オリ設定、独自解釈、ご都合主義の上にほのぼのグダグダギャグ満載の甘酸っぱい(?)空間が続きます。
ご注意くださいますようお願い申し上げます。
あと少々カオスです。(汗
いつもお読み頂き誠にありがとうございます、楽しんでいただければ幸いです。
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『三世界共同文化祭』参加者 視点
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『三世界共同文化祭』当日、空座一校。
俺は周りの男子たち数名のように渡された衣装に袖を渋々と通す。
いわゆる『
いつの間にか男子のうち誰が面倒く────バトラー役をするのか投票を取っていたらしく、なぜか俺が含まれていた。
チエは『一護だからな』と、相変わらず意味不明なことを言うし。
ちなみに女子たちは別の教室で着替え中。
当たり前と言えば当たり前だが。
「うん。 僕の見立て通りだね。」
同じくバトラー服装に身を包んだ石田が中指を使い、眼鏡をかけ直す。
癪だが違和感ないほどにかなり似合っている。
「おい石田。 なんで違和感も何もねぇほどサイズがピッタリなんだよ?」
啓吾や水色を含めた周りの男子たちがウンウンと頷く。
「“見立て通り”と、僕は言ったはずだよ黒崎。」
「ちょっと待て。 つまり、お前は
「そうだが?」
前に『人間ミシン』ってあだ名がついていたのは知っていたが……
ガラッ!
その時、勢いよく教室のドアが開かれて
「邪魔するヨ。」
そして聞いたことのある声に石田と俺が驚愕する。
「「え。」」
「リックンと私、共同の『獣なりきりヘアバンドセット』の差し入れダ。 光栄に思いたまエ。」
「「「「「え。」」」」」
それにほかの男子たちも声を上げる。
「(すっぴんの)涅……マユリか?」
「様を付けたまエ、黒崎一護。 ま、ちゃんとフルネームを言ったことでその不敬はチャラにしておくヨ。 これらヘアバンドは────」
────そう言いながらマユリが出したのはどこかで見たことあるハチマキ*1。
「う……」
「どうした? 珍しく君でも苦虫を噛みつぶしたような顔もできるんだね?」
「お前は俺のことをどう思っているんだ?」
「それこそ“言わぬが花”というものさ。 脳筋とかは特にね。」
「隠す気あるのかお前。」
「ホウ。 君も彼のことを考えていたとは意外ダ。」
「う……(涅マユリもそう黒崎を捉えていたとはッ!)」
「お前らせめて本人のいないところで言えよ。」
「ちなみにヘアバンドは装着すると使用者に最も適切なモノへと変わる術式が施されている。 それの機能もプラスされるというのはちょっとしたおまけサ。」
「ええっと? それって────?」
「────ほレ。」
マユリが
────ギリギリギリギリギリギリギリギリ────!
「────あいででででででででで?! 孫悟空のアレぇぇぇぇぇ?!」
「五月蠅イ。 よし。」
ポン!
何かコミカルな音が頭上と腰あたりから聞こえる。
「ほうほうほウ、そうなるカ。 ああ、安心したまエ。 ハチマキは装着者と私以外に見えなくなる。」
「………………………………………………プッ。」
石田がマユリの背後で押し殺した笑いを出しそうになりながら肩が震えているのを見る。
「ふーん。 一護ってそういう動物になるんだね!」
笑い組に与していない、ヘアバンドを既に装着した水色が(ネズミ? リス?)小動物っぽい耳を頭と岸からフワフワ尻尾を生やして二カっと笑いかける。
「え?」
彼の言葉を聞き、変わった姿を見た俺はすぐに近くの鏡の前へと移動すると────
「────んな?!」
獣のような耳と尻尾。
そしてオレンジ色のぼさぼさした
見た目が完全に
「なんで寄りにもよってコンなんだよぉぉぉぉぉぉぉ?!」
「「「「「コンって誰だ?」」」」」
…………
………
……
…
キュピーン!
