白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせしました、この続く高熱と頭痛がただの風邪と祈りながらも次話です。

かなりの急展開などから来る不安がありますが、楽しんで頂ければ幸いです。


第159話 Convergence

 ___________

 

 ()()組 視点

 ___________

 

 虚圏で瀞霊廷の者たちが激闘を行っている間、現世でも波乱が起きていた。

 

 まずは突如として『砂漠』と共に異形の怪物が人の前に現れては襲い掛かり、死人となったそれらの遺体が急に立ち上がっては生者に襲い掛かるという連鎖が起きていた。

 

 以前に書き上げた通りに空座町や鳴木市だけでなく、他国などの大都市や田舎に関係なく世界中で同時多発していた。

 

 空座町や鳴木市の住人にとってはどうでいいことだが。

 

 何せ彼らは彼らで、自分たちの事で精一杯。

 

 幸い、怪物たちや動く死人たちには()()()()()()()()ので正当防衛は可能なのだが………………

 

「ヴあァ゛ぁァ゛ァ゛ァ゛ぁ」

 

 バァン、バァン、バァン!

 

「クソ、クソ、クソォ!」

「た、弾が底をつく!」

「ちゃんと狙って撃てよ!」

 

 一人の警察官が慌てながら拳銃を再装填しようとして弾丸を地面に落とし、彼は震える手でそれらを拾い上げ、前から来る()()たちを見る。

 

 無論こんな異常事態が起きて警察などの保安機関が動かないことはないが、先の『Kaiserreich(カイザァリッヒ)』に誘惑されて空座町含めて鳴木市の周辺はかなりの戦力を失っただけでなく*1、無断で出動をゴリ押しさせた主犯たちまでもが亡くなったことで責任の擦り付け合いなどのゴタゴタが続き、一応緘口令みたいなモノも当時立ててあったが人の口には戸が立てられず、周辺の市民や政府からの信用もガタ落ちだった。

 

 そんな中で狭い思いをしていた無関係の者たちの士気も低く、上記のことでできるだけ波を立てないように活発な動きを最大限しないよう組織としての機能が停止していたところにこの急変。

 無関係な彼らからすれば長く続いた平穏がガラリと変わったことでまたも指揮系統は既に無いと言っていいほどズタボロだった。

 

 その結果、各者たちが独自行動を起こしていた。

 

 その一つが『避難所に続く道の確保』である。

 

 彼らが避難所の確認をすると既に白い軍服を着た軍人らしき者たちと非難した市民たちが居たことに最初は戸惑いを隠せなかった。

 

 実際、白い軍服たちが銃を隠そうともせずに所持していたことで一悶着はあったが信じられない速さと手際で圧倒されてしまった。

 

 だが眼鏡を掛けた軍人たちの上司らしき男性がその場に駆け付けたことと、近くの()()()()からの救助派遣ということで一応は落ち着いた。

 

 勿論、平時であればこんな無茶な話を信じる方がおかしいのだが………………

 

「全員、伏せろ!」

「ッ! き、来てくれた!」

「よく狙え!」

 

 苦戦していた者たちの背後から軍服の者たちがライフルで駆けつけ、見事な手際で来る死体たちを確実に葬っていく。

 

「「「おおおお!」」」

 

人間(ヒト)』とは、獣だったころの名残か、常時自分より大きなものを趣向の『何か』にすがる習性をもっている。

 

 それが信念であれ、宗教であれ、権力や正体不明の強者であれ。

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 異変が起きて()()()、避難所でも一際大きい規模である空座総合病院の中になる病室の窓から火の上がっていく街などを見ていた竜弦と看護師らしき者の姿があった。

 

「院長先生、今来た避難民たちの検査が終わりました」

 

「そうか」

 

「な? 優秀だろ、俺らの部下(聖兵)って?」

 

 同じ病室ではさっきからチラチラと看護師が横目で見る、壁に背を預けるジョジ〇じゃないアスキンの姿。

 

 だが彼の言ったことを肯定も不定もしない竜弦はただ窓を開けてはタバコを口にして火を点けようとする。

 

