白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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キリの良いところまで勢いのまま書いたので次話投稿が遅くなりました、大変申し訳ございません。

楽しんで頂ければ幸いです。


第162話 King of Beasts, Commander of Ghosts

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

 場所は遥か上空を浮いている()()へと変わる。

 

 それはまるで、地上の地形を抉ってはそのまま浮揚させた異質な光景。

 

「♪~」

 

 その大地の上を歩く女性は鼻歌と共にその長い髪をなびかせる。

 

「あら? ……フゥーン? 意外と気張るわねぇ~」

 

 彼女が何かに気付いたように自分の歩いていた大地を見る。

 

 否。

 

 彼女の目線は、より先を見ていたかのように思えた。

 

「流石は()()に、『自分の半身』と言わせるだけのことはあるわ」

 

「母上」

 

『母上』と呼ばれた女性の背後から来たのは落ち着きと自信を持った男の声。

 

「このまま()を放置しては、いずれ障害になると思われますが……いかがなさいます?」

 

「そうね……あ。 それなら下界を丸ごと()()()()かしら?」

 

 女性は顎に手を添え、妖艶な笑みを浮かべる。

 

「想定より早くはなったけれど……」

 

「とはいえ母上の話と、少々の違いが出ております。 これ以上の過激な変化は負担が大きいかと」

 

「それもそうねぇ……」

 

「それでしたら、()()の方を早めるのはどうでしょう?」

 

「したいのは山々なのだけれど、『()()の半身』はともかく…………ソウちゃんだって()()()がいるのは知っているでしょう?」

 

「ええ。 そう思い、様々な先手を打ったのでは?」

 

「確かに打ったけれど、()()()相手にどれだけの効果があったのか分からないわ」

 

「では僭越ながら、私が()()()()を使って直接様子を見に行って参りましょう。 その間に、母上は『()()』とやらの対処をしてください」

 

「…………やっぱりソウちゃんは優秀ね♪ 助かるわぁ~♪」

 

 女性のにっこりとした笑みに男は愛想よい笑みを返す。

 

 その笑みが『完璧な仮面』だったとしても、女性は恐らく気にも留めていなかったのだろう。

『心にもない笑みを浮かべる』行動は男が幼少のころからずっとしていた。

 

 それは『異能』とまで呼べるレベルにまで達していた。

 

 

 

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 瀞霊廷 残存兵、虚圏破面 視点  視点

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 真正面から死神は魂魄、そして横からは不意一同全に虚圏で生まれた純破面たちの突撃。

 

 今まではただただ『相手を刈る取(蹂躙す)る』行為をしたことしかない人工破面たちはこの新鮮な状況に混乱し、場は乱戦へと突入する。

 

ギィィィ!

ギギギギギギ!

 

 斥候型は特化した素早さを生かす足を乱戦の中で活用できずにその足を失う。

 人型は人と似た構造ゆえと動揺したことで対処がしやすく、首や心臓などの急所を正面からだけでなく側面や背後からも突かれる。

 大きなアヨン型は唯一その図体のおかげか乱戦の影響をさほど受けずに寄ってくる死神や魂魄に純破面たちを薙ぎ払っていくが────

 

「────発砲隊、準備良し!」

「よし! 撃てぇぇぇ!」

 

 バババババババァァァン!

 

 さっきの命を共に懸けた突撃でもう一度統一感を取り戻し、遠距離攻撃を出来る者たちが乱戦の中、アヨン型の足などを狙って一斉射をしたと思えば次々と周りの元非戦闘員たちも武器を手にとっては攻撃に加わっていく。

 

 彼らは決死の突撃と共に武器を護身用に持たされ、元々は脱出だけを目指していた為に腰が引けていたが、ここが正念場と感じたのかあるいは戦場の熱気に当てられたのか持っていた武器を見よう、見真似で使用していく。

 

 巨体のアヨン型と言えども、足に集中砲火を浴びればバランスを崩すのにそれほど時間はかからなかった。

 

ガァァァァ?!

