだよな…)

 

参号機。前史では多分コアにサクラちゃんが入ってたんだと思う。

 

(…じゃあ誰がパイロットになるんだろう…)

 

「…ンジ!シンジ!」

 

「あ…アスカ。どうしたの?」

 

「ちょっと付いて来なさい。ほら、ヒカリも!」

 

屋上に連れてかれる。

 

「ヒカリ!あんた鈴原のこと好きでしょ!」

 

「え⁉︎そんな、なんで突然⁉︎」

 

「少しは進展しようと思わないわけェ⁉︎」

 

「私は別に…このままの関係でいいし…アスカには関係無いでしょ…」

 

「いいえ!そのままじゃあたしが許さないわ!なんか進展する方法考えんのよ!」

 

「ど、どうしてそんなに…」

 

「ヒカリはあたしがエヴァのパイロットという最後の砦だって知ってるでしょ?あたし達がもし負ければ、世界に明日がない事も。」

 

「それが…それがどうしたっていうのよ…」

 

「あたしはヒカリに少しでも幸せに過ごして欲しいのよ。親友じゃない、私達。」

 

「!」

 

(アスカは中々いい演説をするなぁ)

 

そんなことを思うシンジ。

 

「伝えたい気持ちがあるなら、ちゃんと伝えとかないと!」

 

「…」

 

「シンジ!あんたも考えんのよ、アプローチの方法!あんた鈴原と仲良いからわかるんじゃない?」

 

「え…そうだなぁ…弁当作るとか?あいついつもパンとかだし…」

 

「いいアイディアだわ!それに決定!」

 

どんどん勝手に決めていくアスカ。

 

「明日までに弁当作って鈴原に渡す事!いいわね!」

 

「えぇ…?」

 

ぴーんぽーんぱーんぽーん

 

『2年A組 洞木、2年A組 洞木。至急職員室に来て下さい。繰り返します…』

 

「呼び出しだわ。行かなきゃ。」

 

職員室に走っていく委員長。

 

「なんの呼び出しかしら?」

 

「小テストで0点取ったとか?」

 

「ヒカリに限ってそれは無いでしょ。」

 

 

 

 

学校の客室まで案内されるヒカリ。

そこにいたのは金髪の女性。

 

「…特務機関NERV技術課所属、赤木リツコ。以後宜しく。」

 

 

つづく




高い評価をしてくれるのがホントありがたいです。
助けになってます。
割とマジで。

ツウィキ
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