「……なぁ? いい加減に俺らを無視するのは辞めにしないか?」

 

 実はというと、異変が起きて竜弦は即座に周りの安全の確保を行った。

 

 というのも、息子(雨竜)の友人たちである織姫や茶渡にマイや彼女と来た鉄裁たち知人たちと共に大人数で押しかけてきたのだ。

 

 ホラーやパニック映画などでよくデパートや病院が見られるが、これには一応実質的な理由がある。

 これらの施設は大抵の場合、人が良く出入りしやすい場所などに立っていることが多く、『立て籠もるにはあらゆる物資が揃っている』という理由の他に純粋に災害時の避難所としての意識が強い。

 

 渋々ながらも利害が一致した竜弦は『勝手にしろ』と言いながらも陰から彼ら織姫たちの助けをしていると今度は元星十字騎士団たちが町の住人達を連れて来た。

 

 最初は織姫や茶渡たち空座一校組は戸惑いそうになったが、雨竜という身近な滅却師と以前覚醒した藍染の相手をするところを見たので混乱はすぐに収まった。

 

 だが────

 

『────お前たち亡霊を認めるわけにはいかない────』

 

 ────竜弦はいつにも増して冷たく元星十字騎士団たちをあしらって以来、彼らを無視するようなことをし続けていた。

 

 これが現世で起きていた、数時間ほどを簡潔に求めた一連の出来事だった。

 

「…………………………」

 

 竜弦がタバコを口にしたまま霊子の弓矢を────

 

 パシュ!

 

 ────射る前にアスキンが放った矢が彼の横を素通りしてかなり空いた距離の(異形)を消滅させた。

 

「別に無視してもいいが、せめて戦力の宛てぐらいにはしても損はない筈だぜ?」

 

「…………………………」

 

「ピィー」

 

 まどの外から鳥の鳴き声と共に、足に手紙のようなモノを巻き付けたポイちゃん(燬鷇王)が部屋の中に入ってベッドの近くにある器具の上に休む。

 

「おー、よしよし────」

 

 ベシッ!

 

「────あ痛てぇ?!」

 

 アスキンが手紙を取ろうと思って腕を伸ばすとポイちゃんがクチバシで突いて彼が痛がっている間、竜弦がポイちゃんを撫でてから手紙を取って読む。

 

「………………やはりな」

 

「何がだよ?」

 

 竜弦はアスキンに答えず、今度こそ煙草に火を点けて、ハイ一杯にニコチンを含んでから一気に外へと出す。

 

 手紙の相手はアネットで、内容は彼女から見た町と市内の様子だけでなく肌で感じたこと。

 

 その中には『一般の人間でも虚を見ることができる』ことと、『物質全てが物理と霊子が混ざったように現世が変わった』こと。

 

「(未だになぜ私を『オレンジ卿』と呼ぶのかは不明だが、優秀なことに違いはない)」

 

 

 ___________

 

 瀞霊廷 残存兵組 視点

 ___________

 

「退けぇぇぇ! 退くんだぁぁぁ!」

 

 瀞霊廷の中では当初、一時退却用の塹壕に立て籠もろうとして皆が動いていたが敵の数が余りにも多かった為にゲリラ戦へと戦略を変え、塹壕を逆に足止めとして再利用していた。

 

「食らいやがれ! 『君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ』! 『赤火砲(しゃっかほう)』!」

 

 恋次が霊子兵装で少し形が変わり始めた人型の人工破面を撃つが────

 

「────チィ! (また避けやがった!)」

 

 ボォン!

 

ギィィィ?!

 

 横からさっきは避けた火の玉が当たり、今度は直撃した攻撃に鳴き声を上げる。

 

「阿散井君!」

 

「吉良?!」

 

「奴らもどうやら進化している! 詠唱破棄の攻撃が当たりやすい!」

 

 吉良の言ったことでよく見れば、最初はのっぺりとしたマネキンのようだった人型の人工破面に仮面の模様以外に『耳』みたいな部位が出来ていた。

 

 頭部と胴体に空いている、変哲もない穴を『耳』と呼べれば。

 

 ガシャ!

