転生ヒルチャール 作:芝神
戦闘描写上手くいかない・・・納得できない・・・語彙力ぅ・・・
2021/10/16 23時42分
ルビを修正。
2021/12/05 18時24分
ルビを修正。誤字報告ありがとうございます。
2023/01/10
誤字報告を受け確認。修正
ありがとうございます
なんでこんな依頼が回ってきたのだろうか。
冒険者協会に所属する俺たちは、一様にそう思っていた。依頼内容は特殊なヒルチャール一体の調査、もしくは討伐。それだけ。
「俺ら騙されてんじゃねぇのか? たかがヒルチャールだぜ? シャーマンや暴徒、ましてや王ですらないしな」
「集落を対象とした依頼ならともかく、こいつだけだからな。そう思うのも仕方ないが、少し気合を入れろ。冒険者協会は、集落一つ分と同じくらいの金を出すんだぞ。油断すれば命取りになる」
はいはい分かった分かったと皆が返事し、リーダーはため息を吐き依頼内容をもう一度見る。
指名依頼
特殊なヒルチャールの調査・討伐
本来ならば群れをなすヒルチャールが、何故か一体だけで行動しているらしい。
新人冒険者を複数回、中堅冒険者を1人無力化するほどの実力を持つ。
可能ならば討伐、逃げられたとしても情報だけでも持ち帰ってもらいたい。
本当に、これだけなのか。実は集落が近くにあって、この一体以外にもいるのではないかと思ってしまう。
疑問は尽きない。だが、指名までされたのだ。こなして見せようじゃないか。
「準備は出来たか?」
「おけっす」「オッケー」「張り切って行きましょー!」「力が漲ってるのだ!」「ふむ、つまりは元気ビンビンということだな」「おいバカ下ネタやめ「次に下ネタを言えばソレを切り落としますわよ?」「すみませんごめんなさいそれだけはご勘弁を」「あーあー言わんこっちゃない」
「ヨシッ、体調も調子も良さそうだな。行こうか」
モンド城を出発しアカツキワイナリーの横を抜け、璃月とモンドの間。穏やかな川が流れ、璃月とモンドの特産品が生える、どちらの土地とも言い難い場所。偵察騎士からの情報では、この辺りに住処を作っていると思われる、らしい
「やっぱさぁ、普段より情報が少なくねぇか?」
「それがな、偵察騎士ももっと情報を集めようとしたらしいが、追い返されたんだとさ。いきなり
「なんだそりゃ。偵察騎士つったらあの嬢ちゃんだろ?」
「そうだよ」
「・・・そう。なら強いかもしれないわね、そのヒルチャール」
「だなぁ。あの時、本気で隠れられたけど、見つけられなかったし」
我々が風の行方*1という遊びをした際に、偵察騎士のアンバーさんと一度だけやったのだが、隠れている場所は最後まで見つからなかった。途中で移動までしていたらしいのに。
それを、すぐに見つけたのだ。弱いわけがない。
「そうだとしてもさ、他に情報はないのか?」
「普通のと比べると少し筋肉質で大きく、アンバーさんを見つけられるくらい気配に敏感ってことくらいね」
「筋肉質ねー。でも、ヒルチャール暴徒って言われたりしてないから、普通のヒルチャールより筋肉質で大きいけど、暴徒よりは小さくて細そいってことね」
「普通のヒルチャールとほとんど変わんねぇだろ」
「そんな事言ってたら足元掬われるぞ」
「はっ、近づかれる前に射抜いてやるよ!」
ザァザァと水の激しく流れる音が聞こえ始めた。
「全員、もう少しで目標の場所だ。警戒しろ」
モンドと璃月の間。高低差が激しく、隠れる場所の多い地形。そして目標の敵は気配に敏感なヒルチャール。
ああ、骨が折れそうだ。
【冒険者チームの構成】
弓持ちの後衛が2人
片手剣と小盾持ちが2人
大盾と
両手剣持ちが1人
槍持ちが2人(内1人はリーダー)
【勝利条件】
敵対者の全滅、および撃退
ググプラムを口に放り込み、種ごと噛み砕いて飲み込み、一息ついた。
ついに来やがったか、冒険者。
崖の下で周囲を警戒し移動する奴らを見ながら、ため息をこぼし、風スライムに感謝の言葉を言って撫で、空へと逃した。
偵察騎士アンバー。舐めていた⋯んだろうな。わざわざ"偵察"が付いているのだ。隠密行動が得意なのだろうと思っていたが、あそこまでだとは思っていなかった。
気配に気づけたのはここに戻って来た時だけ。おそらくはそれ以外も見られていた。
見られていた事を知れたのは良かった。知らずに敵が来たら、対処すら出来なかっただろう。
「
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」
運良く戦闘を見ることもできたので見ていたが、原作キャラと比べれば大したことはない。宝盗団と良い勝負になるくらいの弱さだ。
