遅くなってしまい、申し訳ございません。
楽しんでいただければ幸いです。
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??? 視点
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「立てるか?」
「……………………」
「(一体どうしたというのだ?)」
白哉はどこか覇気がないというか、以前と様子が違うチエ(?)に声をかける。
「へぇー、他の人より自分の心配をしてみたら?」
月島や白哉たちが居た場所は獅子河原と一角が殴り合いをしていた森の中と似ていた。
その中の建物の屋上に、三人は立っていた。
「戯言を。 それこそ
「随分と彼女を買っているようだけど────」
キィン!
「────
白哉たちの背後に移動した月島の攻撃を白哉は『
「(妙だ。
白哉は内心では不思議に思いながらも、動きがぎごちないチエ(?)を見てそう思った。
「そうやって僕から目を離すとは、ずいぶんな余裕ぶりだね?」
「私は
死すべき
「殺し合いに『恥』なんて意味ないよ────」
「────戯けが。 これは『殺し合い』などではなく、『裁き』だ。」
白哉にしては珍しい
「こい。」
ギィン!
月島がイラつきからか、刀で彼らが立っていた建物に斬りつけた。
ガコン!
その瞬間、白哉たちが居た背後の壁が崩れたことで白哉とチエ(?)はその場から移動せざるを得なかった。
「ッ。 離れていろ!」
ザンッ!
叫ぶ白哉の懐に月島は急接近して彼を斬りつけ、白哉が刃を柄に戻して斬り返す前に月島は距離をとった。
「君は僕の能力を知っておきながら、
「ッ。」
「君が今、考えていることを言い当てようか?
「?」
?マークを浮かべているチエのような者たちの為に朽木白哉の斬魄刀、『
『
乱菊の『灰猫』のように、白哉は細かく枝分かれした刀身を自在に操ることが可能で、その際に反射する姿は『周りに桜が舞っている景色のごとき』とのこと。
『では上記の“灰猫”とは何が違う?』というと、あちらは『刀身が灰に変わる』に対して白哉の場合『刀身はそのままの性質を引き継ぐ』。
殺傷能力や戦いにおいて有効範囲が段違いなのは言うまでもないが、弱点は確かに存在する。
「自身の能力に巻き込まれないよう、所持者を中心に約半径85㎝に『刃が通過しない』。 それを君は『
「……」
「ああ。 卍解も、『
月島は今、主に白哉があまり披露しない卍解の技名を次々とカンパしたような口ぶりで話しかける。
「卍解、『
だが白哉は躊躇なく卍解を展開し、斬魄刀が地面の中へスルリと沈んでいくと数多のチリ状と化した刃が月島をめがけて吹雪のように舞う。
「(初解も、卍解も『
ザクッ!
「ッ」
刀が肉を裂く音が荒れ狂う刃の吹雪の中で微かにする。
「バ、カな────」
白哉の背後に移動した月島の前に、『
「────戯け。 「『
「だが君は……そばに誰かを置いたまま、
「────それは貴様が
これを聞いて、月島は腑に落ちないような、理解できないような顔をする。
「僕は『
月島は先ほど白哉を斬りつけた際に『自分は仲間』と白哉に挟み込んで、白哉とチエが『敵対関係である』という『
「
ならば私が
だがそんなそぶりも見せない白哉に嫌みを言う月島に白哉は平然と答えた。
「(チッ。 そこまで『黒崎一護』を信じているのか『朽木白哉』。 ならば────)」
ザンッ!
そんな月島は『ブック・オブ・ジ・エンド』をチエ(?)に差し込み、白哉の目が珍しく見開いた。
「(────
「貴様────!」
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月島 視点
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「なんだ、これは?」
月島がチエ(?)に『ブック・オブ・ジ・エンド』の能力を使った瞬間、自分が妙な空間の中にいたことに戸惑うだけでなく、声を出してまでそれを表した。
従来の『ブック・オブ・ジ・エンド』で『記憶』などを持った生物に使うと、大抵の場合はその斬った相手の『記憶の媒体』を通して『閲覧』や『観覧』することができ、そこに彼は手を加えてある程度の『編集』をし、それらを『正常の記憶』の代わりに埋め込む。
今までの月島は『人間』や『死神』相手に使った際に多少の違いはあれど、その誰もが身近に感じた『収録媒体』の中に彼は入って能力を行使していった。
『収録媒体』は時に『映画館』、『ホームシアター』、『テレビ』、『図書館』、等々の形を取っていた。
だが今の彼が居たのは、何もない真っ黒な空間に数多の星が周りにキラキラと眩い光を出しては消えていくような場所だった。
「(なんなんだこれは?)」
そこは寒く。
暗く。
果てしなく無限に広がる『
「(いや、ここはあの子の『記憶』の筈だ。 多少姿形が変わろうともそれに間違いない筈。 だったらさっさと『編集』をして『朽木白哉』と同士討ちに誘導する!)」
月島が星の一つに集中すると、意識がそこへと急接近する。
「なん……だと?」
何度目になるかわからない月島の疑問に答える者はいなかった。
というのも、彼が『星』と思っていたのはガラスの破片が大量に集まった形の集合体で、その一つ一つでは
「なんだ、これは? これは本当に『こいつ』なのか?」
嫌な汗と、不穏な感じが月島の中でじわじわと広がっていく。
「なんだこれらは?! こいつは、『こいつ』じゃない! 『誰』だ?! 『誰』の『記憶』だ?!」
月島は『映像の内容』より、『映像の数と視点』に注目していた。
「いや、そもそもこれは不可能だ!