 

ギッ?!

 

 今度は恋次が無言で近くの石を投げると追ってきていた人型は立ち止まり、石が落ちた方向を向く。

 

「……………………ぬん!」

 

 ザン!

 

ギィィィ?!

 

 恋次が音を立てずに近寄ってから人型を斬りつけると、確かに音に反応しているかのように見えた。

 

 この情報はすぐさま瀞霊廷内の皆に通達され、壁を失ってからゲリラ戦を行う者たちに取って『壁』に代わる有利性になった。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 四十六室の地区に近い貴族街では瀞霊壁が破られた今、立てたバリケードでは物足りないと悟った下級貴族たちが要塞化した四十六議事堂内へと逃げこんでいた。

 

 「早くしろ! 身一つで駆け込め!」

 

 そこでは希之進が貴族たちを誘導していた。

 

 というのも相手が音に敏感になったことを聞いては後方まで戻って、敵を待ち構える筈の死神達を使って音をベースにした罠などを張らせて動きをかく乱させていた。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「「ハハハハハハハハハハハハハ!!!」」

 

 遥か前方では愉快そうに笑う右之助と卯ノ花にアヨン型がのそり、のそりと重たそうに一歩ずつ前進して行った。

 

「……………………ギギギギィィィ!

 

 バリバリバリバリバリバリ!

 

 その近くを歩いていた人工破面の一体が鳴き声を出し、震えると今度は体中に『目』らしき物がギョロギョロと周りを見始め、周りの斥候型も同じように『目』を出して横道へと飛び出す。

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「うわわわわわ!」

 

「こいつら、見えているぞ?!」

 

「「「キャハハハハハハ!!!」」」

 

 やがて『目』と『耳』は斥候型だけでなく、人型までにもそれが現れてやがて罠はシンプルな獣に対してのモノから次第には知生物相手でも通じないモノになっていった。

 

『総員、退却! 中へと急げ!』

 

 無線から来るのは『退却』の二文字。

 

「ちょっと待てこの野郎! 兕丹坊(じだんぼう)たちはどうするんだ?!」

 

 無線を亡くなった者から取った空鶴がそれを手にして叫び返す。

 

「ちょ?! 姉貴!」

 

「んだよ、岩鷲?! こいつらの図体を当てにしていたのに、今はデカすぎて今更『ハイさよなら』すんのかよ?!」

 

 彼女が言った疑問はごもっともで、兕丹坊(じだんぼう)含めて門番たちはかなりの活躍をしていた。

 

 彼らは巨体を生かして敵のアヨン型のように爆弾を投擲や、広い面積の攻撃をして殿(しんがり)を務めていた。

 

 だが四十六室の議事堂の出入り口は通常サイズの者たちしか想定していない。

 

 つまり、彼らの巨体では避難が出来ない。

 

 ドォン!

 

「む。 今ので最後、対巨大虚(たいぐらんどめのす)火砲を破棄します」

 

 ガシャン!

 

 近くにまで文字通り一っ飛び(ひとっとび)で飛んできたネムが持っていたライフルの残弾数が無くなったことを確認して、ストラップを外して捨てる。

 

「お、おう? (デケェな)」

 

 岩鷲が意味深(?)なことを思い、ネムを見ると彼の視線に気付いた彼女が手を挙げて振る。

 

「『青〇(まさる)』」

 

「いや、だから何なんだよ? 『紅のル』なんちゃらとか、その『アオキ』なんとか」

 

「『あにめ』だそうです。 ところでお困りのようですね?」

 

「(俺のことをさもありなんスルー?!)」

 

「あ? …………それが?」

 

「ここにリックン様の手ちg────失礼、手で作られた『小さくナール』があるですが」

 

 「今『手違い』って言いそうだったよな?」

 

 「ああ」

 

 

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 

 現世のとあるビルの上に、人影が数人ほどあった。

 

 モッシャ、モッシャ、モッシャ、モッシャ。

 