 

 ドォォォォン!

 

「『万歳兕丹打祭(ばんざいじだんだまつり)』!!!」

 

 そこへ兕丹坊を始め、体格の大きい者たちが地面に尻餅や膝をついたアヨン型に攻撃を容赦なく打ち込む。

 

ギャアアア!

 

 やがて人工破面たちはけたたましい鳴き声と共に背中を見せて走っていく。

 

 初めての『敗走』である。

 

「逃がすかよ! 『豹鉤( (ガラ・デ・ラ・パンテラ)』!!!」

 

 グリムジョーの肘からトゲ状の弾が飛び出て人工破面たちを襲う。

 

「散々好き勝手に相手を()っていたんだ! 殺される側も味わっておけよ!」

 

 彼を筆頭に、虚たちも次々と逃げ始める人工破面の背後に食いついていく。

 

「…………………………勝った?」

 

 この光景を見ていた魂魄の一人がそうポツリと呟くのを鉄左衛門が聞くと彼が口を開ける。

 

「そうだ。 勝ったぞ!」

 

()()()の……勝利だ!

 

「お…………………………おおおおお?!」

「か……勝った?!」

「勝ったんだ?!」

 

 次にこの勢いに乗った海燕が高らかに上記の言葉を発してついにその実感が湧いたのか、周りの者たちが敗走する敵を見て感動の声を出し始める。

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「このまま殲滅しろ! 一匹たりとも逃がすな!」

 

「半分の者は左の丘から勢いをつけて突進! 挟み撃ちにして!」

 

「よぉし! 吾輩の武勇を見せつけるチャンスである!」

 

「ウザ! こんな時にもブレないのね?!」

 

Naturalmente(勿論だとも)!」

 

 人工破面たちの生き残りを狩り続ける、足の速いアジューカスや下半身が羚羊に代わったネリエルが上記の頼み(命令?)に脚に竜巻をまとわせて疑似的なホバー状態で移動するドルドーニと刃の翼から発する振動を上手く使って低空飛行を器用に行うチルッチが虚の約半数を先導して移動を開始していた。

 

「ぐあああああ?!」

「この、人間ふz────ガァァァァ?!」

 

 上記のように死神や魂魄たちが勝鬨(かちどき)を上げている間、逃げる人工破面とは逆方向に近づく人影があった。

 

「全く。 家畜の分際で手を噛もうなど愚か過ぎて可哀想にまで思え(ます)ねぇ。 それ私は滅却師です」

 

「そうか。 テメェがか」

 

 完聖体のキルゲに対し、グリムジョーがニヤリと牙を見せながら楽しそうに笑う。

 

「そういう貴方は『グリムジョー』とやらですね?」

 

「へぇ? 俺を知ってんのか?」

 

「ええ。 これも『過程』らしいですから」

 

「あ?」

 

「おっと、これは失言でしたね。 『多弁は銀、沈黙は金』。 ご容赦ください」

 

「別に良いぜ? なんせ俺に取っちゃ、テメェもただの過程だ。 『黒崎一護を殺せるかどうか』のな!」

 

 これを最後に、グリムジョーの率いる破面と虚たちはキルゲに襲い掛かる。

 

 

 

 

 ___________

 

 虚圏Landwehrkorps(ランデュエヘール部隊) 視点

 ___________

 

 場所はさらに変わり、どこかザエルアポロの研究所を思わせる施設内だった。

 人と獣の叫びが所々から聞こえ、壁に反射しては通路に響く。

 

「………………………………」

 

 その中を、白衣をまとった男が軍服を着た者たちを連れて歩く。

 厚い壁らしき障害を乗り越えて聞こえてくる阿鼻叫喚を気にも留めないその態度は如何に彼らがこの状況に順応しているか物語っていた。

 

