白と黒の世界は夢を見る   作:haru970

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若干長めです!

そして多少の勢いで書きました (汗


第20話 『ソウル・ソサエティと鬼道の機密事項』(後編)

 ___________

 

 渡辺家 視点

 ___________

 

「え~い♪」

 

 ぽよよ~ん。

 

 ドゴォン!!!

 

「たぁ~♪」

 

 ぽよよ~ん。

 

 ドゴォン!!!

 

 マイの気の抜けた掛け声とともに揺れる胸部装甲(たわわな胸)

 

 そして空気をビリビリと響かせる重い音と爆風。

 

 これをコンは────

 

「────ぎゃあああああああ! し、死ぬぅぅぅぅぅ?!」

 

 ────必死に一護(コン)の胴体目掛けてマイの振り回わす巨大な棍棒を避けていた。

 

「おお! あの改造魂魄、マーの姉貴相手に粘るじゃん?!」

 

 場所は浦原商店の地下の訓練場。

 マイが『手合わせ』に誘われて飛び出てきたコンは一護の体に入り、マイはジン太の得物(無敵鉄棍)を借りてコンは逃げの一手を続けていた。

 

 それはもう、マイの揺れる胸部装甲()を見る余裕なんかまったく無かった程に。

 

 想像してみて欲しい。

 プロポーション抜群の女性がただ満面の笑みを浮かべながら、身の丈程の(鉄製の)棍棒を片手で振り回しながら悠々と自分を追ってくるのを。

 そして岩陰や木に身を隠せば笑いを上げな、その障害物 遮蔽物ごと粉砕する状況を。

 

 それはもう一種のホラー映画の領域である。

 

「でも逃げるだけじゃダメ。 逃げちゃダメ」

 

「(う、う~ん………ウルル(桜ボイス)から()()()()()()()を聞くとは………せめてワカメ(慎二)なら名前繋がりで良かったけど)」

 

 ちなみにプラス状態の一護は今、ウルル&ジン太が掘った穴の底でもがき苦しんでいた。

 

「では続いて良いですかな、三月殿?」

 

 そして『原作』と少し違い、テッサイと浦原、ウルルとジン太達が()()()一護を見張っていた。

 

「え? ああ、うん。 ごめんなさい」

 

「では────」

 

 テッサイは地面に絵を描きながら説明をする。

 

 彼と三月が今話しているのはこの世界の霊力の()()()()だった。

 それは三月が先日、()()()()に疑問を持ったからだった。

 

「────そして最後、三月殿もご存じの通り死神には魄睡(はくすい)、及び鎖結(さけつ)という二つの機関が正常に発動しているからこそ霊力を戦闘用に扱える事が出来ます」

 

「ふぅん……………じゃあテッサイさん、質問。 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 テッサイの視線が一瞬泳いだだけで、彼の発する無表情の顔は彼が今感じている内心状態について何も教えてくれなかった。

 

「どう、とは?」

 

「だって斬魄刀に『解号』があるように、()()()()()()()()()()()()()()? (この世界じゃ考えにくいけど『霊気』に対しての『妖気』とか)」

 

 テッサイは答えずにジッと三月を見る。

 

「えっと…………………何、テッさん?」

 

「………………………三月殿の世界で使()()()()()()()()()などございましたか?」

 

「え? うん、在るよ。 ()()()()とか」

 

 今度はテッサイの眉毛がピクリと反応し、三月はそれを見逃さなかった。

 

「あとは………()()とか」

 

 ピクピクピクとテッサイの髭が反応する。

 

「(あ。何か可愛い)」

 

「………………………して、三月殿はそれらを使えるのですかな?」

 

「うん? まあ、似たような物かな? ()()使()()()()けど。 ()()()()()し」

 

「ッ!」

 

 テッサイの眼鏡が「カッ」と光った!

 

 …………ような錯覚がした。

 

「三月殿!」

 

 テッサイが仏頂面のままガシッと三月の両肩を掴む。

 

ぴゃい?!

