転生ヒルチャール   作:芝神

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タイトルを「1」から「1.プロローグ、および第1章」に変更。2021/03/15。10時48分

タイトルを「1.プロローグ、および第1章」から「1.プロローグ」に変更
2021/03/15。15時44分

ルビが出来ていなかったのを修正。
2021/03/15。15時50分

2023/01/06
誤字報告を受け確認。誤字でした。
ありがとうございます


第1章
1.プロローグ


ヒルチャール。原神における雑魚モブ。

他にもヒルチャール暴徒、ヒルチャール王者、ヒルチャールシャーマンなどの種類があったり、氷元素や火元素、雷元素を矢として射ってきたりする、けどそこまで強くない敵。

 

そんな存在に、どうやら転生してしまったらしい。

 

溜息と共に自分を見る。色は茶色、髪なども色が変わっていたりはしない。つまり普通のヒルチャール。クソ雑魚モブ。

 

ここから強くなる事は出来るか? 無理だろう。筋力を上げたり、武器を変えたり、技術を磨いたりは出来るだろうが、シャーマンや暴徒のような姿にはなれない。

 

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎(どうすりゃいいってんだよ)

 

主人公に殺されて素材として仮面をとられ、操られてモンドに攻め入って、特に理由も無く殺されるんだろう。

 

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎(殺されたくない)⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎(けど、人は殺したくない)

 

死ぬのは弱き者だけ。強き者は生き残る。生かすも殺すも強き者にしか選ぶ事はできない。なら、強くなるしかない。

 

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎(生きるために足掻こうか)

 

 


 

「そういや聞いたか、あの話」

「聞いた聞いた。黒い仮面のヒルチャールだろ?」

「あいつ、まだ生きてるらしいぜ」

「嘘だろ、ある程度強い冒険者が8人出張ったのにか?」

「なんでも、武器が壊れたり少し負傷しただけで、生かして返されたらしいぞ」

「マジかよ⋯」

 

モンドの鹿狩りにてそんな話がされていた。冒険者協会は黒仮面のヒルチャールを倒そうと躍起になっているようだが、未だに討伐報告は無い。

そして、それはなにも冒険者協会だけの話ではなかった。

 

 

 

「ーー以上です」

「わかった。部隊の者には休暇を出す。英気を養うようにと伝えてくれ」

「わかりました! 失礼しました」

 

ジンは騎士が出ていったのを確認した後、溜息をついた。

 

「おいおいどうした? あのジンが溜息だなんて」

「あぁ、ガイアか。なに、あの黒い仮面のヒルチャールの事だ」

「へぇ⋯ということはやはり?」

「そうだ。千岩軍との混成小隊は敗走。手傷を負わせることすら出来なかったらそうだ。逆に手心を加えられ、重傷者すら出ていない」

「ほう、それはそれは。強いとは思っていたが、そこまでとはな」

 

ガイアがニヤニヤと笑い、それを見たジンはもう一度溜息を吐く。

小隊、つまり30人が敗走。敵は巨大なわけでもなく、ただのヒルチャール。だからこそ、その異様さが分かる。

 

「どうするんだ? これ以上の人員を割くとなると、次は守りが手薄になる。なにかがあるとするならば、見逃す事はないだろう」

「⋯⋯そうだな、3日後、私が出よう」

 

ガイアが少し目を見開き、そして笑う。

 

「ははっ、なら安心だな。モンドの事は任せてくれ」

「頼んだ。さて、それまでに仕事を片付けようか。不祥事が起こってしまっても困るからな」

 

 

 

「なあ、どうしたんだあいつ」

「知らないわよ。不確定要素の排除を命令されて以来ああなのよ」

 

2人の男女が見る先には、頬を赤く染めてボーッと座る雷蛍術師がいた。普段なら頬杖ついて足をぷらぷらさせ、「退屈、退屈よ」と言ってたりするのだが、そんな様子もない。

 

「「絶対何かあった」」

「けどなんなのか分からないのよね」

「その命令で行った先で出会いがあったとか?」

「そんなのあるわけないじゃない。そもそも、それなら彼女が排除するなりしてあんな事にならないわ」

「だよなー。一体どうしたんだあれは」

 

 

 

「すごいわね、まさかこれでダメだなんて」

 

群玉閣で報告書を見た凝光はそう言い、目を開く。

たかがヒルチャール、そう思っていた。だというのに、小隊を相手に殺さずに勝利したのだ。

凝光は報告書を見ながら熟考し、従者に声をかける。

 

「今回の作戦に参加した者から更に詳しく聞き取りを。それと西風騎士の代理団長に連絡を」

「畏まりました」

 

「甘雨、いる?」

「はい、ここに」

「少ししたら出る事になるわ。ここをお願いね」

「ええ、わかりました」

 

「ふふ、楽しいことになりそうね」

 

 

 

 

 

 

 

神の目を持たせるかどうか。2つ以上持たせたいなーって思ってる。持たせない場合、書く手止まりそう()

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