LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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暗闇に浮かぶ十三のモノリス。
『SOUND ONLY』と書かれており、それぞれに番号がついている。

「…タブリス…ヘヴンズドアを開いたまでは良かったが、最後の最後で我々を裏切ったか…」

「彼を責めるのは間違っている…最初からこれが筋書きであったと考えればな。」

「左様。彼が最後の使徒であった事は事実…だが生命の継承者である事は何処にも記されておらん…我々の死海文書の中にはな…」

「最早アダムや使徒の力は借りぬ…補完は我々自身の手で行えという事だ………神も人もすべての生命がやがてひとつとなる為に。」

「滅びの宿命は再生の喜びでもある。今度こそその時が来た。」

「だがその前に一つ忘れてはならぬ事があるぞ…碇ゲンドウ…我らに背き、滅びを拒み…そして自らの補完を目論む者。エヴァ初号機と弐号機を神の域に導き、ロンギヌスの槍を許可なく使用不能にした者。」

「…彼には、死をもって償って貰おう。」



DEATH³【ASUKADaisuke…】
世界の中心で愛を叫んだモノ


 

なぜ、みんなを僕は守れないんだろう。

 

綾波も、カヲル君も、委員長も。

 

アスカだって傷ついてる…

 

全部…僕のせいだ。

 

 

「……ンジ!…シンジ!」

 

「はっ!」

 

「ようやく起きたわね。もう9時よ!」

 

目が覚めると、アスカが自分に馬乗りになっている光景。

 

「…え?そんなバカな…」

 

枕元の小型デジタル時計を見ると、9時を過ぎていた。

 

「…え⁉︎大変だ…ご飯は⁉︎」

 

「あたしが作ったのよ!凄いでしょ!」

 

自慢気に胸を張るアスカ。

 

「…なんで起こしてくれなかったんだよ…」

 

「むっ…あたしはちゃんと起こしたわよ!」

 

「あ…ごめん…」

 

「さぁ、もう冷めちゃってると思うけど、ご飯食べましょ。」

 

最早、シンジとアスカの共同の部屋と化したアスカの部屋を出て、テーブルにつく。テーブルにはラップで包まれた2人分の食事。

 

「…!…アスカまだご飯食べてなかったの?」

 

「…うん…シンジが起きてくれなかったから…」

 

「待っててくれてたんだ。有難う。」

 

「…あんたのせいで死ぬ程お腹減ったんだから!許すけど!」

 

冷めてしまった味噌汁を飲む。

 

「…おいしい。」

 

「ホント⁉︎」

 

目を輝かせるアスカ。

 

「嘘は言わないよ。」

 

アスカの料理の腕は遥かに上がっている。

 

「…これであたしのグレード大幅アップね!」

 

実に嬉しそうである。

 

「…うん…そうだね。」

 

「……?」

 

「………」

 

「…どうしたの?変なものでも入ってた?」

 

「いや…昨日のことちょっと思い出しちゃって…」

 

「……渚のことなら仕方ないわ…あれはあんたが殺したんじゃなくて自殺だから。シンジは悪くない。」

 

「うん…頭では分かってるんだけどね。」

 

昨日の出来事。

カヲルが初号機を操り、初号機に自身の体を喰わせた。

 

これにより初号機と弐号機の両機がS²機関を手に入れた事になった。

 

ぴーんぽーん…

 

インターホンが鳴る。

 

「…はい葛城です。」

 

『よう、アスカ!』

 

「…アキナ⁉︎」

 

『上がっても、いいか?』

 

「ああ、全然大丈夫!上がって来ていいわよ!」

 

『お邪魔しまーす。』

 

私服を着ている満月さんが、部屋に入ってくる。

 

「如何して急にここに?」

 

「集団疎開だってさ。しばらく会えなくなるらしいから別れの言葉を言いに来たんだぜ。」

 

「それは…寂しくなるわね。」

 

「学校も休校。急すぎて笑えないぜ…それより、シンジ君とは上手くやれてるか?」

 

「…え⁉︎」

 

赤くなるアスカ。

 

「…いや、その本人の前で言うことかなそれ…?」

 

「ダメなのか?」

 

「常識的には。」

 

「ちっ…」

 

「舌鳴らさないでよ…」

 

ぴーんぽーん

 

「また来客だ…」

 

『鈴原です。』

『相田です。』

 

「鈴原…?け、ケンケンまで…?」

 

「お邪魔します!」

 

「お、来たかニバカ!」

 

「…なんやとぉ⁉︎」

 

「ちょっと…抑えてお兄ちゃん!」

 

トウジの服を引っ張っている女の子。

もしかしてこの子がトウジの妹…?