 

「決して! 決して今後、そのような術を使ってはなりませぬぞ?!」

 

 テッサイの慌てる姿を初めて見て三月は固まっていた。

 

「あ、ハイ?」

 

 困惑する三月に本気(マジ)の表情を上げるテッサイが覗き込む。

 

「それらは『禁術』! ()()()()()ものです!」

 

「???」

 

 テッサイが今の自分に戸惑っている三月から手を離し、溜息を出す。

 

「し、失礼…………ただ……………まさか、その歳であなた()その領域に達していたとは……………しかも生身でとは

 

「(今のって褒めているのかな?) えっと、そんなに危ない技なの?」

 

「……………さっきの続きをします。 死神には二つの機関があって、それらのおかげで戦闘に使える程の霊力を蓄えると私は言いましたな?」

 

「うん」

 

「………………」

 

 テッサイの開いた口が閉まり、今更になって自分が言いそうだった事に躊躇する様子が見えた。

 

 だがやがて観念したのか、言葉を続ける。

 

「………………今からお伝えする事は鬼道衆……………いえ、ソウル・ソサエティでも極秘中の極秘事項。 これを知っているのは元来、その現役の鬼道衆総帥本人。 そして護廷十三隊総隊長の()()()()です」

 

 テッサイは地面に描いた二つの丸にもう一つ、丸を付け足す。

 

「実はと言うと、死神達には()()の機関が存在し、その全てが正常に動いて霊力を自らの体内にて留めて備蓄し、扱える事が出来、そして…………………己が器子(きし)宿()()()()()()()()()()()()()()を可能とする『鬼解門(きかいもん)』です」

 

「え? (何それ? 聞いた事ない────)」

 

「────この最後の鬼解門(きかいもん)こそ、三月殿の仰っていた『禁術』の類などの連続使用を可能としているのです。 そうですね…………当世風に言うのであれば……………お店のトラックを例として使用しましょう」

 

「え。(あ、あのトラックって飾りじゃないんだ)」

 

「ちなみにあのトラックは飾りではありません。使う事は稀ですが」

 

「ギクリッ」

 

「では例えると、魄睡(はくすい)は自動車の発動機(エンジン)。 鎖結(さけつ)(ガソリン)。 通常の作動ならばこの二つでトラックは動く事が出来ましょう」

 

「…………(意外。 テッサイさんがこんな風に現世に馴染んでいたなんて。 漫画では浦原商店の数少ない常識人……………いや、()()常識人の印象があったけど…………)」

 

「ですが(ガソリン)がなくなった場合、トラックは新たな(ガソリン)を注入するまで止まってしまいます。 そしてこれが通常の死神達の状態。 鬼解門(きかいもん)は言うなれば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…………………え? それって、トラックに『ガソリンスタンドごと乗せる』って事?」

 

「それとは少々違いますな。 要するに、()()()()()()()()()()()()になるのです」

 

 三月はポカンとしていた。

 

 もしテッサイが言っている事が事実であれば、彼が言った事は『永久機関』、つまりFate(他の世界)でいう『第三魔法(天の杯)』と酷似していた。

 

「そして()()()事に、この鬼解門は()()()()()()使()()()()()所です。 俗に言う『火事場の馬鹿力』みたいに、己の限界を超えた鬼道や霊力の使用で稀に一瞬だけこじ開けられる事などがあります」

 

「へぇー…………あれ? でもテッさん、さっき鬼解門は『器子(きし)に宿している霊子の声等との対話を可能』って────」

 

「────良くお気付きになりましたな。 実は霊子には『意識』があるのです」

 

「ッ?!」

 

「と言っても私や三月殿の様な明確なものではなく、漠然としたモノですが」

 

「(それって、まさか────)」

 

「────この『意識』との対話を続け、『彼の者』に認識され、開いた鬼解門を通して『彼の者』の霊力を上乗せし、自身だけの霊力では行使できない鬼道や技などを連発する事が可能となります。 言うなれば、鬼道における『卍解』版……………『鬼解』とでも呼んでいます」

 

 三月が自身の心臓の鼓動が早くなっていくのを直に感じる。

 

「そ、その『彼の者』は────?」

 

「────先程申したように明確な『意思』などないので、我々は『無形の霊力』と呼称しています」

 

「…………………………(ホ。 びっくりした、まだそこまで()()()()()()()と言う事ね)」

 