 一人は猫缶を開けては素手でそれを頬張りながら市内の様子を見ていた。

 

「夜一さん……それ、なんスか?」

 

「ん? 猫缶以外何が見える?」

 

「…………そもそもどこから持ってきたんスか?」

 

「なんじゃ喜助、今さら猫缶が欲しいと言っても渡さんぞ。 緊急用のじゃからな」

 

 下にある道では動く死体と阿鼻叫喚。

 

 対してのほほんした上記の二人のやり取りをポカンとした一護と若干ジト目のチエが見ていた。

 

「ん? おや、お二人さんもついさっき()()ばかりスか?」

 

「あ、ああ?」

 

 何時もの調子口を開ける浦原の言った通り、気付けば一護はビルの屋上で寝転んでいた。

 起きると缶が開けられる音に釣られてみると、夜一と浦原が上記のやり取りをしていて今に至る。

 

「フン。 余程『夢』に浸っていたのだネ」

 

「うお?! く、涅マユリ?!」

 

 背後から(というか耳元から)来た声に一護はびっくりしながら声の持ち主の名を呼ぶ。

 

「マァ、他の未だに『夢』から目を覚ましていない凡人よりは少しマシだがネ」

 

「涅サンは、今の状況をどこまでご理解していますか?」

 

「少なくとも君が意外とバカなことをしたぐらいハ」

 

「(なんかよく知らないが……怒っている?)」

 

 一護はついさっき目覚めたばかりというのに、このピリピリとした空気ですぐに意識をシャキッとするのはこれまでの事の経験からか、本能で異常事態を察知したからか。

 

「…………どういう意味スか、涅サン?」

 

「どうもこうも言ったとおりだ。 現在の発端は君の所為ダ」

 

 どちらにせよ、マユリが怒っていたのは間違いではなかった様子。

 

「その言い方はちょっとアタシ、傷ついちゃいますなぁ~」

 

「そもそも君も総隊長のように、藍染の残した文に踊ろされた自覚はあるかネ? 無いのなら失望したヨ」

 

「え? どういう、意味だ?」

 

 マユリがここで口を開ける一護を横目で見る。

 

「そのままだヨ。 確か君の方には日番谷隊長が出たそうだネ? *2 

『藍染の部屋で発見した書類で世界のことを変な単語で言及していた』と言われたと思うが、書かれていたのはそれだけではない。

 たちが悪いことにリックンやそこの奴の『姉』を自称するあの小娘についても書いてあった。

 ()()()()()だとか『全てを見渡しながら他人を楽しみのために動かす』とか」

 

 マユリが再度浦原に視線を戻してから言葉を続ける。

 

「こともあろうことか、()()を混ぜられただけに浦原喜助だけでなく総隊長やほかの数人は藍染の話術に乗せられたという事だ」

 

「………………そこはまぁ、反省していますよ。 腑に落ちることばかりが書いていましたし────」

「────それこそが奴の手口だったのだヨ。 まったク……」

 

「そういう涅サンはよく、彼女を()()()()としましたね?」

 

「え?」

 

 一護の視線を感じたのか、マユリがうんざりしたようにそっぽを向く。

 

「私なりの理由があっただけダ…………さて。 他愛ない話はそこまでにしてそろそろ現状を把握できたのではないか、浦原喜助?」

 

 「早速見破られているぞ、喜助」

 

 「ま、涅サンはボクの後に凄いっすから!」

 

「な、なぁ? さっき『夢』って言ったけどどういう意味だ?」

 

「……………………ハァ~」

 

 マユリのあからさまな溜息に一護は反論を出すのをグッとこらえた。

 

「黒崎一護。 君は『夢』と聞いて何を連想する?」

 

「『何を』? う~~~~ん」

 

 一護が脳裏に浮かべる前にマユリが口を開ける。

 

「『夢』とは即ち『眠っている』状態。 『休息時間』で、心身ともに機能が低下する。 つまり、『魂が最も少量の力で活動できる状態』を示す」

 