 

「よう、碇!」

 

「お早う、ケンスケ。」

 

「俺たちが全員集団疎開するって話は満月から聞いてるよな?」

 

「うん…寂しくなるよ。」

 

「おい碇、最近学校来とらんかったが、よっぽど忙しいんか?」

 

「…そんなところかな…」

 

「…えと…もしかして…あなたが碇さんですか…?」

 

トウジの妹と思われる女の子が話しかけてくる。

 

「うん、そうだよ。」

 

「えっとぉ…その…お兄ちゃ…兄がお世話になってます…」

 

「君の名前を教えてくれるかな?」

 

「あ、はい!…碇さ…碇サク…じゃなくて!…鈴原サクラです…!」

 

なにか緊張しているのか、滑舌が良くない様子。

 

「…よろしくね。」

 

「はいぃ!」

 

 

 

 

 

 

「じゃあな、碇!アスカ!」

「さいなら、碇さん!あすかさん!」

「ほんじゃまたな、碇!惣流!」

「シンジ君と仲良くしなよ、アスカ!」

 

彼らはそう言ってモノレールに乗り、第三新東京市を去った。

 

駅から家へ帰る。

 

「そうそう、朝ミサトに言われたんだけど、明日から本部に泊まり込みになるから荷物まとめないといけないんだって。」

 

「…もうそんな時期なんだなぁ…」

 

「…遂に量産機と戦わなきゃいけないのよね…」

 

家の鍵を開ける。

 

「…この家ともしばらくお別れか…」

 

「はーあ…やだわホント…」

 

いつもはペンペンが出迎えてくれる玄関。

 

「…ペンペンもいなくなっちゃったんだよな…」

 

ミサトさんが昨日の夜遅くに、ペンペンを預け先の人に渡していた。

 

悲しそうな、全てを分かっているような顔で、引き取られていった。

 

リビングのテレビをつける。

天気予報がやっている。

 

「ねぇ、シンジ。」

 

「…なに?」

 

「あのさ…ミサト今晩帰ってこないから…」

 

「うん?」

 

なんか嫌な予感がする。

 

「…えっち…しよっか…」

 

「…え⁉︎」

 

「やらないかっていってんの!拒否権は無いわよ…」

 

顔を紅潮させ、シンジを押し倒すアスカ。そのまま、上半身の服を脱ぎ始めた。

 

「…え、えぇ⁉︎」

 

年相応の胸を晒し、シンジの体に押し付ける。

 

「ちょ、18禁タグつけるわけにはいかないんだって!」

 

「…直接、書かなきゃ問題ないでしょ…」

 

「…中学生だよ⁉︎」

 

「RE-T◯KEもやってんだから問題ないわよ!」

 

「14年前の作品だよ⁉︎」

 

「もーっ!ぐちぐちうるさい!シンジは寝てればいいだけなんだから!寝るだけなら楽でしょ!」

 

「楽とかそういう問題じゃないよ⁉︎」

 

今度はシンジのズボンが脱がされる。

 

「わーっ⁉︎本当にダメだって!」

 

「…いいから黙ってなさい…」

 

アスカの唇で口が塞がれる。

 

「…ん…んぅ⁉︎…」

 

「…………」

 

「んんん…っ⁉︎」

 

「ぷはっ……」

 

「如何して…急にこんなこと…」

 

「…ゼーレとの戦いで…あたしやシンジが死んじゃったらもうできないでしょ?そういう事よ。」

 

「…アスカは…僕が守るよ?」

 

「どうせあんたは自分を犠牲にしても良いとか思ってるでしょ?」

 

「…それはっ……そうだけど…」

 

「…じゃあ尚更今ヤっといた方が良いわ。」

 

「…わかった…頑張るよ…」

 

折れて、アスカに従うことにした。

一度こうなればアスカは止まらない。

 

「…頑張んなくていいのよ、あんたは寝てればいいの。」

 

 

 

 

 

 

テレビは、バラライカを流し始めた。

 

どうしても、あの曲が頭にチラつく。

 

これが、風評被害ってやつか。

 

何も着ていないアスカの動きが止まる。

 

そのままシンジの胸に崩れて、身を委ねる。

 

