白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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次話です! 楽しんでいただければ幸いです!

アンケート実地中です! ご協力お願いします!

なお自己解釈や独自設定など相変わらず入っています。

あと最近久しぶりに観たアニメで度肝を抜かれました。

11/25/2021 8:15
誤字修正しました。


第110話 The Greed of Imbeciles II

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 チエは斬る。

 

「(そうだ。)」

 

 ただひたすらに斬っていく。

 

「(これでいいのだ。)」

 

 立ち向かう者、向かっていた者、向かっては逃げていく者全員を。

 

「(私は────)」

 

 気付けば、病院のロビーにまで出てきては外から眩しいほどの大型照明器具に照らされていた。

 

 竜弦や他のスタッフたちはどこかに避難させられたのか姿が見当たらず、残された特殊部隊は狙撃手たちと、外で待機していたわずか一握りだけだった。

 

 そんな包囲網から、二人の男が彼女に向かって歩き出した。

 

「……」

「一方的な容赦なしの惨殺かよ。 さすがは『()()()』と立ち向かって生きているだけの事はあるぜ。」

 

「(『前陛下』?) ……お前ラ、『滅却師』か?」

 

「おう、俺は『ナナナ・ナジャークープ』。 こっちは『蒼都(ツァン・トゥ)』ってんだ。」

 

「(『前陛下』は、確か……) 『敵討(かたきう)チ』か?」

 

「アハハハハハ! そう見えるかい?」

 

「……先の者たちをケシカけたのもお前たチか?」

 

「まぁな。 ここにいるお偉いさん方に、俺たちが『何百年も生きていること』プラス『強靭な力の持ち主』を証明したら急に『同じにしてくれ』だとさ。」

 

「そうそう良いモノでモ、容易いモノでもナイが?」

 

「その通りだ。 が、そんな奴らでもチョビっとだけ助かったぜ? 何せ、()()()()()()()()()()んだからな!」

 

「(視線の正体はこいつか。) ッ。」

 

 ナジャークープの浮かべていた笑みが深くなると同時に、急に重しが圧し掛かったようにチエの体がガクンとなる。

 

「アンタは封じ────!」

 

 ガン!

 

「────迂闊だぞ、ナジャークープ。」

 

 次の瞬間、鉄がぶつかり合う音がナジャークープの前で発生し、今まで一元もしゃべらなかった蒼都がチエの繰り出した素早い斬り込みを変色した肌の両腕で刀を掴んでいた。

 

 ドォォォン!!!

 

「「「「うわぁぁぁぁぁぁ?!」」」」

 

 彼らの後ろにいた特殊部隊たちは突如発生した斬術の余波によってヨロめくか、踏ん張りが効かずに吹き飛ばされていた。

 

 ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!

 

 けたたましい音が鳴り響くと同時に、チエの居た場所に雨あられのように銃弾が着弾して、大きな土煙を発生させる。

 

 煙が晴れていく間、上空から腕にガトリングガンを装着し、全身を甲冑と鎧を纏った姿の者が降り立つ。

 

ナジャークープの『モーフィーン・パターン』を受けてなおその身体能力、非常に興味深い。

 

「おいおいおいおい、BG9(ベーゲーナイン)気をつけろよ! 今のは結構近かったゼェ?」

 

君たちが今ので死んでいれば、それまでのことだったのでは?

 

 蒼都(ツァン・トゥ)はつかんでいた刀を地面に突き刺す。

 (つば)より先まで無理やり地中深く、蹴りも応用して埋めて容易に抜け出せなくさせた。

 

 滅却師三人の前にところどころに銃弾が着弾したのか、()()()()()()()チエが観察するかのように彼らを見返していた。

 

「(刀は埋められ、この世界の力(霊力)も封じられた。 そしてこちらには()()()()()()()()……さてどうしたものか。)」

 

それじゃあ────

「────手筈通りに────」

「────行くゼェ!」

 

 BG9のガトリングガンが一瞬のモーター音を出してから乱射をし始め、チエは素早く横へと飛んでくる銃弾や、そのあとに自分を襲ってくる霊子の矢などを躱す。

 

「うわぁ────!?」

「ぎゃああああ────?!」

「な、なんで────?!」

 

 彼女が躱す矢先では残った特殊部隊たちが次々と余波に巻き込まれていくが、滅却師や彼らと対峙していたチエに、彼らの事は既に眼中にはなかった。

 

────ふむ。 これならばどうだ?

