白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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お待たせ致しました、次話です。

過去のアンケートへの投票のご協力、誠にありがとうございます。

オリ設定、独自解釈、ご都合主義が続きます。
あと前話でも記入しましたが、ほのぼのグダグダギャグ満載の甘酸っぱい(?)空間が続きます。
ご注意くださいますようお願い申し上げます。

いつもお読み頂き誠にありがとうございます、楽しんでいただければ幸いです。


第182話 The World of Tomorrow

 ___________

 

 ??? 視点

 ___________

 

「い、いってらっしゃい。」

 

 未だにどこ余所余所しく出かける一護とチエを送る三月。

 

「イチネ、ちゃんとそいつの言うことを聞くんだぞ? 前はともかく、()()ほぼ無害だからな。」

 

「はぁ~い!」

 

 そして彼女の隣には元気いっぱいのイチネがいた。

 

「ちょっとチーちゃんそれどういう意味?」

 

「そのままだ。」

 

「………………………………………… (少しだけ思い出しただけでもかなりインパクトありすぎてほぼ反射神経で飯食ってここまで来ちまったぜ。)」

 

「……じゃあイチネちゃん、この後お姉ちゃんと散歩でもしようか?」

 

 ミツキ は おねえちゃん を きょうちょうした!

 

「うん、三月()()()()()()!」

 

 だがイチネには効果がなかった!

 

 イチネ は わるぎのない おばあちゃんよび を した!

 

 グサッ!

 

 「グハァァァ?!」

 

 効果は抜群だった!

 

「(まえにたつきがハマったゲーム風だとこうなるのか?)」

 

 そんな錯覚を見せるほどの光景に一護は見慣れていた。

 

「まぁまぁ。 そう毎度がっかりするのもどうかと僕も思うよ、()()()()()()?」

 

 「あなたは絶対に悪意を含んでいるわよね?」

 

「気のせいじゃないか?」

 

「じゃあ()()()()、また後でだ。」

 

「行ってらっしゃい、()()()。」

 

「さすがにこれは見慣れないけどな。」

 

 そしてさらに精神的ダメージを追う三月の後ろにやつれた姿の藍染ソウスケがチエを『姉』呼ばわりする光景に一護は思わず口を開けた。

 

 というのも、様々なことが明るみに出たことで彼の処遇は一旦保留となり、『では決まるまで僕は姉さんのところに世話になろう』と言ったところでチエのいるアパートに……

 

 ちなみに彼を見たイチネが『お兄ちゃんだー!』と言い、ソウスケ(藍染)が実にいい笑顔になったことは彼と彼の近くにいた一護とチエのみが知った。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

 一か月前の事件の後、ソウスケ(藍染)は包み隠さず、己の知っていることを全て瀞霊廷と現世そして虚圏の死神、滅却師、破面たちに話した。

 

 まずはこの世界が元々、普通に死んだ者の魂が輪廻転生のようなサイクルを送っていたこと。

 

 だがとある日を境に生と死の境が無くなり、自身の溢れる虚無感を取り払おうと呪われた亡者()生者(人間)を喰らうような、阿鼻叫喚がはびこる世界に急変したこと。

 

 まるで『調停』と言わんばかりに誕生したのが霊王のような存在()()のような、自然の断りから外れた『限界突破者』だったこと。

 

 彼らは人間という種から生まれながら、人間の限界を超えた存在たちは亡者と対抗できるどころか常人では到底理解できない様々な『奇跡』を行使できた。

 

 何も無いところから武器を製造したり。

 周囲のものを変化させたり。

 どんな傷や損傷でも元通りに復元できたり。

 巨大な力を自在に操る。

 

 などなどなど。

 

 同じ人間からすればまさしく『神』のごとき力を持った存在たちは千変万化。

 時に人間側にいて亡者どもに対抗したり、時には思想や仲違いで互いと衝突したり。

 

 それが長年続き、乱戦の世の中で『神』の中でも一際力が飛びぬけて『国家』が築けるほど圧倒的な力を持った()()()()()が、とある事実に気付いてしまう。

 

 進化が止まった世界が徐々に滅びへの一途を辿ることを。

 

 だが気付いたところで、どうすればいいのかを迷っていた彼は(世界)に問いを投げた。

 

