もう少しの間だけゆったりとした空間が続きます。
80年代の曲はやっぱり良いですねぇ~ (*´ω`*)
『RAINY DAYS』とか『CLOUDS』とか『私たちを信じていて』とかetc.
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
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??? 視点
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年の末に近づき、太陽が沈むのがさらに早くなったある日のことだった。
「急にどうしたのだ一護?」
「………………………………………………………うるせぇよ。」
不貞腐れる一護にチエは訊いていた。
最近、彼はとある日に限って彼女と目を合わせるどころか接触を避けようとしていた。
竜貴と言えば未だに道場から師範代理の件を頼まれていたことを片付ける為に今日はおらず、少し前まで普通にしていた組み手を二人はする筈だった。
だが、一護がどういうわけか上記の『とある日』によって『竜貴はOK』で『チエはダメ』と言うことにチエは疑問を持ち、無理やり彼を引っ張り出して理由を尋ねたが生返事しか返ってこなかった。
近くでは珍しく膝を抱えながら座っている三月の姿があり、彼女は爪をガジガジと噛みながら恨めしそうな表情と独り言をブツブツ続けていた。
「前(の世界)も見て思ったけど遠坂さんよりは大きくて桜よりは小さくて藤姉と同じぐらいだと思ったけどまさか着痩せするタイプでしかもDとかで胸が邪魔だからずっとサラシと少し前からBホルダーをつけて更に意図的に潰すとかどれだけ贅沢なのよこちとら増えるのは食欲だけだっつーのに────」
「────お前がそういう風になるのって久しぶりに見たぜ。 てか『遠坂』や『桜』って誰だ? (『藤姉』って相性つけるぐらいだから『義理の姉』っぽいけど。)」
ただ食っちゃ寝を無断で繰り返している居候の英語担任教師です、少年よ。
「あ。 誰でもない!」
三月はハッと一瞬慌ててから、自分を見下ろして落ち込む。
「……ハァァァァ~。」
そして盛大にため息を出しては、『チエが一護に尋ねて彼が視線を合わせずに生返事をする』コントを見続ける。
いや、正確には月に一回ほど女性モノを着るようになったチエを見た。
「(さすが『Dの意志を継ぐ』────ってそれは違うジャンプシリーズか。)」
それも正確ではなかったようで、彼女のその日によってより女性らしく出たチエの部分を見ていたそうな。
「そういえばお前、最近たつきたちと付き合いが悪いんだって? 井上から聞いたぞ? 『私たちの事避けている~』って。」
「ウッ。」
一護の問いと視線に三月は目をそらす。
何を隠そう、チエが女性モノを私服で着たことは瞬く間にある日を境に広がった。
少々時を戻すとしよう。
………
……
…
「「………………………………………………………………」」
場所は黒崎家……の玄関を入ったところ。
そこでは一護の妹たちが目を丸くさせながら、ポカンと口を開けて突っ立っていた。
「よぉ、久しぶりだな
「「………………………………………………………………」」
「竜貴、先ほどから二人が私だけを見ているのは気のせいか?」
「うん? そりゃアンタが────」
ここで真咲がずっと居間に帰ってこない遊子と夏梨を探しに来た。
「────どうしたの二人とも………………………………………あらあらまぁー?!」
そして双子同様にチエと竜貴を見ては固まったがすぐにニコリと笑顔になって嬉しがるような声を出す。
「やっと着飾るようになったのねぇ~、偉いわぁ~。」
真咲はまるで我が子のようにチエを抱き寄せて彼女の頭をおもむろに撫でまわす。
その時、竜貴は見た。
遊子と夏梨がワナワナと両手を胸の前で震わせていたことを。
そして聞こえてしまった。
「「胸…おっきい。」」
姿も性格も似ても似つかない双子が珍しく波長の合う言動をしていた。
チエと言えばいつもの無表情のまま、真咲にいろいろと写真を本来は一心が家庭用に買ったカメラで撮っていた。
「次はこうして、こうして、こうよ!」
「こうか?」
そして真咲に言われるがままに、いろいろなポーズを律儀にとるチエであった。
「真咲さん、後でアタシにも写真みせてよ?」
「ええ! ええ! もちろんよぉ~~~!」
「ただいま~……って、誰のブーツだ? こっちのは、確かたつき────」
一護は学校が終わってからそのままどこか寄り道をしていたのか今になって帰ってきて、居間に立ち入ろうとして完全に体が固まった。
「ああ、戻ったか一護。」
チエはポーズをとったまま挨拶をすると彼の指から力が抜けたせいでカバンがドサリと床に落ちて、中身が床にばら撒かれた。
「見て見て一護! あのチエちゃんがね?! 『スカート』をしているのよ~!」