グぎ…………ゴバァ…………

 

 白衣の男が扉を開けると生きているのが不思議なくらい、重傷でかろうじて人型に減刑を無理やり楔や釘などで留められた『何か』の息遣い、あるいは苦しむ声が聞こえてくる。

 

「ふむ。 流石は『女王』、か。 崩玉で進化させられた試作品とはいえ、生命力と精神がケタ違いだ。 とても超速再生を失ったとは思えん」

 

ゴぼ…………殺…………ギャボォ……

 

「ん? 一瞬だけ意識を戻すとは、いやはや驚かせるなこの個体は!」

 

「こいつは溶かさないんですか?」

 

 後ろに控えていた男の一人がそう尋ねる。

 

「陛下の『忠実だったことに免じて』のことだ」

 

「ではこの姿は────」

「────隊長の戯れだ。 『“殺すな”と命じられただけで“いたぶるな”とは言われていません』だとか」

 

 ズゥゥゥゥン……

 

 壁越しの聞こえる声たちよりわずかに音量が高い、腹に来るような重い音がどこかで鳴る。

 

「……なんだ、今の音は? 戦闘実験は無かった筈だ────?」

 ────ドゴォォォォン!

 ガラガラガラガラガラガラガラガラ!

 

 研究所の天井にヒビが割れていくガラス窓のように行き渡り、崩壊する。

 

 不意打ちに近いかつほぼ一瞬のことで、天井が崩れた地区の者たちは埋められていく。

 

 奇跡的に助かった者たちもかなりの重量を持った素材の下敷きになり絶命、あるいは助からない重傷を受ける。

 

「ハリベル様!」

 

 天井に空いた穴からするりと入ってきたのは帰刃(レスレクシオン)をして、姿がギリシャ神話などで出てくるラミアのようになったスンスン。

 

ぴゅる……ぶぎゃ……………………

 

『ハリベル』と呼ばれた物体はさっきから声なのか、ただ喉を痛めて意味不明な吐息のような音を出す。

 

「これは……体を千切って、他の虚などの一部を無理やり同化させた?! 何という事を!」

 

 先ほど外からひっきりなしに来る衝撃と破壊音をスンスンは無視しながら丁重にハリベルの体を縫い付けていた器具を取り外していく。

 普通なら、これほど姿形が変わってしまえば元に戻すのは不可能とだれもが断言できるほどだった。

 

 だが、過去に『不可能な治療を可能にした人間』がいたことをスンスンの脳裏に浮かばせていた。

 

 彼女がこの変わった虚圏のようにで、変わった現世で果たして治療してくれる余裕があるかはスンスンの知ったことではない。

 

 まぁ、『原作(BLEACH)』での織姫は負傷して生き残った死神や破面を敵味方関係なく治療していたので()()()治療を試みる可能性が高い。

 

「(それにしても、まさか我々の弱った体を治す薬物を隠し持っていたのは予想外でした……出所は聞きたくもありませんが)」

 

 上記でスンスンが思い出すのは優柔不断な波面たちに啖呵を切ったリカ。

 

 時間を少し置いてから彼女は反省するかのように、様子が以前のモノへと戻っては話題と場の空気を変えるかのように懐からアンプルを出し、それらを『ちなみにこちらは“刃返しでキール(KILL)”です。 服用すればたちまち全盛期の状態に戻れます』とだけ言って渡していた。

 

 無論、怪しさ満点のモノをホイホイと使う彼女たちではなかったのでリカがここで先に服用して何もない事を証明した。

 そして今度は虚でも何もないことを示すためにカオナ〇ギリアン(小)一号に頼ん(無断)で使ったところ、見た目が少しだけ変わった上に言葉遣いが当初の幼児並みから急激に成長し、『中級大虚(アジューカス)になられたのでは?』とルドボーンが指摘するほど。

 それもあってかまたもリカはギリアン(小)たちにもみくちゃにされそうになった。

 