「……む?!」
「どうした、コン?」
茶渡の胸ポケットにいたコンにニュー〇イプフラッシュ青い閃光が走り、彼の様子に気付いた茶渡が頼まれた大工仕事を続けながら小声で問いかける。
「なんか俺のことを誰かが噂している! 綺麗なネェチャンだといいな~。」
「男子だったりして。」
「男はノーサンキューだ!」
コンは文化祭のことを知り駄々に駄々をこねまくって尚、強制参加しようとした。
もちろん彼が人型の義骸を使えば一般人として参加できるのだが瀞霊廷の現状況では難しく、心当たりのある浦原にだけは貸しを作りたくないとのこと。
よって、コンがとった行動は堂々と可愛い物好きな茶渡の
「(それにしても何で青いハチマキをする? 意味が分からない。)」
茶渡の疑問を聞いたのが三月辺りなら『隠密行動だからじゃない?』とでも答えが来ていたであろう。
…………
………
……
…
その間、女子たちがいた教室では────
「────これに何の意味があるというのだ竜貴?」
いつもは大雑把にまとめていた髪の毛を下ろしたチエをほかの者たちが囲んで時には
「いや~、アンタって化ける可能性があるって前々から
「……そうか。」
「そうそう。 (ま、それだけじゃないんだけどね。)」
別に竜貴は自分の言ったことが偽りではない。
ただ何となく、なんとなーくだが彼女はチエがどこか元気がないような気がしていた。
そこでこの文化祭のテーマ参加者に決められたことを機に便乗気遣いをすることをほかのクラスメイト達に連絡を取り、概ねの者たちは同意した。
普通ならこういうことを自主的にしだしそうな三月と言えば、渡された衣装を広げて見て即座にトイレに引き籠ったそうな。
『ごめん、むり』とだけ言い残して。
彼女のだけはリカ直々の特注品で、作成者である石田もドン引きするほど。
逆にアネットは闘気が
詳細を知りたいという者もいるかもということで、どこからか
バンビエッタ:ないわ。 アレはないわ。 似合っているけど似合っていない。
ミニーニャ:ん~、『ハイレベル過ぎ』っていうのかしら? それとも『早すぎる』のかしら? ( -᷄ω-᷅ )
キャンディス:オレ的にはオーケーだが普通の振る舞いとか考えたらアウトじゃね?
リルトット:ビッチに言われたらお終いだな。
ジジ:ええっと……違法なお店? 的な?
とまぁ、かなりの言いたい放題者とだけ記入しておこう。
一応R-15なので。
果たして、三月が渡された衣装を着ることがあるかどうかは
「そういえば渡辺って髪の毛ちゃんと乾かしている?」
「……………………??? タオルは使うが?」
「「「「えっ。」」」」
真花の問いにチエのあっけらかんとした声は低かった。
「こう……揉むようにしているとか?」
「いや? かき混ぜるようにしているが?」
「「「「はぁ?」」」」
さらに低い声が女性軍全員から来る。
あの温厚そうで一護の見た目に気圧されるみちるからもと言えばどれだけの迫力か想像できるだろうか?