「ですがこの霊力は自身本来のモノではないので、それなりの代償があります。 それは直接、自身の魂魄への負担と繋がっています。 この私の様に」

 

「え?」

 

 そこからテッサイは詳細を省き、簡単に浦原と共に『仮面の軍勢(ヴァイザード)』となる死神達の救出の際に使った『禁術』の連続、そして『禁術』を使った罪によりソウル・ソサエティの地下特別監理棟へと連行される前にテッサイに()()()()()()

 

「処置?」

 

 三月の問いにテッサイがコクリと頷く。

 

「元鬼道衆総帥である私は()()()()()()()()鬼解門を無理矢理閉じられました。 ですが一度鬼解門が開かれた事によって『禁術』などが使()()()()()()()だったのです。 そして鬼解門は卍解と違い、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」 

 

「(成程。 自転車を乗り回すような、『コツ』みたいなものも担っているのね…………ただし、一度『1、2、3…ポカン!』するともう二度と使えない力か)」

 

「そして現世に亡命する際に、禁術を更に使った事により、私の魂魄はボロボロの状態なのです。 事実、私のこの義骸は店長の特製品。 強固な個体であると同時に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「………………………え?」

 

 三月の目が見開かれる。

 

 目の前のテッサイは確かに義骸に入ったまま虚を撃退出来、その義骸に入ったまま90番台の鬼道をも使える。

 

 そんな彼が『この世界(BLEACH)』の表舞台で活躍していた描写が漫画ではほぼなかった事に、こんな理由(設定)があったとは彼女も予想外だったらしい。

 

「そ、それじゃあ…………もし、その義骸が壊れたりしたら────」

 

「────私は本当の意味で死に(消滅し)ますでしょうな────」

 

 『────■■■■■!!!』

 

『テッサイサン! 卍禁(ばんきん)を────!』

 

「────む! 失礼します三月殿────!」

 

 一護のような、別の何かの様な叫び声と共に浦原がテッサイの名を叫び、テッサイは躊躇なく穴の中へと飛び込む。

 

 これを聞いたマイはコンを追いかけるのをやめて、三月のところへと走ってくる。

 

「う~ん、これは虚の気配?」

 

「あ、ありゃあ一護か?!」

 

「…………(やっぱりチエが今ここに居なくて良かった)」

 

 尚、チエは夜一に付き添って能力の修行をする事に決めたチャドと織姫達に現在付き合っていた。

 まあ、これは三月が『今の状態の一護』にチエを会わせるのは()()と判断してからの『表側の理由』なのだが。

 

 そして『原作』とは違い、ウルルとジン太は地下には居ず、飯の用意の為に地上にある浦原商店に居たからこそ、テッサイは上記の『鬼解門』の事を喋ったのかも知れない。

 

 それと三月が『時空操作』と『転移』が痛みと共に使える事も要因だったのだろう。

 

「(やっぱりテッさんは優しい人ね。 極秘情報でも、他の人の気遣いの為に喋ってくれるのだから)」

 

 穴の中から飛び出て降り立つ浦原とテッサイに続いて虚の仮面を付けながら死神の黒い着物(死装束)を纏った一護が姿を現す。

 

「(これが一護の虚化、か)」

 

 そこから一護は自身の顔についていた仮面を砕いてから取り外す。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 あの後、『月牙天衝』を放って浦原の帽子を外した一護はほぼ丸々一日眠っていた。

 

 剣に寄りかかっているとはいえ、立ちながら。

 

 それは無理もない事。 72時間ずっと命の危機に瀕していて、最後は存在が変わろうとしていた上に大技を撃ったのだから。

 

 そんな目覚めた彼に、浦原は笑顔を浮かべながら────

 

「────では次は三月サンと戦って下さい♪」

 

「なッ?! あんたと戦うんじゃねーのかよ?!」

 

「勿論、アタシとも戦ってもらいますよ? ですがまずは彼女から…………あ! もしかしてチエサンと『()()()()』でしょうか?」

 

「どっちもやりづれぇよ!」

 

「出来ないんですかぁ? その程度の覚悟で────」

 

「────出来ねえとは言ってねえだろうが、この『下駄帽子』! け、けどよ…………………」

 