「あとブラもな、ブラ。」
真咲と竜貴の言葉を聞き、一護は無言で顔を両手で覆って部屋に上がっていった。
その日から遊子と夏梨はキャミソールの下に、いつか見たサラシを(真咲の手伝いもあって)なぜか巻き始めたそうな*1。
………
……
…
上記の出来事を真咲→マイ→自分の経歴で三月も知った今、彼女はある意味納得していた。
「(通りでタッちゃんが珍しく私に自分に似合いそうな服を聞いてくるわけだ。 二人とも体格が似ているもんね……胸以外。)」
三月はそう思いながら、自分の提案したコーデのショルダーポーチの代わりに竹刀をしたチエを見ていると、上の気がガサガサと音を出してはアネットが突然飛び降りて、彼女を羽交い締めにする。
「グェ。」
「確保。」
「あ! 三月ちゃんいた!」
「ぎゃあああああああああああああああ?!見つかってもうたぁぁぁぁぁぁぁ?!」
上記の出来事を思い出していた一護を、アネットと織姫の声、そして見た目に似合わない素っ頓狂な叫び声を出す三月に遮られた。
見ると彼女は織姫、みちる、そしてアネットと千鶴にがっしりと両手両足+胴体をホールドされて
「は、放せぇぇぇぇぇ! 放さんかいぃぃぃぃぃ?!」
「仕事に戻される重国のような叫びだな。」
「へ?」
「いや、覗きを発見された右之助か?」
「ブフ?! あの二人、いい歳して何やってんだよ?!」
一護はチエからジタバタと(体格差のおかげで)むなしい抵抗をする三月に視線を動かし、
「ようやく調子が戻ったか。」
「え?」
一護は自分の顔を覗き込んだチエを見返して、パチクリとした。
「やはり私にこのような服は、見るに堪えないほど似合わんのだろう?」
「えっと……」
一護の頭は真っ白になり、先ほどの言葉が彼女なりの気遣いと思いついた彼はニカっとした笑みを向けて
「な……なぁに自信なさげになってんだよ?! らしくねぇよ! 似合いすぎて、直視できなかっただけだ。」
ちなみに今の彼の内心を言語化することは無理で、『ただキザで恥ずかしい』とだけの表現まみれとだけ記入しよう。
今にでも顔を覆いながら言葉になら叫びとともに地面をゴロゴロとしたい衝動をぐっとこらえると────
「そうか。」
「うっお…………………………………………………………」
────チエが以前見せた温かい目をしたことに*2一護から思わず声が漏れ出していた。
以前は男子生徒用の制服の上に
そんな場面を織姫は首を横に回して見ていて、胸がモヤモヤしたのが少し顔に出ていた他の者たちには気付かれていなかった。
………
……
…
ポス。
「ぶぇ。」
三月が連れてこられたのは織姫のアパート。
そして部屋の中ではいろいろな衣類を手にもって彼女による知人たち。
「ぬっふっふー、観念しなさい。」
「そして着替えなさい。」
「(上姉様ってお変わらずにいつも通り
「あ、えと、ふ…服より先に眼鏡と髪形と顔を先に整えてもいいかな────ヒッ?!」
意外(?)とみちるが消極的な提案をしたことに、ほかの者たちがギロリとした目を向けたことにその場唯一の『良心』が撃沈する。
「あのたつきが自分を賭けるほどの素質を隠し持っているのはちょっと信じがたいけど……」
「あ、でもでも中学の時に素顔と髪の毛を下した姿見たよ? すっっっっっっっごく可愛かったよ!」
「ウゲッ。」
「「「ぬわにっぬ?!」」」
織姫は(今でもだが)若き頃に起きたハプニングを思い出して呑気にそういうと知人たちと三月本人が反応する。
「うん! 腰まで届く、透き通ってサラサラした金髪でぇ~、眼鏡のない顔も整ってぇ~、目もキラキラしててぇ~、目立ちたくは無いけど人を助けるのに躊躇しないで周りの人たちにそれとなく気付かせたりしてぇ~────」
「────はわわわわわわわわ?! (ヤ、ヤメテェ~! ハズイ!!)」
そこで色々と素の姿を(あること無いことも含めて)暴露されていく三月の目の瞳孔は次第にグルグルしていく。
というか何気に彼女を一人でよく見ただけで、ここまで思い至った織姫は浦原レベルの洞察力を持っていたかもしれない。
たとえ浦原と違って三月からほとんど『
『アネットから聞いたのでは?』と思うかもしれないが、アネットはやはり『
せいぜいが好物などの彼女の喜びそうな『物理的な物』程度である。
次々と織姫(のお古)などを手にもってワイワイと騒ぐクラスメート+アネットたちに囲まれて三月の瞳孔はさらにグルグルと加速をつけて回っていく。
プッツン。
そして何かが切れたような音とともに、三月が狂人の目をしながら声を出し、周りの者たちがそれ尋ねるような声で復唱する。
「しゃ……」
「「「「「『しゃ』?」」」」」
「しゃーんなろー! やぁぁぁぁぁってやるぜ!!!」
とうとう
「(どうせ次の『フルなんちゃら』なんて3年生に起きることだし! それで
……………………果たしてそれで良いのですかお嬢様?