 そこで返ってきた答えは『自らを次元と同化し、その引き換えに人柱という名のふるい(フィルター)装置と化す』。

 そうすれば、以前の世界が創れること知った彼は側近たちに自分の決断を相談した。

 

 側近たちに、自分無き後を任せるために。

 

 だがここで側近たちは、彼が思ってもいなかった行動に出る。

 

 彼は以前有った世界の理を取り戻すために次元と同化し始めたその時、見送るだけの側近たちは封印し、彼の力の一部でも自らのものとする為に側近たちは積極的に動いた。

 

 彼は彼らの出た行動、そして表した本性に失望し、抵抗を出来たのにしなかった。

 

 そんな彼を元側近たちは四肢をもいでから臓腑をくりぬいてもリアクションを起こさなかったことを疑い、中途半端に終わった彼の次元との同化をその場しのぎの形に収めた。

 

 生者のいる『現世』。

 死後、呪いに汚染されていない魂魄たちがたどり着く『尸魂界』。

 呪いに汚染された()()魂魄は虚圏に転送。

 これらを分ける『断界』。

 

 それが後に『三界』と呼ばれる仕組みの原点。

 

 無論、中途半端に終った術式で世界の滅びは止まらなかったが滅びを終えるのは遥か彼方の時代とふんだので、当時の元側近たちはそれほど危険視せず、逆に力を得て『強者』となったことに優越感を覚え、後に瀞霊廷となる一つの国家都市を築いた。

 

 時は流れていき、世界の成り立ち(仕組)の事実は徹底的に秘匿され、知る者たちは封印された霊王の監視は親衛隊を務める零番隊と少数の者たちのみ。

 

 それも後者に至っては秘匿のため代々と続けられた口頭ゆえか、ほぼ『伝承化』していた。

 

 やがて月日は流れ、『BLEACH』での一連が起き、『黒崎一護』に続き、『黒崎一勇』のが生まれたことで後に世界は急速に滅びを迎えることとなる。

 

 ここで一度世界は滅び以前、かつての霊王の問いによって目覚められ、静観していた星は心を痛め、『月』に目を付けられる危険を承知の上で『やり直し』を所望した少年の頼みを受けて世界を創り直し、より良い結末を求めるようになった。

 

 当初、星は己の触覚となる身体を新しく作るのではなく既に有った技術の『義骸』を応用し、様々な『BLEACH』の登場人物(キャラクター)たちとともにより良い結末へ結びつく為に励んだ。

 

 結果は惨敗。

 まるで、何らかの方法で『世界が滅びる』事実が決定されたかのようだった。

 

 やがて星の目的は『より良い結末』から、出来るだけ(資源)を『次の世界創造(やり直し)』にリサイクルが出来るような繰り返しへと変わり、星の思想は徐々に変わっていった。

 

 それが例え『現状維持』と呼ぶだけの『衰退』だとしても、星は『知り合えた人物たちが一時的にでも幸せならば』という思いを胸にして。

 

 例え、本人がその気持ち(願い)を長い(とき)の中と悲しみに嘆き、心がすり減って精神も記憶も心も灰色に変わって忘れていったとしても。

 

 そんな中、星がやがて目を付けたのが『不死』という設定を持った『藍染惣右介』だった。

 

 彼は必ずどのやり直し(ループ)でも何らかの重罪を問われて無間に収容される為、『次の世界創造(やり直し)』時には幸か不幸か必ず『最後に残る』。

 

 毎回義骸を用意するのは意図的に資源を消耗することに繋がる。

 

 何せ『物語にはない異物』を混入することになる。

 

『ならば意識()だけを引き継げば、世界の負担は少ないのでは?』と星は考え、『藍染惣右介の卍解になる』という未知の設定(選択)をとった。

 

 これによって『鏡花水月』は『鏡花水月・朝真暮偽(ちょうしんぼぎ)』へと変革を成し、『藍染惣右介』は『黒幕の駒』へとなった。

 

 だが例え記憶は一時的に消せても、一護のように時折『夢』としてよみがえることもあり、長命である藍染惣右介も次第に自分の置かれた立場に気付く。

 