 一護がチラチラと動きやすいジャージ姿になって、長い髪の毛を束ねて、バレッタで上げてからストレッチをする三月を見て言い淀んだ。

 

 一護にとっては幼少から育った幼馴染の一人。

 

 その上女の子。

 

 そのような相手に自身の新しい大刀の斬魄刀────『斬月(ざんげつ)』を向けるのに抵抗が一護にはあった。

 

「ん~、私だって抵抗はあるよ? 小学からの付き合いだし」

 

 ストレッチを終えた三月の言葉に一護の顔が明るくなる。

 

「だ、だろ?! それに────!」

 

「────そうだね。 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「………………………………………………………………は?」

 

 固まった一護の様子が面白かったのか、浦原が笑いを堪えながら口を開ける。

 

「プププ……………おやおや~? 黒崎サン、聞いてなかったんスか? あなたの戦う相手をチエサンから三月サンに変えさせたのは他ならない、お二人ご本人達ですよ? せっかく死神の力が戻ったのに、()()()()殺してしまっては元も子もないでしょう?」

 

「………………………………………………………………………

 

 固まったまま一護が首だけを回して、顔をニヤニヤしている浦原の方へと向ける。

 

「大丈夫だよ一護! チーちゃんと違って、私は手加減するのって上手い方だから! それに浦原さんみたいにドSじゃないし

 

「失礼ですね三月サン。 アタシは────」

 

「────新しい隠し場所は────」

 

 あああああああああああ!!!!!」

 

 三月の言葉の続きを自らの叫び声でかき消す浦原。

 

 その間に一護は衝撃的な事実に気付いた様な、それでいてドン引きしたような様子でおずおずと、首を『ギギギッ』と言う効果音が出そうな言動で三月の方を再度向く。

 

「………………も、もしかして…だけどよ?」

 

「うん?」

 

「…………………………危ねえのって………俺だけか?」

 

「うん♪」

 

 三月の笑顔(余裕)&即答に、一護の顔から血の気がサァーッと引き始める。

 そしてさっきウルル、ジン太、そしてテッサイを地下から非難させた事も実は一護の緊張を解す為の口実ではなく────

 

 

 

 

 

 

 

 ────「本当に危ないからではないだろうか?」との思いが一護の脳裏を駆け巡った。

 

「………………………………マジか………………………………おい、マジかよ。 相手がチエじゃないとはいえ────」

 

「────『霊剣(れいけん)』!」

 

 三月の構えた両手の中に「ブゥン」とする音と共に、光で出来た様な剣が現れる。

 

「(よっしゃ! 思った通り! 言いたくないけど………ありがとう、桑b────じゃなくてドン・観音寺!)」

 

 丁度その時、ドン・観音寺は寒気がして素っ頓狂な声で生中継(オンエア)中に「ぬぬぬ?! 感じる! 感じますぞぉ! スメルズ ライク バッドスピリッツゥゥゥゥ!!!」と言いだしてそのインタビューチャンネルの視聴率が急激に上がったのはまた、別の話である。

 

「ほぅ」

 

「んな?! 何じゃそりゃあ?!

 

 浦原が感心したような声と、驚愕する一護の声が放たれた。

 

「ん? 『霊子兵装(れいしへいそう)』だよ? おn────『石田部長』が使う弓矢と同じ原理。 さ、構えて一護────

 

 

 

 

 

 

 

 ────行くわよ♪」

 

 ビュン!

 

 三月が足裏に力と霊力を込めて一歩踏み出したと一護が思った次の瞬間、彼女は既に一護の前にいて光る剣を振りかぶっていた。

 

「────っぶね!」

 

 一護が『斬月』で受け止めて、「バチバチバチ!」と火花のような、あるいは金属が互いに擦れる様な音が出る。

 

「うん、やっぱりこの位が()()()()()()かな? ちなみに今のは死神の『瞬歩』って呼ばれている歩法だよ♪」

 

「ヌッ! グゥゥゥ!」

 

 三月に直接答えない一護の頭に汗が出始める。

 

 今まで死神として本格的に斬魄刀を使った『対人戦』を行ったのは先日、ルキアを連れ戻しに来た朽木白哉と阿散井恋次が初めてだった。

 