 

 BG9は体中からミサイルをも発射し、発砲音に爆音が混じり始める。

 

「(距離を取って攻撃し続けるか……用心しているな。)」

 

 

 

 一回り大きい装甲車両内では、特殊部隊の高官たちが慌てていた。

 

「ば、バカな?! 『Kaiserreich(カイザァリッヒ)』たち()()が交戦しに出て行っただと────?!」

「────我々との取引はどうなるのだ────?!」

「────もう構うものか! 車を出せ! こ、ここにいては我々も巻き添えに────!」

 

 ガシャ!

 

「「「「────うわぁ?!」」」」

 

 ギギギギギギギギギギギギギギギ!

 

 装甲車両が酷く揺れたと、中にいた者たちが思った次の瞬間、無理やり金属が曲げられていく音が響き渡ってまたも揺れだした。

 

 

 

「うっそだろオイ?!」

 

 ナジャークープが見上げていたのは、近くに停まっていた装甲車を()()()持ち上げて自分たちに振り落とそうとするチエの姿だった。

 

 !!!

 

 大きな咆哮がチエのさらに真上から聞こえてきて、空気の衝撃波が彼女の持ち上げていた装甲車に襲い掛かる。

 

「うお、あっぶね!」

 

 ナジャークープと近くにいた蒼都(ツァン・トゥ)は勢いを増してチエを下敷きにしながら落ちてくる装甲車を飛廉脚(ひれんきゃく)でその場を間一髪で躱す。

 

 ズドォン

 

 大きな響きとヒシャ曲げる金属音や割れるガラスと共に装甲車が全く想定されていない着地状況で鉄くずへと変わり、モクモクと漏れ出したガソリンに電気の配線で引火した炎が広がり始める。

 

 新たに表れたのはナジャークープたちと同じような白い軍服を身に着けていた、大きな猿のような男だった。

 

「やったか────ぬお?!」

 

 舞い上がった炎と煙の中から、血まみれのチエが飛び出しては手刀をフラグを言った大猿男の胸めがけて繰り出す。

 

 「『テメェは“今”の“衝撃”で“意識がフラついていないのか”ぁ?!』」

 

 新たな少年の叫びと共に一瞬だけ、チエの動きが鈍くなったところをBG9の武器が火を噴く。

 

「ッ!」

 

 またもチエは姿を消したと思えば、彼女は空座総合病院の側面を駆け上がっていた。

 

「ヒュー♪ 危なかったぜベレニケ!」

 

「どうせ感謝されるなら、ジェロームよりは女のほうが良かったぜ。」

 

「追うぞ、時間を稼いでナジャークープの能力解除を狙っている。」

 

 先ほど叫んだ者と思わしき、右半分の髪が黒、左半分が金に近い色をした青年が数ある装甲車(の残骸)の陰から出てきて、五人はチエの後を追うように宙を飛ぶ。

 

「あのガキ、今のをどうやって生き延びたんだ?」

 

今記録映像を再生している……ジェロームの『咆哮(ロア)』が響いた瞬間、車体の床にある非常ハッチをこじ開けて衝撃が若干和らげられる内部に乗り込んだようだ。

 

「へぇ? やるなアイツ! 殺さなきゃなんねぇのが惜しいぐらいだ!」

 

「しかし腑に落ちない弱さだな……やはり()()の言ったとおり、『()()』を先に送ったのと関係あるのか?」

 

 

 ……

 …

 

 

 景色は総合病院の屋上へと移ると、膝と手をついたチエからぼたぼたと血が流れ出ては周りに血だまりが出来始めていた。

 

「(血が止まらん……やはり、先の戦闘は『これ』が狙いか? だが誰が……いや、今は目の前のことに集中せねば────)────是非も…なし!

 

 足に力を入れて無理やり立ち上がりながら振り返ると、丁度彼女を追っていた滅却師たちが屋上に着地していた。

 

「どうだい()()()()? 観念したかね?」

 

 そう問いかけるベレニケに、チエはただ夜空に視線を寄越しながら小声で自分に話しかけるかのように声を出した。

 

「……『■■■■■■(今日は死ぬには)■■■■■■■(いい日かも知れない)』……」

 

 聞きなれない言語でも彼女の動作を『観念した』と滅却師たちは取ったのか、ゆったりとした足取りで彼女に近づいたときに屋上から病院内へと通じるドアが内側から荒々しく開けられた。

 

 バァン!

