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??? 視点
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シャッ!
「わ?!」
やちるの頬が
「ん~……なんだろ?」
『普通』なら周りの環境が突然変わったことに注目するのだが、彼女からすれば
「なんだろ……頬っぺた、切れてる?」
「そうじゃよ?」
やちるが見上げると頭にアクセサリー代わりにヘッドホンをつけた老人が立っていた。
「
「────とりゃあ!」
やちるがグエナエルの顔面に鉄拳をお見舞いする。
「……? グェ?!」
彼女はキョトンとして自分の拳を見ていると、体が蹴られたかのように吹き飛ばされる。
「(怯えろ死神が。 わしの力は
ピッ。
「な、な────?!」
「────てい!」
突然額の傷から血が出たことに声を出したグエナエル目掛けて、やちるの斬魄刀が宙を斬る。
「…………?」
「(な、なんじゃこいつ?! わしは確かに避けたぞ?! 何故
「んー、やっぱり剣ちゃん居ないから────」
やちるが突然、刀を
「────あたしが斬っても良いよね♪」
「は、はぁぁぁぁ?! なんじゃそりゃ?!」
「出ておいで、『
グエナエルの体が
「(『バージョン3』で存在を意識から消し! 『
ブシュゥゥゥ!
グエナエルの肩から股までスッパリ深い切り傷が現れる。
「ぐああああ?! そ、そんな馬鹿な?!」
「……? うーん、これでも傷だけなんだ。」
「な、なんちゅう小娘じゃ?! 無茶苦茶すぎる!」
やちるがニチャっとした笑みを浮かべる。
それは正しく意図した悪戯に引っかかった相手を見るような、
「そんなに褒められてもお菓子ないから上げないよー」
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剣八、『渡辺』三月 視点
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「ブわッハッハッハッハ!」
上記と同じ時間、
薄透明なやちるとグエナエルのやり取りを見て。
「そう思わねぇか?! ……って何青くなってんだ?」
剣八が見たのは横で畏まりながら冷や汗をかく三月。
「い、いや~。 『草鹿さんって
「あ゛? 『相変わらず』だぁ~?」
「(ヒィィィィ?! バレた?!) いやあの前に瀞霊廷で買った『
「────あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛?!」
「ヒッ?! (マズい、なんか地雷踏んだ?!)」
早口になっていた三月はすごい剣幕になる剣八に体を跳ねさせる。
が、彼の次の言葉で『ほげ~』とした呆れ顔をしそうになった。
「そんな菓子を俺抜きで楽しんだのはいいとして俺の財布が軽くなったのはそういう理由か?!」
「え」
「アッハッハッハ! さすがは『更木剣八』! 僕のきいた話より幾分
「ケッ、やっと姿を見せたか」
さきほど自分をグレミィと名乗った少年が現れたことによって剣八たちが身構える。
「(何この子? 何故か親近感を覚えるんだけど?)」
三月はどちらかというと、上記のグレミィからはどこかふわりとした感覚を感じたところでグレミィが腕を広げる。
「どうだい、この舞台? 僕たちが戦うならそれ相応のステージが必要と持ったんだ。 いい出来だろ?」
「こんなまじない、散々見てきたぜ────」
「────これは『まじない』なんかじゃないわ」
三月が自分の言葉を遮ったのが気に食わなかったのか、剣八が口を開いたところでグレミィがまたも口を開ける。
「ああ、君が
「それは……まさか……『
初めて心から放心しそうになる彼女はそうつぶやいた。
簡潔に記入すると上記の魔法は『術者の“認知”をベースに“魔法”を“創造”し、それを“行使”する』といったモノ。
名前から察せるように鬼道や霊力とは別系統の術どころか、世界が違うのだが根本的な概念は
『グレミィが自分の言うことを正しく認識していれば』、の話だが。
「へぇ~?」
グレミィはこのつぶやきが聞こえたかのようにニタニタした笑みを崩さずにただ面白がるような声を出す。
「
「(ポッ)お、お姉さんなんてアンタに言われてもうれしくないわよ!」
「そんな
余談だが剣八が指摘していた彼女の顔はかつていない以上の
「ハハハ! なんだかんだ言って、君たち二人は仲がいいみたいだね!」
カッ!
問答無用でグレミィに剣八が斬りかかったが、彼の持っていた『
「(チッ。 このガキが)」
「だから言ったばかりじゃないか。 僕は『空想を現実にできる』────」
ザンッ!
