LASだと思う、知らんけどw   作:かの存在完全に消滅す

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お待たせしました。…え?待ってないって?

…知ってた…



いわゆる外伝。知らんけどw(途中でちからつきました)
憑。


 

 肉の、千切れる音がする。

 

 内臓が、食い破られる音がする。

 

 

 激痛、そして憎悪。

 

 

「殺してやる…殺してやる…殺してやる…」

 

 嫌になるくらい真っ青な空に、手を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 伸ばした腕が、二つに分かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分に突き刺さる無数の槍を感じながら、死を悟る。

 

 最期に、自分が最も憎んでいて、最も愛している少年の幻影を見た気がした。

 

 

 

 

 

 

 自分は、どうやら死んでなどいなかったらしい。一度死を覚悟したというのに…なんだか拍子抜けだなぁ。そんな事を思いながら、瞼を開く。

 

 瞼を開いた先には、満天の星空が広がっていた。星空を見ていると、死ななくて良かったと少し思えた。

 

 体を起こしてみると、あちこちに激痛が走る。痛む右腕を見ると、包帯が巻かれていた。

 

 辺りを見回すと、自分の腰ほどの大きさの棒が紅い地面の上に乱立しており、目の前の棒にはカタカナで『アスカ』と彫ってあった。それが自分の墓であると理解すると、思い切り蹴る。木製の棒は、砕けて折れる。

 

 折れた墓から目を離し、再び周りを見渡す。

 

 暗闇のなか、不自然に真っ白な砂浜に仰向けになって寝転がっているあの少年を見つける。少年に近づく。彼は寝ているようだった。

 

 彼の左側に寝転がり、夜空を見上げる。いつかこんな風にこの少年と星空を見上げた事を思い出す。少年も目覚めたらしく、右耳に少年の起き上がる音が入り込む。

 

 少年が自分の上に乗り、自分の首を絞める。だが、彼になら殺されてもいいと思い、自分を殺そうとしている少年の頰を撫でる。すると、首にかかっていた圧力が消え、彼は泣き始めた。

 

「…気持ち悪い…」

 

 掠れたハリの無い声で、精一杯のいつもの様な罵倒の言葉を口にする。

 

「…っ…うぅっ…」

 

「………」

 

 少年を抱きしめ、震えている背中を撫でる。

 

「……あんたの事…あたし…大っ嫌いだけど…ずっと…側に居なさいよ…」

 

「……」

 

「…居るだけで…良いからぁ…っ…」

 

 気づけば、自分も泣いていた。

 

「…うっ…うぅ…ぁあっ…ひっく…うあぁぁ…っっ!」

 

 堪え切れなくなって、とうとう爆発してしまったのだ。今まで生きてきた14年分の…全てが。

 

 

 抱き付いた胸の中は、何処よりもひどく暖かかった。

 

 

 潮騒。

 

 彼の膝を枕にして浜辺に寝そべる。紅い波が、砂浜を紅く濡らすのをぼうっと眺めながら、温かい彼の膝に意識を向ける。

 

 ずっと求めていた心地よさ。誰かにもう一度与えて欲しかった心地よさ。

 

 母親が消えてから、二度と味わえないと思っていた心地よさ。

 

 潮騒の静かな音が、自分の瞼を重くしていく。寝返りをうちたくなったが、痛みが激しいのであまり動きたくない。

 

「…シンジ…」

 

 消え入るような声で少年の名を呼ぶ。

 

「………」

 

 彼はなんらかの言語障害が起きているようで、言葉を全く発さない。

 

「………」

 

「………」

 

 お互い何も話さない。世界に響く音は、潮騒だけ。

 睡魔が、疲れ切った自分を襲う。

 

「…おやすみなさい…ばかしんじ…」

 

 そして、自分は永き眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 意識が戻った時、あたしはゲーセンにいた。日本にやって来て間もない頃、よく入り浸っていたあのゲーセン。

 

 体が全く言うことを聞かない。この感覚は…夢?いや、それにしては視界が明瞭すぎる。視界に見慣れた腕が写る。付けている腕時計から、間違いなく自分の腕だと確信する。

 

 これは所謂、走馬灯とやらなのだろうか?自分の体が自分の思ったことと違う動きをするので、頭が混乱する。

 

(ぐらぐらして…気持ちわるい…)

 

 ようやく体が動きを止める。どうやらクレーンゲームにチャレンジするらしい。

 

(あっ…これ、凄い難しいやつ…)

 

 コインを入れ、クレーンを動かす。ヌイグルミを掴むことに成功するが、取り出し口へ運ばれている途中に落ちてしまった。

 

(思った通り失敗…)

 

「ぐあっ!Scheiße! なによこの機械壊れてんじゃないの⁉︎」

 

 『自分の体』から勝手に発された声を聞いた瞬間、全てを思い出した。

 

(そうだ…アイツ…あの女の力を借りて、世界をやり直したんだった…)

 

『碇君、世界をやり直すわよ。』

 

 人形みたいなあの女の声が脳に響く。

 

(てことはこの体は再構築された、新たな『あたし』なんだ…)

 

「……あかん!ごっつ性格悪そうや。」

 

 背後から、聞き慣れた関西弁の声が聞こえる。この体も気づいて振り返ると、そこには3バカと…ファーストの4人がいた。

 

「…ちょっとぉ!あんた達さっきからなに見てんのよ!」

 

 再び声を発する新生のあたし。

 

「あっ⁉︎いやあの別にッ⁉︎」

 

「わ〜〜❤︎話しかけられちゃった!」

 

「「……」」

 

 何故、3バカとファーストが仲良く歩いているのだろうか。アイツとファーストは前の世界でも仲が良かったが、鈴原と相田とは仲は良いわけでは無かった。再構築された事によって世界が少々変化したのか?