 己の斬魄刀の卍解になった星が功を表し、『とある局面(段階)』まではよっぽどのことがない限り覚醒することがないことを悟った『藍染惣右介』は彼なりに現状打破を試行錯誤で行った。

 

 だが独りでは限界があることを知り、今度は秘密裏に出来る限りほかの登場人物(キャラクター)に接触を図った。

 

 やがてそれは『伊勢家』に代々伝わる斬魄刀、『神剣・八鏡剣』の()()に施された術の解析と応用により『藍染惣右介』は『神にも観えない書物』を作ることで次代の『藍染惣右介』に断片的な記憶(情報)だけでなくしっかりとした書き残しも出来るようになった。

 

 その書物に次代の『藍染惣右介』として拾うのはとある貴族家に養子として拾われてからだが、離反騒動で崩玉を奪取して世界の真理に触れるよりさらにまえになることで世界の理からの解放に時間をかけられるようになった。

 

 だが彼もかつての星のように諦めかけた頃に今までなかったことが起きる。

 

 それは外部(世界の外)からの来訪者の登場だった。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「(それからは、ソウスケ(藍染)や三月、チエたちことが起きたんだよなぁ~。)」

 

「どうしました、黒崎氏?」

 

 考えながら歩いていた一護の横から三月と声だけが似ている、どこか眠たそうな感じの少女が声をかける。

 

「あー、そこは普通に『一護』だぜ、リカ。」

 

「む。 そうでした。 ()()()()()()をするのならシッカリとしないといけませんね……じゃあこういうのはどうかな?♪」

 

「ブホ?!」

 

「それでいいと私は思うぞ。」

 

「チエs────“チーちゃん”がそう言うなら間違いないっしょ!」

 

「「ブフゥゥゥ!!!」」

 

 それを聞き、笑いをこらえていた遊子と夏梨がとうとう吹き出す。

 

「笑わないでくださいよ二人とも。 ボク────私だって必死なんですから。」

 

 リカは見た目が幼くなった三月の代わりに空座一校を通っていた。

 

 確かに経験したことのない現象が起きた上に今まで認知も出来なかった摩訶不思議な存在たちに人間は出会い、認識を改める者たちも多かったが流石の三月でも『幼くなったからこれから4649!』とは言えなかった。

 

 そもそも彼女を知っている人間からすればせいぜいが『石田たち(滅却師)のような特別な力を持った人間』。

 

 それがある日、若返ったとすれば大波乱しか予想がない。

 

 というか最悪、『彼女が死神や破面のスパイ』や『人間社会には彼女のような異質なものたちがいる』などの糾弾もありえなくはない。

 

 何せ各国の政府は辛うじて国内の体制を保っているだけで、資源も限られているおかげで国際交流もほとんど出来ない状態。

 

 実のところ、政府中央を除いた殆どの場所の治安や行事などは自警団などのローカルな組織が実権を持っていた。

 

 例を挙げるのなら、現在の技術や町をそのままに戦国時代へと逆戻りしたような状態である。

 

 そのせいで、外へ出歩けば腕に覚えのあるものを傍につけなければいけないような状態。

 

 余談だが頼も(恐ろ)しいことに水色を始め、空座一校の者たちはすぐに順応していた。

 

 少なくとも、普通に学校を小中高と総合させて開ける程度には。

 

『またお兄ちゃんと学校投稿できるね♪』と遊子は喜んでいたが────

 

「────お? ようお前ら、今日は珍しく時間通りだな!」

 

 一護たちを待っていたかのように、背中を電柱に預けていた海燕がいた。

 

「あ! 海燕さんだ!」

 

 彼を見た瞬間遊子はパァーっと笑顔になって駆け寄り、楽しく話をする。

 

 野良や暴走する虚をかつての破面たちが見張り、ルーズにでも『国家』のような纏まりできるまで死神と滅却師たちが交代でその補佐をすることに。

 

 そして治安が悪くなったことでほかの者たちはこのように巡回や護衛を買って出た。

 

 以前、ソウスケ(藍染)の案で流魂街の住民と死神たちが触れ合う方針がここでも生かせるようになり、次第に人間や死神たちは互いへの意識を(徐々にだが)改めることもしばしば見えた。

 

「寂しいか、一兄?」

 

 夏梨がニヤニヤしながら、からかうように肘で一護をツンツンと突く。

 

