転生ヒルチャール   作:芝神

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お久しぶりです。仕事辞めて再就職して、色々あってかなり気が楽になってようやく気力出てきました

ちょくちょく書いてなんとかできました。またゆっくりと書いていくので、またよろしくお願いします




間話3

 

 

 

 

強い憎しみと怒りに飲まれていく。抵抗なんぞ、あの光景を見た今はもう出来ない。神への怒りに自身も同調してしまっていた。

 

なんとなく、知ってはいた。ゲームとしてではあるが、何が起きたのかを。だからこそ、見て、聞いて、理解してしまった。これこそが、数百年前(原作開始前)に起きた大災害なのだろう。

 

・・・。

 

・・・たださぁ、なあ

 

 

人がニクイ

 

 

ふざケんのも大概にしろよ?

クソアビスがよォ

 

あの竜が、そんなこと思うわけねぇだろ。大方毒による洗脳だろ?

ふざけんじゃねぇぞクソが

 

 

洗脳で溜まった憎しみと怒りを全て込め(打ち直し)、夢の起点となる場所、竜の胸元(自分の胸)に杭を刺し貫き

 

夢が砕け散った

 

 

 

 

 

 

「ナ、ナニガオコッ!?」

【黙レ死ね】

 

目の前にいたアビスの魔術師を起きてすぐに押さえ付け、握っていた杭を喉に深く刺す。バリアが貼られていないならあっけない物だ。ビクビクと動いて、そのまま動かなくなった

 

【チッ、体が熱い。口の中から血の味が、自分のじャ無いなこれは。さっきの夢かラしてドゥリンの毒血を直接流し込マれたか?】

 

ジクジクと胸元が痛み、意識も少しハッキリしない。靄がかかる

 

【どうスる? いや、対抗手段は一つはわかルが、それでも耐エられるのか俺は】

 

自分の体が変性しようとしているのだろうか。激痛、熱、そして少しのむず痒い感覚。足の爪が一本取れた

 

【ギッ、くそ、牙ダ、ドゥリンの牙を探してそこに血の力ヲ移し替える。槍の作成にオーラを移すこトができたンだ、これ(ドゥリンの毒や呪い)にも応用が効クはず!】

 

飛びそうになる意識を強引に戻し、走り出した。目指すは吹雪の吹き荒れるドゥリンの心臓近く。あそこならばあるはずなのだ。奇妙な牙というアイテムが

 

 

 

 

 

 

 

 

どれだけ経ったのかわからないが、日が何度か沈んでは登った頃

 

【アった。こレダ】

 

上向に伸びる鋭い牙。それが、ポツンと一つだけあった。

まるでそれが、自分のことを待っていたかのように思えて、牙の先端を持ち、引き抜いた

 

ゆっくりと、体の中に溜まっていた澱みのようなものが吸われていくのがわかる。激痛と熱も治った。

ただ、剥がれた足の爪から代わりに出てきた竜のような爪や、体の一部に生えた鱗までは元に戻らない。口の中の牙や、おそらく臓器の一部は竜のものに変わったのかもしれない。

 

 

だが、とりあえず一つわかることは

 

【よかった、生き残ることが、できた】

 

牙を持ったまま転がる。寒さはもう感じない。

前まで、まだ、寒かったはずなんだけどな

 

そして、寝転びながら手元の牙を見る。

ゲーム内にあったそれとは違う、細長くてちょうど武器にできそうな牙。たぶん、これはこの世界で言う運命の一つなのかもしれない。

 

【・・・魔力の通りがいい。それに、牙を使った武器なら前例(ドラゴンスピア)があったはず。なら、作れるか?】

 

呟きながら、牙に吸われていた力が少しづつ、また体を蝕もうとしてきているのを感じた。失敗するにしろ成功するにしろ、この牙を何かしらの形で加工し、昇華させるしかない。

 

【クソクソクソクソ!!! あァいいよやってやるよクソガァ! 死にたくねぇんだよ! クソがッ!】

 

 

道中にあった鉱石を牙で破壊して持ち帰り、炉を開いて火種(爆炎樹の葉)を放り込む。腕に生えた鱗によるものか、熱さを感じることはなかった。

 

星銀鉱石と魔晶の塊、深紅の石、更に爆炎樹の種を同時に入れた。

爆ぜる炎と、溶けて混ざり合う鉱石。そこに牙を手に持ったまま(・・・・・・・)突き刺し、体内の魔力を牙へと移動させ、牙の中を循環させる。

 

そうしていると、牙の中に入った魔力が徐々に周囲の鉱石にも混ざり込み、更に炎の色が青く輝き牙が溶け始めた。

 

混ざる鉱石と牙を見ながら、あとは魔力の流れを変えて自分の欲しい武器を創造する。

 

大剣ほど太すぎず大きすぎず、ただただ硬い棍棒を。

剣なんていらない。槍なんていらない。人を殺す力ではなく、自身を守るための武器を。人を必要以上に傷つけないような武器を。

 

 

 

そうして、炉から出たソレを水へと浸して、最後にソレを持ち上げた

 

【・・・できた、が】

 

バットより少し細いかどうかくらいの太さの、1mほどの長さの棍棒。

思った通り、内から溢れ出る力が先ほどまでよりも吸い取られているのを感じるのだが

 

【今はまだなんとかなっているが、時間の問題か】

 

牙に吸い取られていくモノよりも、僅かに体内に溜まるモノの方が多い。今はまだ問題ないだろうが、持って2ヶ月ほど。牙を更に集めたとしても、竜の力に感応して出力を上げることになりそうだ。

一本だけでも少し強くなったのだ、これ以上は危険だろう

 

【・・・旅人が訪れるのを待つしかないのか? いつ来るかもわからないのに?】

 

いまが原作のどのくらいなのかもわからない。

 

【いやだ】

 

そも、出会えたとしても毒を浄化してくれるとは限らない。むしろ敵として処理されるかもしれない

 

【死にたくない】

 

つまり、詰みである

 

【死にたくない】

 

いきるには どうすればいいんだ

 

 

 

 

 

 






これまでの⬛︎の上にルビを振っていくスタイルから変更しました。【】の鉤括弧が使われているのが、主人公がヒルチャール語で喋ってる時のものです。

牙ならなんでもいいのでは?と思うもしれませんが、原神でも特定の牙だけが素材となっていたため、『呪い等の吸収は特定の牙だけ、もしくは特定の牙の方が強い』と考え、数日間探し回ってもらいました。初日にすぐ見つけてたら一年は待ったかもね。

神の目の変質(つまりオリジナルの神の目)は有り?無し?

  • 有り
  • 無し
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