時々
「………………………………やばい。」
気付けば、月島はそう呟いていた。
「
ガッ!
「ウ゛?!」
危機感がどんどんと増していく月島の顔を、どこからか現れた
「(こ、これは何だ?!)」
「
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??? 視点
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ドォォォ!!!
月島がチエ(?)を刺した次の瞬間、強烈な風と共に殺気がその場に蔓延し、チエ(?)が急に彼の顔を掴んでは地面に叩き付けた。
ゴッ!!!
「ぐ?!」
月島がくぐもった声を出し、チエ(?)の腕をつかむ。
ドォン!!!
そしてまたも念を押すかのように、月島の頭が地面に叩き付けられた。
「消えろ……消えろ! ワタシの前から! ワタシの『
「……」
近くで見ていた白哉はまたも珍しく、冷や汗を掻いて唖然としていた。
彼女の変わりようが、あまりにも目を疑いたくなるような豹変ぶりだった。
彼の内心をあえて言語化させると『目の前に立っている女性は
いや、『女性』と呼べるかどうかは……とりあえずは方便上『女性』と呼び続けよう。
彼女の髪の毛はザワ付いているかのように風も無いのに揺らみ、周りには虚でもプラスでもない、『人魂』としか呼べないような浮遊物が無数に彼女の周りを漂い、目は赤眼のままだが瞳孔の形が『
ミシミシミシミシミシ!
「ぐ……グク?!」
ドゴォン!
「グゥオァ?!」
月島の頭から不穏な音が出始め、彼はくぐもった声を出して周りの地面に亀裂が走る。
「あああああアあああアあアアアああ!!!」
獣のような雄たけびと共に、月島の掴んだ手が彼の頭を消しゴムのように地面に押し付けるまま移動を開始した。
その後には彼の千切れた皮膚や血がノリの後のように、残されていった。
「きえろ消えろキエロォォォォォ!!!」
ドォォォン!!!
そのまま二人は衝突音と共に、
「……………………あ奴は……いったい……」
何とも言えない『
…………
………
……
…
『ジャッキー・トリスタン』。 カーゴパンツを穿いているショートカットの褐色女性で、『ダーティ・ブーツ』という能力を持った『
能力は『己が汚れば汚れるほど、自己強化される』と言った単純かつパワフルなもので、(当時は未完成とはいえ)一護の『
そんな彼女は『対藍染』を前提にして、血反吐を吐くほどの鍛錬をした恋次単独に手も足も出ずにやられていた。
なお一緒に空間に放り込まれていたバンビエッタは最初、一気に片を付けるためにジャッキーを瞬殺する倒す気満々だったが恋次の言葉でステイ待機をさせられながらブーたれていた。
殺さなくてもいい相手を殺すのは、どうやら恋次の流儀に反することをジャッキーは『自分を見下している』と取っていたが、上記で記入したように恋次にほぼ一方的にやられていたことに悔しがりながらも偽りの空を見上げていたのが幸いしたのか、自分や彼のいた空間の異変にいち早く気付いた。
「くそ! 雪緒のやつ、あたしとアンタ達ごとこの空間を潰すつもりだ!」
「あ? ……………チッ、いけすかねぇガキだぜ。」
そんな二人がいた空間が折りたたんでいき、縮小し始めていた。
「ならここはアタシの爆発で一気に行くわよ! いいわね?! もういいわよね?!」
「え?! おいバカやめろ!」
恋次の静止を無視し不機嫌度MAXになっていたバンビエッタの周りに、ピンポン玉サイズの霊子が次々と現れては恋次の体中から本気の冷や汗が出始める。
「うおおおおおおお?!」
「な、な、なんだいこれは?!」
なぜ恋次がここまで慌てるかというと、単純に彼は知っているからだ。
「フハハハハハ! 吹っ飛────!」
ドォォォン!!!
