そして多少の勢いで書きました (汗
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渡辺家 視点
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「え~い♪」
ぽよよ~ん。
ドゴォン!!!
「たぁ~♪」
ぽよよ~ん。
ドゴォン!!!
マイの気の抜けた掛け声とともに揺れる
そして空気をビリビリと響かせる重い音と爆風。
これをコンは────
「────ぎゃあああああああ! し、死ぬぅぅぅぅぅ?!」
────必死に
「おお! あの改造魂魄、マーの姉貴相手に粘るじゃん?!」
場所は浦原商店の地下の訓練場。
マイが『手合わせ』に誘われて飛び出てきたコンは一護の体に入り、マイはジン太の
それはもう、マイの揺れる
想像してみて欲しい。
プロポーション抜群の女性がただ満面の笑みを浮かべながら、身の丈程の(鉄製の)棍棒を片手で振り回しながら悠々と自分を追ってくるのを。
そして岩陰や木に身を隠せば笑いを上げな、その障害物 遮蔽物ごと粉砕する状況を。
それはもう一種のホラー映画の領域である。
「でも逃げるだけじゃダメ。 逃げちゃダメ」
「(う、う~ん………
ちなみにプラス状態の一護は今、ウルル&ジン太が掘った穴の底でもがき苦しんでいた。
「では続いて良いですかな、三月殿?」
そして『原作』と少し違い、テッサイと浦原、ウルルとジン太達が
「え? ああ、うん。 ごめんなさい」
「では────」
テッサイは地面に絵を描きながら説明をする。
彼と三月が今話しているのはこの世界の霊力の
それは三月が先日、
「────そして最後、三月殿もご存じの通り死神には
「ふぅん……………じゃあテッサイさん、質問。
テッサイの視線が一瞬泳いだだけで、彼の発する無表情の顔は彼が今感じている内心状態について何も教えてくれなかった。
「どう、とは?」
「だって斬魄刀に『解号』があるように、
テッサイは答えずにジッと三月を見る。
「えっと…………………何、テッさん?」
「………………………三月殿の世界で
「え? うん、在るよ。
今度はテッサイの眉毛がピクリと反応し、三月はそれを見逃さなかった。
「あとは………
ピクピクピクとテッサイの髭が反応する。
「(あ。何か可愛い)」
「………………………して、三月殿はそれらを使えるのですかな?」
「うん? まあ、似たような物かな?
「ッ!」
テッサイの眼鏡が「カッ」と光った!
…………ような錯覚がした。
「三月殿!」
テッサイが仏頂面のままガシッと三月の両肩を掴む。
「ぴゃい?!」
「決して! 決して今後、そのような術を使ってはなりませぬぞ?!」
テッサイの慌てる姿を初めて見て三月は固まっていた。
「あ、ハイ?」
困惑する三月に
「それらは『禁術』!
「???」
テッサイが今の自分に戸惑っている三月から手を離し、溜息を出す。
「し、失礼…………ただ……………まさか、その歳であなた
「(今のって褒めているのかな?) えっと、そんなに危ない技なの?」
「……………さっきの続きをします。 死神には二つの機関があって、それらのおかげで戦闘に使える程の霊力を蓄えると私は言いましたな?」
「うん」
「………………」
テッサイの開いた口が閉まり、今更になって自分が言いそうだった事に躊躇する様子が見えた。
だがやがて観念したのか、言葉を続ける。
「………………今からお伝えする事は鬼道衆……………いえ、ソウル・ソサエティでも極秘中の極秘事項。 これを知っているのは元来、その現役の鬼道衆総帥本人。 そして護廷十三隊総隊長の
テッサイは地面に描いた二つの丸にもう一つ、丸を付け足す。
「実はと言うと、死神達には
「え? (何それ? 聞いた事ない────)」
「────この最後の
「え。(あ、あのトラックって飾りじゃないんだ)」
「ちなみにあのトラックは飾りではありません。使う事は稀ですが」
「ギクリッ」
「では例えると、
「…………(意外。 テッサイさんがこんな風に現世に馴染んでいたなんて。 漫画では浦原商店の数少ない常識人……………いや、
「ですが
「…………………え? それって、トラックに『ガソリンスタンドごと乗せる』って事?」
「それとは少々違いますな。 要するに、
三月はポカンとしていた。
もしテッサイが言っている事が事実であれば、彼が言った事は『永久機関』、つまり
「そして
「へぇー…………あれ? でもテッさん、さっき鬼解門は『
「────良くお気付きになりましたな。 実は霊子には『意識』があるのです」
「ッ?!」
「と言っても私や三月殿の様な明確なものではなく、漠然としたモノですが」
「(それって、まさか────)」
「────この『意識』との対話を続け、『彼の者』に認識され、開いた鬼解門を通して『彼の者』の霊力を上乗せし、自身だけの霊力では行使できない鬼道や技などを連発する事が可能となります。 言うなれば、鬼道における『卍解』版……………『鬼解』とでも呼んでいます」
三月が自身の心臓の鼓動が早くなっていくのを直に感じる。
「そ、その『彼の者』は────?」
「────先程申したように明確な『意思』などないので、我々は『無形の霊力』と呼称しています」
「…………………………(ホ。 びっくりした、まだそこまで
「ですがこの霊力は自身本来のモノではないので、それなりの代償があります。 それは直接、自身の魂魄への負担と繋がっています。 この私の様に」
「え?」
そこからテッサイは詳細を省き、簡単に浦原と共に『
「処置?」
三月の問いにテッサイがコクリと頷く。
「元鬼道衆総帥である私は
「(成程。 自転車を乗り回すような、『コツ』みたいなものも担っているのね…………ただし、一度『1、2、3…ポカン!』するともう二度と使えない力か)」
「そして現世に亡命する際に、禁術を更に使った事により、私の魂魄はボロボロの状態なのです。 事実、私のこの義骸は店長の特製品。 強固な個体であると同時に、
「………………………え?」
三月の目が見開かれる。
目の前のテッサイは確かに義骸に入ったまま虚を撃退出来、その義骸に入ったまま90番台の鬼道をも使える。
そんな彼が『
「そ、それじゃあ…………もし、その義骸が壊れたりしたら────」
「────私は本当の意味で
『────■■■■■!!!』
『テッサイサン!