 

「チエ────!」

「────イチゴ?! (それにあれは────)」

 

 その時チエは何かを見たのか、すぐに視線を一護の登場によって一気に迫ってくる滅却師たちへと戻した。

 

「────いいところに邪魔が入った! アイツを巻き込むようにすればこの殺し、死んだチキンの足を捥ぐよりラクショーだぜ!」

 

 そんなことを言っていた彼らの間に日光を遮る影が落ちたに蒼都(ツァン・トゥ)が見上げると、宙を舞っていたアネットがもぎ取った様子の屋上に置いてあった大きな空調機を両手と()()()で数台持っていたのを投げたところを目撃した。

 

「ラいダーか────!」

「────小癪な真似を────!」

「────ポイニクス!」

 

 「ピ!」

 

 BG9のガトリングガンがこれらを造作もなく撃ち落としている間、アネットが叫ぶと彼女の背後にいたと思われる鳥が横へと飛びだして一気に巨大化する。

 

 「■■■■!!!」

 

 その姿はまさに『不死鳥』と呼ぶに相応しく、逞しいモノへと変わったポイちゃん(双極)は巨大な火の玉を吐き出す。

 

 ナァメェェルゥゥゥ!!!」

 

 ドォォォォン!

 

 ジェロームがまたも咆哮を上げ、その衝撃波が巨大な火の玉と相殺したかと思えば予想以上の大きな爆発が起き、衝撃波で滅却師たちはバラバラに互いから引きはがされる。

 

「クソ!」

「目くらましか?!」

「落ち着け! こうなれば奥の手だ、陣を組め!」

 

 滅却師たちは気付くと、辺りに空調機などの瓦礫や含まれたガスなども混じって視界は悪くなっていた。

 

 バリバリバリバリ! バキバキバキバキバキバキ!!!

 

ガァァァァ?! や、やめろ! やめろやめろやめろやめろやめろぉぉぉぉぉぉ?!

 

 そんな中、放電する電気とBG9の悲痛にも似た叫び声が他の滅却師たちにも聞こえてきた。

 

「チィ! しゃらくさい真似を────ぐぁ?!」

「ベレニケか?!」

 

 滅却師たちは煙の中、次々と怒鳴る声などがうめき声や叫びに代わっていくのを一護は傍まで来たアネットの後ろで見ていた。

 

 その景色は何某映画風にいうと、『森の中で次々と人が消えていく』シーンに近かった。

 

「お、おい────!」

「────動かないでください、巻き添えを食らいます。」

 

 煙が晴れて、最後に残ったと思われらしき蒼都(ツァン・トゥ)は全身を硬貨させて、襲い掛かるチエの両腕をがっしりと掴んで動きを止めていた。

 

「(霊力はまだ封じられているはずなのにこの力! バケモノか?!)」

 

 だが拘束したつもりの蒼都(ツァン・トゥ)の腕をチエは逆につかんでから蹴りを彼の右肩に食らわせて無理やり()()()()()()()()()()()()()

 

「ぬぐぉおおおおおあああああああ────ガッ?!?!?!

 

 目の前で引き裂かれた腕の損失と襲い掛かる痛みで叫びだす蒼都(ツァン・トゥ)の顔を片手でつかみ、そのまま屋上の地面へと押しつぶすかのようにぶつけた。

 

「貴様は殺サん、吐いテもら────」

 

 ────ガッ。

 

 その時、チエは僅かな音が蒼都(ツァン・トゥ)の腰辺りから発生したのを聞いた。

 

 セラミックがコンクリートにえぐり込むようなもので、周りの倒れた滅却師たちをよく見ると、各々が柄から霊子で出来た刃を屋上に刺していた。

 

 その瞬間、蒼都(ツァン・トゥ)を中心に屋上の端で倒れていた滅却師たちを結んだ形をした陣が屋上全体に現れる。

 

 上空から見ると、それは滅却師十字(クインシー・クロス)と酷似していた。

 

「(これはまさか────)」

 

 チエは知識とだけこの状況を知っていた。

 それは『原作』でいうところの『破面編』。

 