 結果、虚圏に滞在するLandwehrkorps(ランデュエヘール部隊)の拠点に攻め込む大半がパワーアップした元ギリアン(小)たちだった。

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

「おらぁぁぁぁぁぁ!」

 

 上記でスンスンがハリベルを救出している間アパッチは暴れ、ミラ・ローズはそんなことを思い出しながら横で愉快に笑うアパッチと共に自分たちが監禁されていた施設内の者たちを倒していく。

 

 中では弱った破面たちの姿がガラス越しの部屋、あるいはサイエンスフィクション映画などでよく見る医療カプセルの向こう側に見えた。

 

 半分文字通り溶けた状態の何かがカプセルの中に入っていたので、それらを間違っても『医療』と呼ぶよりは『解体』のほうが近いだろうが。

 

 

 ___________

 

 現世組 視点

 ___________

 

 現世では、一護とチエが道で出会った知人たちと話をしながら歩いていた。

 

「へぇー。 じゃあ井上とアネットたちはともかく、水色がスゲェ活躍していたんだな?」

 

『知人たち』とは、住民たちの避難誘導していたたつきと水色の二人。

 

「そうなんだよ。 こいつ、肝が据わっているというか順応力がずば抜けているというかさ?」

 

「そういう有沢もだけどさ! なんせあの歩く屍に顔面キックを食らわすなんて思いつかないよ! 普通は接近するのも躊躇するのに」

 

「いや、アタシの場合はちょっと……反射的に……」

 

「ん?」

 

 たつきの歯切れの悪い言葉と視線先を一護が辿る前に、チエがスッとその場から無言で立ち去る。

 

「え、あ、おい!」

 

 一護が後を追おうと振り向くと水色が彼の手を取って止める。

 

「ねぇ一護? 有沢に聞いたんだけどさ? 渡辺さんって人を殺したんだって?」

 

「え?」

 

「ちょ、ちょっと水色?!」

 

 水色のなんともなかったような口調とは裏腹に、あまりよろしくない内容に一護はたつきを見る。

 

「……………………ああ、そうだよ。 けど、あの時は多分だけど……俺らを守るためだと思う。 (ぶっちゃげ、守る対象はたつきだと思うけどな)」

 

「ふーん、そっか。 やっぱそうだよね」

 

 一護の答えに水色がウンウンと頷く。

 

「ちょ、ちょっと?! 何納得してんの水色?! 守ることと人と殺すのって────?!」

「────何が違うのさ? 逆に聞きたいけど、相手は一護たちを殺す気満々だったんでしょ? そんな奴らを逆に殺したのって何が悪いの?」

 

 水色の問いに、たつきは驚愕する。

 

「いや、だって……アイツ(チエ)ぐらいなら……その……」

 

「ああ。 『殺す必要は無かった』って言いたいんだ? でもそれって『相手を無力化する余裕』があって初めて出来ることだと思うよ?」

 

「「…………………………」」

 

 水色が当然のように言った言葉に一護と達樹の二人がハッとする。

 

 まるで、()()()()()()()()()()だったかのように。

 

「(なんでそう考えず、アイツを『ただの人殺し』としか思っていたんだろう?)」

 

「(そういえばそうだ…………アイツ、なんでもそつなく出来てしまうから思いがちだけど……やっぱ『一人』だもんな。 そりゃ、そこら辺の奴らよりは強いけど)」

 

 

 ___________

 

 『渡辺』チエ 視点

 ___________

 

 チエは暗くなった空座町の横道を歩きながら、さっき自分へたつきが向けていた目を思い出していた。

 

『畏怖』。

『怯え』。

 それがたつきの目から取れた感情で、チエは以前に三月の言われた通りにその場を去っていった。

 

 だがその行為も、本来は彼女を弁解する者があってこその行動。

 

 それを知らずにチエはただ言われたことを忠実に従っていた。

 