「んあ? どういうことだよ夏梨?」

 

「またまた~! まだ気付かないの、一兄? あいつ、海燕さんと一兄の二人をかぶせているんだよ。」

 

「ふーん……ま、海燕さんって面倒見が良いからな!」

 

「一兄の鈍感力にはお手上げだよ……」

 

「え? なんか言ったか夏梨?」

 

 ポン。

 

 そんなため息をつく夏梨の肩に、リカが手を置いてから指を前へと指す。

 

「そういう夏梨氏にもお客さんですよ~。」

 

「……ん。」

 

「あ、チャドのおっさん……」

 

茶渡(さど)な、夏梨。」

 

「別にチャドはチャドのままでいいんじゃね?」

 

「………………………………夏梨が呼びやすいなら。」

 

「ま、アタシにとっちゃ“チャドのおっさん”のほうが呼びやすいけど。」

 

「……フムフム。」

 

 このやり取りを、リカは興味深そうにただ頷いていたが急に眉間にしわを寄せる。

 

「むむむ……この匂いは……」

 

「あ! 黒崎k────!」

 

 バビュン

 

 

「────リカお姉~~~~さま~~~~~~~~!!!♡♡♡♡♡」

 

 ゴキ

 

ごぇ。」

 

 突風のように動く人影は長い()()の髪を尾に、アネットはリカを力いっぱい入れたタックル飛びついてハグをすると身体をくの字に折らせたリカからは尋常ではない音と声が口から出た。

 

「……………………………………()、だったなチャド。」

「ああ。 ()だったな、一護。」

 

「??? 何が?」

 

 「「なんでもねぇ?!/ないぞ?!」」

 

 それを見て一護たちは色を口にし、織姫はただ?マークを頭上に浮かべる。

 

 余談だが一か月前の騒動後、アネットの髪の毛は紫色に変わっただけでなく、彼女も眼鏡をするようになった。

 

『石化したいのならこれ(眼鏡)も外しますが?』と奇妙な(意味深い)言葉を口にして。

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「あー、突然だが学園祭をするお前ら。」

 

「「「「「え。」」」」」

 

 一護のクラスの担任である越智先生の宣言にクラスの誰もが呆気に取られる。

 

「ま、皆が疑問に思っている理由も先生にはわかる。 けど、『こんな時だからこそこういう祭りごとをしてパァッとやるべきだ!』って校長とかが言っててね? 全学年が共同で参加することになった。 あと、『尸魂界』って奴らも出し物をしたいって提案が来てたからそっちも考えとけ。」

 

 「「「「「え。」」」」」

 

「あ、あと()()()()()()もな。」

 

「滅却師だぞ、越智先生。」

 

「そうだっけ? ……大きい方の渡辺が言うのならそうなんだろうな。」

 

 ちなみにこの場に元星十字騎士団たちの姿はなく、彼らは彼らでこの騒動後に便乗して瀞霊廷と話を付けた通り、彼らが統治できる区の体制を整えようと全力を注いでいた。

 

 学校側には『本国(ヨーロッパ)に送還された』という体で欠席をして。

 

 だが、後に『()()()共同文化祭』と呼ばれるこのイベントの所為でさらなるハプニングが起こるとはまだ、誰も知らない。




京楽:ムフフフフフフフフフフ。 『出し物』ねぇ~? どうしよっかな~♪

七緒:それより仕事をしてください。 矢動丸さんにまた脳天をどやされますよ。 『鉄漿蜻蛉』で。 もしかしてそれをご褒美として期待しているのですか?

京楽:凄く辛辣になったね七緒ちゃん? (汗汗汗汗汗

七緒:叔父さんがイチネさんを餌付けしようとしたからじゃないですか。

京楽:だから誤解だよ?!

七緒:渡辺隊長代理を口説こうとしたのも誤解ですか?

京楽:いや? それはみとm────ゴハァ?! ほ、本の角はさすがにダメだって?!

七緒:じゃあ次回は背表紙で鼻を直撃します。

京楽:え、ええええええええええええ?

リサ:なお、次話は京楽のアホが出る予定。

リカ:お楽しみに~

京楽:う~~~ん……どこを見てもははn────ブァ?!

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