それに、今回のことは他の人間に自分の力を示す良い機会になる。力があると手を出そうとする者も減る。そして危険ではあるが、力を持つ者と戦う事で自身の身を守る力を得ることが出来る。
⋯故に、彼らを倒す。殺す事はしないが、完勝する。慢心も無く、冷静に、彼らを打倒する。
混ざりに混ざった鉱石で出来た黒い仮面に手を当て
「
小さくそう呟き、眼下の冒険者へと奇襲をかけた。
「なっぎぁっ!!?」
「! 敵しゅゔっ!?」
弓を持つ冒険者を狙い一撃。そして背後を警戒していた者に素早く一撃。電気水晶を取り付けた棍棒は、打撃と共に強力な電気を放出し、敵の意識を刈り取ることができる。
倒れた2人から他の冒険者へと顔を向け駆け出そうとするも、状況を把握したリーダーが槍を構えて走り込んでくる。
小さく舌打ちして後ろに跳び槍を避けていくと、向こうは倒れた仲間を担ぎ上げて逃げだした。
(判断が早い。何かあったら逃げるようにしているのか。それに)
逃げている彼らは2人が交互にこちらを見てきている。他の奴らは前方、上方を確認しながら走る。ここらにもヒルチャールはいるため、その判断は間違っていないだろう。
(ちっ、上からの奇襲はもう使えない。なら⋯)
杭を取り出して投げつける。真っ直ぐに刃を前にして進む杭は、リーダーの男に刺さる直前、大盾を構えた男に防がれた。
舌打ちするもその盾に杭が上手く刺さっており、俺はそこに勢いを乗せて棍棒を振るう。
「ぐっ、ガァッ!?」
盾を突き抜けた杭に電気が流れ、杭の先から放出された電流が相手の体を突き抜ける。痺れているのを確認することなく盾を飛び越え頭に踵を叩きつけた。
倒れた相手を軽く見て、リーダー格の男に眼を向けると槍が迫ってきており、それを見て下がる。
やはり槍というのは面倒だ。ただでさえ点の攻撃で防ぎづらいのに、リーチが長い。
「そいつを抱えて逃げろ! 早く!」
「っ、了解!
「来れませんでしたーなんて言うんじゃねぇぞ!」
「あぁっ、頼んだ!」
リーダー以外が逃げていくが、下手に飛び込む事はできない。以前
近づこうとするも槍により阻まれ、相手もこちらも攻撃が当たる事なく、ただ時間だけが過ぎていく。
素早く鋭い突きを躱し、近づく暇なく2撃、3撃と突き込まれ、無理に棍棒で弾くが相手は無理することなく下がる。
杭を投げるも槍で弾かれ、その隙に近寄ろうとして石突で牽制され、槍の切り上げを避けるために後ろに下がる。
狭い道だから? 違う。
相手が槍で、こちらは
弱いんだよ俺は。
ならどうする?
力を付けようにも、今は無理だ。少しずつ付けていくしかない。
度胸など無理だ。死にたくないのだから。
特別な力に頼ることはできない。それが与えられることなど、期待できない。
——ヒルチャールが動きを止めた?
だが、技なら、そう、技なら見てきた。
現実での物、架空の物。色々と見てきた。
——視線が逸れた! ここで決める!
「はぁぁぁぁぁあ!!!!」
胸元へ迫る、攻防の中で見ることのなかった素早い突き。必殺の一撃。
それを見て頭に浮かんだのは、
当たる直前に半身になると、槍は何も無い場所を通り過ぎた。そしてその槍を踏み地へ押し潰す。
「⋯ぁ?」
体勢が崩れた瞬間に一歩後ろへ下がり、ガラ空きの胴体へ棍棒を振るえば
「がぁっっっ...⁉︎」
忍 殺
静かに残心しながら倒れ伏す相手を見・・・息をしているが、動く様子のない状態になっているのを確認し、歯を噛み締める。
他世界の技を使わなければ、もっと時間がかかっていた。杭がたまたま刺さっただけで、あの盾持ちを倒せたのは実力ではなく運だ。
バキンッと歯が欠け、力を抜いて倒れた冒険者を見た
「
そうして冒険者を肩に担ぎ、槍を手にして歩き出した。アカツキワイナリー。その近くに置いていこう。
主人公の使ってる弓
ヒルチャールの使ってる弩を解体し、弓の部分を取り出した物。命中率さえ上げればこっちの方が連射はできる。
主人公の使ってた棍棒
前話にて作った金属の筒を木の棍棒にハメ、電気水晶嵌め込んだもの。棍棒にハメる前に電気水晶をすり潰して作った粉末を棍棒に振りかけ、ダメ押しに固定具にもなるように電気水晶を穴に挿し入れた。
鉄部分に衝撃を与えると、電気が流れる(スタンガン以上)
主人公の使ってた杭
金属製の杭。想像し辛いならば鉄製の釘を太く大きくしたやつと思ってもらえれば。
真っ直ぐ尖った方を的に向かって投げれるように練習してた。
前話の余り物でできたもの
主人公の仮面
他のヒルチャールと明らかに違うものとして作った。
前話の鉄の残り。
主人公に持たせられるの神の目と、その他
予定
風・岩・火・氷
無理
水
まだよくわからない
雷
公式さん情報はよ
草
神の目の変質(つまりオリジナルの神の目)は有り?無し?
-
有り
-
無し