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一護 視点
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時はさらに進み、空座町の木に葉っぱが戻った今は4月。
「一護ぉ~? 起きているの~? 今日から二年生でしょう~?」
「ふわぁ……もう、か。」
「……うん、今日も
霊が見えないことに
「寝癖がついているぞ一護、鏡で見てみろ。」
「一兄はツンツン頭だから誤魔化しが出来るんだよ。 はい、お醤油。」
「そうなのか? すまないな夏梨。」
「当然ながらのことみたいにサラッと人ん
────小学生からの馴染みであるチエが(女子制服を着て)パクパクと朝ご飯を食べていた。
なおいつもの竹刀は流石に背負っておらず、近くの壁に俺のと一緒に立てていた。
「あら、そんな意地悪なことを言っちゃって良いのかしら一護?」
「どういう意味だ?」
「今日の朝ごはん、チー姉ちゃんが半分作ったんだよ?」
「あれ? 今日は
『
「『今日は先に行ってくれ』とマイに言われたのでな。 ならばと思って真咲の手伝いに来たのだが意外と一心が夜遅くまで泣きついていたのか中々二人とも起きて────ムグ。」
「オホホホホホホホホホホホホ。」
チエの口をおふくろが意味ありげな笑いとともに塞ぐ。
ああ、
まぁ…もとは言え、貴族だったのは相変わらず面倒くさいし精神的にストレスがかかるらしい。
藍染の騒動後から少し経って、いろいろと簡単にだけ聞いた。
あの黒髪の野郎が『志波海燕』と言い、あの岩鷲や空鶴の実兄だったことと『志波家の当主だった』とか。
あと元十三番隊の副隊長だったとか。
……あれ? ということは、アイツは浮竹さんやルキアと知り合いか?
まぁ、今は良いや。
そして志波家は昔、あの白哉の朽木家と並ぶほどの大貴族だったこととか。
今は没落しているらしいけど。
んで、
最初はバイトでたまに来ていたマイさんに泣きつこうとしたらしいけど、その場面にちゃっかり出会ったおふくろに
そんな場面を見ていると、ある男の言葉が俺の脳内を過ぎる。
≪私が『初めから』と言っているのは、『君が君の母親の子宮に存在した時から』だ。 なぜなら君は『人間』と────≫
あの時、突然現れた親父によって藍染の言葉の続きは聞こえなかった。*4
『人間』って言うならば当然、
けどアイツの言葉は『
そんなことを考えていると、横からイライラする空気を感じてみると、やはりチエが若干苛ついていた。
「どうしたチエ?」
無表情でぶっきらぼうだが、なんとなくわかるって前にたつきに言ったのは嘘じゃない……と思いたい。
「いや、あれから腰布一枚になると視線を感じるのだ。 大概の者は別に悪意はないのだが、たまに邪な気を持った視線を胸部と足部に感じるのだ。 特に男どもから。」
「こ、腰布って……」
俺はちらりと女子の制服を着たチエの腰にある
……たつきので見慣れたと思ったけど、やっぱ着る人によって違うな。
………
……
…
「い~~~~~ちごに~~~~~ち────!」
ドッ。
「────エゴフゥ?!」
「「おーす。」」
朝一から俺たちに抱き着こうとする浅野
「おはようケイゴ、朝から元気だね。」
「いつかぜってぇー殺す……」
『お、おいあれ……』
『うわ、ホントだ。』
そんな中、後ろで廊下がざわめいたことに、なんとなく頭を振りむくと────
「あ! 黒崎く~~~ん、おはよう~~~~!」
「織姫さん。 そんなにピョンピョン跳ねると肩に負担がかかって、肩がさらにこりますよ?」
「そんなアネちゃんも手を振ると横に体が動いちゃうよ?」
────井上とアネットが歩いていた。
井上はいつもの天真爛漫な笑顔をすると周りを自然と明るくさせるような……強いて言うのなら『太陽』みたいな奴だ。
アネットは三月の妹らしいが、彼女と違って女子にしては平均的な身体……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
いや、『平均的』と呼べるのかあの二人は?