 ましてや、その時に感じたような霊圧(プレッシャー)を一護はまた浴びていて、気を張り詰めなければ足が笑ってしまう程だった。

 

「(ちょっと可哀そうだけど────)」

 

「────おわ?!」

 

 三月が突然押す力を緩め、一護がよろけている間に彼女は横へと行き、光の剣を横薙ぎに振るう。

 

 そしてまたも火花が散る音が響く。

 

「やっぱり一護の動体視力は良いね」

 

「そりゃ、どうもッ!」

 

 汗を掻きながらも一護がニヤッと笑みを返す。

 

 徐々に腕力の使い方を会得する一護に、三月は反撃の受け流し始め、ヒット&アウェイの攻撃へと戦法を変えて攻め続ける。

 

「(成程、一護の『闘争本能(バトルセンス)』は凄いわね。 斬魄刀を持って半年ぐらいしか経っていない上に、一日前に始解をしたばかりでここまでの腕とは…………通りで主人公の訳ね)」

 

 三月は笑みを浮かべたまま徐々に一護が反応してくる事にウキウキとしていた。

 

 まるで()()()()と手合わせしていた頃に戻ったみたいで────

 

「────ねえ一護?」

 

「んだよ?!」

 

()()()()本気出すから、よろしく」

 

 浦原の顔がピクリと反応して三月は一護から少し距離を取る。

 彼女の手にあった光の剣が弾けて消え、代わりに彼女の手には()()()()が現れ────

 

「────ってそれどっかから出した?!」

 

「ここから」

 

 一護のヤケ気味のツッコミに、三月は空中から消えていく歪みを指指しながら平然と返答する。

 

「さて────」

 

 三月が何時の間にか刀達から鞘を取り外して、真上へと投げる。

 

「────()()()()()()()()

 

 表情が「スン」と死んだような三月に一護の背筋が氷漬けにされたように冷たくなる。

 

「刀が……()()()()()…………だと?!」

 

 三月の周辺をくるくると刀達が宙を回りながら舞う。

 

 それは、かつて対グランドフィッシャー戦での光景を呼び起こせた。*1

 

「(来る?!)」

 

 一護はほぼ本能的に『殺気』を感じ、その場から後ろへと飛ぶと刀の一本が『ザクッ!』と地面へ突き刺さる。

 

 ヒュンッ!

 

「右?!」

 

 空気を切る音が聞こえてきて、彼は『斬月』で二本目の刀を弾いている間に一本目がまた襲い掛かる。

 

「(『空飛ぶ刀』なんて出鱈目過ぎるだろうが?!)」

 

「『────』」

 

 一護が連携の取る二振りの刀を弾く間、横目で三月が片腕を上にあげながら口を動かしているのを見たが、それは自分に対しての言葉か何らかの()()()詠唱だったのかまでは判別できなかった。

 

「────っらぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 遂に襲ってくる二振りが丁度『斬月』の斬撃一つで薙ぎ払えるタイミングを一護は逃さずに斬魄刀を振るう。

 

「(よし、今の内に────)────ッ」

 

 一護が笑みを浮かべている三月を見て、初めて地面に浮かんでいる陰に気付いて上を見上げると────

 

 

「────なん……だよ、そりゃあ?」

 

 

 ────そこには数十本の刀が浮いていた。

 

「『────天鬼雨(てんきあめ)!』」

 

 そして彼女の言葉を最後に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「う────」

 

 これに背筋が凍るどころか、思考が固まった。

 

 ()()()()()()()()

 

「────うああああああああああああああああああ!!!」

*1
第5話より




三月:ハイ、と言う訳で『桑ちゃん』の技でした!

リカ(天の刃体):そして思いっきり『他世界』の技も使っていますね

三月:べ、別にいいじゃん!

市丸ギン:そうか、最後の奴はそれやったんかいな。 って作者はんは何処や?

リカ(天の刃体):前回のワサビ味のお返しに平子さん達にボコボコにされているところです

マイ:ではでは~、次話で読者の皆さんに会いましょう~。 ストックがとうとう切れて疲れ気味らしいので~、投稿予定は未だに決まっていません~

三月:最後に作者の書き置きから! 「沢山の人に読んでもらえて嬉しいです! 誠に、ありがとうございます!」 です! ありがとうございます!
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