 詳しくは石田雨竜(滅却師)死神(阿散井恋次)()()しざるを得ない場面で、あの『完璧生命体』を自称し、二人の霊圧を封じたザエルアポロに重傷を負わせる術だった。

 

 物音からここまでの思考を巡らせるのに一秒未満。

 だが戦いの最中ではその僅かな時間が命取りで、並大抵の強者や戦慣れしているならば本能に従って己を最優先にして離脱していただろう。

 

 ()()!」

 

 チエの掛け声でアネット無我夢中に一護を抱き上げて屋上から文字通り飛ぶと、巨大な霊子の柱と音をかき消すほどの爆発が辺り一面と上空を照らした。

 

 

 

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

 

 

「…………………………………………?」

 

「起きましたか。」

 

 ベッドの上で横たわっていた重体のチエが窓から入ってくる朝日に目を覚ますと、近くにいたアネットが読んでいた本から声をかけた。

 

「……?」

 

「ほら、起きてください。」

 

「ンガ?! いててててて……」

 

 何かを聞きたそうなチエの視線を見て、アネットは椅子に座ってグースカ寝ていた一護の脇を肘で突いてから読書に戻った。

 

 彼女は決して面倒くさがった訳では無い。

 ……と思いたい。

 

「???」

 

「おお、目が覚めたかチエ! ここは俺ん家だ。 病院は今ちょっと直しているところで、大体の手当ては井上が終わらしているが中々治らなかった手足は包帯────」

 

「■■■■■■■■■?」

 

「「え?」」

 

 チエがボーッとした顔で、聞いたことのない言語で話し始めたことに一護とアネットの両名は?マークと気の抜けた声を出した。

 

 

 ___________

 

 一護 視点

 ___________

 

 

 あの訳の分からない日から二週間ほどが経った。

 

 簡単に説明をすると、あのポテト(ハッシュヴァルト)たちと同じ滅却師の生き残りが病院を襲ったらしい。

 

 狙いは俺か、竜貴か、自称『最後の滅却師』の石田か分からない。

 

 あの軍人っぽい野郎どもは後で知ったんだが、警察特殊部隊の上の奴らが勝手に色々やらかしたらしく、直轄の隊員や何も知らされていない警官たちを勝手に出動させた挙句、ほとんどが死亡したので近くの警察署で残されて何も知らされていなかった奴らは面子丸つぶれになったことに頭を抱えて腰が低くなっていた。

 

 らしい。

 

 なんで『らしい』っていうと石田のオヤジらしい院長が顔の手当てと愚痴をするために家に来ていたからだ。

 

『相変わらず一心は肝心な時にいない』とか、『なぜこんな面倒くさいことが空座町で起きる』とかおふくろに言っていた辺り、知り合いっぽかった。

 

 今考えれば石田のオヤジの事も『竜ちゃん先生』とか言っていたし。

 

 ただ、俺や他の奴らにも『子供だから』と言うような理由で詳しいことは聞かされていない。

 一つだけ、確実に言えることは────

 

「────それでな。 今日学校で────」

「………………………」

 

 ────俺は日課になっていた組み手の代わりに、未だに()()()()であるチエに今までの出来事や今日身の回りであったことを話すようになった。

 

 あの後、井上が治療してから目が覚めた彼女に何度か話してみて、反応を見たんだがそもそも違う言語でこっちに話しかけてはいるが、理解はできるらしい。

 

 なので身ぶりやジェスチャー、『はい、いいえ』の質問をしていくと自分や、俺、俺の家族や学校の知人、その他の事を覚えていないらしい。

 

 ゆえに『記憶喪失』。

 

 しかも他の奴らの話では以前からわかりにくかった感情や表情が、さらに分かりにくくなったとか。

 

 相変わらず分かりにくいのは同意するが、それほどか?