「はぁ…はぁ…ごめん…シンジ…」

 

「…いいよっ…別に…」

 

「シンジ…大好きだからね…」

 

「うん…僕もだよ…アスカ…」

 

シンジの体から離れ、タオルケットを自分の部屋から持ってくる。

 

「…今日は…ここで寝よ?」

 

「うん…」

 

テレビと照明の消えたリビングで、2人はくっつきながらぐっすり寝てしまった。

 

 

 

翌朝。

 

 

 

バスルームでシャワーを浴びる。

シンジに背中を流してもらい、自分もシンジの背中を流す。

 

2人一緒にバスルームを出て、同じバスタオルに包まる。

 

「…バスタオルが…小さく感じるね。」

 

「うん…そうだね。」

 

体を拭いた後、シンジはいつもの制服を、アスカは黄色のワンピースを身につける。

 

「ミサト、今から迎えに来るって。」

 

「そっか、じゃあなんかその間に軽い物でも食べよう。」

 

「昨日の晩御飯食べてないもんね。」

 

冷凍庫の中に冷凍うどんが入っていたので、それを食べることにした。

 

「これって軽いのうちに入るのかなぁ?」

 

「ま、育ち盛りなんだから1玉くらい軽い軽い!」

 

結果、2人ともつるりと完食。

 

「…冷凍うどんはやっぱりいいわね。簡単に作れて美味い!すばらしい食べ物だわ!」

 

「…こんなに美味しいのも、きっとアスカが作ってくれたからだよ。」

 

「んなっ⁉︎あ、あんたバカァ⁉︎」

 

真っ赤になるアスカ。本当に可愛い。

すると、家の固定電話が鳴ったので、アスカが電話に出る。

 

「もしもし…ミサト?………うん、今から行く………荷物はできてるから……うん、急ぐ。待っててミサト。」

 

受話器を置く。

 

「…それじゃ…行こっか…」

 

「うん、行こう。」

 

そして、2人は思い出の詰まった家を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

「おはよ。シンジ君、アスカ。」

 

「お早う!ミサト!」

「お早うございます…ミサトさん。」

 

手荷物を抱え、車の後部座席に座る。

車がいきなり動き出す。

 

「ちゃんと歯ブラシ持ってきた?」

 

「僕が持ってます。」

 

「着替えは?」

 

「それも僕が。」

 

「カードキーは?」

 

「それも僕ですね。」

 

「……アースーカー?」

 

「ひぃ⁉︎…ごめんなさい…っ…」

 

「あはは…別に良いんですよミサトさん。」

 

「だめよシンジ君!女の子を甘やかしてもロクなことないわよ!」

 

「…ミサトだって女の癖に…」

 

「…今なんて?」

 

「なんにも…」

 

ジオフロント中央出入口からジオフロントに降りて行く。

 

(…暫く、地上には戻れないんだよな…)

 

少し名残惜しく感じる。

 

 

 

 

 

 

「本部施設への出入りが全面禁止?」

 

NERVの発令所、オペレーター三人衆。

 

「第1種警戒態勢のままか?」

 

「何故?最後の使徒だったんでしょ?あの少年が…」

 

青葉に質問する2人。

 

「ああ、全ての使徒は消えたはずだ。」

 

コーヒーを立ち飲みしながら答える青葉。

 

「今や平和になったって事じゃないのか?」

 

「じゃあここは?エヴァはどうなるの⁉︎…先輩も、今いないのに…」

 

「…NERVは恐らく組織解体されると思う。俺たちがどうなるかは…見当もつかないな。」

 

(…自分達で粘るしかないのか…補完計画の発動まで…)

 

 

 

 

 

 

NERVの病室、330病室。

寝かせられたレイの布団が乱れていたので、直す。

 

「…レイ…いつ元気になるんだろう…」

 

「分からない…こればっかりは…」

 

目の死んでいるレイ。

起きる気配は全くない。

 

「…大丈夫よ、レイ。あたし達で補完は何とかするからね。」

 

「そうだよ綾波。自分のペースでいいんだから。」

 

自分達で出来ることは、声をかけてやることだけだ。

 

「…さて、そろそろ部屋に戻ろっか。」

 

「うん。じゃあね、レイ。」

 

 

 

 

 

 

 

MAGIの膨大なデータが保管されている場所。

 

メモリとメモリの間の幅は約1m程で、人が長時間入れる部屋ではない。

 