まぁ。
とりあえず似ているのは体だけであって、性格はぜんぜん似ていない。
『クールビューティー』っていう奴になるのか、アネットは?
……いや、マジで俺でも『綺麗』って思える二人だからな。 それに今は一緒のアパートに住んでいるらしいし、同時に登校するのは別段珍しくもない。
学校じゃたつきたちのようなあだ名が広まっているぐらいだ(浅野いわく)。
主に男子たちの間で、『
『井上先輩とアネット先輩だ。』
『スゲェ、本当にアイドルみたいだ。』
『俺この高校入って良かった、て思ったもんな。』
『この間井上先輩が笑っている顔、写メに撮ったぜ?』
『『送れソレ、頼む。』』
『俺は眼鏡を外して、冷た~いジト目でこっちを見下すアネット先輩ならあるぜ。』
『『え。』』
『あ、わかるそれ。 ゾクゾクするんだよなぁ♡』
一年生たちの言葉を聞く限り、また話題になるな井上の奴。
いや、今度は初めからアネットもいるから倍増するか。
『あれ、あの子誰だろう?』
『アネット先輩の妹じゃね?』
「…………………」
『つーか姉妹揃って髪の毛長いな。』
『天使? 妖精? 妖精か?』
『あ……俺、なんかこっちのほうが良いかも♡』
『『え。』』
『お持ち帰りしたい。』
『『『分かる。』』』
井上とアネットの間には
金髪とサファイアのような青い瞳。
小柄で分け隔てなく周りに向ける表情はどこか無邪気さも混じっている
髪もその長さを生かしたロングストレートと、整えられた顔は似合わない眼鏡を外していた。
「って誰だよテメェは?!」
「あ。 一護にチーちゃんヤッホー! 私だよ私、三月だよ。」
「別人だ別人!」
にぱっとした笑顔と手を振ってくるこの少女が、
「え、え~~~~? そこまで言う一護? だから三月だって────」
「────別人だ! 完全に化けやがって! ソバカスとかも含めて野暮ったい感じが全部無くなってどこの技術だよ?! 三月をどこにやった?! マジで誰だよ?!」
「落ち着け一護。」
チエが俺の肩の手を乗せて、少しだけだが冷静になる。
「あ、さすがチーちゃん。」
「まだ慌てるような時間ではない。」
「「どこぞの陵南のエースだ/なの。」」
クソ、思わず『自称三月』とハモっちまったじゃねぇか!
「おー、やってるやってる。」
「お、いいところに来たなたつき。 こいつを職員室に連れてってくれねぇか? 自分を三月と偽って迷子────」
ここでたつきがまるで『可哀そうな子』を見るような、半分諦めたような目で俺を見る。
「────悪いけど、ソレ三月だから。」
「『ソレ』呼びすんなしタッちゃん。」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
イチゴ は めのまえが まっしろに なった!
「え? ちょ、ちょっと一護?!」
せいしんてきに つかれて うごけなくなった イチゴを かばいながら ちえ は いそいで ほけんしつに つれていく のであった。
リサ:へぇー、Dカップなんてけったいな身体しとんなー
チエ:そうか? 矢動丸も良い身体つきではないか?
作者:ま、まさかのGL?!
リサ:あほ! どアブノーマルや!
平子:ぜんぜん不定してへんやんけ?!
作者:なおリアルで急に寒くなってきていますので皆さん、外出する際には気を付けてください!
ひよ里:それお前ントコの仕事がメッサ忙しなっているから言うてるのか?
作者:……黙秘シマス