「────む! 失礼します三月殿────!」
一護のような、別の何かの様な叫び声と共に浦原がテッサイの名を叫び、テッサイは躊躇なく穴の中へと飛び込む。
これを聞いたマイはコンを追いかけるのをやめて、三月のところへと走ってくる。
「う~ん、これは虚の気配?」
「あ、ありゃあ一護か?!」
「…………(やっぱりチエが今ここに居なくて良かった)」
尚、チエは夜一に付き添って能力の修行をする事に決めたチャドと織姫達に現在付き合っていた。
まあ、これは三月が『今の状態の一護』にチエを会わせるのは
そして『原作』とは違い、ウルルとジン太は地下には居ず、飯の用意の為に地上にある浦原商店に居たからこそ、テッサイは上記の『鬼解門』の事を喋ったのかも知れない。
それと三月が『時空操作』と『転移』が痛みと共に使える事も要因だったのだろう。
「(やっぱりテッさんは優しい人ね。 極秘情報でも、他の人の気遣いの為に喋ってくれるのだから)」
穴の中から飛び出て降り立つ浦原とテッサイに続いて虚の仮面を付けながら死神の
「(これが一護の虚化、か)」
そこから一護は自身の顔についていた仮面を砕いてから取り外す。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
あの後、『月牙天衝』を放って浦原の帽子を外した一護はほぼ丸々一日眠っていた。
剣に寄りかかっているとはいえ、立ちながら。
それは無理もない事。 72時間ずっと命の危機に瀕していて、最後は存在が変わろうとしていた上に大技を撃ったのだから。
そんな目覚めた彼に、浦原は笑顔を浮かべながら────
「────では次は三月サンと戦って下さい♪」
「なッ?! あんたと戦うんじゃねーのかよ?!」
「勿論、アタシとも戦ってもらいますよ? ですがまずは彼女から…………あ! もしかしてチエサンと『
「どっちもやりづれぇよ!」
「出来ないんですかぁ? その程度の覚悟で────」
「────出来ねえとは言ってねえだろうが、この『下駄帽子』! け、けどよ…………………」
一護がチラチラと動きやすいジャージ姿になって、長い髪の毛を束ねて、バレッタで上げてからストレッチをする三月を見て言い淀んだ。
一護にとっては幼少から育った幼馴染の一人。
その上女の子。
そのような相手に自身の新しい大刀の斬魄刀────『
「ん~、私だって抵抗はあるよ? 小学からの付き合いだし」
ストレッチを終えた三月の言葉に一護の顔が明るくなる。
「だ、だろ?! それに────!」
「────そうだね。
「………………………………………………………………は?」
固まった一護の様子が面白かったのか、浦原が笑いを堪えながら口を開ける。
「プププ……………おやおや~? 黒崎サン、聞いてなかったんスか? あなたの戦う相手をチエサンから三月サンに変えさせたのは他ならない、お二人ご本人達ですよ? せっかく死神の力が戻ったのに、
「………………………………………………………………………え」
固まったまま一護が首だけを回して、顔をニヤニヤしている浦原の方へと向ける。
「大丈夫だよ一護! チーちゃんと違って、私は手加減するのって上手い方だから! それに浦原さんみたいにドSじゃないし」
「失礼ですね三月サン。 アタシは────」
「────新しい隠し場所は────」
「あああああああああああ!!!!!」
三月の言葉の続きを自らの叫び声でかき消す浦原。
その間に一護は衝撃的な事実に気付いた様な、それでいてドン引きしたような様子でおずおずと、首を『ギギギッ』と言う効果音が出そうな言動で三月の方を再度向く。
「………………も、もしかして…だけどよ?」
「うん?」
「…………………………危ねえのって………俺だけか?」
「うん♪」
三月の
そしてさっきウルル、ジン太、そしてテッサイを地下から非難させた事も実は一護の緊張を解す為の口実ではなく────
────「本当に危ないからではないだろうか?」との思いが一護の脳裏を駆け巡った。
「………………………………マジか………………………………おい、マジかよ。 相手がチエじゃないとはいえ────」
「────『
三月の構えた両手の中に「ブゥン」とする音と共に、光で出来た様な剣が現れる。
「(よっしゃ! 思った通り! 言いたくないけど………ありがとう、桑b────じゃなくてドン・観音寺!)」
丁度その時、ドン・観音寺は寒気がして素っ頓狂な声で
「ほぅ」
「んな?! 何じゃそりゃあ?!」
浦原が感心したような声と、驚愕する一護の声が放たれた。
「ん? 『
────行くわよ♪」
ビュン!