 

 それに、たつきやはあの夜見た惨状でよそよそしくなっちまったし、他の奴らもどこか近寄りがたいというか……

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「んじゃ、俺は先に帰る。」

 

「ちょっと一護!」

 

 井上に外傷を治療されてチエの目が覚めたあとのある日、学校から帰ろうとして校門を出ようとしたとき、たつきが俺の肩をつかんで止めた。

 

「あ、アンタよく平気だよな?」

 

「んあ? んなことあるかよ。 今だって夢に出てくるぐらいだ。」

 

 あの夜、死体などを見た所為か死神の力を得た後から稀に見ていた『悪夢』を頻繁に見るようになったし。

 

「………そっちじゃ、ねぇよ。」

 

 一護が?マークを出すと、竜貴は真剣な顔になる。

 

「だって()()()……『人を殺した』んだよ? そりゃあ、相手だって銃なんか持っていたけどさ……()()()ぐらいの奴だったら無力化するのってどうってことないはずだろ? そんな奴を……家に置くなんて……」

 

「たつき……まぁ、確かに霊的な奴は無理だけど普通の奴ぐらいなら俺でも────」

 「────だからそっちじゃ無いんだってば!」

 

 

 竜貴の叫びに周りの下校中だった生徒たちさえもビクリと身体を跳ねさせたことに、彼女は小声で一護に話しかけ続けた。

 

 「……アタシは、そんな奴と関わるのが……()()。」

 

「たつき……」

 

 「そりゃあ、昔から少し変な奴だったけど……ありゃぁおかしいよ、どう見ても。 どうやったら()()()()()()()んだ?」

 

「……………………俺たちの、所為だ。」

 

「え?」

 

 一護は『原作』で、真咲を失くした時に見せるような『迷子の顔』になっていた。

 

 彼は、竜貴とは少々違う見解をしていた。

 

 竜貴の『チエが人を殺した』と言う、見た目通りの事ではなく、彼が思ったのは『足手まといの自分たちを守るために殺した』。

 

「だってよ。 もしあれだけの数を確実に無力化するとしても、それを俺たちや身動きの取れない石田たちを守りながら一人でやる『余裕』はなかったんじゃないのか?」

 

「……あのバケモノのような奴なら────」

「────アイツは焦っていた。」

 

「……分かるのか?」

 

「俺にはな。」

 

 竜貴が何を言いたげに口を一瞬開けたが、歯ぎしりをするかのように口を閉じて一護の顔を見て諦めたかのように最後に言葉を吐き捨てた後にその場を去った。

 

「……………………気を付けなよ、一護。 本気だぞ?」

 

「ああ。」

 

「……アタシは織姫ンところに行ってくる。」

 

「…………………ああ。 マイさんや三月たちによろしくな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 景色は移ろい、どこか夜空の下にある砂漠に代わっていた。

 

「『ナナナ・ナジャークープ』。 霊圧を計測、観察し封じる『無防備(ジ・アンダーベリー)』。

『ベレニケ・ガブリエリ』。 『状況』、『出来事』などの条件内で限定的にだが『異議』として『起こりえた結果』を引き起こす『異議(ジ・クエスチョン)』。

『ジェローム・ギズバット』。 己の肺を霊子圧縮装置に転換し、声に霊圧を乗せる『咆哮(ザ・ロア)』。

蒼都(ツァン・トゥ)』。 身体を硬化させ、精神状態に左右されることはあるが物理的攻撃を無力化できる『鋼鉄(ジ・アイアン)』。

BG9(ベーゲーナイン)』。 かつての国、『光の帝国(リヒト・ライヒ)』の『技術の結晶』と呼ばれた『創られた人工の自律型滅却師』、『殺戮兵器(ザ・キリングマシン)』。」

 

 そこでは、一人の人物が様々な人物の名前とその者たちの能力らしきことを言いながら指を上げた。

 

「申し訳ありません陛下。 あの者たちではやはり、かの者を殺すことはできませんでした。」

 

 そして後ろでは丸の中にXの書かれた眼帯をした男が申し訳なさそう声を出した。

 

「いや、上々の成果だ。 彼らの働きは『()()()()』と言ってもいい。」

 

「『予定』……ですか?」

 

「ああ、すまないね。 『予想』と言ったつもりだ。

 

 さて。 せいぜい私を楽しませてくれたまえ、『初代死神代行』。 いや……復讐鬼の完現術(フルブリンガー)、『銀城空吾』とやら。」




とあるメカパイロット:へぇ~! この黒崎ってやつ、意外に鋭いじゃないの! 女の子の行動には大抵の場合、『裏の裏』ってやつがあるってオルソン言っていたもんなぁ~

???:誰だね君は?

とあるオーガスパイロット:な、なんだお前?! なんで俺と同じ声なんだ?

???:君のような者と私が同じなど、断じて認めない。

とあるメカパイロット:そりゃこっちのセリフだロン毛野郎!

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