「────うお?! 今度は何だ?!」
「────どぅわ?! なになになになになになになに?!」
「(死神の方はともかく、『どぅわ』って……)」
素でびっくりする恋次とバンビエッタにジャッキーは内心ツッコんだ。
「ガあアあああアあアアあアア!!!」
その時、巨大な爆発音と一緒に人か獣か差別のつかない声が響いてはびっくりしたバンビエッタに反応するかのように霊子の球が消える。
「アイツは────?」
「月島か────?!」
「陛下なの────?!」
恋次たちとジャッキーが見たのは、月島の頭を掴んで荒れ狂う『何とかヒト型のバケモノ』と呼んでも違和感のない
ドゴォォォン!!!
「「……………………………………」」
そのまま素通りしただけでなく、空間の壁らしき境界線に穴を残してそのまま場を去ったことに、恋次とジャッキーの二人が呆然とした。
「………………よし、ここを脱出するぞ。」
「「ア、ウン。」」
恋次は今までにも経験した『トンデモ出来事』のおかげかいち早く回復してジャッキーを担ぎ、空いた穴からその空間を出る。
…………
………
……
…
《big》「チクショウ! なんだよアイツ?!」《big》
警備室のようにずらりとモニターが並ぶ部屋の中で雪緒は荒れていた。
最初、彼はゲームマスターのようにふんぞり返って各々の戦況を特集感覚で観ていたり、自分と同じ(見た目の)子供である日番谷に対して自分の
「反則だ! チートだ! なんだよ、
ドォン!
「見つけたぜ、この野郎。」
「うるさい! 僕は今すっっっっっっっごく不機嫌なんだ!」
「フム。 やはり何かの基準で我々をここに連れ込んだと思えますね。」
「うるさいんだよ! 今は君たちに気をかけるところじゃないんだよ!」
雪緒の後ろのドアを粉砕して入ってきた日番谷とロバートを、『余裕の歓迎』で迎える予定を雪緒は無視して自分のイラつきを彼にぶちまけながら右腕についた何某会社のパワーグローブのような物をいじる。
すると日番谷たちの周りに様々な異形の怪物たちが表れて彼を攻撃し始める。
「ハハハハハ!!! 君たちとは遊ぶ予定だったけど気が変わった! なぶり殺しにされて僕をすっきりさせろよ!」
日番谷とロバートは攻撃を次々とかわしながら雪緒の周りに円を描くように移動していく。
「面倒クセェ。」
「同感ですね。」
「お前に言われてもな。」
「そこは雛森嬢が言うように、当たり障りのない言葉を返せばいいところでしょう?」
「う。」
「何をぼそぼそと喋っているんだ?! 作戦の打ち合わせか?! 無駄だ! この一帯! いや、この世界のすべてが僕の能力の支配下だ! そしてそのモンスターたちはどこまでもお前たちを追う! 温室育ちの貴族っぽいお前たちに、僕なんかが負ける筈がないんだ!」
「ふむ、最後のが鍵でした。 感謝しますよ?」
「なるほど。 お前は『捨て子』か。」
「ッ!」
ロバートと日番谷の推測が図星だったのか、雪緒の愉快な笑顔が一転して曇る。
「それならば私はさしずめ彼の『父親』か『叔父』の変わりでしょうか。」
「んで俺は外見からの『逆恨み』ってところか? 勘弁してほしいぜ……」
ここで雪緒の歯がギシギシと音を立てるのをやめた。
というか、彼が叫んだから結果的にそうなっただけの話だった。
「う、うるさい! 僕は捨て子なんかじゃない! 僕があいつらを捨てたん────!」
ドォン!
「────だゲブッ?!」
「ハハははハハハはははははは!!!」
ドォン!
突然爆発が起きて、雪緒の近くの壁を粉砕した何かが彼を自動車のように跳ねてそのまま次の空間へと壁を破る。
「(今のは渡辺のやつ……なのか?)」
「(ううむ…容姿が少々変わっておりましたが、渡辺の妹君の方でしたね。 今の尋常ではない様子と力……はて、どうしたものか……)」
ピクピクと気を失いそうになりながらも地面で痙攣する雪緒をそっちのけで、日番谷とロバートそれぞれ違うことを思いながら雪緒を拘束する。
ウェイバー&雁夜(バカンス体): (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
作者:えっと……二人ともどうした?
ライダー(バカンス体):この二人、チエ殿の所業を今更ながら読んだらしい
作者:ああ、病院の……ってちょい待ち! なにしれっと酒をだしてんの?!
ライダー(バカンス体):ん? ここは寛ぐための後書きではないか? (。´・ω・)
作者:いやそれはまぁそうなんだけどさぁ……って違うよ?!
どのような投稿スタイルが好ましいですか?
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投稿できる日は同じ時間帯
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短くても毎日投稿(時間に多少バラ付き可)
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長く、切りの良い所
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作者が死なない/エタらない程度
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その他(感想欄にて)