「(なんだ? 一気に殺気が出始めたぞ?)」
チエはただ座りながら?マークを浮かべ、周りで櫛で髪を梳き始めたみちるたちを見る。
そして櫛を通す度に、彼女の髪は真っすぐに伸ばされていく。
「何……これ?」
「何この手入れの簡単さは?」
「非常識……」
「なんか宇宙を見たような気がする……」
「ゾンビにしちゃいたい……」
あっという間に綺麗な直線を描いて地面に伸びた黒髪をス人の者たちがワナワナしながら手に取る。
「(ほう。 意外と手入れは簡単なのだな。)」
もし彼女が上記を声に出していたら『全然違うがな。』という全力否定が鼓動していただろう。
やがて揃った髪の毛は窓から入ってくる陽光に当たってはキラキラと艶を出していた。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
「(む。 さらに殺気が増した? それにジジの息遣いも荒くなった?)」
「………………………………なぁ? お前、普段から何かケアとかしている?」
無表情になったキャンディスはいつもより一段と刺々しい言葉遣いになっていた。
「いや? 強いてなら、三月と同じ洗髪剤を使っていることぐらいか?」
「なるほど……ドライヤーはどのぐらい時間かかっているんだ?」
「『どらいやー』? ……そういえば三月は毎日そういわれるものを使っていたな。 私はタオルだけだぞ。」
「は? テメェ、髪の毛をナメてんのか?」
「私に『髪を舐める』という趣味はない。 それと頭皮からの感じで皆の櫛に力が入っていく様子だが、それは何故だ?」
「「「「「憎しみが────じゃなくて頭皮マッサージ。」」」」」」
「そうか。」
余談だがこれがチエ以外であれば容易に櫛の歯は頭皮を貫通していただろう。
それだけ年頃の女性が己の髪の毛に対するケアへの思い入れが大きいのだ。
「チエ。」
「なんだ竜貴?」
「私たち以外には絶対に嘘でも『ケアしています』って言いなよ?」
「なぜだ。」
「いいから。」
「わかった。」
それを最後に、ただただ静かな時間が過ぎていく。
「(なんだ? 今度のは……『失意』を感じるぞ?) …………………………んふ。」
チエの喉からくる音に皆がビクリとする。
「ちょ?! な、なんだよ変な声出して?!」
特にバンビエッタが。
「いや、他人に髪を梳いてもらうのはいいなと思っただけだ。」
「??? 三月にやってもらっていないの?」
「……最近までは髪の毛を触ってほしくなかったからな。」
「ふーん……でも子供のころお母さん辺りの誰かにしてもらうでしょ?」
「私に両親はいない。」
「「「「「え。」」」」」
チエの言葉に皆が驚愕する。
竜貴を含めて誰もが複雑な気持ちになる。
「(そういや、一護の奴が言っていたな。 『マイさんとは血が繋がっていない』って。 その上にマイさんは人間じゃなかったらしいし……)」
「……??? 皆どうしたのだ?」
「「「「いや! 何でもない!」」」」
「そうか。」
「それで肝心のスタイルなんだけど、何か希望ってある?」
「……………………………………髪を切らなければどうとでも良い。」
これに周りの女子たち全員の胸が高鳴る。
「(今度は寒気がするぞ? 何なのだ一体?)」
…………
………
……
…
それから様々なスタイルへと変わりに変わっていくチエの髪型はやがて艶やかなハイポニーテールへと落ちつき、彼女は用意されていた衣装へと着替える。
「フム? こういう物は初めて着るが……」
見た目が古典的な『ザ・クールメイド長(眼鏡無し)』へと化した姿に大半の女子たちが股を折り、手を床につけた。
「「「「ま、負けた……」」」」
「何にだ?」
「アンタにだよ!」
「なぜ叫ぶ、竜貴?」
「……なんで三月がたまに疲れて憂いのある顔になるかわかったような気がする……」
「????????? それで、次はこの『へあばんど』とやらを付けるのか?」
チエが手に取ったのは先ほど教室の前に置かれていた『獣なりきりヘアバンドセット』。
「そうだね……と言うわけでバンビちゃんにポイっとな!」
ジジが半ば不意打ち気味にヘアバンドをバンビエッタの背後から結ぶ。
「ちょ、ちょっとジジ────?!」
────ポン!