「────ケ! 余計なお世話だぜチビっ子!」
「脳筋に言われたくないわよ!」
ガシ。
「ハハ! やっぱり仲がいいじゃないか!」
「ん────?」
「え────?」
グレミィは右手で剣八の斬魄刀、
「────メンドくせぇ」
「────ごぇ」
剣八は無理やり力任せに斬魄刀を地面に突き刺して飛ばされる体を固定しながらもう一つの手で三月の首を掴む。
「ゲッホ、ゲホ! だからなんでみんなして私の首────」
「────ちっと黙ってろ。 (アイツの腕が
「ああ? この腕かい? 『斬られた腕がもう治っている』って考えただけなんだけど?」
グレミィがどこか逆鱗を撫でるようにニヤニヤしながら余裕の笑みで自分をジッとt観察する剣八に丁寧な説明をする。
「……自信満々じゃねぇか、え?」
逆に挑発し返すような剣八の言葉にグレミィは肩をすくめる。
「そりゃあね。 だって僕、たぶん『
「更木さん、ここは少し提案があります。」
「あ?」
「ここは彼の慢心を煽ってみます。 ですから────」
「────まわりくでぇ!」
グレミィが自分の所属を『
「いや、だからなんでさ?! 話を聞いてよ?!」
ゴポリ。
剣八、そして三月までもが自分たちが水中の中だと気付いたのは周りの視界がユラユラと揺れていた上に、各々が吐く息が泡として出てきたこと。
「ちなみに『何時から水の中』と考えているかもしれないけど……あえて言うのなら
パァン!
サァァァァ。
「────ッ」
突然固定されてあった水が破裂音と共に弾け、上空から落ちる水滴が雨のようにその場を水浸しにしていく。
「お? やるじゃねぇかチビ!」
「チビから離れて
「……これは更木剣八じゃない……君か。 今、何をしたんだい?」
「別に?
グレミィに答える前に、長い髪の毛から水を絞りだしてから器用にそれをまとめ上げた三月が意趣返し気味に上記の言葉を放つ。
「……へぇー? 気が変わった」
グレミィはまるで新しい玩具を見つけた子供のように笑みをさらに深くさせる。
「君たちを
グオォォォォ!
ズン!
地面が地割れし、めくりあがった砂は一気に左右から剣八と三月を飲み込んではすさまじいほどの湯気が発生する。
バリン!
ガキィン!
ガラスに変わった砂を剣八が飛び出て、グレミィのそばから出てきた鉄の柱によって彼の斬魄刀は弾かれる音が鳴り響く。
「いいぜチビ助! そのままだ!」
「だからチビじゃ────じゃなくて!ああぁぁぁぁぁ、もう~! 好きに動いていいわよこの猪、こっちで勝手にフォローするから!」
「上等だ!」
カンッ!
「
乾いた音で鉄の柱が斬られ、なおも襲う剣八の太刀筋を躱すグレミィを横から三月が霊丸と霊剣で動きを牽制する。
そんな彼らに対して無数とも呼べる、石でできた柱が地面、横、上空などのありとあらゆる側面から襲う。
剣八はゴリ押し気味にそれらを敢えて急所や重症にならない場所などの攻撃は受け、それ以外は乱暴に切り落としたり、グレミィ目掛けて投げ返していた。
「ハハハハハ!!!」
笑いながら。
三月は逆に、それらを躱すどころか足場として利用しながら霊丸を撃つ。
「(もう! めちゃくちゃね!)」
そう愚痴りながらも、彼女も胸の鼓動でドキドキしていたのか、口端が吊り上がっていた。
「(でもまさかのまさかで、
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??? 視点
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「(何だ、こいつら?)」
グレミィが様々な物理攻撃を続けながら、先ほど剣八が言った言葉を別の思考内で復唱していた。
「(『戦いが楽しい』? そんなこと、考えたこともないよ。)」
次にグレミィがしたのは自分から半径100メートルほどを無重力空間に変え、自分を中心に衝撃波を起こして剣八と三月の両名を吹き飛ばす。
「(最初から僕に手を出す奴は愚か、近づく者でさえいなかった。 だって、僕が
無重力で浮いた足の代わりに剣八は斬魄刀を地面に突き刺し、次に来る衝撃波以上の力を脚力でグレミィに接近して刀を振るうが、グレミィはこれを後ろへと飛んで躱す。
「(ふぅん。 聞いた話通りだな、特記戦力の更木剣八。 戦闘力がずば抜けて────ッ)」
グレミィは初めてざわりとした感覚に身を任せて視線を背後へと回すと、三月がいた。
一刀を空中版スケボーみたいに扱い、それに乗っていた彼女の周りには
それらはグレミィが背後を見ると、すべて同時に彼へと襲い掛かる。
「(これが『卍解』って奴? それとも『初解』? どっちにしても無駄だよ。
【対象への干渉不可能】
「────は?」
初めてのことに、グレミィの笑みがキョトンとした表情に三月の口から愉快な声が響く。
「アッハッハッハ! その
彼女の浮かべる顔は、剣八の嬉しそうな顔に負けないほど獣染みたモノだった。
三月:ぎゃああああ!!!
ギルガメッシュ(天の刃体):フハハハハハ! 無様だな、人形モドキよ!
三月:チェンジ、チェンジ、チェンジ!
ギルガメッシュ(天の刃体):なら我が次に出よう!
三月:もっと災厄────じゃなくて最悪になるから『拒否』!
佐々木小次郎(天の刃体):では私が出るとしよう────
三月:────Oh nooooooooooo!!! ヽ(; ゚д゚)ノ