「……なるほど」

 

 そこに、さっきまで自分の手を見ていたチエが口をはさむ。

 

「つまり、奴はお前たち全員の魂を『保存』しているという事か」

 

「え。 (俺たちの場合は違ったぞ?)」

 

「その様子ですと、お二人さんは少し違うようですね?」

 

「別の世界に飛ばされていた」

 

「「「…………………………………………………………………………」」」

 

 何かを思ったのかマユリたちが黙ってしまう。

 

「それも興味深いですが、取り敢えずはアタシの店へと向かいながら現世の現状確認をするとしますか……見た様子ですと、()()()変わっていますしね。 例えば霊圧濃度が虚圏以上な状況とか」

 

「ほう。 ならワシがとっとと周って────おおお?!」

 

 夜一が空中徒歩を兼ねた瞬歩を発動しようとして前のめりに倒れそうになる。

 

「あ。 言い忘れましたがさっきから試しているところ、鬼道系のモノは使えないっポイですから♪」

 

 「先に言え、馬鹿者!」

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 異様なほど静かになっていた鳴木市の中を、五人が歩いていく。

 

「うーん、やっぱり変ですねぇ~」

「「「「…………」」」」

 

 余りの静けさに浦原の独り言がいつも以上の音量に聞こえ、その間にも周りを警戒した一護が次第に横道での異変に気付く。

 

「チエ、あれって────?」

「────頭を撃ち抜かれた死体だな」

 

 そこかしこから見えたのは、彼女が言ったように息絶えていた()()()()らしきモノ。

 

「(それにあの撃たれ方は日本の拳銃ではない……とすれば霊子兵装か)」

 

「霊子兵装だね、これハ」

 

「あらま。 もう技術開発局の方で研究しているアレですか?」

 

「……そうだね」

 

「(技術開発局で研究をしているのか? それはどう────?)」

 

 近くにいた一護が直感的に上を見ては目を見開いて横に避けた。

 

 「おそい!!!」

 

 ドッ!

 

「────グェ」

 

 頭上から聞こえてきた声と何かがチエの上に覆い被さるように、腹部から誰かがぶつかって来て彼女はつぶれたカエルのような声を出す。

 

「なんやねん、人がめっちゃ苦労してんのにのほほんとピクニックするような────」

「────ひよ里さん、こんばんは────♪」

「────ゲッ」

 

 浦原を見ては露骨に嫌そうな顔をする誰か。

 

「未だに落ち着きのない奴だネ」

 

ゲッ

 

 そしてマユリを見ては更に嫌そうな顔をするひよ里だった。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「おー、戻ったかひよ里」

 

 空座総合病院付近にいたラブがひよ里に気付き、後ろからついてきていた一護たちを見て黙り込む。

 

「……………………………………お前、相変わらずモノを拾ってくるのが得意だな?」

 

「心外や! 狙ってへんわ!」

 

「あ、お疲れ様っス愛川(ラブ)サン。 ことのあらましはひよ里サンから聞きました」

 

 浦原がさらりと言った『ことのあらまし』とは、現世で起きていた異変とそれに対して様々な者たちが取っていた対処方法。

 

「『ことのあらまし』で済ませおって……」

 

「大変っスね~」

 

「それで? 何かもう考えはあるのだネ?」

 

「ま、そこは()()()()確認を取らないといけないので」

 

 ドッ!

 

「グハァ?!」

 

 店長ぉぉぉぉぉ!」

 

 そしてさっきの繰り返しのように、今度は鉄裁のタックルを夜一は避けて浦原はもろにそれを受ける。

 

「あら~、テッちゃんってば過激ねぇ~?」

 

「いや……あれってアカン奴なんとちゃう?」

 

「そう~?」

 

「だってあれ、泡吹いてるやん」

*1
109、110話より

*2
120話より




『夢』:

睡眠中、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。 あるいは睡眠中に見る『幻覚』。



余談ですが、他作品のネタや(この作品含めて)ギャグ展開などが沸々と浮かんできます。

シリアスな奴もですが。
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