そこで時折、缶コーヒーを飲みながら、MAGIのメモリに接続したノートPCを弄るミサト。

 

「そう…このためにエバーが13体必要だったのね…出来損ないの群体としてすでに行き詰まった人類を完全な単体としての生物へと人工進化させる補完計画、まさに理想の世界ね。」

 

(加持君の…リョウジの予想通りになったって事か…)

 

「その為にまだ委員会は使うつもりなんだわ…NERVではなく、あのエバーを。」

 

 

 

 

 

 

NERV第1発令所。

警報が鳴る。

 

『通信機能に異常発生!外部との全ネット情報回線が一方的に遮断されています!』

 

「左は青の非常回線へ切り替えろ!…そうだ、衛星を開いても構わん!」

 

「全ての外部端末からデータ侵入!MAGIへのハッキングを目指しています!」

 

「やはり目的はMAGIか…」

 

青葉のデスクモニタを覗き込む冬月。

 

「侵入者は松代のMAGI2号か?」

 

「いえ、少なくともMAGIタイプ5…ドイツと中国、アメリカからの侵入が確認できます!」

 

「…ゼーレは総力を挙げているな…彼我兵力差は1対5…分が悪いぞ…」

 

「第4防壁、突破されました!データベース閉鎖!」

 

「ダメです!侵攻をカットできません!さらに外郭部侵入!予備回路も使用不能です!」

 

「…まずいな…」

 

(MAGIの占拠は本部のそれと同義だからな…)

 

 

 

 

 

 

NERVからシンジに与えられた部屋。

アスカがシンジの膝に頭を乗せている。

 

「シンジ…」

 

「何?」

 

「頭…撫でて…」

 

「わかった。」

 

頭を撫でる。最近あまりしていなかった行為。

 

「…えへへ…」

 

とても嬉しそうな表情をするアスカ。

起き上がって両手をシンジの背中に回す。

 

「…あったかい…」

 

「アスカもあったかいよ。」

 

そう言ってシンジはアスカを抱き返す。

 

「ふふふ…」

 

幸せな時間。アスカと触れ合う、至高の時間。

 

「大好きだよ…アスカ。」

 

「あたしも…シンジが大好き。」

 

 

 

 

 

 

 

再びNERV第1発令所。

 

『状況は⁉︎』

 

受話器からミサトの声。

 

「先程第2東京からA-801が出ました!」

 

『801?』

 

「特務機関NERVの特例による法的保護の破棄、及び指揮権の日本国政府への委譲です。…最後通告ですよ。現在MAGIがハッキングを受けています。かなり押されてますよ!」

 

「伊吹です!今赤木博士がプロテクトの作業に入りました!」

 

背後からリフトエレベータの音。

振り向くと、それで上がってきたミサト。

 

「…リツコが⁉︎」

 

MAGI、カスパーの中。

 

「…必要となれば捨てた女でも利用する…エゴイストな男ね。」

 

PCにコードを打ち込んでいくリツコ。

 

「…なのに私…まだそんな男の言うことに従ってる…バカなことをしてるわね……」

 

再び第1発令所。

 

「…あとどのくらい?」

 

「間に合いそうです。120ページ後半まであと1分半、一次防壁展開まで2分半程で終了しそうです。」

 

「流石は赤木博士ですね。」

 

「安心してる場合じゃ無いわよ。MAGIへの侵入だけで済むような生易しい連中じゃ無いわ。」

 

「MAGIは前哨戦に過ぎん…奴等の目的は本部施設及びエヴァ三体の直接占拠だな。」

 

「MAGIへのハッキング、停止しました!Bダナン型防壁を展開、以後62時間は外部侵攻不可能です!」

 

 

 

 

 

 

暗い部屋、13のモノリスが浮かんでいる。

 

「…碇はMAGIに対し、第666プロテクトをかけた。この突破は容易では無い。MAGIの接収は中止せざるを得ないな。」

 

「できるだけ穏便に進めたかったのだが…致し方あるまい。本部施設の直接占拠を行う。」

 

 

 

 

つづく




あと1話の予定っす。
ここまで長かった…
一言付きで評価下さい。お願いします。
感想も欲しいっすね。(強欲)

アンケートの答えの理由を活動報告によろしく。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=259573&uid=347391

次最終でいいすか?

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  • ダメだ!
  • シンジ…おめでとう
  • アスカだいしゅき
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