 

 いや…それよりも一度神となったアイツが干渉した事による影響が大きいだろう。

 

「100円ちょーだい。」

 

 …え?ひゃ、100円…?

 

「へ?100円…?」

 

 鈴原が呆然としたアホヅラを晒している。もし今のあたしに顔があったとしたらあたしも同じ様な顔をしてるのかもしれない。

 

「ゲーム代無くなっちゃったのよ。安いもんでしょ?一人100円ずつ。パンツ見たでしょ?見物料よ!」

 

 なるほど、そういうことか。ん?…鈴原(コイツ)パンツ見ようとしてたか?

 

「なっ…⁉︎まだ見とらんわい!」

 

 見ようとしてんじゃないのこの変態が。てかさっきのデタラメ言ってたのに的中するとか…流石あたしとでも言うべき?

 

「だめよ。」

 

 ファーストが口を開いた。ファーストを軽く睨む新生のあたし。

 

「はァ?何よ100円くらい、いーじゃない!」

 

「私と碇君は関係ない。」

 

 後ろにいるオトコ…碇シンジを庇うようにあたしの…新生のあたしの目の前に立ち塞がるファースト。

 

 正直、気に入らない。苛々する。そこは本来あたしのいるべき場所なのに。

 

 弱いそいつを守るのはあたしの役目なのに。

 

「碇…?どっかで聞いたことあるわね、ああ、七光りのサードチルドレンか。…って事はあんたは綾波レイ?へぇー、ダッサい格好してるねぇ?」

 

 その制服、あたしも着ることになるんだけどな…そういえば日本に来た時は制服の概念理解してなかったなぁ…恥ずかしくて顔から火が出そうね。…今のあたしには顔なんかないんだけど。

 

「あなた、何者?」

 

「セカンドチルドレン、エヴァ弐号機専属パイロット、惣流アスカラングレィ。」

 

「こんの茶髪女!言わせておけば〜〜」

 

「お おいトウジっ!」

 

「ちょっとカワイイからってなチョーシこいてんやないぞ!」

 

 鈴原に左腕を掴まれる。触んな変態!…気持ち悪い。

 

「ギャーッ気安くさわらないでよっサルサルサル!放して!」

 

新生のあたしが、変態の腕を振り解こうと暴れると、右肘が背後の岩に激突。

 

…あれ?岩…?

 

「OH!NO!!」

 

 岩が…喋った?後ろを向く。そこにいたのは日焼けした大男。プレイしていたゲームがあたしの右肘がぶつかったせいで失敗したらしい。

 

「あ、ゴメン。」

 

 軽いな…あたし…

 

「ごめんで済むかいせっかく最終画面まで行ったんやぞ!どうしてくれるゥ!オーッ⁉︎」

 

 最終画面…それは本当にごめんなさい…あたしか弱い14歳の女の子だから許して〜

 

「泣かせたろかっ!」

 

 ツバ飛ばさないでよ汚い。

 

「やめろよッ!大人気ないッ!」

 

 …え?シンジ?

 

 動揺。シンジが大男とあたしの間に入ったのだ。あたしを庇うとは、いつの間にそんな格好良…生意気な事をする様になっているとは。

 

「シ、シンジぃ?」

 

 鈴原が目を丸くして間抜けな声を出す。ウザいから黙ってて欲しい。

 

「あぁ?なんだトォ?」

 

 大男がシンジを睨む。気迫に押されてシンジの背中が反るが、足はそこから逃げようとはしない。

 

「あっ…えと…その…」

 

 青ざめているシンジ。

 

(やめなさいよ…怖がってるじゃない…いい大人のくせに手加減ってものを知らないの?)

 

「泣かしたろかっ!!」

 

(やめろ、シンジに手を出すな。)

 

「あ…あう…っ」

 

「あぁ⁉︎」

 

(やめろッ!!!)

 

 その時、あたしの体では無いはずの肉体が、あたしの思った通りに動いた。

 

 あたしの細い脚から繰り出される回し蹴りは、大男の腹の中心を確実に捉えた。

 

「…がッッ…ああ゛」

 

 大男は蹴られた腹を抑えながら、真夏の熱いアスファルトに倒れこんだ。

 

「…ダッサ。それでもチン◯コついてんの?」

 

 その時、パトカーのサイレンの音が耳に入り込んだ。

 

(まずい、警察か…随分と早いお出ましね)

 

「げ、ケーサツ!」

 

 逃げなければ、と思ったがこのまま自分だけ逃げればシンジが巻き込まれてしまう。

 

「逃げるわよ!!」

 

 そう指示を飛ばして、その場から離れる。

 

(…あれ?今あたし自分で…この肉体のコントロールを乗っ取った…?)

 

 そう。たった数十秒間ではあったが、新生の自分の体を乗っ取っていたのだ。

 

(どういう…事なんだろう…)

 

 自分が何をしたのかよく分からないまま、肉体はゲームセンターから離れていった。

 

 

 

 

つづく





…なんか勢いではじめてまった…
短めで終わらせる予定ではあるが、なんか長くなりそうで不安。

本当につづくのかどうかもよくわからない。

とりあえず慣れない書き方は良く無いね。

タイトル変えたいです。おふざけはもう終わりだ

  • おk
  • だめだね〜だめよ〜だめなのよ〜
  • 今頃最新話出すなんてどうかしてるぜ
  • (´・ω・`)
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