「(困った。 一護を無事に帰らせたのはいいが……どうすればいいのだ?)」

 

 ここで彼女はまた自分の手を見ては拳を作ったり開いたりして、具合を見る。

 

「チーちゃん♪ ちょ~っと、いいかしら?」

 

「マイか」

 

 チエは自分に声をかけたであろう人物へ視線を自分の手から移す。

 

「手がどうかしたの?」

 

「いや、なんでもない。 ただ『どうすれば良い』とだけ考えていただけだ」

 

「………………そ、っか。 そうよね。 貴方は()()()()()だったわね」

 

 マイがチエに向けるのは、どこか悲しみを纏わせた微笑み。

 

「………………私ね? 最初は反対だったのよ、この世界に呼ばれるのを」

 

「どういうことだ?」

 

 マイの意外なくだりに、チエが内心で沸いた問いを口にする。

 

 それは単純に、『話を聞かせたい相手にそう反応すればいい』と周りの者たちを見ていて自らそれを模範していたようだった。

 

「だって一つの世界で介入が成功したからと言って、必ずしもそれが続けられると限らないから」

 

「……………………」

 

「今を見て、貴方はどう思う?」

 

「どうもこうも、かなり悪いな」

 

「ええ。 そもそもこの世界の『物語(原作)』だって元からかけ離れているかどうかわからない。 元々ここに私たちが居たからこうなったのかもしれない」

 

「そうだな」

 

「でも私たちは既にここにいて、『黒崎真咲を救った』。 それが原因で、『物語(原作)』が狂って、『今』を作ったのが私たちなら修復するのがせめてもの義務だと思わない?」

 

「そもそも私たちに()()()()

 

「そう。 貴方の言う通り『関係ない』。 関係がなかったのよ」

 

 チエの返事にマイが食いつく。

 

「空座町を冬木市(Fate stay/night)と比べて私はあまり好きではなかったわ。 何せ霊がそこら中にあるもの。 

 あまり気持ちのいいもでもないし、何より生前の施行を持って行動するのが毎日見えてしんどかったわ。

 特に嫌だったのは見えないふりをして、霊が調子に乗って私の胸やスカートを見上げたりなどをするより、虚に追い回されて食い殺されるのを私は無視してw身を浮かべ続けなければならなかった。

 それでも、商店街に行けば笑顔で私を迎える近所のおばちゃんやアパートの管理人のおばあちゃんも優しかった。

 頼んでもいないのに、『外人だから』って私を『知る人のみ知る』ようなお店や場所に連れて行ったり、延々と長話をして知り合いたちになじませようとしたり。

 それでも……………………

 彼らは『関係ない』。 関係がなかったのよ。

 死神も、虚も、破面も、歩く死人も、この惨状も何も関係がなかったのよ。

 瀞霊廷も、尸魂界も、虚圏も知ったことではなかったわ。

 でも…………今頃あの人たちはこのことを目のあたりにしておびえているのかもしれない。

 発狂しているのかもしれない。

 殺されて死んでも歩く屍になって他の人たちを襲っているのかもしれない」

 

 ドゴォン!

 《i》ドシャ!《i》

 

 マイが持っていた武器(ガンランス)を真上に発砲し、彼女を襲おうとしていてノイトラに似た破面が頭を失って地面へと落ちる。

 

「だから『そんな優しくしてくれた人たちが、私たちのせいで関係を持ってしまったのなら』と私なりに考えた結果がこれ……『守っても良いじゃない?』って」

 

 マイがニコニコとした笑みを絶やさずにチエへと向ける。

 

「……………………『守る』、か」

 

「そうやって躊躇するんだね、君は」

 

「「ッ」」

 

 二人が頭上からする声に見上げると、そこには今決して(少なくともマイにとって)会いたくない人物が近くの電柱の上から二人を見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「藍染……惣右介!」




藍染:待たせたね

作者: _:(´ཀ`」∠):_

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