LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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-1947よりクムラン洞窟で死海文書発見-キリスト教を根底から覆す可能性があった為、ゼーレによって押収
-1999第一使徒”アダム”発見
-2000セカンドインパクト
-2001世界人口の半分が死亡
-2002第ニ使徒”リリス"発見
-2015第三使徒”サキエル”襲来





見知らぬ、天井

「…またこの天井だ…」

 

眼が覚めると病室に居た。

 

「これで…何回目だろう。」

 

蝉の鳴き声が鼓膜を麻痺させる。

この独特な青い光…

自分の手すら青く見える。

 

病室…青い光…右手…

 

赤い彼女の…裸身

 

『最低だ…おれって…』

 

病室を出る。がらがら、と運ばれてくるもう一人のチルドレン。

 

「…綾波…」

 

綾波…リリス…人類補完計画…サードインパクト…

 

ストレッチャーが自分の前を通り過ぎて行った。

 

 

 

『シンクロ率 …4%です!このままでは歩くことさえ…』

 

『構わん、発進だ。』

 

『しかしっ!』

 

『葛城一尉、命令に従え。』

 

『くっ…エバンゲリオン初号機!発進!!』

 

エヴァが勢いよく射出され、強烈なGがかかる。

 

『…エバンゲリオン初号機、リフトオフ…』

 

『シンジ君!先ずは歩く事だけ考えて!』

 

『こんなシンクロ率で出来るかわかんないけど、やるしか無いんだ…』

 

しかし、4%というシンクロ率は余りに低すぎた。

結果、一歩も歩けず転んでしまう。

 

『うっ…うぅ…はっ!』

 

そしてサキエルに頭を掴まれた。

 

『シンジ君避けて!』

 

当然避けれるわけもない。

サキエルは、最初に初号機の左手をへし折った。

 

『ぐあっ!!!!!!』

 

『シンジ君!!』

 

次に、サキエルの槍が、初号機の頭を貫き、初号機は吹き飛ばされる。

その時シンジの頭をよぎったのは固められた初号機ケイジで聞いた、ロンギヌスの槍で貫かれたあの少女の叫び。シンクロ率は低かったので、体は殆ど痛くなかったが、精神が折られてしまった。

 

『うあああああああああ!!! もうやめろォ!ミサトさぁん!!はやなみぃ!かあさぁぁぁぁぁん!!アス…!!』

 

 

 

そこから先の記憶はない。

 

 

そういえばトウジの妹はどうなったんだろう。

また、怪我をしてしまったのだろうか。

そうなんだろうな…また僕はヒトを傷つけてしまった。

 

「…ンジ君」

 

「シンジ君!」

 

気づいたら後ろにミサトさんがいた。

 

「ミサトさ…ん」

 

 

「一人で暮らすの?」

 

「ええ。気楽ですから。」

 

「本当にいいの?お父さんと暮らすとか…」

 

「いいんです。」

 

そうだ、僕は一人で暮らしたいんだ。

 

「人を不幸にするだけですから…」

 

ミサトさんとの間に沈黙が流れる。

 

「…暗い」

 

「え」

 

「その性格私が直したげる」

 

「ちょっまっt…」

 

「リツコ〜シンジ君あたしんちで暮らすことになったからよろしく〜」

 

勝手にリツコさんに電話で話を通している。

 

「ダイジョーブよリツコ!未成年に手ェ出したりしないから〜オホホホホ〜」ピッ

 

「ちょっとミサトさんそんな勝手にッ」

 

「あんた上官に逆らう気?」

 

(め、目がすわってる…)

 

こうしてシンジはミサトの家にズリズリと引きずられて行った…

 

「…あの、ミサトさん。」

 

「ん?」

 

「この前の戦闘で怪我をした人っているんですよね?」

 

「…知りたいの?」

 

知りたくはない。でも逃げる訳にもいかないから。

 

「はい。」

 

「あなた随分と変わってんのね…そうね、詳しい事は言えないけど怪我人は出てるわ。幸い重死傷者はナシ。」

 

(重傷者がいない…のか…)

 

「けが人を出したのはシンジ君の責任じゃないわ…寧ろ、避難を徹底出来なかった私達NERVや日本政府の責任よ。」

 

「そう、ですか。」

 

西の空が紅く染まっていく…

辺りも暗くなっていった。

 

「ここがあなたの家になるのよ!」

 

コンフォート17のミサトの家。

見慣れた扉だ。

 

「…ただいま。」

 

「え?あっお帰りなさい…」

 

家の中に入って行く。二周目だからもしかするとミサトのズボラさがなくなっていて家は少しでも片付いているかと微かに期待したが…

 

「ちょっち散らかってるけど気にしないで〜」

 

全く変わっていなかった。期待した僕が馬鹿だった。そりゃそうだここに関しては何も干渉してないんだから。

 

「ぷっハァーー!くう〜〜ッ毎日の数少ない楽しみだわぁ〜〜!」

 

相変わらずビールをバカ飲みするミサトさん。不健康になりそうだがどうでもいい。どうせ不健康になる前にL.C.L.になるんだし。

 

いや、ミサトさんは自衛隊に殺されたのかもしれないな。

 

ともかく、あの時のミサトさんが瀕死の状態だったのは間違いない。口の中に広がる苦い鉄の味を思い出して食欲が失せる。

 

「あら?箸が止まってるわよ?もしかして…カレー、苦手?ダメよ好き嫌いしちゃ。」

 

「いや…そうじゃなくて、ちょっと…」

 

「ちょっと?」

 

「気持ち悪くなっちゃった…てゆうか…」

 

「そうねぇ…食欲が無いなら風呂入ってきなさい!風呂は命の洗濯よ!」

 

「…はい。」

 

バスルームへ向かう。

そこに、ペンギンが一匹。

 

(あ…ペンペン…)

 

「グワァ!」

 

「あーその子はね、温泉ペンギンのペンペン!今では珍しい鳥なのよ〜。」

 

「……」

 

(こいつ…大飯食らいなんだよな…)

 

懐かしい、幸せだった頃の思い出が蘇る。

目頭が少し熱くなった。

 

 

 

 

 

 

(風呂、か…前からそうだったけど風呂って悪い事思い出す方が多いよな…)

 

『私は多分3人目だと思うから。』

 

『死ぬのはイヤァァァ!!!』

 

『コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシt…』

 

『もう嫌だ!!やめろおおおおお!!』

 

『……気持ち悪い』

 

(嫌なことばかりだ…この記憶を無くせたらいいのに…)

 

(そういえばまだ綾波は二人目なのか……学校に行ったら会えるかもしれない…)

 

(もう一度…二人目の綾波に会いたいな…)

 

学校に行く事を決意した。

 

 

 

 

つづく




うーん微妙。改善点等感想に書いてくれると嬉しい。
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