彼女の頭に生えたのは────
「「「「「────チワワ?」」」」」
チワワの耳だった。
「何ですって?! どういう訳でそうなるのよ?!」
地団駄を踏む彼女を見た者たちが内心でキャンキャンと吠えるチワワを連想してしまい、納得してしまう。
「じゃあ~、私はどうかしら~?」
ミニーニャが着けると、今度は白黒模様の耳とヒョロンとした尻尾が腰から生える。
「牛だな。」
「牛だね。」
「「「「牛……………………」」」」
「ああああ~! これってたぶん、私の性格から来ているのねぇ~!」
ポヨン。 ポヨン、ポヨン。
「「「「「(違うと思う。)」」」」」
リルトット、ジジ、他の者たちがはしゃぐミニーニャによってリズミカルに揺れる二つの
「んじゃ、次はオレってか?」
キャンディスがヘアバンドを被ると大きく、長い耳が出る。
玉のような白い尻尾と共に。
「んだこれ?」
「……ウサギ?」
「「「「あー………………
キャンディスが不思議そうに眼の前まで垂れる耳を見るとみちるが疑問形で辺りを付けようとすると他のバンビーズがウンウンと頷いた。
「え? どういうことだ?」
「いやまぁ……うん、キャンディにピッタリとだけ言おうかな?」
「ここでまさかのビッチ属性が出るとは流石としか言いようがない。」
「リルちゃんって早くヘアバンド着けたいっぽい~?」
「あ、あはははは~……」
「「「「「……ああ、そういう……」」」」」
真花の問いに上からバンビエッタ、リルトット、ミニーニャ、最後に気まずいジジたちの発言によってキャンディスの
「どういうことだ?」
チエはそう問うが殆どの者は答える気がないのか、乾いた笑いを出すだけだった。
「えっと……渡辺さんはウサギのことをどこまで知っているのかな?」
「急にどうした、千鶴?」
「……後で図鑑、調べてみるといいよ。 特にホルモン辺りを。」
「?????????????」
?マークを頭上に浮かべるチエはそのままヘアバンドを装着すると────
「「「「「────きゃああああああああ?!♡」」」」」
女子の黄色い声が教室中に響いた。
「お……おおお?」
「なんか予想通りというか……納得というか……」
「うわぁ……」
「なぁ、地面にぶっ倒れたこいつらをす巻きにして燃えないゴミの袋に入れて東京湾に沈めてきていいか?」
リルトットは興奮のあまりに出血多量気味から地面に倒れた千鶴とジジを指さす。
「か、か、かか! 彼女は最高よッ!!!」
辛うじて上半身を起き上がらせていたバンビエッタは己の鼻から出る赤い液体を手で止めようとしていた。
「………………………………」
平常運転のチエは、ピンと張られた三角形の犬耳が髪の間から飛び出て、腰からはフサフサの大きな尻尾が生えていた。
「……犬?」
「違うわ! 狼! 狼よ!」
「狼……いいわぁ~……」
「尻尾をモフモフしたいッッ!!!」
「狼の獣人メイド…………………………ガフッ?! あ、甘々すぎて即死になりそうだわ……」
「?????????????????????????????????????」
チエはただ?マークを浮かべながら頭を横へと傾げると、彼女の頭に生えた耳が反応するのだった。
「「「「み、み、みみみみ耳がピョコピョコと動いている?! はぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」」」」
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ!
「おい竜貴、こいつら急に倒れて足をバタつかせているぞ。 なぜだ?」
「この、無自覚がッッッ!!!」
「???????????????」
開催事前の段階で既に前途多難なイベントであった。
リカ:やりましたね本体。 本調子に戻ってよかったですね、ブイ。
三月:アンタ何やってんのよぉぉぉ?!
リカ:く、苦しいです本体。 今のボクは窒息プレイに興味ないですッ!!!
三月:あんな衣装よく着ようとしたわね?!
リカ:本体に着せる予定でした。
三月:確信犯ッッッ!!!
リカ:なら聞きますがヴィクトリアンかフレンチで言うとどちらのメイド衣装がよかったですか? もちろん、丈は短いですし露出も────
三月:『────I am the bone of my sword────』
リカ: ────待ってください本体それマジでシャレになんねぇす────ギャアアアアアアス?!
マイ: 相変わらず仲が良くていいわねぇ~?
カリン: ……ノーコメントで。