三月が足裏に力と霊力を込めて一歩踏み出したと一護が思った次の瞬間、彼女は既に一護の前にいて光る剣を振りかぶっていた。
「────っぶね!」
一護が『斬月』で受け止めて、「バチバチバチ!」と火花のような、あるいは金属が互いに擦れる様な音が出る。
「うん、やっぱりこの位が
「ヌッ! グゥゥゥ!」
三月に直接答えない一護の頭に汗が出始める。
今まで死神として本格的に斬魄刀を使った『対人戦』を行ったのは先日、ルキアを連れ戻しに来た朽木白哉と阿散井恋次が初めてだった。
ましてや、その時に感じたような
「(ちょっと可哀そうだけど────)」
「────おわ?!」
三月が突然押す力を緩め、一護がよろけている間に彼女は横へと行き、光の剣を横薙ぎに振るう。
そしてまたも火花が散る音が響く。
「やっぱり一護の動体視力は良いね」
「そりゃ、どうもッ!」
汗を掻きながらも一護がニヤッと笑みを返す。
徐々に腕力の使い方を会得する一護に、三月は反撃の受け流し始め、ヒット&アウェイの攻撃へと戦法を変えて攻め続ける。
「(成程、一護の『
三月は笑みを浮かべたまま徐々に一護が反応してくる事にウキウキとしていた。
まるで
「────ねえ一護?」
「んだよ?!」
「
浦原の顔がピクリと反応して三月は一護から少し距離を取る。
彼女の手にあった光の剣が弾けて消え、代わりに彼女の手には
「────ってそれどっかから出した?!」
「ここから」
一護のヤケ気味のツッコミに、三月は空中から消えていく歪みを指指しながら平然と返答する。
「さて────」
三月が何時の間にか刀達から鞘を取り外して、真上へと投げる。
「────
表情が「スン」と死んだような三月に一護の背筋が氷漬けにされたように冷たくなる。
「刀が……
三月の周辺をくるくると刀達が宙を回りながら舞う。
それは、かつて対グランドフィッシャー戦での光景を呼び起こせた。*1
「(来る?!)」
一護はほぼ本能的に『殺気』を感じ、その場から後ろへと飛ぶと刀の一本が『ザクッ!』と地面へ突き刺さる。
ヒュンッ!
「右?!」
空気を切る音が聞こえてきて、彼は『斬月』で二本目の刀を弾いている間に一本目がまた襲い掛かる。
「(『空飛ぶ刀』なんて出鱈目過ぎるだろうが?!)」
「『────』」
一護が連携の取る二振りの刀を弾く間、横目で三月が片腕を上にあげながら口を動かしているのを見たが、それは自分に対しての言葉か何らかの
「────っらぁぁぁぁぁぁ!!!」
遂に襲ってくる二振りが丁度『斬月』の斬撃一つで薙ぎ払えるタイミングを一護は逃さずに斬魄刀を振るう。
「(よし、今の内に────)────ッ」
一護が笑みを浮かべている三月を見て、初めて地面に浮かんでいる陰に気付いて上を見上げると────
「────なん……だよ、そりゃあ?」
────そこには数十本の刀が浮いていた。
「『────
そして彼女の言葉を最後に、
「う────」
これに背筋が凍るどころか、思考が固まった。
「────うああああああああああああああああああ!!!」
三月:ハイ、と言う訳で『桑ちゃん』の技でした!
リカ(天の刃体):そして思いっきり『他世界』の技も使っていますね
三月:べ、別にいいじゃん!
市丸ギン:そうか、最後の奴はそれやったんかいな。 って作者はんは何処や?
リカ(天の刃体):前回のワサビ味のお返しに平子さん達にボコボコにされているところです
マイ:ではでは~、次話で読者の皆さんに会いましょう~。 ストックがとうとう切れて疲れ気味らしいので~、投稿予定は未だに決まっていません~
三月:最後に作者の書き置きから! 「沢山の人に読んでもらえて嬉しいです! 誠に、ありがとうございます!」 です! ありがとうございます!